今日も暑い一日でした。午後からの運動場での活動は休止になりました。でも、校庭で聞こえてくる蝉の声にツクツクボウシの声が混じり始めました。夏の終わりも近いのかな。
昨日校長室に招待状が届けられました。実は…5年1組の新聞係さんが私にインタビューしてくれた記事を載せた壁新聞が出来上がったということで、見に来てくださいという招待でした。とても丁寧な字で書いてくれていました。
今日の1年生はアサガオの種取をしていました。星形に伸びたガクがなんともおしゃれな姿です。一人ひとり名前の書かれたポリ袋に集めていました。何かをとったり、集めたりという活動はどの子も大好きなようでした。
9月の参観が中止になってしまったので、今日から順に1クラスずつ1時間の授業参観を私がしたことをレポートします。今日はまず6年1組です。とても暑い6時間目の国語の学習でした。今日は宮沢賢治さん作の「やまなし」と「イーハトーヴの夢」の最初の学習場面でした。最初のページに載っている写真や作品の題名から自分なりに感じたことを出し合うところからスタートです。きらきら光る水面(さすが6年です、水面という言葉が飛び出します。)の写真から感じることもたくさんあります。そして「題名読み」という学習スタイルで「やまなし」という言葉から感じたことを出し合っていました。山がない…山に実るナシ…山梨県…などイメージが広がりました。
次に宮沢賢治さんの生涯を簡単に説明した「イーハトーヴの夢」を各自で黙読しました。そのあと、宮沢賢治さんってどんな人?子どものころは?など読み取ったことに自分の感じたことを加えて意見交流します。そして、宮沢賢治さんの作品で読んだことがあるものを出し合っていきました。グスコーブドリの伝記、銀河鉄道の夜、どんぐりと山猫、風の又三郎、注文の多い料理店(これは5年生の国語で学習済み)、雨にも負けず、セロ弾きのゴーシュなどが出されました。あと驚いたのは「鹿踊りのはじまり」と発表した子がいたことです。これを読んでいるとは…なかなかの本好きだなぁと感じました。
賢治さんの書いた童話の話と賢治さんの生涯から「何を伝えたくて賢治さんはこんな童話を書いたのだろう?」という学習課題に入っていきました。今日のメインの学習課題です。「伝えたい気持ちがあるんだ。」という発表をスタートに、何をだれに伝えたかったのだろうかと考えていきました。そして、「自然に立ち向かうためには、力を合わせることが必要で、力を合わせるためには優しさが大切。そんな優しい気持ちを育てるために…。」というゴールに向かっていきます。
そして学習の最後には、少し子どもたちの考えを深めたり、広げたりするために先生が用意した賢治さんの書いた文章が紹介されます。銀河鉄道の夜の中でカンパネルラに語り掛ける場面のことです。この話を聞いている子どもたちはシーンとします。これは頭の中がフル回転している証拠です。今日の学習を振り返りながら賢治さんの思いに一人一人が触れて言った瞬間でした。