【 SIP3 統合型ヘルスケアシステムの構築・テーマ B-6 】
大規模症例知識ベースと統合した実践型医療 LLM の開発と社会実装
大規模症例知識ベースと統合した実践型医療 LLM の開発と社会実装
本プロジェクトでは、これまでに構築されたソブリン医療 LLM「SIP-jmed-llm」と、世界に類を見ない高密度の疾患因果ダイアグラムである大規模症例知識ベース「J-CaseMap」を有機的に統合します。これにより、単なる自然言語処理にとどまらず、個々の患者の症状から疾患の因果律に基づいた精緻な臨床推論を可能とするイノベーションを起こします。
この実践型医療 LLM を組み込んだ臨床意思決定支援システム(CDSS)を社会実装することで、臨床現場の医師の認知的負荷を大幅に軽減し、診断エラーの削減と医療の質向上を通じて、国民の健康増進と持続可能な統合型ヘルスケアシステムの構築に還元することを目的とします。
最新の国産ベースモデル(LLM-jp-4)を用いてソブリン医療 LLM「SIP-jmed-llm」を刷新します。同時に、3万例規模の疾患因果ダイアグラム「J-CaseMap」を インストラクション・データセットへ変換し、これを活用したファインチューニングを実施すること で、LLM に病態生理学的な因果律を解釈する能力を付与します。
さらに、推論時に J-CaseMap や高信頼の医学文献を参照する RAG(Retrieval-Augmented Generation)システムを構築し、根拠に基づく高精度な鑑別診断と回答生成を実現します。プロトタイプの運用検証で得られるアクションログ等を研究開発上必要な範囲で分析し、知識不足領域の特定や、事後学習を含むモデル改善手法の技術的検討を行います。
研究開発責任者
大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 コンテンツ科学研究系 小林 和馬 特任准教授
共同研究開発機関
学校法人 自治医科大学
株式会社プレシジョン
研究開発チームへの協力機関
国立研究開発法人 国立がん研究センター
(※ 順次公開予定です)