NBU 日本文理大学

航空宇宙工学科FAQ

Q1.まだ将来の目標が決まっていないので、コース選択ができませんが、大丈夫ですか?

本学科では、2年次に3つのコースからコース選択をしてもらいますので、すぐに決める必要はありません。航空宇宙分野の勉強はほとんどの学生さんにとって、初めて学ぶ分野が多いと思います。新しい学びに触れることで視野が広がり、興味のある分野が見つかったり、自分の能力がどの分野に向いているかなどを知る中で、自分自身が最も学びたいコースをじっくりと考え、選んでください。

Q2.二等航空整備士資格がないと、航空整備関係の企業に就職できませんか?

航空整備関係の就職試験で、大学生に対して「二等航空整備士資格」が求められることはありません。その証拠に、NBUでは、毎年ANAグループ・JALグループをはじめ各航空会社から、航空整備関係の内定を多く獲得しています。そもそも、皆さんがイメージするエアラインでの航空整備士の業務では、旅客機の整備を行うことができる「一等航空整備士」資格が必要になります。そのため、企業は、小型飛行機の整備を行う「二等航空整備士資格」は求めておらず、むしろ工学的なセンスや論理的な思考法、課題に挑戦する姿勢、整備業務に必要な「リーダーシップ」」「チーム作業での協調性」「安全に対する高い倫理観」などを兼ね備えた人材が求められており、そのような能力は、NBUでの実践教育でしっかりと修得できます。

Q3.航空整備士を目指していますが、どのような勉強ができますか?

各種力学系(構造・流体・空気・飛行)、電気電子等の基礎知識に加えて、発動機、航空機構造、航空機装備装置等の専門知識を学べます。実習科目では県央空港にて実機試運転、整備基本作業を通して清掃・整理整頓・チームワーク・安全を守る使命感など整備士に求められる資質を磨きます。また、将来の一等航空整備士資格取得を見据えて、航空整備士試験対策講座も開催します。

Q4.工業高校出身のため、物理や数学をあまり勉強していないため、ついていけるか不安です。

「航空宇宙分野」を学ぶ上で必要な「物理」や「数学」は基礎からしっかり理解できるように科目やプログラムを組んでいます。それでも個人それぞれで苦手分野や理解のスピードは異なるため、それぞれのレベルに合わせた学修支援を専門的に行うセンターがあり、段階的に理解を深めるサポートを行いますので、ご安心ください。一方で、工業高校出身の方は、高校時代に取り組んだ様々な実験・実習を通じて身につけた経験と実践力は大きな「強み」になると思います。

Q5.高校で物理を選択していませんが、入学するまでに塾とかに通った方がいいですか?

「航空宇宙分野」を学ぶ上で必要な「物理」や「数学」は基礎からしっかり理解できるように科目やプログラムを組んでいます。また、それぞれのレベルに合わせた学修支援を専門的に行うセンターでもサポートしていきます。入学までに必ずしておくべき分野は特にはありませんが、時間に余裕があれば、入門レベルの参考書などを購入して、一通り目を通しておくだけで、かなり不安が解消できると思います。

Q6.将来は、航空会社で働きたいと思っていますが、コロナの影響で就職が厳しいというのは本当ですか?

コロナ禍では、旅行業界は大きな影響を受けましたので、各航空会社の新卒採用が一時的に中断された時期も確かにありましたが、2023年度採用より少しずつ回復し、2024年度採用については、各航空会社や整備系の各社は、コロナ禍での採用抑制分を補うべく大卒の採用枠を拡充しており、本学科の就職状況は好調に推移しています。

Q7.空港で働いているグランドハンドリング系企業に就職する方はいますか?

毎年、エアラインのグランドハンドリングを行う企業に就職しています。これまでの卒業生は、旅客サービス、マーシャリング、貨物ハンドリング、運航支援などの地上支援業務などの各分野で活躍しています。

Q8.地元で就職したいのですが、その地域に航空系の企業はありません。その場合、どんな業界に就職できますか?

航空系の企業は、関東・東海・関西に集中している傾向にあるため、それらの地域で就職する場合が多くなります。ただし、九州内でも、各空港で航空整備やグランドハンドリング分野、宮崎ジャムコ(航空機部品)、九州航空(県の防災航空隊等の整備・運航)、コスモテック(ロケット打ち上げ支援)などで活躍する卒業生も多数います。また、本学科で身につけた総合工学的な知識・技術を生かして、JR九州やダイハツ九州など自動車、鉄道、船舶、エネルギー分野の企業で卒業生が活躍しています。

Q9.大学院進学を考えていますが、進学先の実績を教えてください。

NBUでの4年間の学びをさらに追究したい学生は大学院に進学します。そのためのサポートを独自に行っており、近年は九州大学大学院、九州工業大学大学院、長崎大学大学院、長岡技術科学大学大学院、大分大学大学院、日本大学大学院、日本文理大学大学院などへの進学実績があります。

Q10.宇宙関係に興味がありますが、どんな就職先がありますか?

本学科スペーステクノロジーコースでは「宇宙工学」を学びます。宇宙工学に関係する仕事は、ロケットや人工衛星を開発・製造する仕事、人工衛星のロケットでの打ち上げをサポートする仕事、打ち上げられた人工衛星を運用する仕事などに分けることができます。日本にはこれらの仕事を行うたくさんの企業があり、多くの卒業生がそれらの企業に就職し活躍しています。

なお、天文学や宇宙物理学などの理学系の分野ではないことに留意してください。

Q11.ドローンに興味がありますが、学べますか?

航空宇宙分野では、様々な専門領域を高次元に統合する総合工学的な力を身につけることができるため、乗り物としてのドローンの開発などに応用できます。乗り物としてのドローンである空飛ぶクルマはアメリカや中国で研究されていますが、一部を除き商品化はまだで現在は黎明期にあたります。スマートフォンが現在の姿になる前にはいろんな携帯電話/端末が存在していたのと同様、空飛ぶクルマのカタチは決まったものが無い状態なのです。ほぼカタチが決まっている大型旅客機の研究は一部のメーカーや研究機関が中心となり、大学で研究する余地は少ないのと対照的に、空飛ぶクルマは大学でも研究できる余地が大きく、本学科では「1m✕1m風洞」を用いた機体空力形状の研究や、3D設計ソフトや3Dプリンターを駆使した設計などを通じて、私たちの暮らしに変化をもたらす新しいドローンの開発に取り組んでいます。

Q12.情報系の分野にも興味があります。関連するような授業や研究はありますか?

主要な航空機・自動車メーカーなどで導入されている3次元設計ソフト「CATIA®」を利用した設計・製図の授業や、航空機、ロケット、人工衛星などに搭載されるコンピュータの動作やシミュレーションの基礎となるプログラミング・シミュレーション技術に関する授業などがあります。研究ではFEM(有限要素法による強度解析)やCFD(流体解析)を使った研究やスペースデブリのシミュレーションに関する研究にも取り組んでいます。

Q13.航空整備士のマニュアルが英語表記など、航空宇宙分野は英語が必須と聞きましたが、英語が苦手でも大丈夫ですか?

工学分野の専門用語の多くは英語がベースになっているので、専門分野を修得すれば、英語が問題になることは少ないと思います。日常会話の英語よりも使う語彙数も少ないので、航空宇宙分野で必要な英語力を身につけることは、これまでの英語力が大きく影響することはありません。実際、航空機の整備マニュアルも簡潔・平易な英語で書かれています。もちろん、航空整備作業に使われる特定の単語、機器の名称等を覚える必要がありますが、高度な英語の知識は必要とされません。そのため、専門分野の知識・技術を身につけることにまずは注力すれば、専門分野で必要な英語力は少しずつ身についていくはずです。

Q14.「鳥人間コンテスト」に興味があります。サークルはありますか?

航空宇宙系のクラブ・サークルは、「鳥人間クラブ」をはじめ、「航空宇宙技術研究部」「宇宙開発部」「航空部」などが、それぞれ活発に活動しています。