今日はセミの声が聞こえず、コオロギなど虫の声が聞かれるようになってきました。少しずつ季節は進んでいるんですね。
クロームブックが納品されたのは昨日お知らせしましたが、持ち運び方について様々検討しています。手提げに入れて持ち歩くと盗難や置忘れなどが懸念されるため、基本的にはランドセルに入れてと考えました。ソフトケースもいろいろ当たっていますが、今はこの写真のような感じで考えています。近日中にパスワードのことなど重要な文書を持ち帰ってもらいますので、じっくり読んでいただければと思います。
今日は5年3組の算数の参観をしました。初めに前時の復習です。整数の性質の学習で奇数と偶数について復習していました。この復習でスタートというのも頭の準備運動なんです。これから算数の学習を始めるぞ!と脳に思い込ませることが実は大切です。国語と算数では脳の働く場所も違うようですから…。3組の今日の学習も教科書に示された生活場面からの課題です。「こんなんあり得ないやん。」と子どもたちは言っていましたが…お楽しみ会でコロッケパンを作るという場面設定です。パンは1袋に3個入り、コロッケは1袋に4個入り。さて、パンとコロッケが等しくなるのは何個の時か調べよう。というものです。ポイントは「調べよう。」です。計算して答えを求めるのではなく、実際場面を考えて調べるという手法が大切です。
このクラスでも線を引くときには定規を使って丁寧に作業していました。先生が袋に入ったパンやコロッケの絵を黒板に書きます。こうやって具体的なものを思い浮かべることが算数のイメージ化です。そして、どうやって考えるといいかな?との質問に「表を書こう。」との意見で表づくりをして調べてみることになりました。表を書きながら「先生、これは比例と関係しますか?」という質問も飛び出します。比例の学習でよく使う表ですからこれもいい発想。でも…ここで思わぬ落とし穴に子どもたちははまっていきます。表を書き続けているのですがどこまで行っても同じ数にならないというのです。それは具体的に考えると当たり前なのですが、同じ袋の数で調べているから、表の上下ではどんどん数の差が広がっていくように見えるのです。
具体物から離れて数だけで思考していたのでしょう。そんな時、「先生、コロッケパン作るんですよね。」とつぶやいてくれました。ここで「あ、そうか!」と何人かのこの頭に!マークが浮かんだように感じました。そこから12個と24個と…と課題の答えにたどり着き始めます。そうか、これだとコロッケパンがちょうど12個作れるんだ。ほんまや!そんな声が聞こえました。
3組の窓から見えた景色ですが気持ちの良い風が吹いていました。学習はここから、「では、このパンの数の表に並んでいる数はどのような数ですか?」という次の課題に入っていきます。前の時間に奇数と偶数を学習したので、「奇数と偶数が交互に出てきます。」と考えた子もありました。ここでのねらいとは違いますが、この発言から奇数と偶数の性質について思考が深まりました。実際にはここで3の倍数というものを学んでいきました。
そして、学習はいよいよ最終段階へ。3の倍数にも4の倍数にもなっている数のことを公倍数といい、そのうち一番小さいものを最小公倍数というという新しい言葉を学びます。ここでも、表を作って具体的に思考(調べた)体験が生きてきます。「先生、じゃぁ最多公倍数なんてないよね。」と数はどんどん果てしなく大きくなっていくことを表づくりで確認したからこそ出る発言です。「最多とは言わず最大というけれど、君たちが気付いた通りそれは永遠に続くのでないんですね。」とまとめられました。みんなの学習する姿で感心したのは、とにかくノートを丁寧にとっていることです。ずっと大切にしてほしい学習習慣です。
5年3組の教室から戻るとき家庭科室前を通りかかると5年2組が家庭科をしているのに出会いました。のぞいてみるとボランティアの方も来てくださって初めてのミシンの学習です。前回はカラで塗ったということですが、今回は練習布に直線縫いをしていました。多くの子がまっすぐに縫えていたのにびっくりしました。話しかけてくれた子からは「家でもやっていますから、家には私のミシンもあるんです。」とか、「初めてやってみて楽しかった。ミシンが使えるといろいろなものがこれから作れると思うととても楽しみです。」など素敵な声を聞かせてくれました。そして…昨日学習していた敬語の使い方もばっちりでしたよ。