初めての顔合わせで、全員の自己紹介から始まり、プロジェクトの大まかな方向性について話し合いました。
どの単元であれば数学への興味を引き出せるかを議論した。確率や空間図形など具体的な事象と結びつきやすい内容に関心が集まった一方で、関数や文字式など、中学から高校へと続く数学の基盤となる単元は、特に理解の補助が必要だという意見が出た。そこで私たちは「文字式」に焦点を当てて、プロジェクトを進めていくことに決定した。
数学教材における「考えさせる仕組み」について調べ、意見を出し合った。自由進度学習の導入や、現実世界と数学問題をつなぐ工夫の重要性が挙げられ、同じ誤答が多く出る背景には教材の設計自体に課題がある可能性が挙げられた。また、社会化→表出化→連結化→内面化といった学習のプロセスに沿った教材設計や、抽象的な思考力や論理力を育むための工夫の必要性も話し合った。特に、4xのような文字式の意味理解や、フォーマルな思考方法を育てる工夫が必要であると感じた。
グループワークを促進する教材の可能性について検討した。思考力を育てるには、生徒同士の対話や議論が重要であり、モデリング化の教材や単元理解の補助教材の方向性が話題となった。また、単に公式を覚えるだけではなく、式からその意味を読み解く力を養う必要性も指摘された。AIや動画を活用した補助教材、導入で興味を引く工夫、日常と結びつける問題の出し方など、多様なアプローチを模索する必要があることを確認した。
数学が苦手になる要因を洗い出し、そこに対してアプローチできる教材の形を考察した。基礎計算の正答率が低い実態や、数学への苦手意識がレッテルとなって学習意欲を下げる問題が議論された。また、日常生活と関わる問題が「面白さ」や「達成感」に繋がる可能性があり、数学と現実を結びつける重要性を再確認した。
数学が苦手になる要因を洗い出し、そこに対してアプローチできる教材の形を考察した。基礎計算の正答率が低い実態や、数学への苦手意識がレッテルとなって学習意欲を下げる問題が議論された。また、日常生活と関わる問題が「面白さ」や「達成感」に繋がる可能性があり、数学と現実を結びつける重要性を再確認した。
問題を解く前の「プロセスの組み立て」に焦点を当てた教材の設計について話し合った。公式や解法の使い所を明示したコラムを入れるなど、「やり方がわからない」→「つまらない」を防ぐ工夫が必要であると意見が出た。また、生活と関連する問題、達成感を得やすい段階的な構成、予習・学習・復習を三段構えで意識した構成が、生徒の数学への興味を高める鍵になると考えた。
興味関心のない生徒をどう引き込むかに焦点を当てた。「体を動かす」「ゲーム性」「達成感」など、数学とは直接関係のない要素が興味につながる可能性があると話し合った。人との関わりや努力と成果の連動が重要であり、教材には適度な刺激や成功体験が必要だと確認された。興味のない状態からの導入が特に重要であり、「いつの間にか好きになっていた」ような設計が求められる。
生徒にとっての「達成感」は、個人の成長実感や他者との関わりの中で得られることが多く、具体的には「できなかった問題が解けるようになること」や「他者に認められること」が動機づけとなることが多いとわかった。成功体験の積み重ねが重要であること、明確な目標設定が達成感に繋がることを確認した。また、オンライン教材やゲーム要素のある教材の利点・欠点を整理し、教材開発における方向性を探った。
学習者の興味を引くためには教材の形式が重要であるという点に着目した。特にオンライン教材では、「動き」や「音」といった視覚・聴覚的な刺激を取り入れることで、学習者の関心をより強く惹きつけることができると考えられる。
そこで教材形式として、動画を採用することを決定した。動画教材は、数学的な現象をアニメーションで示したり、音を使って概念を直感的に理解させたりできるため、見る面白さと学習効果の向上を見込むことができると考えた。
動画作成の趣旨としては、ユーザーが教材を閲覧した際に「面白い」「もっと見たい」と感じられるコンテンツを提供することで、数学への興味を自然に引き出すことにある。そのため、どのような要素が学習者の関心を高めるのかを検討する必要があった。
そこで本プロジェクトでは、既存の教材に掲載されている「コラム」に着目した。教科書のコラムは、数学と日常生活・科学・歴史などを結びつける話題が多く、生徒が数学に興味を持つ入り口として機能していると考えられる。そこで、これらのコラムにどのような特徴があり、どのような切り口が興味喚起につながっているのかを明らかにするため、コラム内容の分析を行った。
今回私たちのプロジェクトで焦点を向けている、中学2年生の教科書におけるコラムについて、分析を行った。
この分析ではコラムをいくつかの分類に分けて考察を進めた。これにより、既存の教材のコラムにおける共通点と、既存の教材にはないブランクの部分を発見し、今後の教材作りに活かしたいと考えた。
数学教材の動画作成プロジェクトを進めるにあたり、学習者が興味を持ちやすい題材を探ることを目的として、既存教材に掲載されているコラムに注目した。コラムは、数学と日常生活や科学的事象を結びつける話題が扱われており、学習者の関心を引き出す重要な要素であると考えられる。このため、コラムの内容を体系的に分析し、その特徴を明らかにする方針を立てた。
既存のコラムに見られる特徴や傾向を客観的に把握するため、分析手法としてテキスト分析を採用することにした。テキスト分析を用いることで、文章を機械的・定量的に処理し、頻出語・テーマ・語のつながりなどを効率的に抽出できると判断した。これにより、複数のコラムに共通する傾向や、興味喚起につながりやすい話題の方向性を明確にする準備を進めている。
テキスト分析に加えて、数学教育におけるコラムの役割や効果に関する先行研究を調査した。既存研究から、コラムが学習意欲の向上に寄与することや、日常的な事象との関連づけが興味喚起に有効であることなどの知見を得た。これらを踏まえ、単なる機械的分析にとどまらず、教育的観点も取り入れながら、多角的にコラムの特徴を明らかにする方向で分析を進めている。
テキスト分析および先行研究調査から得られた知見をもとに、コラムに共通して見られる特徴を整理した。これらの特徴が学習者の興味喚起にどのように関係しているかを検討し、その要素を動画教材にどのように取り入れるかについて検討を進めた。現在は、コラムの魅力を動画として再構成するためのネタ案や構成案をまとめ、教材作成へとつなげる準備を行っている。
動画のネタを検討するうえで、既存の数学教材に目を向けた。その中でも、教科書に掲載されている「コラム」は数学と日常の結びつきや雑学的な話題が扱われており、学習者が興味を持つ入り口として機能している点に着目した。そこで、コラムにどのような特徴があるのかを調べるため、教材分析を行うことを決めた。
既存コラムの特徴を客観的に把握するため、分析方法としてテキスト分析を採用することに決めた。テキスト分析では、頻出語の抽出やテーマの傾向の把握が機械的・定量的に行えるため、多数のコラムに共通する特徴を明らかにすることが期待される。また、関連する先行研究を調査し、数学教育におけるコラムの位置づけや興味喚起に有効な表現の特徴についての理論的背景を整理した。
テキスト分析および先行研究から得られた知見を整理し、興味を引くコラムには「日常生活との関連」「歴史や人物エピソード」「数学的発想の意外性」などの共通点があることを確認した。これらの特徴を動画にどのように取り入れるかを検討し、コラムの魅力を動画として再構成するためのネタ案を複数作成した。現在は、分析結果を反映した動画企画書の作成に着手している。