8/25(木)から2学期が始まりました。初日の始業式では校長が夏休み中印象に残ったことの中から2つの出来事の紹介をしました。
1つは3年ぶりに全山灯された京都の「五山の送り火」についてです。奈良も8/15春日万灯籠の日、高円山に大文字の送り火が灯されますが、京都は5つの山々に様々な形の送り火が灯されます。この日、3年ぶりの行事にもかかわらず、点灯1時間前に京都の空が真っ黒になり雷が轟きひじょうに激しい嵐となりました。「なんでよりによって、神様・仏様はこのタイミングで嵐を寄越すのか・・・。」と初めはなげいていたのですが、それぞれの山のふもとの街の人々が大勢傘を差しだして嵐から種火を必死に守る姿を見たとき、この2年間皆で命を守り続けた姿と重なり心を打ちました。やがて嵐は過ぎ、午後8時の点灯時には空が開け、美しい送り火が京都の町を囲み亡くなった人を送っておられました。これまでの2年間とこれからの皆の生活を表した行事でした。
2つめは、高校野球決勝後の優勝監督のインタビューです。今年は仙台育英高校が優勝し、須江航監督がインタビューを受けたのですが、その中で「今の高三は高校生活どころか中学校の卒業式さえもきっちり開かれていない。3年間何を始めてもストップがかかってきた中、あきらめずここまで努力してきた。」との話がありました。これを聞きながら今の都跡中3年生も同じ状況だと思いました。中3生の皆さんには残り少ない中学校生活を謳歌し2学期の行事でも存分に活躍してほしいと話をしました。その姿を後輩が見ることで、次につながっていきます。コロナ禍で分断された活動をつなぎ直す取組がこれから始まります。
始業式の翌日は、早速、3年学力診断テストがあり、全校給食も始まりました。学級では10月4日(火)に予定されている体育大会に向けたスローガンやエントリー選手を話し合いで決めました。教科の授業も始まり、今日は英語科でオンライン英会話が全学級で実施されています。フィリピンセブ島のネイティブスピーカーと繋ぎ、画面越しで英語でのやりとりに生徒は頑張っていました。
明日から9月です!コロナ陽性者は未だ出続けている状況ですが、感染対策を施しながら、それと並行して都跡中学校での教育活動を生徒と共に、この2学期も続けます。