Fermilab-SpinQuest実験

SpinQuest 実験

SpinQuest 実験はフェルミ加速器研究所(Fermilab)でおこなう偏極ドレル・ヤン反応測定実験です。

Fermilab 120 GeV 陽子ビームあらたに整備する偏極陽子(重陽子)標的を使い、ドレル・ヤン反応で生成されるμ粒子対を SeaQuest実験で利用した検出器群をつかい検出します。

ドレル・ヤン反応の標的スピン依存性から、偏極陽子内部での反クォークの振舞いを明らかにします。その結果、原子核物理学における重要課題の一つ「陽子スピンの起源」に対する「反クォークの軌道角運動量の役割」に迫ります。

「陽子スピンの起源」と「反クォークの役割」

SpinQuest 実験で予想される結果

「陽子スピンの起源」については COMPASS実験をはじめとする実験から沢山の結果が得られています。

SpinQuest 検出器

SeaQuest 実験で使用した検出器をほぼそのまま使用します。

SpinQuest 偏極標的


SpinQuest Collaboration

March 7, 2019, Collaboration Meeting Photo

SpinQuest 国際共同研究は日・米・中・アルメニアの研究機関・研究者により構成されています。写真は2019年3月にFermilab で開催された SpinQuest Collaboration Meeting で撮影された集合写真です。

SpinQuest 実験スケジュール

Fermilab 120 GeV ビームを利用したデーター収集は 2019 ~ 2022 の間に加速器メンテナンス期間等をはさみ断続的に行なう予定です。2020年の新型コロナ禍の影響があり現在は測定を行う事ができていませんが、2021年初頭の再開を目指して実験準備をすすめています(2020.7現在)。

SpinQuest 実験に関する LINK