「右」をどう説明するか?

4月11日。この日の朝礼は、本校の「ふれあいホール」からオンラインで配信しました。

この日は、身近にある概念の定義を考えながら「ことば」に対する興味や関心を持たせることを狙い、わたし(校長)が講話を行いました。運営委員の司会で朝礼を始めます。

まず、子どもたちに国語辞典とアナログ時計を見せて、
「身の回りにある言葉の意味は、この『国語辞典』に書いてあります。これは時計ですね。『時計』は国語辞典に何と書いてあるのでしょう?みなさん、考えてみましょう。」
と問いかけました。この日は4月11日なので、4年の出席番号11番の児童Kさんを画面越しではありますが指名します。ちなみに4月11日は4年担任の誕生日。それを伝えると教室では拍手が起きました。

Kさんは「時間を表すもの。」と答えたので、実際にどう書いてあるのか国語辞典を引いてみます。老眼鏡がないと見えないところが情けない…。

結果、子どもたちが使う国語辞典〔小学館 国語辞典 第十版〕には、「時刻を表す器械」と書いてありました。Kさんの考えとほぼ同じです。拍手!

続いて、ではなく概念の定義についても考えさせてみます。持ち出した概念は「右」。これは辞典にどう書いてあるのでしょうか…。これも時間を与えて考えさせました。

まずは、ホールで講話を聴いていたMさんの考えを聞きました。Mさんの考えは、「心臓があるほうの反対側」というもの。これは実際に辞典に書いてあります。すばらしい!

続いて、6年のRさんの手が挙がったので指名します。Rさんの発言には「手」や「信号機」といった言葉が入っていたので、信号機を引き合いに出して話を進めました。横型の信号機は真ん中が黄色。その右が赤色なので、「横型の信号機で、真ん中の黄色から見て赤色側」とすれば立派な定義になります。

また、辞典によっては「平仮名の『り』を書いたときに、二画目の長い側のほう」と書いてあるものもあるので、図示しながらまとめをしました。

こうして1学期最初の朝礼を終了。次回の担当は、今年新しく着任した教頭です。