本プログラムは、社会における多様な文化的背景を持つ人々(民族、宗教、ジェンダー、障がいなど)どうしの相互理解、一人ひとりが幸福と希望を感じる社会の実現を目指します。身近な社会にも、国籍、性別などが異なる多様な人々がいます。主流派(マジョリティ)は社会的に強い立場にあり実は特権をもっていること、また少数者(マイノリティ)、数に関わらず 弱い立場の人たちの存在への気づきが求められます。具体例として、日本で働く外国人労働者が職場やコミュニティでどのような問題に直面しているか、その原因はどこにあるのかを探るためには、地域社会や国際社会、また歴史的な観点から学びを深める必要があります。公平な社会を実現するために必要な法、制度、人権についての考えを深める必要も あります。例えば人種差別の問題は今でも解決されず世界中に残っていますが、そもそも「人種」という概念自体が差別化のために創られたものなのです。このような学びを通して、多文化共生や平和に貢献するために必要な知識と実践力を身につけます。地域でのフィールドワークやサービスラーニングなど対人援助を実際に経験し、社会への貢献力を高めていくことを目指します。
本プログラムは、多文化共生について学際的かつ実践的に学ぶカリキュラムであることが特徴です。外国人との共生、ジェンダー平等、ユニバーサルデザインなど自分の関心に合わせて多角的に検討しながら、望ましい社会へのビジョンを描いていきましょう。人間理解を中心にした学問である心理学、コミュニケーション学、言語学、宗教学、また社会理解を中心においた社会学、人類学、国際協力、法・政治学、歴史学から、多文化共生を学ぶのに関連の深い科目が、無理なく学べるようになっています。さらに、実践力を高めるために、地域でのフィールドワークやサービスラーニング科目などが推奨されています。
必修または選択必修を含め;
メジャー:合計32単位
マイナー:合計16単位