今日は朝からずっと雨の一日でした。そして、冷たい雨…。風邪を引いた子はいないかなぁと少し心配になる日でした。さて、今日は図工室から2年生の教室、そして、6年生2組の教室へと歩きながら見てきた子どもたちの様子です。そのうち半分の学級ではクロムブックが活用されていました。その使い方もそれぞれで、うまく学習活動の充実に使われていると感じました。
図工室では4年3組が段ボールで作るスーパーカーに取り組んでいました。ゴム動力で走るようです。使う道具ははさみと段ボールカッター。作業したい内容によって使い分けをしています。こういうことも図工の中では知識やスキルとして学習の目標になります。また、いいなぁと思ったのが…「先生、前に作ったタイヤだとがたがただから全部作り直しになったよ。」と話してくれた数人の子どもたち。図工の学習に限らず答えは一つではない問題に立ち向かうことが多くなるこれからの時代、この失敗したり、それを生かしてやり直したりする『試行錯誤力』が最も大切な力だといわれています。そして、都跡小学校の目指す児童像にある「へこたれない子」に通じるものがあります。個性的な作品もたくさんあって楽しく見せてもらいました。
2年1組では生活科でデジタル町探検をしながら絵地図に自分の家の場所を貼っていく活動をしていました。最初は先生のパソコンの画面を電子黒板に映し出して、それと見合わせて地図に入れていく活動。そして、後半は各自がクロムブックを使ってグーグルアースのストリートビューで都跡の街や自分の家の周りを探検していました。上手に指で移動させていくのに驚きました。
2年3組でも生活科の地図づくりに取り組んでいました。3組ではみんなの家が地図上に出来上がっていたので、「都跡の街のステキを見つけよう」と自分の知っている街のステキを発表しあっていました。地図上にはペットボトルのキャップが貼ってあって、その色によって意味があるようです。ステキを表す場所には金のキャップが貼られていました。「春にはレンゲがさいています。」「この川にはコイがいます。」など自分の知っているステキを発表しあっていました。そして、先生から「たくさんありそうだから、今度は紙に書いてもらおうかなぁ。」とワークシートが配られました。こういう活動も大切にしなければなりません。一生懸命描いているステキ発見ワークシートを見せてもらうととても丁寧に書かれていて驚きました。
6年2組は教室での家庭科学習。といっても…教室の中でほこりや汚れのたまっていそうな場所を探してみるという学習です。気になる場所を見つけるとクロムブックで撮影したり、ガムテープでどんなほこりやごみがたまっているのか集めて調べたりという活動をしていました。「家で同じことやったら、お家の人に怒られそうやね。」と声をかけると「あっそれ絶対あかんやつや!」との声が返ってきてみんなで笑いあいました。撮影して集めた資料を基に、GSuiteのスライドを使ってすぐコメントを書き込み、目立つようにラインやしるしを入れて、調査報告用の資料に仕上げていきます。1枚の紙にみんなで書いたり、ノートに書いたりよりもずっとわかりやすくて、みんなに伝わる報告資料が出来上がっていきました。
2年2組では図工で帽子をつくっていました。ちょうどハロウィンの時期なので子どもたちもそんなイメージで、自分の好きなものを様々な素材を使って、表したいものをつくっていました。ここでも、うまくいかないとじっと作品を見つめて考えている姿にたくさん出会いましたが、こういう姿こそが創造する姿だと感じました。こんな風にしたいんだけどどうしたらいいかなぁ…何を使うといいかなぁ…あっあの子のやり方いいなぁ、自分もやってみようかなぁ…と、さまざまな思考をしている子供たちの姿を見せてもらいました。そして、作りながらかぶってみたり、かぶってみて作り直したりする姿もいいなぁと思いました。製作キットでだれが作っても同じようなものができるのではなく、まさにその子らしさが表れた作品になっていました。
少したってからもう一度2年2組を見に行くと、出来上がった作品をかぶってクロムブックを使って写真を撮っていました。どこで撮るとはっきりうつるのかな?どんなふうに持って撮るときれいに撮れるかな?どこまでうつるようにしてあげるといいのかな?など、自分のことだけではなく、相手のことを考えていたり、カメラの操作を考えていたりと、豊かな学習になっています。また、頭の上に大きな木がのっている子を見つけましたが、この子はお家からたくさんの木の実をもってきてこんな風にしたいと準備をしていたのが素晴らしいなぁと思いました。また、実際にできた帽子をかぶって鏡に映しに行っている子たちもありました。こんなどの姿も先生から言われてやっているのではなく、子どもたち自身が考えてやっていることなのです。そして、面白かったのがここからです。撮った写真をクロムブック上でペンを使って飾っていきます。自分の帽子や写真の雰囲気に合わせて周りを描いていくのです。帽子づくりにとどまらず、さらに生活に生かしたアートへの活動です。クロムブックが一人1台あるからこそできる活動です。先生に聞くと、こうやって飾った写真をカードにして全員分を集めて、みんなで共有したり、発表会をしたりする予定とのこと。もうこんな話を聞いているだけで楽しみになってくると思いませんか?!