日本および国際社会を規律する基礎的な法を学び、政治社会の主人公としての役割を考えることは、グローバル化する世界において私たちが直面するさまざまな問題への対応に必要不可欠です。現在、日本も世界も急速に社会が変化し、人もモノも国境を越えて往来が複雑化するとともに価値観も多様になっています。その一方で自国優先主義が声高に唱えられたり、国内外で貧富の格差が進行したりなど、社会的な分断も目につきます。このような状況においても、良識ある市民として生きるための知識と教養を身につけること、これが本プログラムの目標です。法や政治の理論・思想、歴史に深く学び、さらに世界各地の具体的な政治社会のあり方に触れながら、貧困や飢餓、戦争のない、自由、平等で平和な社会を構築するために私たちに何ができるのか、その手がかりを一人ひとりがつかみ、実践できるよう学んでいきます。
法学、政治学の基礎的理解のために重要な科目として、LA専門基礎科目に配置されている「日本国憲法」、「法学概論」、「政治学基礎」、「国際関係論」の4科目があります。これらの科目は法・政治学の科目群<基礎法・理論・思想>にある選択必修科目の先修条件になっています。まずはこれらのLA専門基礎科目を履修しましょう。
本プログラムのカリキュラムは、これらのLA専門基礎科目を発展させた導入的科目群としての<基礎法・理論・思想>、国境を越えた人や集団、国家の問題を歴史的・理論的・法的に論じる<国際関係>、そしてアメリカ・アジア・日本・ヨーロッパ・中東地域の政治と社会を具体的に学ぶ<地域研究>の3つに分かれています。各カテゴリーから選択必修として2単位ずつ履修したうえで、各自の関心に応じて学びをデザインしてください。
法・政治学は社会科学・人文学の多様な学問分野とつながりがありますが、なかでも関連が深い統合プログラム(国際協力、アメリカ研究、アジア研究、日本研究)とのダブルメジャー、メジャー・マイナーの組み合わせを推奨しています。また自然領域や人文領域のプログラムをメジャーとする場合でも、グローバルな視野で学びを深めるために、マイナーに法・政治学を組み合わせることを推奨します。