最新トピックス
最新トピックス
山本陸央、ミゲル・ガルシア、太田大樹、田口徹.繰り返し寒冷ストレス負荷マウスへのカプサイシン筋注後の脊髄後角におけるc-Fos陽性細胞の発現変化
小林雄太、山本陸央、太田大樹、田口徹.複合持続ストレス誘発性疼痛モデルラットにおける皮膚炎症の可視化
小島卓巳、太田大樹、田口徹.健常大学生における一晩の断眠は筋圧痛閾値を低下させる
八木京介、山本陸央、太田大樹、田口徹.ヒト腰部遅発性筋痛の発症における異なる体幹姿位での伸張性収縮による比較
田口徹、太田大樹.伸張性収縮負荷による機械痛覚過敏モデルラットを用いた筋超微形態観察
田口徹、ウルリッヒ・ホハイセル、ロルフ-デトレフ・トレーデ、ジークフリート・メンゼ. 腰部および下肢筋の痛みを視床後外側腹側核へ投射する脊髄後角ニューロン
田口徹、ウルリッヒ・ホハイセル、ロルフ-デトレフ・トレーデ、ジークフリート・メンゼ. 腰部筋と下肢筋から中脳中心灰白質腹外側部へ投射する脊髄後角ニューロン
太田大樹、小林雄太、山本陸央、田口徹.高張食塩水誘発性筋痛モデルラットの前脛骨筋における光学顕微鏡観察
太田大樹、田口徹.伸張性収縮後のラット下腿筋膜で発現増大した筋機能関連遺伝子クラスター
山本陸央、太田大樹、田口徹.複合持続ストレスモデルラットの脊髄後角における炎症性サイトカインの遺伝子発現
太田大樹、田口徹.遅発性筋痛モデルおよびカラゲニン誘発性筋炎モデルの筋においてElkin1 mRNAレベルは増大する
花村健次、武田直、小林宥介、鷲見和幸、前島偉、鈴木晴、美里萌恵、渡邉大輝、西方快騎、宮崎涼、松井斗輝、太田大樹、田口徹、吉田宜清.18~24ヵ月齢C57BL/6Nマウスにおいて発生した腫瘍の形態学的解析
◯ 2025年度卒業研究発表会において、4年生の小林雄太が「最優秀賞」を受賞しました!2025_1007~08
小林さんの演題は卒研表彰セッションにて審査され、見事「最優秀賞」に輝きました!
本年度はPain Labから3名が参加し、いずれも堂々とした素晴らしい発表でした。
・小林雄太 「複合持続ストレスモデルラットにおける皮膚炎症反応の可視化」 ※最優秀賞
・小島卓巳 「健常大学生における一晩の断眠は深部組織の圧痛閾値を広範囲に低下する」
・武田陽貴 「マッサージの揉み返しを予防する刺激条件の探索」
◯ ガルシア先生の送別会を開催しました! 2025_0820
本学初の外国人客員研究員であるガルシア先生(レイ・ファン・カルロス大学@スペイン)が研究期間を終えて帰国されるため、焼肉レストラン🥩で送別会を開催しました! 「光陰矢の如し」、半年間の滞在期間はあっという間でしたが、ラボメンバーや多くの大学院生にとても良い刺激を与えてくれました。この滞在を契機にガルシア先生とは今後も国際共同研究を展開していく予定です!
「Single-fiber recording: Electrophysiological analysis of sensory fibers in 2025(単一神経記録:感覚線維の電気生理学的解析 (2025年度)」
今年も「皮膚ー神経取り出し標本」を用いた電気生理学の見学実習を実施し、皮膚から痛覚や触覚が生まれる末梢神経のしくみを参加者1人1人がリアルタイムで体験しました。また、実習後は鍼灸健康学科の教員・学生さんも参加し、恒例のスイカパーティーで交流を図りました!
◯ 水村先生・ガルシア先生の特別セミナー&懇親会を開催しました! 2025_0530~31
名古屋大学名誉教授の水村和枝先生と本学外国人客員研究員のガルシア先生をお迎えし、特別セミナーを開催しました。翌日はあいにくの雨でBBQは中止になったものの、屋内で懇親会を行い、互いに親睦を深めました🍴
◯ ガルシア先生を外国人客員研究員としてPain Labにお迎えし、新潟を散策しました! 2025_0309
本学初となる外国人客員研究員としてスペインのレイ・ファン・カルロス大学薬学部よりガルシア先生が来日され、Pain Labで国際共同研究を始動しました!ガルシア先生はフレンドリーな大の親日家ですので、皆さん、学内で見かけたらぜひ声をかけてあげてください🎵 大雪も一段落したところで、国家試験を終えた山本さんや田口先生とともに新潟2kmを散策し、展望台から市内を一望し、新潟の名物や地酒を楽しみました🍴
◯ 山本陸央(理学療法学科21期生、学部4年生)の論文が『Neuroscience Research』にアクセプトされました!2025_0228
複合持続ストレス誘発性疼痛モデルにおいて、筋への痛み刺激が脊髄後角ニューロンを過剰に活性化することを見出しました。ストレスが引き金で生じる慢性難治性疼痛のメカニズムの一端を神経解剖学的手法を用いて解明した成果です。本研究は名古屋大学および常葉大学との国内共同研究により行われました。
Yamamoto R, Wakatsuki K, Yasui M, Ota H, Mizumura K, Taguchi T. Spinal nociceptive hypersensitivity induced by intramuscular capsaicin in rats subjected to multiple continuous stress. Neuroscience Research 213: 51-59, 2025. doi: 10.1016/j.neures.2025.02.009 (オープンアクセス)
「理学療法士国家試験」を受験する4年生の二神さん、八木さん、山本さん、ダブルスクール制度を利用し「はり師国家試験」を受験する3年生の小林さんに向けて、国試壮行会を行いました!後輩や教員からの温かい激励の言葉を受け、万全の準備で合格を勝ち取ってほしいと願っています!全力で頑張ってきてください!
◯ 田口徹が責任著者の国際共著論文が『Scientific Reports』に掲載されました!2025_0120
「腰部筋」と「四肢筋」の痛みの脊髄/脳内投射様式の差異を神経解剖学的手法を用いて明らかにしました。ドイツHeidelberg大学との国際共同研究による成果です。
Hoheisel U, Treede R-D, Mense S, Taguchi T. Central projections of nociceptive input originating from the low back and limb muscle in rats. Scientific Reports 15: 2552, 2025. doi: 10.1038/s41598-025-86832-z (オープンアクセス)
メンバーからは「今年を表す漢字1文字」として、「耐」・「痛」・「壊」などのネガティブワードが連発しましたが、今年も何とか乗り切れそうです。インフルエンザもピークを迎えていますが、来年も皆さん健康で良い年を迎えてください!
4年生は2月下旬の国家試験に向けてラストスパート!!!
山本さんの演題は卒研表彰セッションにて審査され、見事「優秀賞」に輝きました! Pain Labから3名が発表し、いずれも堂々とした素晴らしい内容でした。
・山本陸央 「ストレス誘発性筋痛覚過敏の脊髄機構」 ※優秀賞
・二神真紘 「遅発性筋痛モデルラットの筋膜における神経成⻑因子の発現変化」
・八木京介 「異なる筋⻑での伸⻑性収縮は脊柱起立筋における遅発性筋痛の発症強度に差を与える」
「線維筋痛症」のモデル動物において、抗うつ薬であるAmitriptylineとDuloxetineが「感作された脊髄後角ニューロンの活動を抑制すること」を明らかにしました。富山大学との国内共同研究による成果です。
Uta D, Tsuboshima K, Mizumura K, Nishijo H, Taguchi T. Amitriptyline and duloxetine attenuate activities of superficial dorsal horn neurons in a rat reserpine-induced fibromyalgia model. Journal of Pharmacological Sciences 156(3): 180-187, 2024. doi: 10.1016/j.jphs.2024.08.006 (オープンアクセス)
「Single-fiber recording: Electrophysiological analysis of sensory fibers (単一神経記録:感覚線維の電気生理学的解析)」
「皮膚ー神経取り出し標本」を用い、参加者一人一人が皮膚への触刺激により神経線維が活動電位を発生する様子をリアルタイムで観察しました。この日は、本学の大学院生・学部生に加え、台湾から4名の学生さんも参加し、互いに交流を図りました!皆、熱心に参加していました。
写真:左)ディスプレイに映し出された神経の様子。単一の神経線維が記録電極にかかっています。
写真:右)実習後は、皆でスイカパーティを行いました。顔よりも大きいほどのスイカでしたが、とても甘く上品な味わいでした!
本研究では、発達や加齢に伴う毛細血管やリンパ管の分布の詳細を筋線維タイプ別に明らかにしました。本学理学療法学科の病態生理Labとの学科内共同研究による成果です。
Taketa Y, Tamakoshi K, Hotta K, Maki S, Taguchi T, Takahashi H. Lymphatic capillarization in different fiber types of rat skeletal muscles with growth and age. Microcirculation 31(7): e12879, 2024. doi: 10.1111/micc.12879
「遅発性筋痛(いわゆる運動後の筋肉痛)はどこまでわかったか」
特集 「骨格筋の再生・維持・適応メカニズムの新知見―最先端研究がもたらしたパラダイムシフト」
医学のあゆみ 289 (10): 740–745, 2024. https://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=928910
「ポリモーダル受容器 ― 研究の歴史と多彩な役割 ―」
痛みセンサーである 「ポリモーダル受容器」について、その発見の歴史から今日までに蓄積された知見をわかりやすく紹介して頂き、参加者からの質問にも丁寧に答えていただきました!
Tmem120A (別名TACAN) は近年、擦る・押す・引っ張るなどの機械刺激で生じる痛み(※機械痛覚過敏という)への関与が注目されている細胞膜貫通タンパク質分子の1つです。今回の研究では、Tmem120Aの遺伝子発現が、遅発性筋痛(いわゆる運動後の筋肉痛)および筋炎を発症した痛覚過敏モデルラットの筋で増大することをはじめて明らかにしました。研究成果は罹患者の多い 「筋痛疾患」 の分子メカニズム解明や治療に繋がる可能性があり、今後の展開が期待されます。中部大学および日本大学との国内共同研究として行われました。
Ota H, Oi R, Katanosaka K, Mizumura K, Taguchi T. Expression profiles of Tmem120A/TACAN in rat skeletal muscle subjected to exercise and inflammation. Pain Research 39(1): 35-39, 2024.
doi: 10.11154/pain.39.35 (オープンアクセス)
⇒ 詳しくはこちら!
Mizumura K, Taguchi T. Neurochemical mechanism of muscular pain: Insight from the study on delayed onset muscle soreness. The Journal of Physiological Sciences 74: 4, 2024. doi: 10.1186/s12576-023-00896-y (オープンアクセス)
遅発性筋痛モデルを中心とした「筋痛についての総説」です。
日本生理学会創立100周年を記念した特集「100 Years Progress of Physiological Research in Japan」として発刊されました。
筋の痛みに興味のある人はぜひ目を通してください!
「慢性運動器疼痛の理学療法のための教育モデルおよび教育拠点の構築」
本プロジェクトは、ファイザー製薬が助成金を出資し、国際疼痛学会(IASP)と日本疼痛学会(JASP)が「日本における痛み教育の向上」を目的に実施する共同事業です。
シンポジウム:病態特異的動物モデルを用いて慢性痛の機序にせまる
「モデル動物を用いた痛覚変調性疼痛の脊髄機構の探索」
シンポジウム10:理学療法士が知っておきたい運動器疼痛の基礎・臨床
水村 和枝 「筋性疼痛の特徴と病態生理」(名古屋大学・名誉教授)
太田 大樹 「遅発性筋痛のメカニズムとその予防」(新潟医療福祉大学・理学療法学科)
田口 徹 「筋膜の痛覚受容をめぐる最近の話題」(新潟医療福祉大学・理学療法学科)
「アデノ随伴ウイルスベクターの基礎と神経科学への応用」
特定ニューロンの活動操作に不可欠な「アデノ随伴ウイルス (AAV) ベクター」の基礎知識や、これを利用した光遺伝学/化学遺伝学への応用など、最新知見を交えてわかりやすく紹介して頂きました。聴講からは熱心な質問が多数飛び交い、とても充実したセミナーとなりました!
野村成美*,野原菜々子*,太田大樹,髙橋ひろな,犬飼康人,田口徹.全身振動刺激が重心動揺に及ぼす急性効果
野原菜々子,野村成美,明博瑛,太田大樹,田口徹.外耳への圧刺激により生じる自覚的感覚強度の性差
野村成美,野原菜々子,明博瑛,太田大樹,田口徹.外耳への圧刺激が重心動揺に及ぼす影響
田口徹,Hoheisel U,Mense S.多裂筋と腓腹筋から脊髄後角表層へ投射する侵害受容様式の差異
田口徹,太田大樹.高ナトリウム溶液投与による局所誘発筋電図の記録
田口徹,藤谷駿介,佐藤圭悟,太田大樹.マッサージの揉み返しを生じる圧刺激条件の探索
田口徹,佐藤圭悟,藤谷駿介,明博瑛,太田大樹.外耳への圧刺激に伴う関連痛領域の変化
太田大樹,田口徹.炎症性/非炎症性筋痛モデルラットの後根神経節におけるTmem120AおよびTmem120Bの発現定量
太田大樹,田口徹.遅発性筋痛の筋で発現増大する新規遺伝子の探索
太田大樹,田口徹.遅発性筋痛の筋膜で発現変動した新規遺伝子および反応系
シンポジウム:骨格筋への機械・代謝刺激による循環調節メカニズムー疼痛生理学と運動生理学における研究手法とその接点から紐解くー
「in vivo単一細径神経記録による骨格筋侵害受容線維の電気生理学的解析」
教育講演:「筋・筋膜性疼痛の生理と病態」
慢性難治性疼痛の1つである「線維筋痛症」のモデル動物において、痛み刺激に対する脊髄ニューロンの興奮性が増大することを明らかにしました。研究成果は、病態メカニズムの全容が未解明であり、有効な治療法が確立されていない「線維筋痛症」の治療や予防につながると期待されます。本研究は、中部大学、日本大学との国内共同研究として行われました。
Nasu T*, Kainuma R* (共同第一著者), Ota H, Mizumura K, Taguchi T. Increased nociceptive behaviors and spinal c-Fos expression in the formalin test in a rat repeated cold stress model. Neuroscience Research, 198: 30-38, 2024. doi: 10.1016/j.neures.2023.06.010 (オープンアクセス) ⇒詳しくはこちら!
シンポジウム:運動器慢性疼痛の基礎研究と臨床的問題点および展望
「運動器疼痛の発生源としての「筋膜」 の役割」
「侵害受容器の感作・脱感作 ―その細胞・分子機構を紐解く―」
感作・脱感作のメカニズムについて、侵害受容器にフォーカスしながら、当研究の源流から最新の知見に至るまで、わかりやすく紹介して頂き、聴講からの質問にも丁寧に答えていただきました!
井上創太, 太田大樹, 田口徹. 社会的敗北ストレスモデルラットでは侵害刺激に対する脊髄後角表層ニューロンの興奮性が増大する. 基礎理学療法学 25(1): 35-42, 2022.
特集 「痛覚変調性疼痛」
「ストレス誘発性疼痛の末梢神経・脊髄機構」 ペインクリニック 43(12): 1319-1327, 2022.
筋・筋膜性腰痛のヒト実験モデルを開発するため、健常人の腰背部へ伸張性収縮を反復負荷し、その前後での胸腰部脊柱起立筋群の筋圧痛閾値の経時変化を広範囲かつ体系的に計測し、圧痛閾値の変化を示すヒートマップを作製しました。研究成果は罹患者の多い筋・筋膜性腰痛または腰部に生じる遅発性筋痛のメカニズム解明や治療法探索に有用なヒト基礎研究モデルになると期待されます。
Hanada K, Ota H, Mizumura K, Taguchi T. Pressure pain threshold map of thoracolumbar paraspinal muscles after lengthening contractions in young male asymptomatic volunteers. Scientific Reports 12(1): 15825, 2022. doi:10.1038/s41598-022-20071-4 (オープンアクセス) ⇒詳しくはこちら!
「神経障害性疼痛のメカニズムを紐解く」
基礎研究から得られた最新知見から、神経障害性疼痛の分子機構についてわかりやすく紹介して頂き、聴講からの質問にも丁寧に答えていただきました!
「筋・筋膜性疼痛の特徴とメカニズム」
ペインクリニック 43(5): 505-513, 2022.
慢性難治性疼痛の1つである「線維筋痛症」のモデル動物において、痛み刺激に対する脊髄ニューロンの興奮性が増大することを明らかにしました。研究成果は、病態メカニズムの全容が未解明であり、有効な治療法が確立されていない「線維筋痛症」の治療や予防につながると期待できます。本研究は、富山大学、日本大学との国内共同研究として行われました。
Ejiri Y, Uta D, Ota H, Mizumura K, Taguchi T. Nociceptive chemical hypersensitivity in the spinal cord of a rat reserpine-induced fibromyalgia model. Neuroscience Research 181: 87-94, 2022. doi: 10.1016/j.neures.2022.03.005 ⇒詳しくはこちら!
「筋・筋膜性疼痛研究のアップデート」
受賞演題名:「社会的敗北ストレスモデルラットへの化学的痛み刺激による脊髄後角ニューロンの興奮性増大」
梅津拓喜, 太田大樹, 田口徹.「線維筋痛症モデルラットにおける脊髄後角ミクログリアの活性化に対するトレッドミル運動の予防効果の検証」
大井理史, 太田大樹, 田口徹.「遅発性筋痛モデルラットの下腿筋膜における遺伝子発現の定量」
大井理史, 太田大樹, 田口徹.「遅発性筋痛モデルにおける機械受容チャネルTACANの発現」
萩原拓海, 太田大樹, 田口徹.「線維筋痛症モデルラットに対するトレッドミル運動を用いた筋痛予防効果の行動学的検証」
花田亘平, 太田大樹, 田口徹.「胸腰部傍脊柱起立筋群における圧痛閾値ヒートマップの作製」
花田亘平, 太田大樹, 田口徹.「腰背部への伸張性収縮負荷によるヒト筋・筋膜性腰痛モデルの開発」
「運動器疼痛の基礎~皮膚の痛みとは似て非なるものなり~」
線維筋痛症モデルにみられる痛みのメカニズムを、脊髄のニューロンおよびシナプスレベルで明らかにしました。富山大学との国内共同研究による成果です。
Uta D, Tsuboshima K, Nishijo H, Mizumura K, Taguchi T. Neuronal sensitization and synaptic facilitation in the superficial dorsal horn of a rat reserpine-induced pain model. Neuroscience 479: 125-139, 2021. doi: 10.1016/j.neuroscience.2021.10.010 (オープンアクセス)
機械痛覚に関わると考えられるTRPA1チャネルが遅発性筋痛に関与することを明らかにしました。中部大学、岡山大学、生理学研究所との国内共同研究による成果です。
Ota H, Washizawa L, Hayashi K, Katanosaka Y, Katanosaka K, Kashio M, Tominaga M, Taguchi T, Mizumura K. TRPA1 contributes to lengthening contraction-induced muscular mechanical hyperalgesia. TRP2021 Meeting (ルーヴェン, ベルギー, オンライン参加)
「筋・筋膜性疼痛研究の最新トピックス」
「筋・筋膜性疼痛研究の最新トピックス」
4週間のギプス固定により下肢に痛みを生じる「不活動性疼痛」モデルラットを用い、痛みの受容に関わる痛覚神経や脊髄ミクログリア細胞の動態変化を明らかにしました。研究成果は、ケガや生活習慣など、身体の不活動にともなう痛みの治療や予防に役立つと期待されます。
Ota H, Takebe H, Mizumura K, Taguchi T. Responses of cutaneous C-fiber afferents and spinal microglia after hindlimb cast immobilization in rats. The Journal of Physiological Sciences 71(1): 19, 2021. doi: 10.1186/s12576-021-00803-3 (オープンアクセス) ⇒詳しくはこちら!
線維筋痛症モデルマウスの痛みにおけるパルブアルブミン陽性神経の関与を明らかにしました。富山大学との国内共同研究による成果です。
Miyahara K, Nishimaru H, Matsumoto J, Setogawa T, Taguchi T, Ono T, Nishijo H. Involvement of parvalbumin-positive neurons in the development of hyperalgesia in a mouse model of fibromyalgia. Frontiers in Pain Research 2: 627860, 2021. doi: 10.3389/fpain.2021.627860 (オープンアクセス)
遅発性筋痛(いわゆる運動後の筋肉痛)の発症における神経成長因子(NGF)とグリア細胞由来神経栄養因子(GDNF)の協同作用を明らかにしました。中部大学、兵庫医科大学、日本大学との国内共同研究による成果です。
Murase S, Kobayashi K, Nasu T, Kihara C, Taguchi T, Mizumura K. Synergistic interaction of nerve growth factor and glial cell-line derived neurotrophic factor in muscular mechanical hyperalgesia in rats. The Journal of Physiology (London) 599(6): 1783-1798, 2021. doi: 10.1113/JP280683
参考記事: Murase S, Kobayashi K, Nasu T, Kihara C, Taguchi T, Mizumura K.
Reply from Shiori Murase, Kimiko Kobayashi, Teruaki Nasu, Chiaki Kihara, Toru Taguchi and Kazue Mizumura. The Journal of Physiology (London) 599(17): 4227-4229, 2021. doi: 10.1113/JP281903
痛覚神経のリアルタイム活動記録により、線維筋痛症モデルの痛みのメカニズムを明らかにしました。名古屋大学、中部大学、日本大学との国内共同研究による成果です。
Wakatsuki K, Takeda-Uchimura Y, Matsubara T, Nasu T, Mizumura K, Taguchi T. Peripheral nociceptive mechanisms in an experimental rat model of fibromyalgia induced by repeated cold stress. Neuroscience Research 162: 22-30, 2021. doi: 10.1016/j.neures.2019.12.015
担当科目: 生理学Ⅰ・Ⅱ、生理学実習Ⅰ・Ⅱ、痛み学、疼痛管理特論、運動機能解析学演習、生体機能学特殊講義、生体機能学特殊演習、生体機能学特殊研究、連携基礎ゼミ
専門分野: 疼痛生理学、神経科学、理学療法学
研究領域: 遅発性筋痛・痛覚変調性疼痛の神経機構解明、筋、筋膜性疼痛の動物モデル開発とメカニズム解明
Researchmap: https://researchmap.jp/tagu-t
担当科目: 生理学Ⅰ、臨床実習Ⅱ、生理学実習Ⅰ・Ⅱ、痛み学、疼痛管理特論
専門分野: 基礎理学療法学、疼痛学、神経科学
研究領域: 遅発性筋痛の発症機構の解明、痛みに関わる新規神経群の機能解明
Researchmap: https://researchmap.jp/hirokiota