正門の前の桜が次々花を開き始めました。登校してきた子どもたちも気づいて見上げている姿が見られました。
6年生の最後の通し練習をしました。私も卒業証書を一人ずつに渡しながら練習に参加させてもらいました。式辞の練習の場面では、「気を付けの姿勢を意識すると礼や起立、着席などの所作が美しくなる。そして、美しいお辞儀ができるという子とはこれからの人生でとても役立つと思うので、しっかり意識してやってみてください。」という話と「まぁこんなもんでいいだろう…と思って取り組んでほしくない。そんな思いでこの節目を迎えるならば、こんなもんでいい…という生き方にもつながってしまう。私はみんなには、こんなもんでいいだろうという人生を歩んでほしくない。」ということを伝えました。掃除の時間には6年生2組の子たちが学校のためにできることということで、いつもは掃除できない場所を美しくする活動に取り組んでくれていました。例えば、正門のグレーチングを上げて溝掃除、中庭の畑の整地、廊下の目印のペンキの塗りなおしなどです。この気持ちがとっても嬉しいと感じました。また、今日は5年生の女の子からわざわざ「先生、これまでありがとうございました。」と書かれた手紙をもらいました。節目で誰かに感謝できるとっても素敵な心だと感じました。
1年生から6年生までが一緒に過ごす最後の昼休みでした。暖かい日差しの中たくさんの子どもたちが外で遊んでいました。鬼ごっこをしている子、鉄棒をしている子、縄跳びをしている子、ドッジボールをしている子、遊具で遊んでいる子、ハンドベースを楽しんでいる子、ひだまりでおしゃべりを楽しんでいる子…たくさんの笑顔があちこちで見られました。その様子をこうして写真に撮っていると、「校長先生、なに撮ってるの?」「みんなの遊んでいる様子だよ。」「ふーんそうなんだ…。」子どもたちにしてみればただ遊んでいるだけなのでしょうが、私にとってはこんな子供たちの姿を見られることが最高に幸せな時間なのです。
「元気・しなやか・へこたれない」子を学校ビジョンに今年は取り入れました。ことあるごとにそのことを子どもたちに伝えてきました。その思いが確実に子どもたちに伝わったと感じられる卒業生へのメッセージを5年生が書いてくれていました。「一人一人違っていていいじゃないか。失敗しても、悩みがあっても必ず道は開けることを信じて、今を精いっぱい生きてほしい。」と私は思っています。