文化庁の全面協力で2日間にわたって1学年ずつ鑑賞させていただくことができたわんぱく寄席。全体の進行は江戸落語の入舟亭扇蔵さんです。落語の特徴や楽しみ方をわかりやすく教えていただきました。声色を変えたり、顔の向きを変えたりすることで対話しているのを伝えるというようなことを教えてくださいました。また、扇子と手拭いがいろいろなものに変わって使用される様子も見せてもらいました。扇子が筆になったり、お箸になったり、キセルになったりとまさに芸を見せていただきました。1日目は上方落語で笑福亭智丸さん、2日目が笑福亭呂好さんがそれぞれ「平林」というネタをしてくださいました。入船亭扇蔵さんは1日目が「元犬」、2日目が「転失気(てんしき)」を披露してくださいました。
落語の間は太神楽曲芸のラッキー舞さんです。あごに乗せた棒の上で茶碗を重ねていく芸、傘の上での球回し、そして包丁の刃の上での皿回しなどの曲芸を披露してくださいました。はらはらしながら、がんばれーの声援が自然と沸き起こっていました。笑顔が素敵で元気いっぱいのラッキー舞さんでした。また、曲芸の間には生演奏の三味線と太鼓というのも贅沢なものでした。
2年1組の音楽です。廊下を歩いていると楽しそうな音楽が聞こえてきたのでのぞいてみました。教科書に載っている「アイアイ」の合奏に取り組んでいました。木琴、鉄琴、タンバリン、鍵盤ハーモニカ、小太鼓などそれぞれで練習しています。難しそうなところは自分たちで教えあっています。少し本格的な合奏が楽しいのかみんな本気で取り組んでいました。通しの合奏も聞かせてもらったのですが、とっても良くできていてびっくりしました。そのあとの感想の交流でも、「もっとこうしたら…」という意見が次々出されていくのに驚きました。
5年1組の図工です。以前描いていたモザイク模様の木のデザインとセットになっていくはばたく鳥の翼部分を描いています。自分のイメージした翼を検索したり、例示されたものを見たりして細かく描いていきます。描き終わるとクリアファイルに写し取ります。翼の次は尾羽を描きます。こういった流れで描いたものにマジックペンやガラス用の油性の絵の具で着色します。
初めて扱う油性の絵の具を使ってみたいという子はまず説明をしっかり聞きます。その絵の具の特性や扱うときの注意点など子どもたちは真剣です。また、迷ったり、困ったりしたときは先生のところに相談に行きます。先生は教えるのではなく、言葉をかけながら子ども自身が考えられるようにアドバイスをします。写真からも子供たちの真剣さが伝わるのではないでしょうか。出来上がった翼と尾羽に粘土の胴体をつけていく活動に今度は入ります。