写真を見ると美術館に見えませんか?これは4年生の図工作品の「おなじ形 ちがう色」です。製作途中の様子を紹介したこともありましたが、段ボールを使った額縁づくりをしてこうやって展示するとぐっと素敵さがアップしています。デザインとしても本当に素敵な作品ばかりです。図工のキーワードは色・形・イメージ・素材です。どの作品にもこういった部分が表れています。また、素材を扱うスキルの面でもローラーでの着色や重ね切り、違う素材のものを貼る、段ボールの素材感を生かすための切り方やはり方など多くの学びがあったわかります。
今日の参観は5年1組の算数です。「整数の性質を調べよう」という単元の導入の場面でした。今の算数は具体的な場面と算数を結びつけることでの導入が多いのですが、この単元でも同じです。ちなみに、まとめ段階でも生活と結びつけることが大切だとされています。今日の場面は、特急常陸7号に乗りたい女の子が駅員さんに尋ねると「それなら磐城行きですから4番乗り場ですよ。」と教えられて、なぜ行先まですぐにわかったのかなぁ?という疑問を持つというものです。ここですぐに算数の問題にはいらず、磐城市って何県かな?じゃあ上野は?水戸は?と都道府県を思い出す質問から始まりました。「おや?」っという子どもの発想がいい思考の準備運動になります。その後も上野にはなぜパンダの絵が描かれているの?など頭の準備運動を終えて、学習課題の提示がさてます。このクラスのすごいところは線を引くときにはどの子もきちんと定規を使っていたところです。これってすごく大切なことなのです。そんな風に見ているとクラス目標がしっかり実現していると感じられました。
今日の学習は奇数と偶数です。特急常陸は奇数番が磐城行き、偶数番が上野行きになっているというものです。その数字の並びから何がわかる?この続きにはどんな数字が入る?という質問で、一人一人がたっぷり考えて自分の考えをノートに書く時間もたっぷりとって、先生はこの間机の間を回ってアドバイスをしていきます。1跳び、2で割り切れる、2ずつ増えている、2人で分けられる、2から始まって2とびの数などこれまで学習してきた言葉を使いながら、自分なりの意見をそれぞれが書いてるのに驚きました。きちんと今日のねらいに迫っていきます。そして、1の位の数字に着目する子が出てきて、「あっそうか!」と子どもたちの頭の上に!マークが浮かぶのが見えるようでした。ここまで学習して奇数と偶数という言葉とその意味についてまとめをします。
発表も5年1組では挙手と順番指名をうまくミックスして授業が進みます。思考を深めたり広げたりする質問には挙手を、そして課題を確認したり理解度を確認したりする質問には順番指名をと使い分けられていると感じました。思考場面では自分の考えを言いたいという気持ちがこの挙手している手からも感じられます。考えるときの真剣な表情、ほかの人の意見を聞くときの少し緊張感のある空気…こういったものがこの積極的な学びを支えているのです。ノートも丁寧に美しく仕上げている子が本当にたくさんいました。
授業の後半は奇数と偶数をさらに違う視点で見ていくことで整数の性質に迫っていくものでした。奇数と偶数を掛け算で表すと…数直線で見てみると…ここでもじっくり考えて、発表をしていきました。自分なりの言葉で意見を言えるのも、このじっくり考える時間をとっているからだと思います。そして、「0はどうなるのかな?」という今日2つ目の学習課題になります。数直線や掛け算という見方を通して、ここでも様々な表現で意見が出されました。2から2つ戻っているから…10は1の位が0だから…0は1のとなりだから…数直線では1が奇数という子とはその横の0は…どうですすごいでしょ。最後に練習問題です。奇数・偶数を見分けていく問題です。早くできた子は静かに待ってくれる…これも大切なことです。先生からも「よく集中して取り組めました。」と子の学習への評価の言葉があって授業は終わりました。