柔らかな春の日差しの中、第109回卒業証書授与式を終えることができました。練習できず不安だった卒業生のみなさん、様々なご配慮、ご協力をいただきました保護者のみなさま、大変な状況の中ではありましたが、本当に温かい雰囲気の素晴らしい卒業式ができましたことにつきまして、心よりお礼もうしあげます。都跡小学校の校章にもなっている桜の最初の一凛が、この日を待っていたかのように今朝、開花しました。
登校後、子どもたちと教職員で式進行の確認をしていきました。そこで子どもたちに語られる言葉を聞いていると、「これが最後の授業だなぁ。」と感じました。伝えたい思いとしっかり受け止めようとする姿がとても美しく感じられました。それぞれの教室には、保護者のみなさんにはお入りいただけなかったのですが、写真のように各担任の心づくしのメッセージが黒板アートとして描かれていました。
一人ひとりに証書を手渡しながらその表情を一番近くで見せていただきました。どの子も本当に美しい表情でした。緊張感の中に小さな笑顔が見られ、証書を手渡しながら気持ちがつながっているのを感じました。旅立ちのうたの場面では、急遽、朝から言葉を決めてその場で練習をして「旅立ちの日に」の合唱をしました。合唱も本来は5年生との掛け合いになりますが、昨年、在校生として参加していた時のことをも思い出して、今朝から役割を決めての合唱でした。させられる練習ではなく、自分たちで作り上げる式だと感じました。今年の卒業生らしい姿です。式が終わって卒業生が退場した後の座席を眺めていてとても寂しく感じました。昨日は同じ座席を見ても「明日、ここに子どもたちが帰ってくる。」そんな思いで眺めていましたが、式を終えたとたんに「あぁ本当に子どもたちは卒業していったんだなぁ。」と思い眺めていました。