Ho Chi Minh City University of Technology , Vietnam
ホーチミン市工科大学,ベトナム
派遣期間:2024/08/04 ~ 2024/08/18
各自でタンソンニャット空港(ホーチミン)へ向かった後、現地の先生にそれぞれピックアップしてもらい現地宿泊先で全員と合流した。部屋やカフェなど、宿泊エリア内で一日ゆっくり過ごし、夜は現地の先生のご家族との会食を楽しんだ。
メンバーの大半が初めての海外。文化の違いや馴染みのない現地の食事に苦戦する者、日本よりベトナムが適していると判明した者、それぞれがこれから始まる2週間の生活に期待や不安を抱えついに留学がスタートした。
2日目はフリータイム。外国人観光客に人気の「ブイビエン通り」へ。
通りの中には、市場と服の屋台がずらりと並んでいた。通りを通ると、四方八方からセールスの声が飛び交い、戸惑う我々5人。しかし、途中から”値切りの術”を身に付け、各自欲しいものを安く交渉することに。
交渉の中には、1,200,000ドンが120,000ドンになる9割引きの交渉に。
さて、これらの原価はいくらなのか。世の中には知らなくても良いことがあると知った日であった。
明日は、初めての学校に。新たな発見に胸を高鳴らせ、寝るとしよう。
3日目は、ホーチミン市工科大学でのself-introduction。
各自準備してきたことを発表する。自己紹介には自分の趣味に加え、研究背景も話すシーンがある。そして、自己紹介の後には数分の質疑応答時間がある。我々のトップバッターは河野。練習の成果はうまく出せていないようで、6割の出来。2番手は川越。圧倒的な声量で威圧し、圧巻の自己紹介。おみごと。3番手は富永。ここで問題が起こる。これまで質疑応答がなかった学生が、彼にはこぞって質問が。必死に受け答えをする富永。そこで、ある一人の学生がこういった。「あなたたちの実験でメタンが生まれていると思うのですが、これは環境に問題ないのですか?」と。戸惑う富永に加え、残り4人も見つめ合う。実は、環境課題に取り組む研究室でありながら、世界の「カーボンニュートラル」という観点を完全に見逃していたのだ。街は至る所にゴミが溢れ、空気も良いとは言えないベトナム。一方、清潔感では世界トップの日本。もちろん、我々が特殊だったかもしれないが、発展途上でありながら世界を見て研究するベトナムの学生。これが”世界なのか”と知った1日だった。ちなみに、4番手福田、5番手田中も問題なく(質疑応答は特になく)終了。
富永に来た質問の嵐はなんだったのか。明日は工場見学。明日はどんな発見あるか。いや、日付が変わったので本日か。夜も遅いし、寝るとしよう。
4日目はJUKI様とダイワランス様にお邪魔し工場見学。私たちが会社の説明を受けていたその時衝撃がはしった。なんと現地の方が流暢な日本語で説明してくれたのだ。ネイティブ顔負けの日本語力を前に私たちは驚きを隠せなかった。なぜそんなに話せるのかと質問したところ、日本で働いていた一年間でマスターしたというのだ。言語の中でも一番難しいとされる日本語を操る企業の方、英語も満足に話せない私たち、劣等感を感じた。もちろん工場見学はとても有意義なもので研究ではあまり追及できないコスト面の話などを伺うことができた。
私たちの言語力の低さを痛感させられた一日になった。しかし、日に日に自然と英語を話せる感覚は出てきている。私たちの日々の成長を期待して明日も頑張ろう。明日は朝六時集合。毎日の早起きと連日の会食で疲れはピークに達している。「疲れが取れるといいな」そんなことを願い今日も寝床に入ろう。