今日は体育館で間隔をとりながら北バス、南バスを利用する子どもたちを集めての安全指導を行いました。1年生から6年生まで総勢で100人超の利用者があります。最初に一人一人が自分でバスの中での態度や行動について振り返りました。頭の上で丸、バツ、三角を上げます。その後、気を付けてほしいことを生徒指導担当と私から伝えました。最後に振り返りのワークシートを書いて終わりました。みんな真剣に話を聞き、真剣に取り組みました。
今日は6年3組の社会科を参観しました。「戦国の世から天下統一へ」という単元です。こう聞くだけで楽しくなるという保護者の方もあるのではないでしょうか。私もその一人です。今日からこの単元に入るということで、まず初めにこの単元全体を教科書のページをめくりながら見ていきました。こうやって全体像を概観しておくと学習の見通しが立ちます。なかなか工夫された導入だなぁと感じました。そして、「この時代には興味のある人も多いと思うので、どんどん発表して知らせてくださいね。」という先生の言葉で学習に入っていきました。
学習のスタートは「みんなにとっての戦国の世は?」という発問でした。戦いまくる…安土桃山時代…織田の活躍…豊臣秀吉の天下取り…ふむふむ…やっぱり好きな子ははまるそんな時代なのですね。この発言でよくわかります。でも!これで学習を進めていくと、それは好きな子や得意な子だけの学びになります。そこで、この時間は「長篠の戦」屏風絵を徹底的に見取っていく学習へと進んでいきます。1575年織田・徳川連合と武田勝頼の戦いです。じっくりと絵を見て気づいたことをノートに書きとっていきます。ここでももう一つの声掛けがあります。「前にも同じような学習をしたね。そう、元寇の戦いの様子を見ました。あの時の戦いと比べてみるのもいいね。」この指示でさっと前のページを繰りながら見比べる子、机の中の参考書を探す子など一気に子どもたちの集中度が上がりました。
そしてここでまたもう一つの仕掛けが。子どもたちに青色の付箋を2枚ずつ先生が配って「この屏風絵の中のどこで気づきがあったのかを貼りに来てください。」との指示が出されます。写真からもわかるように頭を抱えて考えている子(こういう姿が素晴らしい!)、近くの子と小さな声で何かを確認しあっている子(これもすごい!)などが見受けられましたが、それに加えて付箋が集中しているところに新たに視点を向けてそこに何があるのか見つけようとする子が出てきました。先生もいろんな意見を引き出そうと机の間を回りながら、応援したり、その子の考えを言葉で確かめたりしています。
子の学習で子どもたちから出された意見をまとめてみると、まずは火縄銃という道具の変化についての発見。そして、その威力と思ったより発射に時間がかかること、そして高価だったことなども追加情報で出されました。ここから好きな子には堺の町衆の活躍や楽市楽座の効果、鉄砲の進化など学びは広がり、深まります。次に馬防柵や塹壕、戦陣の工夫など戦い方の変化についての発見。川や山など土地の特性を生かした戦い方に関する発見。鎧や兜の個性化などに関する発見。人の数が違っていることに関する発見(足軽の誕生ですね。)。戦わずに見学している人もいるという発見(戦いの評価に関すること)。実に見事に1枚の屏風絵から戦国時代の合戦の特徴を見つけ出していたと感じました。最後に…戦国の世は長篠の戦のような激しい戦いが全国で起きた。とまとめられました。「私たちの住む奈良にもあったのかな?」調べてみるとすごい発見がきっとあるはずです。またお話を聞かせてくださいね。