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学校紹介 | 校長のつぶやき

9.18 今日の都跡小

今日から学習参観シリーズを再開します。まずは3年1組です。今日は道徳の学習を見せていただきました。また、この時間は大学の先生も一緒に授業を見ていただきました。放課後はこの日の3年1組の学習をもとに、校内のミニ研修会(都跡研修)を持ちました。

この日の学習では最初に以前にも視聴した道徳の教育番組を再視聴するところからでした。この時間では場面ごとで動画を制止させながら、その場その場で先生の問いに答えながら学習を進めていくというスタイルでした。動画のタイトルは「もうひとりのぼく」というもので、子どもたちは前回視聴した時のこともよく覚えていました。ストーリーは「ちゃんと宿題しなさい。」といわれながらも、ずるずるしないままで時間が過ぎていき、翌朝になってできていないことに主人公も気が付いて、学校に行きたくないなぁと思っていたところに…。鏡に映ったもう一人の自分が鏡の世界と交代してあげるよと誘いかけてきます。鏡に手を当てて「交代」といいうだけで入れ替わることができるのです。そして、鏡の中の世界では自分のやりたいことだけをして、食べたいものだけを食べて、好き勝手に暮らせるというのです。ここまでで、もしみんなのおうちの人がこのことを知ったらなんというだろうか?という最初の課題が出されました。

この場面で3年1組では「さぁ近くの人と話し合ってください。」と指示が出されます。さっと近くの子と顔を見合わせたり、話したいこの近くに行ったりして意見交換がすぐに始まります。みんな言いたいことをいっぱい持っているのだということがよくわかります。「さぼったらダメ。」「ゲームばっかりしてはダメ。」「宿題は自分でしなさい。」などの意見が出されます。そのたびに、「あ~うちでも言われる。」「20回くらいは言われた。」「1時間に2回はこの言葉言われてる。」など、自分の暮らしを振り返ったつぶやきがあちこちから聞こえます。そして、次のシーンへ。主人公は好きな体育の時だけ元の世界に戻り、嫌いな給食や宿題のことで叱られそうになった時などは鏡の世界に入っていきます。ここでおうちの人は何というだろうか?2つ目の課題です。さっと話し合いが始まり、次々発表の手が上がります。「好き嫌いはダメ。」「嫌いなものは飲み込んで、水で流し込みなさい。」「嫌いなものでも、大人になったら好きになる。」「体が丈夫になるのだから食べなさい。」など…聞いていて、あ~子どもたち家でこんな風に言ってもらっているんだなぁというのがよくわかります。

そして、ここで先生はこんな問いかけを子どもたちにしました。「鏡の中の世界はうらやましいですか?」教室中がシーンと静まり返りました。どの子も本気で考えているということがよくわかります。そして、ここまでの感想を聞かせてください。ということで3年1組オリジナルの指名方法で発言します。9月18日だから…9+18で27番さんどうぞ。で、男子5人、女子5人を指名してその子たちが発言しました。「自分のことは自分でしなくちゃ。」「将来立派な大人になるために…。」「現実だったら怖いなぁ。」「勉強はしないといけないなぁ。」「いつまでもダラダラしていたら自分がだめになる。」「自分で努力しなくちゃ。」どの答えもなるほどと思うものばかりです。ここからも3年1組スタイル。「発言のバトンをつないでください」と今発言した子が次の発言をしてほしい子にタッチで発言のバトンを渡します。「君たちは家でどんな注意を受けていますか?そして、そんなときどう思っていますか?」ここからが、この時間の中心の思考場面です。

だらだらしたらダメ→だらだらしないでおこう。ゲームばっかりしすぎ!→もうやめとこう。テレビばかり見てないで外で遊びなさい→たまには外で遊ぼう。宿題早くしなさい→その通りだ。こんな感じで発言が続きました。ほんとかな?と私も思いつつ聞いていると…宿題しなさいと言われて「めんどくさいなぁ。」と答えてくれた子が出てきました。「なるほど」「確かにそうだなぁ」「そう思うけど、そんなの言ったらもっと怒られるし…。」だんだん家庭での様子が見えてきた気がします。子どもたちも、お話の世界から現実の自分の周りの世界での思考に入ってきたのがよくわかりました。そして、ここで先生から、「先生もそんな風に思うこともあったよ。」「みんなのこの2つの考え方どっちもあるよね。よくわかるよね。」と一定の整理をした後、一番重要な問いかけです。「では、視点を変えて、注意をしている大人はどんな気持ちなんだろうねぇ。」

大人は「うれしいと思っている」という考えの子が数人、大多数の子どもたちは「いやな気持になっている」と考えたようです。ここで、実際に家族の中で大人をやっている人が教室にいるから聞いてみよう…ということで、参観していた三木先生と私がエピソードを話させてもらいました。2組の中村先生もおられたので、教室で子どもたちにちゅいをするときの気持ちを話してもらいました。こういう実際のエピソードを聞くときの子どもたちの真剣なまなざしはすごいものです。話すほうも緊張しました。親や大人の思いに触れてくれたことで、子どもたちの意識が変わったと感じられた瞬間です。そして、最後に今日の学びをさらに深め、広げるための仕掛けがありました。アンパンマンに出てくる鉄火のコマキちゃんというキャラクターです。鉄火巻きの上手なマキちゃんにあこがれるコマキちゃんですが、すっぱくて形の悪い鉄火巻きしか作れません。みんなはおいしくないけど注意はしないのでいつまでたっても上手にならないとか…。ここでも、「だから注意をしましょう。」とか「注意って大切ですね。」と先生がまとめることはありません。示すだけ。これがいいのです。

最後に学級通信が配られてそこに書かれた学級のエピソードや先生の思いを先生が読み上げていきます。子どもたちはじっと紙面を眺めながら引き締まった表情で聞いています。この1時間、しっかり考えて、しっかり自分の考えを友達に伝えて、しっかり友達の考えを聞いて、しっかり先生のエピソードや思いに触れて…自分の中に何かがたまったのを感じてくれたのではないでしょうか。家庭学習でまとめをするための資料にと、先生が黒板に書いたものをクロームブックをもって撮影しに行く子がたくさんありました。また、先生が読み上げている学級通信を撮影して、撮影した写真に指で囲みを付けたり、大切とメモを書き込んだり…クロームブックを配ってわずか1週間ですが、子どもたちのスキルアップの早さに驚かされました。言いたいことがいっぱいあって、それを聞いてくれる仲間があって、何を言っても大丈夫な雰囲気があって…3年1組はそんな学級でした。

登録日: 2020年9月18日 /  更新日: 2020年9月18日
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