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学校紹介 | 校長のつぶやき

10.2 今日の都跡小

今日はPTA本部役員会が開かれました。PTA活動も少しずつ活動が広がってきています。この役員会での議案を終えた後、少しお話をさせていただきました。学校生活や宿題のことなどこういった話し合いが学級懇談会でできたらいいのになぁと思いました。日常はいつ戻ってくるのかはわかりませんが、目の前の現状をしっかりと見ながら、少し先を見いとおす視点も持ってこれからも取り組んでいきたいと思っています。

校内では彼岸花が満開を迎え、お月見に合わせたように萩の花も満開を迎えました。美しい季節です。校門にある掲示板には広報・ボランティア委員会作成の掲示物が張り出されています。いつもは学校行事の紹介などが中心になるのですが、今年は行事が実施できない状況の中で、「地球を救え」というテーマでの紹介記事と室内でできる遊びの紹介です。子どもたちが掲示板の前で足を止めて眺めてくれていました。

今日は5時間目に1年1組の図画工作の様子を参観させてもらいました。金曜の5時間目なので持ち帰るものや宿題にかかわるものなどきちんと確かめて配られています。しっかり自分の名前が書かれたものを確かめて、間違えないようにひとまとめにしていました。小学生って隣の席の子のものを時々持ち帰ってしまうのですが、今日も見ているとちょっと机の上を片付けるのに横の席の子の机に置いたりという姿もありました。あーこうやって入れ替わってしまうんだとわかります。でも、今日は「これ〇〇さんのだよ。」と声を掛け合って確かめている姿があってびっくりしました。

さぁそして学習の始まりです。「1,2,3ペタし」とみんなで声を合わせて気を付けをして号令です。低学年ではこうやって声と動きを合わせて体や姿勢をつくっていき、気持ちも整えていく方法がとられます。発達に合わせたとてもいい方法です。ルーティーンとして学習への節目にもなっているようで、あいさつの後着席すると写真からもわかるようにみんないい姿勢でしっかり前を向いています。この時間は前の時間の続きです。折り紙で作ったキノコやドングリを薄緑の紙に配置して、そこにそれぞれが思い思いの絵を描いています。キノコやドングリにはシールを貼ってそれらしいかわいさもあらわされています。折り紙を折るところはみんなでやります。角と角を合わせてしっかり折り目を付けたり、線に合わせて折ったりというのは、手指の力も高めますが、算数の力も大いに高める学習でもあります。できた形にシールを自分で選んで貼るというところは、自分のイメージに合わせて色を考えるという、ここは図工の学習です。「はいたつさん」という係の子どもたちが製作途中の紙を配ってくれます。「名前が書いてないよ。」と言いながら、こんな時はどうしたらいいのかも経験していきます。

この時間の課題は鉛筆で描いた線をペンでなぞって、色鉛筆で色を付けていくというもの。ドングリやキノコに手足をつけてもいいよ。楽しそうな絵にしましょう。と先生が説明している間は本当にどの子も集中してしっかりと先生のほうを向いてお話を聞いていました。成長を感じます。そして、ここで「ペンでなぞるときには裏に移って机が汚れるので、今から配る紙を下に敷いて書きましょう。」との指示がされました。紙は自分の分を1枚とって、後ろの人に送っていくのですが、こんな些細なことでも今日までの経験が生きていると感じます。送っている途中で「先生1枚足りません。」と気づく子、後ろの子が手に取りやすいようにきちんと後ろを見て渡す子など、自分以外の人のことを意識して行動できている姿がさすが1年生です。また、ペンでのなぞり書きが始まったとたんに、こんなつぶやきが聞こえてきました。「あっ本当に下の紙にペンがついた!」これだけでもうれしいんですね。驚けるんですね。「あっすごい!裏から見たら反対向きの絵になってる!」これは裏移りした紙を見ての子どもの声です。いい発想ですね。版画の下絵を描くときなど、この経験をどこかで生かす場面が出てきそうですね。

色塗りをしている様子を見ていると、朝顔の観察カードを書くときにしっかりと色を塗ることを学習したのでしょうね。しっかりした筆圧で、隅々まで、丁寧に塗り込んでいます。また、描いていくうちに絵の中に追加したいものが出てくる子もたくさんいました。あっここに雲を書こう。そうだ、ジャングルジムも書きたいな。ドングリが手をつないでいるようにしようかなぁ。そんなつぶやきも聞こえてきます。これは幼児期の絵の描き方の特徴でもあります。出来上がった絵そのものが作品というよりも、描いていく中にストーリーが生まれます。幼児期の絵にはよく園の先生が鉛筆でコメントを入れてくださっていたと思いますが、まさにそれです。描くこと、色を塗ることそのものが表現活動です。そして、ここから次第にこんなものを作りたいなぁと表したいイメージをもって描くことへと成長していきます。ちょうどその過渡期の姿を今日は見せてくれました。

そろそろ出来上がてくる子も出てきたころ、「では、できた人は写真を撮っていきます。」と先生から声がかかりました。そんな中で裏移りした絵にとっても興味を持った子が私に見せに来てくれました。こういうところに面白さを感じられるのも図画工作の学力です。見たとおり描くことやきれいにかわいく描くことが大切なのではなく、自分なりの面白さを発見してそれを楽しむことこそが大切です。先生に写真を撮ってもらっている子は自然と笑顔になります。上手にできた満足感もあるでしょうが、私が感じたのは描くことをしっかり楽しめた喜びでした。こういった作品作りはどうしても出来上がりに時間差が生まれます。早く終わった子たちは、読書を始める子、自由帳にお絵かきをする子、友達の作品を見て回っている子、自分の作品を友達に見せに回っている子、下に敷いてあった紙を使ってお絵かきをする子、その紙で折り紙や飛行機づくりをする子など様々です。でも、誰もほかの子の邪魔にならないように気を付けて行動していました。集団意識ができてきていると感じました。最後に私に絵をプレゼントしてくれた子たちがいたのですが、その子たちとお話をしていた時に「みんなは絵を描くのが好きなんだね。そして、絵が得意なんだね。」と声をかけると、「うんそう!でもね、僕が一番なんだよ。」という返事がありました。いいですよね。この時期の子どもたちはみんな自分が一番なのです。ほかのだれかが順番をつけるのではなく、自分で自分に1番を付けられるって素敵じゃないですか。特に図画工作ではこれが何よりも大切だと私は思っています。

登録日: 2020年10月2日 /  更新日: 2020年10月2日
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