鹿児島大学

入試対策アドバイス

鹿大プレテスト 解答解説集より抜粋」

英語

・長文読解

鹿児島大学の長文読解は、標準的な英文を正しく精読することが求められます。英文については、インターネットや英字新聞の掲載記事が出典となっていることが多く、テーマは昨今の時事的内容(情報科学、環境問題、グローバル化)が多い。英文を読んでいくにあたり、全体の主旨を掴むために、段落の構成を把握しながら読み進めることが重要です。

文法・語法

鹿児島大学の英語の一つの特徴が文法・語法問題です。基本的なイディオム、単語の品詞等、出題内容は多岐にわたっていますが、ほとんどが基礎的な問題です。常日頃より、教科書や参考書、模試等で見かける頻度の高い文法・語法、語彙やイディオムは確実に理解し、覚えるようにしたいものです。

・和文英訳

鹿児島大学の和文英訳問題は、高校で学習する英作文・英文法の表現を正しく使うことが出来るかが問われています。特に奇をてらった問題は出題されないので、英作文の教科書などを一冊仕上げて、重要文法・定番表現を習得して、試験本番でしっかりと使いこなせるようにしましょう。

・テーマ英作文

鹿児島大学の自由英作文は今年度は語数が100~120語と増え、課題発見及びその解決を書く形式になりました。このような場合は、指示に沿って書いてください。また例年のような形式の場合に大切なことは、まず自分の意見を決めることです。この際に気をつけるべきことは、自分が英語で書けるレベルの内容にすることです。英作文は内容の質も大切ですが、英語で正しく書けるかが採点の際、重要になるからです。日頃からあらゆるテーマについて限られた時間で100語程度の英語の文章を書き、先生に添削してもらい、慣れることが重要です。添削後は、再度その英文を書いて音読すればその英文が頭に残り、英作力のさらなる向上につながります。

数学

出題問題の難易度は教科書の節末レベルの問題から、思考や工夫をやや要する問題まで幅広く出題されます。授業を中心に基礎・基本事項を着実に習得することが大前提です。また出題の特徴の一つとして、素材の本質を問うような出題もみられるので、章末問題や受験の標準レベルの問題演習を行った後に、出題背景や素材の面白さを友人と意見交換する機会をもちたい。さらに、証明問題を数多く解いたり、教科書や参考書のコラム、トピックスなとで理解を深めるという学習を日頃から繰り返しておくと、鹿児島大学の問題に対応できる力を高めることが出来ます。

現代文

鹿児島大学の現代文では、例年、3500~5000字程度の標準的な難易度の評論が出題されています。概ね入試頻出も著者による文章が多く出題され、テーマとしては、現代文明を批判しつつ、前近代の思考や伝統的な感性が含み持つ豊かさを論じた内容のものが多い。本文全体を貫く大きな対立構造がある場合にはそれをしっかりと把握した上で本文全体の論旨の展開を正確に追っていくことが重要となります。

古文

鹿児島大学の古文の問題の問一はまとまった語句を現代語訳する問題が二~四題出題されます。古語と文法の基本に忠実に、文脈に合わせて訳していくことが大切です。問二~問四までの記述問題は、「現代語訳二題+説明一題」、あるいは「現代語訳題+説明題」というパターンが多い。ただしどのパターンで設問が作られていようとも、大切なことは傍線部をきちんと解釈し、設問が何を求められているかを確認した上で、解答を作っていくことです。読解に手間取るような、長文の難解な文章はまず出題されないと考えてよいので、基本に忠実に勉強していくことをオススメします。

漢文

鹿児島大学の漢文の本文は例年百字前後で、短めです。短い中で話が完結しており、比較的時間が取れるので、落ち着いて解くことができます。問一は、例年1~2字の語の読み方が問われます。2題問われることが多いが、いずれも漢文学習の基本となる語の読み方が問われるので、ここで失点しないようにしたいところです。覚えるべき語が多いので、日頃からコツコツ知識を積み重ねていきましょう。説明問題は、字数制限があるものも含めて、ある程度字数を書かせるものが多い。ただ本文の文字数は多くないので、慌てず丁寧に本文を読み、設問で何が求められているかに留意しながら解答を作りましょう。

物理

鹿児島大学が出題する問題は、基本的な問題が多いです。2021年度は標準的問題でしたが、思考力を要する出題が見受けられました。年度によって難度が上がる場合もあります。まずは、教科書を中心とした学習で、公式を丸暗記するのではなく、公式の成り立ちや意味をしっかり理解し、例題や章末問題で使用法を確実にマスターしておきましょう。

大問4題構成で、力学、熱力学、波動、電磁気学から満遍なく出題され、原子物理の分野からは出題は見られません。また導出過程を求められる問題も増えてきています。日頃の学習から考え方や必要な公式、グラフや図などを無駄なく描いて、解答を導いていく学習習慣を身につけておこう。

化学

鹿児島大学の出題形式は2018年以降は大問数が5問の形式が続いている。出題内容は、小問集合、無機化学、理論化学、有機化学、高分子化学の5問となっており、2019年度からはこの順序で出題されています。問題の難易度については、教科書の内容に沿った標準的な内容の出題が主となっていますが、高得点を目指す受験生は、標準問題の演習だけではなく、発展的な内容の演習も日頃から意識して取り組む必要があります。また理論化学に比べて有機化学の問題は、問題量も多く解きやすいものも多いです。ぜひ有機化学を得点源にして、鹿児島大学の化学を攻略しましょう。

生物

鹿児島大学の生物の問題は、標準的な知識を問う問題が多く、空欄補充問題が出題形式として頻出であることからも、教科書を中心とした学習を徹底するべきです。ただ例年、記述問題も出題されるため、字数制限のある問題にも慣れておく必要があります。記述の基本は「何を書けばよいか」にあり、その採点基準になるのはキーワードです。教科書の太字の単語を単に丸暗記するのではなく、説明できるようになることが大切です。もう一度「生物基礎」「生物」の教科書をしっかり熟読することをお勧めします。教科書というのはエッセンスが詰まっているものであるため、知識が不十分のまま読むとあまり意味が分かりませんが、学習をすすめたあとによく読み直してみると、短い文章で大切なことは網羅してあることに気づくことができます。試験の直前でさえ教科書に戻り、基本的な学習に徹することが勝利の秘訣です。