活動報告 1981年~2023年 (昭和56年~令和5年)
日本中近東アフリカ婦人会は、1981年に中東・アフリカ諸国との友好を願う有志により創設され、現在約100名の会員が活動しています。その目的は、日本に滞在する中東・アフリカ諸国の婦人と親交を深め、お互いの文化を理解しあうことです。さらにはチャリティーバザーなどの活動を通じ、当該地域の援助を必要としている人々に寄与を続けております。
【1】中東・アフリカ文化紹介
〇1980年代から先駆的に中東・アフリカ文化の紹介に努める
「アフリカを知る集いI」(1987)「アフリカを知る集いII」1990)を国立婦人教育会館に於いて開催。大使夫人、館員夫人とともに、アフリカ関係研究者、音楽家を招き、アフリカの歴史、音楽、料理、ファッション、生活、女性の役割等幅広いテーマで、講演、展示、討論会、演奏会を実施。以降 「知りたいアフリカ」「アラブを知る集い」「アフリカの神話アフリカの結婚」などを主催し、同様のテーマで中東・アフリカへの理解と人々との交流に力を注ぐ
〇中東・アフリカ諸国の駐日大使、大使夫人による各国の紹介、日本との繋がりなどをテーマに講演会を開催
〇中東・アフリカに特化したコンサート、ファッションショー、料理教室を開催
〇アフリカ・アラブの料理の本を出版
『African and Arab Cooking』(1991年)、『New African and Arab Cooking』(2001年)
大使館の婦人方から寄せられたオリジナルレシピに日本語対訳
これまでに約10000冊を発行し、売り上げをUNICEF、UNHCRなどに寄付
〇アフリカ伝承の子守歌集を出版
『アフリカの子守唄Ⅰ』(1983年)、『アフリカの子守唄Ⅱ』(2007年)
大使館の婦人方のご協力のもと、起こした楽譜に日本語対訳
【2】日本在住の中東・アフリカの婦人たちとの交流
〇定期教室: 日本語 生け花 ニット コーラス
小グループ活動: ハンドクラフトの会 料理の会 民族衣装研究会 食品グループ
わくわく: 歴史、文化、芸術、生活、教育、環境、健康など相互に紹介
〇日本文化紹介
神話(古事記) 結婚の習慣 日本料理 茶道 折り紙
伝統行事(お正月 餅つき ひな祭り お花見 七夕祭り) 着物の着付け体験 など
○見学会・遠足
社会・経済活動のための施設: 国会議事堂 都庁 各種工場 市場 福祉施設 防災センター
文化・スポーツ施設: 相撲部屋 博物館 美術館 歌舞伎 英語落語鑑賞
季節の風物詩体験: 果物狩り 芋ほり 納涼船 地引網
名所旧跡探訪: 日光 鎌倉 箱根 益子 長瀞 銚子 都内名所 など
○長野県南牧村婦人会野辺山支部との交流
1986年以来10回に亘って野辺山を訪問。農村の婦人方との交流会および南牧村南小学校で中東・アフリ
カの婦人方による自国紹介を実施
【3】チャリティー活動
1981年以来隔年に開催し、2023年のバザーは21回目となりました。皇室の方々のご臨席を賜り、毎回
約2000名のお客様をお迎えしています。会場では会員手作り品の販売に加え、第21回は21か国の
大使館とADIWAが参加し、自国の料理や特産品の販売を行っています。
当会の趣旨にご賛同いただいた企業・個人の皆さまからもご協力をいただいております。
1981年~2023年 総額 1億9214.5万円
UNICEF 赤新月社 日本赤十字社 UNRWA UNHCRなど
5809万円
バザー参加各国の婦人と子どもへの支援: 癌・エイズ・心臓病の治療 孤児・自閉症児・障がい者 子どもの教育・生活 女性の自立・職業訓練 など (注1)
6170.2万円
NGO・NPO: サイディア・フラハ パレスチナ子どものキャンペーン カラ=西アフリカ農村自立協力会 イルファ 国境なき医師団 ロシナンテス など (注2)
3259.5万円
プラン・インターナショナル・ジャパン パレスチナの子どもの里親運動
1988年以来 延べ387名の子どもを支援 (注3)
3011.8万円
その他の寄付 募金 緊急援助:スーダン内戦・モロッコ地震
アルジェリア地震 東日本大震災 コロナ禍 レバノン大爆発 など(注4)
964万円
(注1) 最近の寄付先例:望まない妊娠をして家族から見放された女性の保護、病院へのコロナ感染症対策物資の供与、性的暴力被害者の救済を専門にした病院(尽力した医師が後にノーベル平和賞受賞) など
(注2) 2023年現在、日本のNGO・NPO 4団体を継続的に支援
(注3) 2023年現在、アフリカの子ども7名とレバノン難民キャンプのパレスチナの子ども1名を、教育・生活環境改善を目的として援助、会員が子どもたちと文通
(注4) 2011年東日本大震災緊急支援として110万円を日本赤十字社に、2012年中東・アフリカ側の申し出により、復興支援のため250万円を東北の5団体に寄付
○他団体のチャリティー活動への参加、協力
・外務省主催アフリカンフェスタ、 国際協力NGOセンター主催グローバルフェスタに参加
ファッションショー、 民族衣装の試着・撮影コーナー実施
・TICAD Ⅳ(2008年)におけるJETRO主催アフリカンフェアに参加
「アフリカの素材を使い、日本人の趣向に合う作品を作る」をテーマにしたバッグ、洋服、インテリア装飾品を
出品、アフリカ側に日本人向けサンプルとして提示。
・AWAAJ(駐日アフリカ大使夫人の会)主催イベント、
SWAAJ(駐日アラブ大使夫人の会)主催イベント、
横浜タウンフェスティバルY154など数々の催しに出展
・アフリカの国々へ衣類、毛布、野菜の種、文房具などを寄付
・各種団体・自治体よりの要請に応じ、各国の文化・料理などの紹介、民族衣装の貸し出し および
小中学校・大学エクステンションスクールなどの依頼に応じ、授業に協力
日本中近東アフリカ婦人会 会長 小 池 那 智 子
事務所:〒142—0062 東京都品川区小山1-3-9水仙小山ビルB1
Eメール : ncaf2016@gmail.com
ホームページ: https://sites.google.com/ncaf1981.org/ncafhp