芸術の秋、校内のあちこちに子どもたちのアート作品が展示されています。また少しずつ紹介していければと思います。今日は3年生のスイレンと6年生のメタルアートを紹介します。
今日は2年2組の学習の様子を参観させてもらいました。ちょうど今日から朝の英語のモジュール学習が始まったのでその場面から見せてもらいました。今日の英語はアルファベットの学習からでした。
アルファベットの学習といっても書いたり、読んだりはしません。動画に合わせて歌ったり、体を動かしたりして感覚で身に着けていきます。例えばtはトールといって立ち上がり、aならショートといって座り、pならテールといってしゃがみ込むという感じです。とても楽しみながら英語の4線とアルファベットの関係を目と、音と、体全体を使って感じ取っていきました。次にHappyBirthdayとうショートストーリーを聞いて楽しむ学びです。1年生でも見たことがあるようで、面白いポイントや話の流れを覚えていて動画に合わせて発音している子もたくさんいました。また、meを連呼するシーンではその意味を場面の状況から読み取っていきましたこういう意味です覚えておきましょう!という学び方ではなく、自分たちで発見していく学び方です。
そして、1時間目は国語の学習です。最初に新出漢字をみんなで学習していきました。今日の新出漢字は「週」という字。ここで、担任から「覚えるポイント、きれいに書くためのポイントを見つけよう。」と視点を指示する声掛けがあり、子どもたちは漢字ドリルのお手本の字を赤鉛筆でなぞり書きをしながらそのポイントを見つけていきます。そして、しばらくたってから、「最初の先生は?」と担任の先生が指名をして学習が始まっていきます。子どもたちは自分が見つけたポイントを発表し、「どうですか?」とみんなに尋ねて反応を確かめ、相互指名でどんどん発表をつないでいきます。まさに教え込む学習ではなく、児童が主体となる学び方です。「先生の名前が部分に入っています。」「この部分をしんにょうといいます。」というように発表が続きます。ここで、担任の出番です。まだ2年生なので部首の学習をしないのですが、子どもの興味が出たところでそれをとらえて少し部首の話が入ります。ちょうど前に学習したさんずいを例にとりながら、漢字には共通する部分を持っているものがあるというところから、しんにょうのついている漢字を出し合っていきました。「道」「通」「近」など子どもたちも好きな子はよく知っているようでした。こうやって関連付けて知識を深めていくやり方は効果的だといわれています。
続いて「はね」「はらい」「とめてはらう」など書き方のポイントが次々発表されました。そして、「しんにょうは一気に書かない」という意見が出されました。これはいいですね。みんなで確認しておくべき大切なポイントです。先生がこの漢字は何画の漢字で、ここはこうですね…と教え込むのではなく、子どもたち自身が発見しました。みんなでこのことを確認して次に進みます。子どもたちから出されなかったポイントについて先生からのちょっとポイントとして「読」の「士」と「周」の「土」の違いについて説明がありました。これは形をとらえるのが苦手な子によくある間違いなので、このように指導しておくとこれも大変効果的です。そして、次に言葉探し(熟語探し)に進みました。2年生では部首を学習しておらず漢字は音をあらわすものとしてとらえています。だから「しゅう」とつく言葉を一生懸命探します。「習慣」「三周年」などの意見が出され「う~ん、おしい、それは違う漢字なんです。」と、どんどん発表が続きます。ドリルに書かれている正解を発表するのではなく、しっかり自分で考えたことを発表するからこそ学習になります。そして何より安心して間違っていても自分の考えが発表できるクラスづくりがあってこそです。そして、「今週」「来週」「先週」「一週間」などの熟語が発表されていくことで「週」という漢字の持つ音だけではなく、意味を子どもたちは感じ取っていきました。ここまで学習してみんなで書き順と画数の確認です。これだけしっかり学習したので頭にはしっかり入っています。体全体を使って声をそろえて空書き。そして、ドリルに丁寧に漢字を練習します。丁寧に学んできたからこそいい加減に書く子は一人もいません。すごい集中でした。
書きあがったドリルは一人一人先生に見てもらいます。確実に今日の課題を終えること、ここでは全員を確認しておくことが大切なので時間がかかっても先生が赤ペンを入れていきます。さっそく頑張ったことを評価してもらえてうれしくなった子が私のところにも「ちょうちょ付きの花丸だよ。」と見せに来てくれました。この後は国語の教科書のアーノルド・ローベル作「おてがみ」の学習に入っていきました。今日の目当ては場面分けです。ノートに目当てを書いていくのですがみんなきっちり丁寧です。そして、早くかけた子は黙って、手をひざにおいて、前を向いて待っています。こういう学級のルールが間違えても安心できる学級の土台になっているのだなぁと感じました。前に学習した説明文の段落を例に挙げながら、物語文の場面は少し違うということから始まります。さて、場面ってなんでしょう?子どもたちに分かるように説明するのはなかなか難しいものです。文章全体を読み取れる力がついてきたらできるのですが、そういった学習の入門期です。先生のこんな工夫がありました。場面には探す3つのポイントがあるということ。「時間」「人(登場人物)」「場所」が変わっていくところが場面の変わり目だというのです。
そして面白かったのがここからです。教科書のイラストを見ながら考えてみましょうというのです。もうこれだけで子どもたちは興味津々です。この物語は元が絵本なので特にこの挿絵は効果的です。それをうまく使って場面割をしていきます。最初の場面は「がまくんとかえるくん」が「がまくんの家」で「お昼」に話をしているという絵。次の絵は…というように絵から時・場所・登場人物を読み取っていくと、「かえるくんの家」で「かえるくん」一人になる絵に変わっていきます。ここで、子どもたちはここで変わったとすぐに気が付きます。そして、3枚並んだ絵のどこで場面が変わるのかを発表するのですが、最初の課題なので近くの子とマスクをしっかりしたうえで相談して、ペアで発表してもよいということで発表になりました。また、黒板もわかりやすいように3つのポイントが区別しやすいように先生は色を変えたりしています。
そして、絵を見ながら物語のあらすじも子供たちは自然と追っていきます。かえるくんががまくんを親友とよんでいるのに、かたうむりくんのことは知り合いといっていることを絵を見ながら考えたり、かえるくんの気持ちやがまくんの気持ちを自然と考えたりしています。場面分けをしながら内容にまで自然とせっまていく感じです。次の場面分けは一度しているので今度はペアワークではなく個人での学習になります。みんなは一度やっているので自信をもって取り組みます。また、線を引くときにはさっと定規を取り出す子がいたのにも驚きました。そして、いよいよ最後の場面分けというところでチャイムが鳴ってしまいました。今日の音読の宿題をしながら分かれるところを探しておいてくださいねとの指示がありました。ただ、それで終わりません。「ここはちょっと難しいんだけれど…。」この先生のことが大切です。子どもたちはこのちょっと難しい…というのが実は好きなのです。さぁ、2年2組の子どもたちの宿題はどうだったかな?これでまた明日の国語の時間がきっと楽しみになっているのではないかなぁと思います。