2020年6月より開設 ぐんま県境稜線トレイルのほぼ中央にある野反湖で、登山の安全についてや周辺の観光についての案内を行います。
管理運営:一般社団法人中之条町観光協会

ぐんま県境稜線
トレイル
野反湖登山案内センター

白砂山登山口(雨天時は野反湖展望台兼案内所内)に6~11月の土日祝日を中心に設置します(5~15時)

nozoriko.nakanojo@gmail.com

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テンバのお花畑のヤナギラン

2024年7月22日(月)今週末の野反湖はヤナギランが見頃です。

梅雨明けと夏休み最初の週末が重なった野反湖は、観光客や釣り、登山者でおぽ賑わいでした。野反湖畔ではニッコウキスゲの花のシーズンは終わりを迎え、今週末辺りはヤナギランが見頃を迎えそうです。お薦めのお花畑はテンバのお花畑です。湖畔をトレッキングするのも楽しいですよ。また群馬県境稜線トレイルの白砂山や上の間山稜線でも、7月17日に縦走した時、タテヤマウツボグサやハクサンオミナエシ、モミジカラマツなどの様々な花が楽しめせてくれました。ところで、ぐんま県境稜線トレイルCエリア、Dエリアの登山道上の笹薮の状況ですが、ほんの一部イタドリが胸まで伸びている区間がありました。全体的には藪漕ぎが続くなど大きな支障になるところはないです。例年よりも笹薮の伸びが大人しい印象です。登山者から声が届いていた、黒渋の頭から八間山間の笹薮の伸びが激しい区間ですが、7月22日現在整備が終了しています。ぜひ次回山行計画のご参考にしてください。

放射冷却の早朝は霧が発生して神秘的な野反湖です。

晴れマークでもこれからは突然の雷雨にも注意です。

秋山郷への通行止め看板です。今年3年目です。登山道が整備されていないので、根曲竹の藪漕ぎが大変なようです。昨日は引き返してきた人が2グループありました。

胸までイタドリが繁茂している区間は10mくらいです。場所は赤沢山東端です。(赤沢山とゲイロの井戸の間)

笹清水の周りではミヤマカラマツの花が清楚に咲いていました。

2024年7月17日(木)関東甲信がいよいよ梅雨明けしました!

白砂山まで靴の中もレインパンツも朝露でびっしょり濡れました。そんな苦労と引き換えに、白砂山山頂からの景色は絶景でした。山頂で少し休んで、いよいよこれから三坂峠へと縦走する頃、ギラギラ太陽が顔を出し始めました。上の間山からムジナ平避難小屋まで暑さに耐えながら歩きましたが、どうやら梅雨明けかなと直感しました。ムジナ平の冷たい笹清水で生き返りました!白砂山から三坂峠までの縦走路はイタドリや草が伸びているところが一部何箇所かありますが、笹藪はまだ大したことなくて例年になく歩きやすかったです。今回はクマの痕跡はまったくなかったです。三坂峠から旧三国スキー場へ降りましたが、ここも整備がしっかり行われていて、クマの痕跡も全くなかったです。ただし、1563m峰から三坂峠までの間登山道上でブナの実がたくさんついた木をいくつも見つけました。登山者はクマ対策をしっかり準備して歩いてください。昨年激藪だった三坂峠から稲包山方面への登山道ですが、こちらも今のところしっかり整備されているのがわかりました。

ハンノキ沢は少し増水していましたが、晴れの日が続けば減水すると思います。

ムジナ平避難小屋は清潔に使われていました。ゴミなどの持ち帰りは厳守でお願いします。

三坂峠から稲包山方面も刈り払い整備がされているようです。

旧三国スキー場から三坂峠までの間にある湯ノ沢も少し増水気味でした。こちらも前日までの雨量で水量が変わります。

Dエリアの渋峠入り口はまずスキー場を歩きます。

2024年7月15日(月)海の日 Dエリア渋峠~赤石山コースの紹介

Dエリアの起点は野反湖と渋峠です。1日で縦走するのは可能ですが、あまりにも長い区間なので、好きなところだけをつまみ食いして歩くのもありです。今回は渋峠からスキー場を歩いて横手山に登り、またスキー場を下ってのぞき分岐から登山道で草津峠、鉢山、四十八池分岐と縦走して、四十八池に降りて前山湿原経由で硯川へ下山するコースを紹介です。このコースのおすすめポイントは、横手山からのパノラマと四十八池のお花の鑑賞です。ただ稜線トレイルはジャングルの中を歩きます。また泥濘も多いので、長くつやストックなどの装備があると役立つかもです。あとゴールの硯川では、1時14分の長電バスに乗って渋峠に戻ります。この時間に間に合うようにコースタイムを考えて歩きましょう。 

横手山頂からの雄大な眺め

横手山頂ヒュッテの前を通ってスキー場を下って行きます。

根曲竹のジャングルのような登山道。泥濘や壊れた木の階段など転倒に注意して歩きましょう。

草津峠です。ここは昔上州草津温泉と信州渋温泉を結ぶ街道が通っていました

こんな階段では転倒しないように気を付けてください。

泥濘や水たまりも靴を濡らさないようにするには大変です。

展望はないですが、登り切った鉢山にはベンチがあって休憩適地です。

四十八池分岐で左折して四十八池へ下ります。

四十八池です。湿原の花が楽しめます。志賀山経由で硯川へ下ってもいいですね。

渋池まで降りてきました。横手山を眺めるとなんだか達成感が湧いてきました。

バスで渋峠に戻ってきました。渋峠ホテルは県境の宿として有名です。

渋峠からEエリアです。山田峠までしばらく国道292号線を歩くことになります。途中に10分ほど歩くと、日本国道最高地点の芳ヶ平湿地群展望台があり景色が最高です。

C-34付近から上の間山と忠次郎山、さらに上の倉山へと続くぐんま県境稜線トレイル(2023年7月16日)

2024年7月14日(日)3連休中日は生憎の雨マークな天気ですが・・・

3連休初日の昨日はまずまずの登山日和で、白砂山稜線ではニッコウキスゲもたくさん咲いてお花も景色も楽しめたようです。今日は朝から曇りでお昼前には小ぶりですがしっかりとした雨になり、登山にはちょっと厳しい天候です。それでも高校山岳部の元気な皆さんが朝早くから登って行きました。本格的な夏合宿の前のトレーニング山行として取り組んでいるとしたら、しっかりと登山の経験を積んで下山してきてほしいです。たとえ夏山といえども2000m級の稜線では、想定外な雨に降られると低体温症などに要注意です。なるべく体を濡らさないように服装などの装備をしっかり準備して、突然の天候変化に備えてください。昨年の同じ季節のぐんま県境稜線トレイルの花の様子を紹介します。

ハクサンシャクナゲ

タテヤマウツボグサ

ニッコウキスゲ

ハクサンオミナエシ

2024年7月13日(土)野反湖のノゾリキスゲは3連休も見頃です・・・

12日金曜日に湖畔を一周してきました。雨降りでしたが、雨露に濡れた花々たちの姿もまた素晴らしくて思わず見とれてしまう光景もありました。ノゾリキスゲの他にもたくさんの花も楽しめました。池平ではイブキトラノオとのコラボが特徴的です。ハクサンフウロやノハナショウブの紫がアクセントになっているところもありました。コマクサやウスユキソウも咲いています。晴れの日ならカラマツソウもたくさん咲いていて綺麗です。ところで3連休は観光客の車や大型バスなどで野反湖は道路も駐車場も大混雑することがあります。特に駐車場では駐車スペースを守ってなるべくたくさんの車が停められるようにご協力お願いします。またハグレ猿がまだ出没しています。物をとられるなど被害も出ているようです。必ずすぐに追い払いをしてくださるようお願いします。

テンバのお花畑

ノゾリキスゲ

丸山

ウスユキソウ

2024年7月8日(月)今週末にかけて湖畔はノゾリキスゲの黄色い絨毯です!

絨毯は大げさかもですが、素晴らしい咲きっぷりです。今週末ぜひ野反湖のノゾリキスゲを観賞にお出かけください。湖畔散策コースのお薦めとしては、大空堀駐車場もしくはイカ岩駐車場から富士見峠までの遊歩道です。正一小屋のある丸山は特にお薦めです。もう一つは野反ダムの白砂山登山口駐車場もしくは野反湖キャンプ場からテンバノお花畑もお薦めです。湖畔一周する場合は4時間前後を見ておくとのんびりと歩けます。どちらも雨の日などはぬかるんで滑りやすいところもあったり、露で足元がびしょ濡れになります。観光客の方でも、登山スタイルでの遊歩道散策が良いと思います。もちろんクマ対策や虫対策もお忘れなく。

ダン沢の頭からの絶景、ガラン沢を挟んで横手山、草津白根山、浅間山。

2024年7月7日(日)Dエリア野反湖~渋峠登山道最新モニタリング報告

前日6日土曜日に歩いてきました。この時期になると草が伸び始めていました。スパッツとレインパンツで草露の濡れ対策をしましたが、すぐに登山靴の中までびしょ濡れになりました。イタドリなどの草は日当たりのいい湿った斜面で登山道を膝上くらいまで覆うように繁茂していました。根曲竹はまだそれほど大変なことにはなっていません。今年はダン沢の頭から赤石山までの登山道はわりあい歩きやすのではないかと思います。五三郎小屋の水場は使用可能です。建物は老朽化が進んでいますが、縦走中の急なゲリラ雷雨などでは緊急避難場所として使えます。場所などは頭に入れておいてください。途中2箇所、最近のクマハギの痕がありました。真新しい糞や足痕はまったく確認できなかったです。赤石山から渋峠までは、トレイルランの大会が行われていました。ぬかるみのひどいところや階段が破損して転倒しやすいところがありました。この区間は安全な歩行に注意が必要です。Dエリアは地味なコースですが、原始の森の香りがプンプン匂う静かな稜線歩きが楽しめます。ぜひたくさんの登山者に歩いてほしいです。

五三郎小屋内部の様子

クマ剥ぎの痕

計画的ビバーク適地

赤石山からの大沼池

2024年7月2日(火)白砂山登山口にハグレ猿出没情報!

これは誰の落し物でしょうか?野反湖登山案内センターのある白砂山登山口ではハグレ猿が出没するようになりました。ザックなどの荷物を置きっぱなしにしたり、車の窓やドアを開けたまま離れたりすることは厳禁です。登山者や釣り人、観光客から食べ物が得られることを学習しています。被害に遭う前に必ず追っ払いをしてください。 #白砂山 #野反湖登山案内センター #ぐんま県境稜線トレイル #ハグレ猿 

富士見峠下の丸山付近が一番の名所

2024年6月29日(土)ニッコウキスゲが咲き始めている野反湖畔

湖畔道沿いにはまだレンゲツツジの花も少し見られましたが、これからの野反湖はニッコウキスゲのシーズンです。。今日の開花の様子だと1~2分咲きでしょうか。7月第2週の3連休頃に一番の見頃が迎えられると理想的なんですが。こればっかりはわかりません。いつになるかは今後の天気次第ですね。ぜひお楽しみにして野反湖へ足をお運びください。湖畔沿いの遊歩道には他にもいろんな花が咲いています。湖畔一周10㎞を歩くと、ニッコウキスゲの花が湖畔のいろんな場所で見られます。のんびり湖畔を一周するのも楽しいですよ。

大空堀のニッコウキスゲ

テンバのお花畑のニッコウキスゲ

三壁山

白砂山登山口にも今年は一論

ハクサンシャクナゲと白砂山

2024年6月23日(日)梅雨入りしましたが、これから楽しみなお花たち

昨日の白砂山下山者の方から、「ニッコウキスゲが一輪、白砂山稜線でも咲いていました。」との報告をいただきました。ありがとうございます。シラネアオイやアズマシャクナゲが終わり、また次々と新たな花たちが咲き始めているようなので、昨年6月24日と7月2日に白砂山稜線をモニタリングした時に確認した花を紹介します。最高にきれいだったのは、ハクサンシャクナゲです。堂岩分岐~堂岩池間と猟師の沢の頭付近もいいですが、黒渋の頭の北側も昨年は良かったです。他にもハクサンチドリ、ベニサラサドウダンツツジ、コバイケイソウも昨年は綺麗だったです。ただコバイケイソウのように年によって花が少ない種類もあるので、今年はどんな年になるのでしょうか。白砂山稜線のニッコウキスゲの見頃は例年なら7月中旬頃です。

ハクサンチドリ

ベニサラサドウダンツツジ

コバイケイソウ

ニッコウキスゲ

野反湖は昔からレンゲツツジの名所です。

2024年6月17日(月)レンゲツツジが見頃な野反湖畔の散策も楽しいです。

各地でレンゲツツジの花が満開の見頃だというニュースが聞こえてきますが、野反湖もレンゲツツジの名所として昔からよく知られていました。最近はニッコウキスゲやシラネアオイの人気の影に隠れていますが、野反ブルーの湖水と岳樺の淡い新緑とのコラボレーションは、異国の風景のようにも感じます。そんな湖畔をのんびりとトレッキングや散策するのは、老若男女幅広い層の人たちに楽しんでもらえると思います。白砂山稜線のシラネアオイはまだ咲いていますが、そろそろシーズン終了です。でもまた新しくいろいろな花が秋まで咲き継いでいきます。花好きの方にとっては、白砂山はさらに魅力いっぱいな山です。富士見峠上の八間山登山道わきのガレ場では、コマクサが咲き始めています。まだ満開になるのは1~2週間先です。またニッコウキスゲはこれから咲き始めます。例年7月初旬から中旬にかけてが見頃です。

野反ブルーの湖水とレンゲツツジの湖畔

岳樺の新緑の森とレンゲツツジの湖畔

野反湖全景

高山植物の女王コマクサ

堂岩山直下の水場にあるシラネアオイはまだ蕾だったので、これから楽しめそうです。

2024年6月9日(日)白砂山稜線はシラネアオイが見頃です。

8日土曜日に花の様子をモニタリングしてきました。白砂山登山口から白砂山~八間山周回コースではたくさんの花が楽しめました。確認したのは、マイズルソウ、ウワミズザクラ、ミツバオウレン、コミヤマカタバミ、ツバメオモト、イチヨウラン、ツマトリソウ、ゴゼンタチバナ、コミヤマカタバミ、イワナシ、イワカガミ、ミネザクラ、アズマシャクナゲ、ナエバキスミレ、ズダヤクシュ、キジムシロ、オオカメノキ、レンゲツツジ、ムラサキヤシオツツジ、ズミなどなどです。特に白砂山山頂への最後の苦しい登りでたくさん咲いていたシラネアオイには心癒されました。今がちょうど見頃です。たくさんの登山者に見てもらいたいです。

アズマシャクナゲ

シラネアオイ

シラネアオイ

谷川岳へと続くロングトレイル

テンバのお花畑から新緑の八間山

2024年6月3日(月)ぐんま県境稜線トレイルクマ出没情報2024-1

日曜日は朝から小雨模様でお昼前後には本降りになることも。そんな雨の日にぐんま県境稜線トレイルを三坂峠から縦走して来られた登山者からのクマ情報を共有します。セバトノ頭からムジナ平間の登山道上でクマの足跡、そして上の間山から白砂山までの間でクマの大きな糞を発見したそうです。白砂川源流域はもともとクマの生息域ですから、クマがいるのは自然です。クマにとって登山者は突然現れた侵入者みたなものです。突然クマと遭遇しないように人間側が配慮して歩く必要があります。ぐんま県境稜線トレイルや野反湖周辺の山々を登山する場合は、クマ鈴やクマ忌避スプレーの携帯をお忘れなくです。毎年何件もの目撃や痕跡の情報が寄せられています。管理人も2018年7月、上ノ倉山山頂付近の登山道上で7~8mくらいの距離で突然鉢合わせした経験があります。クマも食べ物を探すのに夢中な場合は、至近距離まで人間には気が付かないようです。

芽吹き前のダケカンバも見られます。

バンガロー下のシラネアオイ

ズダヤクシュ

サンリンソウ

2024年6月2日(日)稜線トレイル縦走にはぜひ路線バスの活用を!

昨日土曜日は晴天に恵まれてたくさんの登山者が白砂山や野反湖周辺の登山を楽しんでいらっしゃいました。残念ながら今日は雨が降ったり止んだりです。ところで、今シーズンのJR長野原草津口駅~野反湖間の路線バスのダイヤをお知らせします。平日は3便、土日祝日は3便のうち下りの朝1便だけ長野原草津口駅始発が花敷温泉発になります。前日に野反湖キャンプ場泊で白砂山や稜線トレイルを縦走する場合や、三国峠方面もしくは渋峠方面から縦走してきて野反湖から帰京する場合などに、路線バスは貴重な公共交通機関となります。ぜひ野反湖やぐんま県境稜線トレイル縦走の登山で活用してください。また登山届けですが、ほとんどの登山者がスマホからネットで提出していただいています。従来の登山届箱への登山届投函の場合は、野反湖では3か所あります。富士見峠の八間山登山口と野反湖ダム横の白砂山登山口と野反湖キャンプ場のビジターセンタートイレ脇です。利用する場合は、登山届を事前に用意して投函してください。野反湖登山案内センターを開設している場合は、こちらに専用の用紙があります。最後にクマについてです。今年はまだクマの出没情報は届いていません。昨年は6月3日に白砂山登山口すぐそばのシラカバの木に子熊が登っているのを登山者が目撃しました。その後道路などに出没を繰り返しました。親離れした小熊だったようです。基本的に野反湖は熊の生息域です。心配な方はクマ鈴や熊忌避スプレーなどの携行などクマ対策についてお忘れなきようお願いします。

富士見峠の八間山登山口の売店横トイレ前です。登山届箱が設置されています。

野反ダム売店横トイレ内です。登山届箱が設置してされています。

土日祝日開設の野反湖登山案内センターでも登山届箱設置しています。(用紙あり)

マイカーで来られる方は、駐車枠を示すロープが張られているので、混雑しないように駐車スペース内に停めてください。

ハンノキ沢の様子です。ゲリラ豪雨がなければ現在は平水がこんな感じです。

地蔵峠から秋山郷方面へ抜ける登山道は今シーズン現在も一部立ち入り禁止です。

登山者一人一人が注意すべきマナーは、歩きにくい登山道を外して歩く踏み荒らしです。水場から堂岩山間で踏み荒らし注意個所があるのでご協力お願いします。

まだ1~2週間くらいは水場上と金沢レリーフ付近で雪渓は残っています。踏み抜きなどに注意して通過してください。

昨年6月3日のサンカヨウ

2024年5月30日(木)6月1日から2024野反湖登山案内センター開所

2020年6月から始まった野反湖登山案内センターは、今年で4年目になりました。ぐんま県境稜線トレイルCエリアとDエリアを中心に野反湖周辺の山々の登山道情報や安全啓発、中之条町の観光情報などを主な業務にしています。休日は野反湖の白砂山登山口で、出発前の登山届確認のお声掛けをさせていただいてます。また初めて白砂山に登る方で不安な方には、白砂山登山イラストマップをお渡しして登山コースのその日の注意すべきことなどの案内をしたりします。登山者も最近はとても気になるクマ出没情報なども提供できるようにしたいと思います。今見頃なお花や下山時に立ち寄りたい温泉情報やその他観光情報もお気軽にお尋ねください。他では販売しているところがあまりない、群馬県境稜線グッズも置いています。手ぬぐい900円、タオル700円、バッジ600円、カラビナ600円です。登山記念にぜひお買い求めください。

登山道の様子も日々変わります。

たくさんの花に出会えます。

雪渓もまだ残っています。

白砂山山頂からの景色は素晴らしい思い出になることでしょう。

2024年4月27日(土)26日のハンノキ沢とその上の坑道沢の様子です。

GW中の白砂山登山道はまだ半分以上は残雪の中です。GW中の登山は、その日の天候や時間帯によって雪の状態は大きく変化します。またガスによる視界不良は、ナビゲーションをとても困難にします。雪山経験の豊富なリーダーのいるパーティーでぐんま県境稜線の山々の登山を楽しんでほしいです。ハンノキ沢は雪解け水の増水で当分の間は登山靴濡らしが心配な状態です。一本橋の木道も早朝は霜が降りて滑りやすかったです。またそのすぐ先の坑道沢の通過(位置ナンバー標識C-51)もいやらしい場所です。富士見峠の八間山登山口からの白砂山往復コースだと、この時期のハンノキ沢渡渉や坑道沢通過を回避することができます。

野反湖は今年も例年以下の残雪状況です。

坑道沢(位置ナンバー標識C-51付近)の通過

今後状態は変わっていくので、ご注意ください。

ハンノキ沢の渡渉風景

2024年4月24日(木)生憎の雨の中、野反湖道路開通式典が無事開催。

午前10時ジャスト、和光原ゲートが開かれました。生憎の雨の中ですが、たくさんの関係者が参列して無事安全祈願の式典が執り行われました。予告はなかったのですが、先着20台の車には記念品の地元産マイタケが配られていました。その後管理人は野反湖の様子を見てきました。野反湖も残念ながら濃い霧に包まれてしまい、どれくらいの残雪かはっきりとは確認できませんでした。推察するに、昨年の少雪とは違って、例年並み近くの残雪くらいはありそうでした。4月24日現在、白砂山登山道はほとんど雪の中かなと思いますが、これからGW後半にかけて残雪の様子も大きく違ってくるでしょう。GW中の登山を計画している方はご注意ください。

富士見峠の雪壁

白砂山登山口

野反湖面は霧で視界不良

八間山茅ノ尾根コース登山口

4月12日の白砂山登山口の様子

2024野反湖道路開通のお知らせ

いよいよ明日4月24日(水)午前10時野反湖道路冬季通行止め解除

昨年11月30日に通行止めになって以来、野反湖は長い冬の眠りについていました。旧六合村の山里ではちょうど桜が満開の季節を迎えていて、いよいよ野反湖もグリーンシーズンの幕開けです。3月に積雪が増えたので、昨年よりは残雪がありそうです。どんな野反湖の景色が待っているか楽しみです。明日は国道405号線、和光原ゲート午前9時半頃から、野反湖の安全祈願の神事が行われます。その後10時ジャストに開門です。

3月31日八間山山頂からの白砂山

4月12日三壁山からの野反湖と八間山

4月12日ダムからの野反湖

4月12日三壁山から白砂山方面

11月21日の白砂山

2023年11月22日(水) 野反湖登山案内センター2023業務終了のお知らせ

11月21日は小春日和な最高の登山日和で、万座温泉の坊主山に登ってきました。白砂山稜線はご覧の通りすっかり白化粧していました。また本日は松岩山からぐんま県境稜線トレイルの山々を眺めてきました。四阿山から横手山、ガラン沢を囲むダン沢の頭や大高山、さらに白砂山から上ノ間山、谷川連峰主脈まで見渡せました。明日23日は祝日になりますが、6月から始まった2023シーズンの野反湖登山案内センター業務は19日ですでに終了しました。安全登山にご協力いただき大変ありがとうございました。

11月22日の白砂山

谷川連峰の山々

横手山

浅間山

2023年11月19日(日) 平地は晴れでも山は大荒れの日曜日でした。

野反湖に冷たい北風が吹き抜けています。太陽光線の仕業なんでしょうか、湖に綺麗なエメラルド色の帯ができていました。そしてバックには白化粧した浅間山です。野反湖からの浅間山は、富士山のように秀麗で美しい形に見えます。2~3センチの新雪が積もった池ノ峠展望台登山道コースをモニタリング。展望台から堂岩山も八十三山も中尾根の頭も厚い雲の中でした。今日の白砂山稜線はかなりの風が吹き荒れていることでしょう。フレッシュな雪の上には小さな動物の足跡がたくさん残っていました。オコジョやネズミかモグラの仲間などのようです。今朝の野反湖までの道路は路面が真っ白で凍結していました。野反湖までの国道405号線は、いよいよ11月28日15時から冬季閉鎖になります。

小さい足跡1

小さい足跡2

厚い雲の中の堂岩山

八間山茅ノ尾根

水たまりの氷

2023年11月18日(土) 今朝の野反湖の朝の気温は-3度でした。

白砂山登山口の駐車場では水たまりがしっかり凍っていました。先週は雪が少し積もりましたが、水たまりは凍るほど気温は下がらなかったです。今日は全国的に北風が強まって山の天気は荒れ模様かと心配しましたが、午前中は穏やかな青空に恵まれました。八間山登山道の様子を少しモニタリングしました。草津白根山や横手山が真っ白に輝いていました。昨日の雨は、高い山では雪に変わったようです。今夜もまた雨予報が出ていますが、野反湖では雪かもしれません。

草津白根山

横手山

野反湖

コマクサの枯葉

2023年11月16日(木)白砂山登山道をモニタリングしてきました。

たぶん今年3度目の積雪した白砂山です。やはり吹き溜まりになって一番雪が深くなるところは、猟師の沢の頭付近前後です。一部分ですが40センチくらいはありました。全体的には平均5センチくらいでした。往路の水場入り口を過ぎた辺りで4本爪の簡易アイゼンを装着しました。上下レインウエアにスパッツも必携です。簡易ピッケルは心強かったです。ところで、ノートラックの雪の上にはいろいろな動物の足跡が残っていて楽しめました。今回はリスが一番多かったかな。餌集めで忙しいのでしょうか。ニホンジカ、キツネ、カモシカ、ウサギ、オコジョ。見たくないのもの残っていました。地蔵山付近で親子のクマ。猟師の頭付近でたぶん雄ぐまかな。今夜からまた山は大荒れで、土曜日にかけて冬型になって雪になりそうです。今度は三度目なので、もっとまとまった雪になるかもです。そうなると本格的な雪山装備の登山になります。

白砂山山頂の案内板

ハンノキ沢

可愛い足跡

見たくなかった足跡

堂岩山山頂からの白砂山は雲の中

稜線漫歩

見たくなかった足跡

最も雪が深かったところ

4枚にまたがって続くぐんま県境稜線トレイル

2023年11月12日(日)4枚の地図に分割された四万川源流エリア

群馬県境稜線トレイルCブロックの三坂峠~白砂山間は4枚の地図にまたがっています。昔の登山者にとって地図読みが大変不便なエリアだったのではないかと想像されます。コピーして張り合わせたりするのが現実的でしょうか。そうしないと、いちいち4枚を並べないと、どこにいるのか、どちらに進めばいいのか、わからなくなってしまいそうです。だから登りたい山が一枚の地図にスッキリおさまっている山は、登山者にとってありがたい山といえるでしょうね。野反湖から白砂山までは、1枚の地図におさまっているので助かります。ところで、地図にも間違いがあります。古い地図は弁天山の場所が間違っていました。新しい地図では、ちゃんと訂正されています。もっと古い地図では、八十三山の位置も違っていたそうです。

佐武流山、三国峠、四万、野反湖の4枚の地図

古い地図と新しい地図ですが、弁天山の場所に注目

弁天山(左)と十二山(右)

2023年11月11日朝の白砂山登山口。

2023年11月11日(土) 今週末の白砂山は大荒れの天気です。

朝の気温はマイナス一度です。明るくなって吹雪はおさまりましたが、シャーベット状の雪が凍結し始めています。国道405号線野反湖までの道路は、野反峠手前付近から、路肩にうっすら積雪し始めていました。今日の白砂山稜線トレイルは、大荒れの天気でしょう。今日の野反湖登山センターは午前8時で閉鎖です。ところで11月になってから、登山者からオコジョに逢えてとてもラッキーだったという話をお聞きしました。下山後スマホで撮った写真も見せてもらいましたが、すっかり冬毛に衣替えしていて妖精のようでした。山の中で野生動物と遭遇することはたまにあります。オコジョやウサギ、リスのような愛らしい動物なら安心ですが、この時期の雪の上には時々熊さんの足跡なども見つけられます。今秋は熊による被害が多いので、野反のクマは悪い熊ではありませんが、もしものこともあるのでくれぐれもお気を付けください。

野反湖とエビ山

11月の堂岩山山頂で見たクマの足跡

これは前足。

こちらは後ろ足。

ダケカンバの森に映えるカラマツゴールド

2023年11月5日(日) 野反湖までの国道405号線は11月28日15時冬季閉鎖

3連休中は野反湖までの国道405号線沿いの紅葉が綺麗でした。カエデやツツジ類などの赤やオレンジ、黄色が錦秋の森を彩っています。野反湖周辺の山々はさすがに晩秋から初冬へと移り変わる季節です。ダケカンバの葉っぱはすっかり枯れ落ちて、クリーム色の幹が針葉樹や笹原に映えて趣があります。JR長野原草津口駅から野反湖までの路線バスはすでに10月20日をもって営業終了となっています。野反湖キャンプ場はいよいよ本日で宿泊営業が終了となりました。3連休中もキャンパーで大変賑わっていました。また釣りの解禁期間は10日までです。11月11日から禁漁期間になるのでご注意ください。そして野反湖までの国道405号線は、11月28日15時に和光原ゲートで冬季通行閉鎖になります。来年の4月まで野反湖は長い長い冬眠に入ります。白砂山登山口での登山案内センター業務は、11月23日の土日祝日までの予定です。小春日和に恵まれれば、まだ快適な登山も楽しめます。積雪があれば一足早い雪景色の稜線トレイルに一変です。ただしこの場合は、冬山経験者もしくは冬山経験のある方と安全に楽しんでください。

千沢の渓谷

テンバのお花畑

オガラバナ

ニシブタ沢バックウオーター

腐って幹の途中で折れてしまい、いつ倒れてもおかしくない木

2023年11月4日(土) 登山道の危険、倒木について

白砂山登山道のシラビソ尾根には倒壊する危険性がある木がいくつかありました。そんな木には、登山者に注意喚起するためのピンクテープを巻いておきました。これからいよいよ北風が強まる季節です。いつ風にあおられて倒壊するかわかりません。またこれから冬の間、吹雪や積雪によって痛めつけられれば、来年のシーズン明けが心配です。今回処理できたのは5か所程度ですが、よく注意して観察すると、まだまだ他にもあります。かかり木や枯れ木、根元が腐った木などなど。倒木の危険に遭う確率はかなり低いですが、ぜひ登山道の周りの木の様子にも目を配って歩いてください。管理人は一度、通りがかった登山道のわきで突然木が倒れたことがありました。直撃すれば、それほどの大木でなくても人間など簡単に押しつぶしてしまう迫力だと知りました。

突然の綺麗な虹の出現に大感動しました!

2023年10月30日(金) Bブロック平標山稜線~三国峠モニタリング

29日日曜日は冷たい北風が強くて、視界不良、霧雨などでやや悪天候でした。予定の松手山からの平標山コースはあきらめて平元新道~平標山の家コースで三国峠まで歩きました。大源太山手前で振り返ると、きれいな虹がかかっていました。思いがけない光景に寒さを忘れさせてくれるひとときでした。これからの季節は、濡れ対策は必携です。霧雨で衣服や身体が濡れていると、強風などでさらに体温が奪われやすくなります。防水手袋にレインウエアにスパッツを履いて装備も完全防水を心がけたのですが、長時間行動だと靴の中が徐々に濡れてしまいました。悪天候が予想される場合は、自分が履く登山靴自体の防水性能を十分に把握しておいてください。顔なども霧雨などで濡れているとタオル等で拭くことにより寒さ予防になります。ザックの防水カバーは必携です。今回は凍結の心配はなかったのですが、朝晩の冷え込みがきついと木道や階段などが凍結します。チェーンスパイクなどの滑り止めが必要な場面も想定してください。計画するコースのリスクマネジメントを十分に行い、想定外なことにも対処できる心構えで登山を楽しんでほしいです。

平標山はガスの中

紅葉も綺麗でした

三国山山頂手前付近ではクマ棚の痕がいくつもありました

三国山山頂からの景色

三国峠へと続く稜線トレイル

三国峠

間違いだらけの古い看板

堂岩山からの白砂山稜線の眺め

2023年10月22日(日) 雪で薄化粧した白砂山稜線トレイル

野反湖でも夜半は吹雪になったようで、白砂山登山口でもうっすらと雪が積もっていました。白砂山稜線はどれくらい積雪があるか少し心配だったので、20名以上の登山者が出発した後、堂岩山まで往復してみました。堂岩山から雪で薄化粧した美しい白砂山稜線の姿が眺められました。思ったより積雪は多くなく、天気が続けばすぐに融けてしまいそうなくらいでした。しかしながら下山中に日影で雪が融けずに残っているところでは、何度も足を滑らせて転倒しそうになりました。下り坂では転倒して怪我をしないように要注意です。これからの季節の登山道は、天候によってどのようなコンディションになるかは予測不可能です。もしもの時の登山装備などの準備をお忘れなくです。また今日の日中は風が弱かったので快適でしたが、稜線上の風は想像以上に体感温度が低くなります。しっかりした装備で登山を楽しんでください。

朝一の三引山を見てびっくり!

ハンノキ沢

水場入り口~堂岩山間

猟師の沢の頭

猟師の沢の頭手前

猟師の沢出合の紅葉

白砂山稜線

雪化粧の北アルプス

サラサドウダンツツジやコメツツジなどが色付いていました。

2023年10月15日(日) 今年一番の快適な稜線トレイルを堪能!

昨日14日土曜日は最高の秋晴れに恵まれました。紅葉の稜線トレイルからは遠く北アルプスの雪稜も眺められました。なかなか天気のいい日に歩くことが難しい稜線トレイルですが、この日は空気が澄んで今年もっとも綺麗に周りの山々が眺められました。途中5人の登山者とすれ違いました。その中でスエーデンから日本の山に登りに来られた方が上の間山山頂で休んでいらっしゃいました。上州武尊山から谷川岳、平標山、ムジナ平避難小屋と、何日かわからないけどメニーデイズで縦走して来られたとのこと。これから志賀高原へ抜けるそうです。ロングトレイルを歩くのが大好きなので、ぐんま県境稜線トレイルと群馬の山が最高!だそうです。ところで、白砂山から忠次郎山までの間で、クマの糞を3つ見つけました。白砂川源流域はクマ猟が盛んに行われていたところですから、この辺りは熊の縄張りの中を歩かせてもらっていると思ってください。クマ鈴や笛などでお互いに接触しないように注意して、登山者とクマが共存できるようにしていきましょう。

雪化粧している北アルプス

猟師の尾根の頭付近から上の間山へと続く稜線トレイル

上の間山から忠次郎山へと続く稜線トレイル

大黒の頭からムジナ平避難小屋へと続く稜線トレイル

ムジナ避難小屋から大黒の頭~上の倉山稜線

ムジナ平の水場、笹清水は涸れないですよ。

笹平から三坂峠へと続く稜線トレイル

三坂峠から稲包山稜線

ちょうど12時頃の大高山山頂から。白砂山山頂は大賑わいだったことでしょう。

2023年10月9日(月) 大高山山頂から白砂山の姿が眺められました!

 昨日は、野反湖からDエリアの大高山を縦走して、鷹巣尾根登山道の様子を見てきました。鷹巣尾根登山道はオッタテ峠から開善学校へと続くぐんま県境稜線トレイル赤石山~野反湖間の重要なエスケープルートです。これからの季節、ロングトレイルの縦走中に天候の急変等で下山を判断した場合のためにチェックしておいてほしいルートです。オッタテ峠から開善学校までのコースタイムは2~3時間です。今回は満員な盛況の野反湖第2キャンプ場からスタートしてエビ山経由で高沢分岐までアプローチしました。開善学校まで誰にも会わず、逢ったのは山鳥一羽とシカ2頭のみでした。整備の行き届いたトレイルが私たちだけの貸し切り状態で、まさにグランドトレッキングでした。鷹巣尾根を下山して小倉林道を40分ほど歩くと、開善学校があります。今回は迎えの車を頼みましたが、タクシーも呼ぶことができます。標準的なコースタイムは7~8時間です。静かな山歩きを好む登山者向きのコースです。

気持ちよさそうな草原が広がるカモシカ平

草津白根山の火山ガスがわかりました。

天狗平と草津温泉御の街並み

一つ石山頂から鷹巣尾根と開善学校がある辺りを見下ろす

堂岩山山頂で登山道脇に雪がちらほらと残っていました。

2023年10月7日(土) 堂岩山にも初雪が積もったようです。

 3連休初日朝5時の登山口の気温は4度。冷たい北風が吹いて寒い朝でした。管理人は午前中堂岩山から八間山周りで登山道の様子をみてきました。堂岩山山頂にほんの少しですが雪がちらほらと残っていました。堂岩山からの白砂山は厚い雲に隠れていましたが、午前10時頃から雲がとれて群馬県側の展望が楽しめるくらいまで回復したようです。また白砂山稜線の紅葉も、例年より遅れているようです。まだまだ濃く色付いて登山者の目を楽しませてくれることを期待したいです。あと中尾根の頭から黒渋の頭までの間の鞍部の道迷いしやすい危険個所に、目印になるピンクテープを設置してきました。以前から道迷い注意個所として把握はしていましたが、今年に入って何人も道迷いしたという登山者の感想があったので気になっていました。

うっすらと霧のベールに包まれた猟師の頭

中尾根の頭から八間山へと続くトレイル

八間山手前からの白砂山稜線

雪化粧の岩菅山稜線

2023年10月6日(金) 3連休初日は冬型の気圧配置です・・・

やっと涼しくなってこれから紅葉シーズンに季節が進んでいくことを楽しみにしているところへ、突然のこの寒さ! 今朝、綺麗な虹が見られました。山は大荒れです。稜線は吹雪かもしれません。10月になるとぐんま県境稜線トレイルは2000m前後の標高があるので、雪になることは珍しくありません。一昨年の2021年10月23日の夜半には5センチ以上の雪が野反湖に積もりました。白砂山稜線にも10センチ前後の積雪があったようです。明日からの3連休も初日の予想天気図では冬型の気圧配置なので、強い北風が吹いていることでしょう。これからの白砂山登山では低体温症にならないように、入念な装備の確認や準備をして登山を楽しんでください。これからの野反湖の白砂山登山口までの道路も、夜間や早朝は凍結が心配されます。

2021年10月24日の白砂山稜線

2021年10月24日の堂岩山手前

エビのシッポ

2021年10月23日朝

ムジナ平避難小屋

2023年9月24日(日) 白砂山~三坂峠間登山道整備完成!

昨日23日、野反湖から三坂峠まで登山道の様子を見てきました。先月歩いた時の様子と比べると、今回はまさに高速道路でした。天気がはっきりしない中での刈り払い作業は過酷です。本当に感謝です。お疲れさまでした。ところで刈ったばかりの笹は滑りやすいです。さらに笹の下に木の根や枝が隠れていたりすると、あっという間に足が滑って転倒します。管理人は3回足を滑らせました。泊り装備でザックが重い登山者はバランスを崩すとリカバリーしにくいので特に足元には注意してください。ムジナ平避難小屋の周囲も綺麗な広場になっていました。小屋は来た時よりも美しくを心がけて、次の人が気持ちよく使えるようにご協力お願いします。

猟師の頭付近ではツツジ類の葉っぱが色付き始めていました。ここは朝の時間は梅雨で濡れるので、これからの季節はレインウエア必携です。堂岩山分岐でつけるのをお忘れなく。

上の間山へと続く稜線。群馬県側に切れているところもあるので、よそ見厳禁です。

ムジナ平の水場です。笹の葉を使ってペットボトルの口に注ぐのがやりやすいです。時間がかかっても美味しい水が汲めます。

三坂峠です。左の稲包山方面はまだ笹薮に埋もれていました。でも、旧三国スキー場から整備が始まっていて、登山口から湯ノ沢渡渉まで刈ったばかりでした。9月中に完成予定なので、これから徐々に進むと思います。

上の倉山付近

2023年9月21日(木)忠次郎山~三坂峠間登山道の整備が終了しました!

これでぐんま県境稜線トレイルCエリアの野反湖~三坂峠間は快適に縦走できるようになりました。ただし刈り払いしたばかりの登山道は笹で滑りやすいので急坂での転倒や滑落には十分にお気を付けください。今週末の天気予報はまだまだ秋雨前線の影響があるようでパッとしませんが、少しずつ色付き始めて秋めいた稜線の風景を静かに楽しめることでしょう。管理人もできれば週末に歩いて、稜線トレイルの様子をレポートできればと思います。写真は昨年9月21日の稜線トレイルの様子です。天候が不安定な中で稜線トレイルの整備をしていただいた方々には本当に感謝です。お疲れさまでした。

ミヤマシグレが秋を感じさせてくれます。

これはツキヨタケ、猛毒です。

ナナカマドの実です。

オオシラビソのマツボックリ

ダン沢の頭付近から赤石山とガラン沢源流の山々

2023年9月19日(火)ダン沢の頭~赤石山間登山道整備情報

先週整備が完了したとの情報を得てさっそく確認してきました。ここは鋼のように固く頑丈な根曲竹が背丈を越えて鬱蒼と生い茂る区間なんですが、見事に刈り払われて高速道路のように快適に歩けました。踏査した18日は高曇りな天気でしたが、ダン沢の頭から赤石山や横手山、さらにガラン沢の大きな谷が眺められました。赤石山の目印は赤い崩壊地です。昔から六合村の里人はこれを赤禿とか鯛の形をしているので鯛っ禿(たいっぱげ)と呼んだりしたそうです。今回のように整備が行き届いているととても歩きやすくて、赤石山~湯ノ沢の頭~ダン沢の頭間は1時間半前後のコースタイムでした。ドコモの携帯電波も入りやすいです。志賀高原から赤石山往復の登山者は多いですが、赤石山からさらに足を伸ばしてダン沢の頭往復をするならプラス約3時間前後のコースタイムを加えてください。

ガラン沢の山々も色付き始めていました。

湯ノ沢の頭近くのビバーク適地

ダン沢の頭直下の急坂

背丈を超える根曲竹が鬱蒼と茂る区間

チャツボミゴケの蛍光グリーンが輝いていました。

2023年9月17日(日)ただいま中之条ビエンナーレ2023開催中

先週9日から10月9日まで中之条ビエンナーレ2023がにぎやかに開催中です。町内に点在する会場で作家たちのいろいろな作品を観覧することができます。野反湖へ来る途中の国道292号線沿いには、赤岩集落と旧太子駅と六合道の駅があります。ここでもアッと驚くような面白いビエンナーレの作品が展示されています。野反湖登山とビエンナーレ観光を組み合わせてぜひ3連休をお楽しみください。あとチャツボミゴケ公園もコケがきれいに輝き始めています。旧太子駅では群馬鉄山の鉄鉱石やベンガラをテーマにした作品がありました。野反湖~ビエンナーレ~チャツボミゴケ公園と巡るコースもお薦めです。

野反湖ののんびり風景

今マツムシソウが見頃です。

旧太子駅のビエンナーレ作品から

現在も鉄鉱石がつくられている場所

上の間山へと続く稜線トレイル

2023年9月16日(土)ぐんま県境稜線トレイル登山道整備情報

いよいよ秋色に染まり始めてきたぐんま県境稜線トレイルです。今年はまだまだ暑い夏が続いているので、これからどんな紅葉の山を楽しませてくれるのかドキドキしますね。例年白砂山稜線の見頃は9月下旬~10月初旬です。また紅葉シーズンが過ぎると今度は樹氷シーズンです。ラッキーな人は半分白くて半分緑のワンダフルな風景が見られることもあります。さて登山道整備状況です。Bエリアの三国峠から三坂峠jは9月中に整備が完了する予定だそうです。現在どのような状況なのかわかりませんが、整備がまだであれば背丈ほどの藪だそうです。Cエリアは、三坂峠~忠次郎山までは来週末までには整備を完了する予定です。忠次郎山から白砂山まではすでに整備が終わりました。ぜひ刈りたてホヤホヤの天空の稜線トレイルを歩きに来てください。Dエリアですが、ダン沢の頭から赤石山も整備済みです。ですからDエリアはすべて整備済みです。

上の間山山頂

赤沢山から忠次郎山へと続くトレイル

赤沢山から上の間山へと続くトレイル

整備前のトレイル

2023年9月11日(月)うっかりルートミスしやすい場所です。

以前FBでお知らせしましたが、昨日も2組の登山者から間違ってしまったと下山後お話を聞きましたのでこちらでもう一度お知らせします。場所は、白砂山から八間山へ縦走してくるときに、中尾根の頭と黒渋の頭の中間点の鞍部です。その場所は、先行者がつけたぬかるみの足跡を追って沢状の地形に誘導されてしまうところです。すぐに笹薮が濃くなりおかしいと気付くはずです。正しいルートは台地状の地形に一段(2mほど)上がるところに見つかるはずです。駆け足で下ってくるようなトレイルランの方は、きっと足跡を見てそのまま間違ったルートに進みやすい傾向があると思います。また気がせいているような時は、落ち着いて周りの様子を見ていなかったりします。以前地蔵峠で秋山郷方向へそのまま下ってしまい日没で翌朝まで戻れなかったトレイルランナーの遭難がありました。さらに霧が濃かったり雨が降っていたり疲れていたりすると、いつどこで想定外な遭難事故が起こらないとも限りません。 登山の基本は安全第一です。

毛無峠から破風岳と土鍋山

2023年9月10日(日)ぐんま県境稜線トレイルEエリアの山々探訪

先日久しぶりに小串三山の破風岳、土鍋山、御飯岳の三つを登ってきました。草刈り整備が行われていて快適に歩けました。ただ初心者のためのわかりやすい道標がないので、初めてこのエリアを歩く人は登山地図や方位磁石の準備など道迷いしないように注意してください。毛無峠は風の名所ですからあっという間に濃いガスであたりが真っ白に包まれることがあります。登山道がはっきりしない箇所もあるので、そのような場所でガスに巻かれると間違った方向に歩いてしまう危険性が高いです。私たちが歩いた日も、長野県側からガスが湧き上がっていました。幸い群馬県側まではガスに巻かれることはなかったので、浅間山から榛名山、赤城山、草津白根山、志賀高原の山々までの素晴らしい景色を楽しみながら歩けました。花もヤマハハコやミヤマアキノキリンソウ、リンドウ、オトギリソウなど、秋の花が楽しめました。

ミストシャワーみたいなガスが群馬県側に湧き上がってきました。

毛無山から御飯岳の間の気持ちよさそうな笹原

破風岳山頂は残念ながらガスの中でした。

御飯岳の登山道は厳密にいうと稜線トレイルのコースではないのですが、ぜひお薦めです。

忠次郎山から見た上の倉山2107.9m

2023年9月3日(日)上ノ倉山は昔、東沢山と呼ばれていたようです・・・

 群馬出身の登山家小暮理太郎翁の「山の憶い出」所収の東京都岳望に、ぐんま県境稜線の山々のことが記されています。大正5年頃の東京から、四阿山から御飯岳、草津白根山、池ノ塔山、渋峠、横手山、大高山、八間山、堂岩山、白砂山、上ノ間山、忠次郎山、東沢山、大黒山、セバト連嶺、仙ノ倉山、万太郎山辺りまでがどうやら望見できたらしいです。今よりも空気が綺麗に澄んでいたし、高い建物もなかったからですね。ところで東沢山って気が付きましたか?どうやら現在ある上ノ倉山2107.9mのことらしいです。正確には三角点のある2107.9m峰ではなくその南西に続く2120m峰のことを指して東沢山と呼んでいます。その個所を抜粋すると、「上ノ間山から尾根は北方に延びて2080mの忠次郎山になり、さらに2120mの東沢山を起こして大黒山で終わっている。」となっています。なぜ東沢山かというと、上ノ倉山は新潟県側からだと清津川支流東沢を源頭とするに発するの山だからです。ではいったい上ノ倉山という山名は誰によっていつから呼ばれるようになったんでしょうね・・・・

山頂にある古い標識

新しい標識

古い三角点石杭

なだらかな山頂部

2023年9月2日(土) 岩菅山稜線からの群馬県境稜線トレイル

先日岩菅山に登ってきましたが、いつもと違う方向からのぐんま県境稜線トレイルの山々を眺めることができました。岩菅山大権現は信州側の里人たちの厚い信仰を集めています。山頂には立派な石碑が建てられていました。八間山にも岩菅山が望める場所に岩菅の前宮という古い石祠があります。中之条町の人の中にも岩菅山を信仰する人がいるということでしょうね。ところで岩菅山から見える白砂山は群馬県側とは違った山に見えます。よく見ると4つですが、ほぼ3つの小ピークの山です。白砂山の奥には日光連山の山並みもわかりました。岩菅山は白砂山と同じ日本200名山の山なので、前日に登ってきた人とか明日岩菅山に登りますという人もたまにいます。岩菅山も白砂山とまた違った山容の山で、とてもいい山でした。

手前がサンビキ山~三壁山、奥が黒渋の頭~八間山。

魚野川を挟んで大高山から小高山、ダン沢の頭稜線。

裏大高山~大高山

赤石山~横手山

上の間山からこれから歩く稜線トレイルの山々。赤沢山、忠次郎山、上の倉山西ピーク。

2023年8月27日(日) 白砂山から三坂峠までの最新の登山道情報

26日に実際に歩いたモニタリング報告です。野反湖から白砂山までは整備済みで草露の濡れはあまり気にせず歩けます。ただし猟師の頭付近はツツジ類やシャクナゲ、ハイマツなどの貴重な植生帯なので、道幅の狭いところがあります。登山者同士のすれ違いのときは思いやりの心を忘れずにお願いします。白砂山から三坂峠までは9月に整備が入ります。全般的に笹薮は膝下くらいで道型もはっきりしているので問題なかったです。ただ白砂山~赤沢山間では群馬側に切れている箇所があるので、足を滑らせないように注意してください。赤沢山東肩付近では、短いですが胸くらいまで笹が伸びている区間がありました。忠次郎山から三坂峠までの区間は笹平付近で腰くらいまで笹薮が伸びていましたが、全般的に問題なく歩けました。ムジナ平避難小屋は綺麗に使用されていました。ムジナ平避難小屋近くの水場は良好です。三坂峠から旧三国スキー場跡登山口に降りる登山道は、ブナの倒木がありましたが問題なく通行はできます。笹薮は、乾いている時は問題ないのですが、夜露や雨露で濡れている時はスパッツやレインウエアを早めに身に付けることをお薦めします。

白砂山から上の間山稜線

イワショウブが群馬県側の草原にたくさん咲き乱れていました。

上の間山から赤沢山稜線

大黒の頭からムジナ平避難小屋へ下る稜線トレイル

ムジナ平避難小屋から大黒の頭稜線を振り返る

笹平付近の稜線トレイル

ブナ林帯のC11付近稜線トレイル

三坂峠から旧三国スキー場跡登山口に降りる登山道の倒木

ダン沢の頭山頂2040mからの景色。ガラン沢をはさんで横手山がどっしりとそびえています。

2023年8月19日土曜日 Dエリア野反湖~ダン沢の頭登山道整備情報

8月19日現在、野反湖からカモシカ平、大高山、オッタテ峠、ダン沢の頭までの登山道整備が完了しています。またエスケープルートのオッタテ峠~馬止登山口の鷹ノ巣尾根登山道や高沢分岐からエビ山、野反湖周辺の登山道も整備は完了済みです。これから秋の紅葉にかけてトレッキングに適した季節になります。ぜひ野反湖から大高山や志賀高原方面への縦走など、たくさんの方に歩いてもらいたいと思います。日帰りなら、野反湖~三壁山~カモシカ平~大高山~エビ山~野反湖というコースが一番のお薦めです。ダン沢の頭まで歩くとすると、大高山からさらに往復3時間から4時間かかるので、野反湖からダン沢の頭までの日帰りはかなりの強行軍コースになります。例えばエスケープルートの鷹ノ巣尾根登山道を使いオッタテ峠から小倉口(馬止)に下山することもできます。ただその場合、小倉林道入り口の開善学校付近には登山者用の駐車場がないので、路上駐車もしくはタクシーなど送迎車が必要になります。五三郎避難小屋の水場は利用できます。小屋は廃屋化していますが、今のところ緊急時のビバークとして利用できないことはないです。

深い谷のガラン沢

ダン沢の頭から湯ノ沢の頭、赤石山へと続く稜線トレイル

小高山方面から大高山

大高山付近から天狗平

2023年8月13日日曜日 野反湖~八間山~白砂山登山道整備状況

野反湖~八間山~白砂山縦走コースの登山道整備は、予定より遅れましたが8月13日現在すべて完成しています。これで朝露や雨露で不快になることは解消されました。特にひどかったシラビソ尾根付近や黒渋の頭付近の藪はすっきりと整備されました。刈り払われた笹がまだ登山道の段差等に被さっていたりするので、急坂の下りではスリップ転倒にご注意ください。白砂山から先の三坂峠までの区間については、これから整備が入ります。また野反湖から赤石山までの整備状況についても、8月中に一度歩いてお知らせできるようにしたいと思っています。

堂岩池から猟師の沢の頭への登り

八間山から黒渋の頭へと続く稜線

中尾根の頭付近

地蔵山付近

2023年8月12日土曜日 台風7号の今後の白砂山登山の影響について

8月12日朝のハンノキ沢の様子です。少し増水気味です。台風7号の最新の天気予報では、今まで予想していたよりもゆっくりな速度で本州を縦断するようで、進路も西より変わりました。どうやら結果的には明日までの3連休中の登山に大きな影響はなさそうですが、連休明けの14日15日のお盆休みは、台風の進路の右側になるので雨風の影響はいよいよ大きそうです。白砂山登山口からすぐのハンノキ沢は、大雨直後は増水しやすいので渡渉が危険になる場合があります。また旧三国スキー場跡から三坂峠にアプローチする登山道も、ガラン沢が増水しやすいので注意が必要です。2019年秋の台風19号の時は、ぐんま県境稜線トレイルでもシラビソやコメツガなどの大木が根こそぎ風で倒される大きな被害がありました。山の中で急な豪雨や強風、雷などにあった場合動けなくなる場合もあります。最新の天気予報を参考に登山計画を立ててください。

平水のガラン沢の様子

登山道を塞ぐ倒木

根こそぎ倒されていました。

台風後の登山道は注意が必要です。

2023年8月6日日曜日 夏休みの群馬県境稜線トレイルの様子

夏休みに入って中学生や高校生の10代の登山者も白砂山にチャレンジして登山を楽しんでくれるようになりました。これから登山を計画している方は、熱中症とゲリラ雷雨に注意して安全登山を楽しんでほしいです。8月2日金曜日に、新潟県側の旧三国スキー場跡登山口からムジナ平まで登山道安全点検のための調査登山を関係機関の方々と行ってきました。また8月5日土曜日に群馬県側の白砂山登山口から白砂山までの登山道も歩いてきました。特に危険個所はありませんでしたが、倒木があったり笹薮が伸びていたりなど、整備が入っていない区間があるので事前に情報収集して計画してください。また7月8月は、暑さで熱中症気味になる方も目立ってみられるようになりました。その場合は判断力が鈍らないうちに、コースを短縮したり水場を積極的に利用されたりすることが賢明です。

白砂山山頂から上の間山へと続く稜線

ムジナ平避難小屋

笹平からの忠次郎山と上の間山の稜線

笹平からの四万川源頭斜面。向かいはツガノ頭~コシキノ頭の稜線

八間山から堂岩山、白砂山へと続く稜線トレイル

2023年7月29日土曜日 今年は安定した夏らしい天気が続いています。

下界は猛暑ですが、標高2000mの稜線トレイルは快適な登山が楽しめます。登山道整備は、7月29日現在、堂岩山~堂岩分岐~堂岩池と堂岩分岐~中尾根~黒渋~八間山間の稜線が終わっています。白砂山登山口から堂岩山までの間は、まだ未整備なので笹薮が特に伸びているシラビソ尾根付近では、朝露に濡れやすいので注意してください。また針葉樹林帯ではかかり木が何箇所か見られます。風雨の強い日などは突然倒れたりすることがあります。かかり木の下を通過する際は、注意しながら歩いてください。ところで稜線のニッコウキスゲの花は終わりましたが、次々といろいろな花が咲き継いで登山者の目を楽しませてくれています。シラビソ尾根のシラビソの森の林床には、小さな小さな白い花がひっそりと咲いるのを見つけました。ぜひ見つけてみてください。

ハンノキ沢は渇水状態

樹林帯の登山道では、かかり木に注意!

整備がこれからの登山道は、朝露の濡れに注意!

シラビソ尾根の妖精、アリドオシラン

猟師の尾根の頭付近から上の間山へと続く稜線トレイル。笹がかぶって道型がわかりにくいので、群馬県側に足を滑らせないようお気を付けください。

2023年7月23日日曜日 いよいよ梅雨明け宣言出ましたね!

夏休み最初の日曜日はまずまずの天気に恵まれたので、たくさんの方が白砂山登山を楽しまれました。登山道沿いの草や笹もだいぶん伸び始めてきました。今年度の登山道の整備もこれから順次行われていきます。これからぐんま県境稜線トレイルの登山計画をされる方のために、群馬県境稜線トレイルCエリアの登山道情報をお知らせします。野反湖~白砂山間は7月中に整備完了の予定です。八間山~堂岩山間も7月中に整備完了予定です。白砂山からムジナ平避難小屋、さらに三坂峠までの区間は、例年並みだと8月中旬から下旬にかけて整備の予定です。7月16日調査時点では道迷いの危険があるような場所はありませんでした。例年湿地帯のイタドリは繁茂しやすいので登山道のルートがわかりにくくなる場合もありますが、ピンクテープの目印や路面の道型をさがせば手掛かりが必ずあるので、落ち着いて行動してください。また新しい倒木が数箇所ありました。乗り越えることができないという場所はなかったので、ご心配なくです。

赤沢山付近はイタドリの繁茂する湿地っぽいところがあります。

上の倉山から大黒の頭の区間も笹薮が伸び始めてました。

セバトノ頭と1766mPの間の笹平も笹薮が伸び始めていました。

赤沢山~忠次郎山間の倒木です。他にも1663mP~三坂峠間ににも倒木がありました。

2023年7月19日(水曜日) 渋峠~野反湖の稜線トレイルを歩いてきました。

18日に渋峠から野反湖までのDエリアを踏査してきました。横手山から四十八池分岐までの泥濘区間は相変わらず歩きにくかったですが、伸び始めていた根曲竹などの草刈り整備が行われた後で安心して歩くことができました。整備していただいた方々にはほんとうに感謝です。また昨年しっかり整備していただいたので赤石山から先の登山道は、まだ笹の伸び具合も思ったほど大きくはなくて、全体的に歩きやすかったです。ただ心配なのは、クマの真新しい痕跡に出逢ったことです。場所は赤石山からすぐ先の仙人池付近です。まず真新しい糞が落ちていました。白っぽい色をしているのは、この付近に繁茂している根曲竹を食べている証拠です。次に新しい足跡に出逢いました。そしてさらにすぐの場所に熊剥ぎです。同一熊の3点セットです。近くにまだ潜んでいるかもです。Cエリアの白砂山~三坂峠間とDエリア全区間の稜線トレイルを歩く方は、必ずクマ鈴とクマ忌避スプレーの携帯をお薦めします。いざという時のためです。下山後湯沢町三国の林道を散歩中の男性がクマに襲われてけがをしたというニュースが届きました。クマの人身事故は、身近で現実に起こっています。

仙人池

クマの真新しい糞。

熊の足跡

ガラン沢をはさんで横手山

2023年7月16日日曜日 白砂山~三坂峠間の稜線トレイルを歩いてきました。

3連休中日は猛暑で熱中症のリスクが高かったのですが、雷雨に遭う雲行きでも無かったので安心して歩くことができました。早朝からたくさんの方が野反湖から白砂山までの登山を楽しまれたようです。管理人は白砂山から先のムジナ平避難小屋や三坂峠までの登山道の様子を見てきました。白砂山から先の稜線でもニッコウキスゲがたくさん咲いていました。ほとんどの登山者は白砂山までなので、誰にも知られず咲き誇っていますよ。上の間山手前の稜線では、ハクサンオミナエシやタテヤマウツボグサ、ミヤマカラマツなどが咲いていました。上の倉山手前の稜線ではオタカラコウやキオン、ハクサンフウロなどが咲いていました。ムジナ平避難小屋はとても綺麗に使用されていて、登山者のマナーのすばらしさに感心しました。水場ではキンキンに冷えた笹清水を補充出来ました。今日は朝露や雨露に悩まされなかったので、快適に歩くことができました。三坂峠から先は笹薮が濃そうでした。

コメツツジ

ハクサンオミナエシとミヤマカラマツとタテヤマウツボグサ

オタカラコウ

キンキンに冷えた笹清水

2023年7月12日木曜日 今週末3連休はニッコウキスゲが満開の見頃です。

今日の野反湖のニッコウキスゲの様子です。7~8分咲きな印象でした。まだまだ緑の草原に黄色い花が色濃く染まりそうな勢いを感じます。だとすると、今週末の3連休が一番の見頃になりそうです。野反湖の湖畔道をのんびり歩くも良し、八間山やエビ山、三壁山などの外輪山を軽くトレッキングするのもまた良しです。ぐんま県境稜線トレイルの白砂山稜線にもニッコウキスゲの群落があるので、こちらもぜひどうぞです。管理人もこの3連休中にどんな咲き具合か確認して来る予定でいます。他にもいろんな花が咲いています。コマクサもまだ綺麗に咲いていて、近くでハクサンオミナエシ(コキンレイカ)も花開いていました。気の早いヤナギランも一本見つけましたが、こちらは7月下旬くらいが見頃になるかなって思います。

富士見峠のニッコウキスゲ

気の早いヤナギラン

ハクサンオミナエシ

コマクサ

2023年7月8日土曜日 野反湖畔のニッコウキスゲは5分咲き?くらいかな。

昨日金曜日は絶好の登山日和に恵まれました。富士見峠から八間山を縦走して野反湖東岸湖畔道を富士見峠に戻る周回コースは、お花と登山を1日かけてのんびり両方楽しめるお薦めコースです。富士見峠のコマクサもまだ見頃です。イカ岩の肩の登りはきついけれど、時々立ち止まって振り返ると素晴らしい眺めです。途中でヤマナラシの葉っぱが涼しげに風に揺られて心地よい音を奏でてくれました。ベニサラサドウダンツツジはそろそろ終わりですが、代わりにこれから続く花々もたくさん見つけました。今日は山頂から白砂山稜線を眺めるだけで下山です。茅野尾根登山道は日影なので今日みたいな熱中症が心配な日は安心です。風通しの良い針葉樹の林の中はとても涼しくて、お弁当も美味しく食べられました。茅野尾根コースは段差が大きいところや木の根が引っ掛かりやすいところなど歩きにくい急坂があるので転倒に気を付けてください。帰りの東岸湖畔道沿いにはニッコウキスゲがたくさん咲き始めていました。今回は5時間もかけてお花を楽しみにながら歩きました。

イカ岩の肩へと続く登山道

コマクサ

野反湖西岸を囲む山々とぐんま県境稜線トレイル

八間山山頂からの白砂山

2023年7月2日日曜日 群馬県境稜線トレイルは梅雨の晴れ間の大快晴

今日は絶好の山日和となって、午前5時前の早朝から何人も白砂山を目指す登山者がいました。お昼前後になるとけっこう陽射しが強くて蒸し暑くなったので、早朝登山はこの時期正解ですね。ただ草露に濡れやすいので、濡れるのが嫌な人はスパッツやレインウエアなどをつけて歩いてください。管理人も登りました。たくさんの方が白砂山に登ったので、ちょうど午前11時頃の白砂山山頂は満員御礼状態でした。ところで先週は蕾だったハクサンシャクナゲがいっせいに花開いて満開の見頃でしたよ。2週間前のアズマシャクナゲとはまた一味違った気品にあふれています。往路より復路の方が咲いている様子がよくわかりました。シャクナゲの花の見頃は短いので、来週末土日まで待つとちょっとおしまいになっているかもです。でもでも他にもいろいろな花が咲いているので、これから登山計画を立てる人はお楽しみにしてください。堂岩池のクロサンショウウオはオタマジャクシに成長していました。彼らの成長をこれから楽しみに見守っていきたいと思います。

堂岩池のオタマジャクシ

ニッコウキスゲ開花始まる

白砂山~上の間山稜線トレイル

忠次郎山~上の倉山稜線トレイル

2023年6月25日日曜日 白砂山~八間山縦走コース登山道現況

増水気味だったハンノキ沢は水量が減って心配なく渡れました。水場のシラネアオイの様子ですが、見事に予想が外れて散った後でした。先週末くらいがきっと見頃だったようです。その代わりに白砂山稜線ではニッコウキスゲとハクサンシャクナゲがいよいよ咲き始めていました。ハクサンシャクナゲは来週末が見頃になると予想します。シラビソ尾根では、ツマトリソウ、マイズルソウ、ゴゼンタチバナ、ベニサラサドウダンツツジなどが見られました。稜線ではハクサンチドリ、イワカガミ、コケモモ、ナエバキスミレ、コバイケイソウ、ミヤマカラマツ、タカネナナカマド、オオカメノキなどが見られました。黒渋の頭前後の稜線ではアズマシャクナゲに変わってベニサラサドウダンツツジがきれいでした。また八間山よりではハクサンシャクナゲも咲き始めていました。笹薮の伸び具合ですが、まだそれほど気になりませんでしたが、これから7月にかけてどんどん伸び始めます。朝露や雨露などで衣服を濡らしやすい状況になるので、レインウエアやスパッツの準備があると安心です。ところでお知らせです。6月25日月曜日のNHK総合ほっと群馬630で野反湖の八間山トレッキングの様子が放映される予定です。群馬県民の方は是非ご覧いただけたらうれしいです。午後6時半からです。 

2023年6月24日土曜日 今頃に白砂山登山道で見られる花

昨年の今頃は早くも梅雨明け宣言が出そうな空梅雨の毎日でした。今年はそんな気配はなくて、梅雨明け宣言が出るのが待ち遠しいですね。昨年6月25日に白砂山登山道で見られた花をいくつかピックアップしてみました。沢沿いではシラネアオイが満開の見頃でした。ここは野生の貴重な群落です。場所を詳しく教えてほしい方は、野反湖登山案内センターまでお問い合わせください。野反湖では高山植物が心無い人によって盗掘の被害が発生しています。みんなで大切に見守っていきましょう。稜線ではアズマシャクナゲに変わってハクサンシャクナゲが咲いていました。花の時期が短いので、ちょっと運まかせですね。あとハクサンチドリがこれからたくさん咲きます。それから見過ごされがちですが、シラビソ尾根の苔生した森の雰囲気も格別ですよ。今日もすでに白砂山へ何人も登って行かれました・・・

ハクサンシャクナゲ

ハクサンチドリ

シラビソ尾根

ナエバキスミレ

2023年6月19日(月) 白砂山稜線トレイルは天候に恵まれて大賑わい 

6月の第3週土日は、梅雨の中休みで登山日和に恵まれました。夏至に近づいて日も長くなり、午前5時前から白砂山登山口をスタートする登山者も多いようです。また平標山から1日で縦走してきた方や、これから三国峠方面へ縦走する方などもいました。白砂山~三坂峠間はまだ笹も伸びていないので快適に歩けます。三坂峠から三国峠までの間は一部笹が背丈くらいまで伸びているところもあるそうです。管理人は日曜日に八間山を縦走しました。日中は気温が上がり虫が飛び始めました。これからは熱中症にご注意ください。白砂八間山コースの予定を変更して白砂往復にしたり、無理せず猟師の沢の頭までで引き返したりした登山者の方もいました。稜線では次々と花が咲き始めているようです。八間山ではベニサラサドウダンツツジが満開の見頃でした。

ベニサラサドウダンツツジ

八間山山頂からの白砂山稜線

谷川連峰

ホシガラスに逢いました

2023年6月11日(日)野反湖畔トレッキング花情報

昨日土曜日は曇りでしたが、穏やかな天気で登山日和でした。10人以上の方が白砂山に登頂したようです。白砂山稜線は、ガスが湧き始めて視界不良な時間帯もあったようですが、下山された方は皆さん達成感いっぱいの笑顔で登山案内センターに寄って山や花の様子や教えてくださいました。白砂山稜線のアズマシャクナゲは、満開の見頃が過ぎたようです。今度はハクサンシャクナゲの開花がいつ頃かな。シラネアオイはまだまだ綺麗だったそうです。堂岩山手前の水場のシラネアオイは、きっと今週末にかけて見頃になるのかなと予想です。(外れたらゴメンナサイ。)野反湖畔のレンゲツツジが今どんどん咲き始めています。今週末が最高の見ごろになるのでは。今日はシトシトと雨が降っていますが、風がないので防水対策をすれば湖畔トレッキングも楽しそうですよ。

野反ダムから富士見峠方向

曇り空でも新緑が眩しいです。

モウセンゴケを探してみました。

渇水

2023年6月4日(土)白砂山~八間山縦走コースモニタリング情報

土曜日は悪天候で視界不良な白砂山稜線でしたが、2組が登頂したようです。翌日日曜日は最高な登山日和に恵まれて、早朝から60人近くの登山者が白砂山山頂から素晴らしい景色を楽しみました。堂岩池ではクロサンショウウオの産卵が今まさに行われているのを目撃出来ました。残雪はもうほとんどなくなりかけていますが、まだ何箇所かあるので転倒や踏み抜きなどで怪我をしないように注意してください。ハンノキ沢の流量は減水気味ですが、これから梅雨の時期ですから、長雨や大雨が降ると増水して渡るのが困難になります。ご注意ください。今回のコースで見頃の花は、シャクナゲとシラネアオイとナエバキスミレでした。

ハンノキ沢の様子

地蔵山付近のシャクナゲ

水場~堂岩山間の雪渓

三国境付近から谷川岳へと続く県境稜線トレイル

2023年6月3日(土)今日からオープン!今年もよろしくお願いします。

 昨夜から各地で豪雨災害のニュースが報じられていて心配です。野反湖もどうなっているか心配でしたが、夜半からの激しい雨はすっかり止んでいました。でもだんだん風が強く吹くようになり、陽が高くなるにつれ青空も垣間見れるようにはなりましたが、上空の雲の流れはとても速いです。11時前に白砂山を目指した登山者が下山されて稜線の様子を話してくれました。やはり風が強くて次々とガスが湧いて視界不良だったので、堂岩山から引き返したそうです。またクマ出没情報も寄せられました。心配な方はクマ鈴や熊忌避スプレーなどの携帯をお忘れなく。明日は風もおさまるので、今日よりは穏やかな日和になりそうです。ハンノキ沢も減水して飛び石伝いに渡れそうです。

増水気味のハンノキ沢

新緑の森

雨上がりのサンカヨウ

野生のシラネアオイ

2023年5月9日(火) 4月26日に野反湖道路が開通しました!

昨年12月から和光原ゲートより冬季閉鎖していた国道405号線が、4月26日午前10時に通行止め解除となり、野反湖まで車で上がれるようになりました。実はゲートオープンの前に、関係者だけで野反湖の観光の安全を祈願する儀式が厳かに行われました。ここのところコロナ禍で行われていなかった行事ですが、ようやく再開されました。今年も大きな事故や遭難がないように神主さんに安全祈願をしていただき、参加者で安全をお祈りしました。ところで、六合の里温泉郷組合が白砂山登山マップというイラストの案内地図を作りました。すでに六合の里温泉郷の宿泊施設や観光協会等で配布されています。裏面は芳ヶ平湿地群トレッキングマップで、こちらはチャツボミゴケ公園から芳ヶ平湿原への案内地図です。これからトレッキングを計画されている方は、ぜひご利用ください。6月から業務を開始する野反湖登山案内センターでも配布できるように準備しています。

白砂山トレッキングマップ

安全祈願で手渡されたピッケルとザイル

シラネアオイの新芽

当日は霧の野反湖でした。

2022年11月23日(水)2022シーズンも大変ありがとうございました。

今年1月11日、Dエリアの池ノ塔山へバックカントリーツアーした時の白砂山です。厳冬期に周りの山から一際目立つこの純白の輝きが、白砂山の名前の由来に違いないでしょう。さて、6月から土日祝日に開所してきた野反湖登山案内センターも本日で今シーズンの業務を終了します。おかげさまで今シーズンはぐんま県境稜線トレイルCエリアとDエリアでは遭難事故の報告は無かったようで、ほんとうに良かったです。先日ある会議で警察から、コロナ禍になってから各地の山で遭難事故が急増しているという話を聞きました。特に40代から60代70代の高齢になるほど、また登山10年未満の初心者ほど、遭難事故を起こす割合が高いということです。実は野反湖登山案内センターでも昨年までは道迷いや滑落による怪我、熱中症ヘリ救助などありました。そんな中で今年がゼロだったというのは登山者一人一人の安全登山のおかげです。野反湖登山案内センターでは、来年こそぜひチャレンジしてみたいという声や来年もまたぜひ来たいといった登山者の生の声がたくさん寄せられました。来シーズンもまたぐんま県境稜線トレイルをたくさんの人に安全に楽しんでもらいたいと思います。

遠くからでも白砂山は目立ちます。

目を凝らすと四阿山がわかります。

北アルプスの山並みも絶景です。

ズームイン!

2022年11月20日(日)樹氷のぐんま県境稜線トレイル再び!

夜半雨だった野反湖ですが、白砂山稜線は吹雪だったようです。堂岩山からの白砂山稜線に期待通りの樹氷の景色が広がりました。今年10月から11月にかけて、少なくてもおそらく3度はこの景色が見られたのではないでしょうか。この日は20人以上の登山者が白砂山に登頂されて、美しい樹氷の稜線漫歩を楽しまれていました。11月中旬としては穏やかな天気だったので、上の間山まで足を伸ばす元気な登山者もいました。猟師の尾根の頭付近で大きな熊を目撃したとの情報も寄せられました。この時期稜線上に大きな熊の足跡をこれまでにも何度か目撃していますが、冬眠前の行動だと推察されます。遭遇しないようにするためには、事前にこちらの存在を熊に知らせるようなクマ鈴などの携行をお忘れなくです。また昨日の白砂山登山道は、靴底に滑り止め用のチェーンスパイクがあると安心でした。さて野反湖登山案内センターの今シーズンの開所も残りわずかです・・・

白砂山登山口からすぐに雪道。

ハンノキ沢

この時期のシラビソ尾根付近は葉っぱも落ちて視界もいいです。

水場を過ぎて堂岩山手前付近

堂岩分岐から視界が一気に広がります。

猟師の沢の頭付近から振り返ります。

登山者で賑わう白砂山山頂

上の間山へと続く樹氷の群馬稜線トレイル

2022年11月13日(日)八間山は気軽に登れる人気の山です。

先日八間山付近から岩菅山連峰の烏帽子岳が見えますか?という質問がありました。もちろん見えます。これは今年3月の八間山山頂付近からの岩菅山連峰ですが、葉っぱの落ちた今頃がスッキリと見通せるのでわかりやすいはずです。岩菅山から烏帽子岳へと続く稜線漫歩も楽しい思い出がたくさんあります。ところで八間山は、白砂山登山口から白砂山~八間山縦走コースで歩く登山者限定で、ウッカリ下山コースを道間違いをしてしまう分かれ道の3差路があります。そんな間違いをなぜたくさんの方がやってしまうのか、ちゃんとした理由があります。最近はすっかりスマホ登山の方が多いですが、スマホの小さい画面だとコース全体や山域の様子が把握しにくくないでしょうか。四阿山も同じ道間違いをする登山者が多い山ですが、こちらは山域が広いので間違えると遭難にまで発展するケースもあるから要注意です。

八間山山頂です。素晴らしい展望です。

問題の3差路。山頂ではなくて少し戻る場所にあるというのが、思い込みの道間違いをする理由です。

目立たない標識ですが、しっかりと地図で確認すれば間違うことはありません。

白砂山から縦走してくれば、振り返るとこの素晴らしい景色がご褒美です。

2022年11月12日(土)今日も登山日和な白砂山です。

こちらの雪の白砂山の写真は、昨年10月24日に猟師の頭まで登山道調査した時のものです。今年は今のところ毎週秋晴れの好天に恵まれていて、本格的な雪山登山の白砂山はお預けのままです。そして野反湖キャンプ場も閉鎖され、釣りも禁漁となった野反湖は、とってもとっても静かです。トイレ情報ですが、野反湖休憩舎・八間山登山口と野反湖展望台・白砂山登山口の2か所のトイレは現在使用可です。来週半ばに閉鎖との情報も伝わってきていますが、今のところ確定情報ではないです。今日も30人近くの登山者が白砂山を目指しました。皆さん、きっと今頃山頂から素晴らしい眺めを楽しんでいらっしゃることでしょう・・・

白砂山からさらに先へ(2021/10/30)

上の間山山頂(2021/10/30)

赤沢山付近(2021/10/30)

上の倉山稜線から白砂川源頭(2021/10/30)

2022年11月6日(日)白砂山登山口の今朝の気温はマイナス3度です。

11月に入って確実に冬へと季節が進んでいることを実感します。昨年は10月下旬には積雪があって11月の白砂山登山では簡易ピッケルやチェーンスパイクなどの滑り止めが役に立ちましたが、今年はいまのところ大丈夫です。来週いったん寒さも緩むという天気予報ですが、その後にぐんま県境稜線トレイルの山々にも積雪が予想されます。そうなれば野反湖もいよいよ長い冬の眠りにつくことになります。野反湖の釣りの解禁は11月10日までです。また国道405号線の通行期間も11月25日午後3時までです。2006年3月の白砂山の雪景色を紹介します。旧六合村遭難対策協議会冬山訓練の時のものです。スキーやザックは時代を感じさせてくれますが、白砂山の姿は、今も変わらない姿を見せてくれるでしょう。

白砂山山頂

山頂直下

群馬県境稜線西側

群馬県境稜線東側

2022年11月5日(土)小春日和なぐんま県境稜線トレイル白砂山

晴れの特異日といわれている11月3日の文化の日は、期待通りの山日和に恵まれました。その日管理人は富士見峠から八間山経由で白砂山に登頂してきました。山頂からの素晴らしい景色を楽しんできました。白砂山の展望の良さは意外と知られていないかもしれませんが、360度ぐるりとほんとうにたくさんの山が見つけられます。例えば白砂山山頂から横手山の右側に槍ヶ岳がしっかりと確認できました。北アルプス連峰はもちろん八ヶ岳の赤岳や富士山、浅間山なども新雪を纏って綺麗に輝いていました。白砂山山頂には続々と登山者が集まってきました。今日みたいな日はゆっくりと山頂で休憩しながらお昼を食べたくなりますね。でも小さな山頂のスペースですから、10人くらいで密になってしまいます。そんな時は山頂は素通りして三国境の方へ行って休憩することをお薦めします。お互いに思いやり精神で登山を楽しみましょう。

上の間山へと続く稜線トレイル

八間山の向こうに四阿山へと続く稜線トレイルと浅間連峰

苗場山や越後の山々

谷川連峰へと続く県境稜線トレイル

2022年10月30日(日)半分白いぐんま県境稜線トレイル白砂山

まさに樹氷のアートです。冷たい北風が一夜にして稜線トレイルの大キャンパスに絵筆をふるいました。管理人は樹氷のアートをちょっと期待して登山道モニタリングのため白砂山に登りましたが、あまりの美しさにびっくりです。白砂山山頂では霧のせいであまり展望は楽しめませんでしたが、今回はこの景色が楽しめたのでとてもラッキーでした。ところで野反湖までの国道405号線は、11月25日(金)午後3時から令和5年4月26日(水)午前10時まで冬季閉鎖になります。これからの季節のぐんま県境稜線トレイルは、冬型の気象条件になればいつでも吹雪や積雪となります。登山を計画するときは事前に天気予報をチェックして安全第一で登山してください。標高2000mのぐんま県境稜線トレイルは、これからの季節は厳しい寒さや登山道の凍結、積雪などに備えた冬山の装備が必要になります。

猟師の頭から堂岩山を振り返ります。

ハイマツ

岳樺

帰路、猟師の頭から白砂山を振り返ります。

2022年10月22日(土)樹氷を纏ったぐんま県境稜線トレイル

先日19日にぐんま県境稜線トレイルDエリアをモニタリングしてきました。渋峠朝6時半の気温はマイナス5度でした。登山道上には5センチくらいに発達した霜柱も随所で見られました。横手山の北斜面の森は、樹氷が青空をバックにキラキラと朝日に照らされて綺麗でした。赤石山山頂からは、鉢山と笠ヶ岳の向こうの雲海上に槍穂高の峰が眺められました。赤石山を過ぎると急に人が歩いた跡が少なくなります。15日に野反湖から渋峠に縦走されたソロの登山者が残した足跡だけがわかりました。前回のモニタリングもそうでしたが、クマの痕跡は今回も全く見つけられませんでした。廃屋化した五三郎小屋ですが、誰かが使ったようです。屋根があるだけで緊急時は避難小屋として利用できますね。大高山からカモシカ平へと下る途中で、登山者一人とすれ違っただけで、今日も静かな山歩きでした。大高山からお昼になっても樹氷を纏ったままの白砂山稜線がわかりました。

横手山の樹氷

白砂山

小高山~オッタテ峰の向こうに横手山

カモシカ平

2022年10月16日(日)今週末もまだまだ白砂山稜線の紅葉楽しめました!

今週末もたくさんの登山者が白砂山に登られました。県境稜線から眺める紅葉の景色に皆さん感動されていました。堂岩山から猟師の頭にかけての群馬県側の笹原斜面の紅葉は、まるで錦秋のパッチワークのようで思わず息を呑むような美しさです。涸沢カールまで行かなくてもこんなに素晴らしい景色が楽しめたんですねといううれしい感想が下山者から寄せられました。ところで白砂山頂から5分ほど進むと三国境があります。秋が深まって低木類の葉がすっかり落ちたので視界が良くなって、三国境から北に延びる信越国境の稜線が良く見えるようになっていました。佐武流山まで登山道はないので藪漕ぎになります。8月に一人赤湯温泉へ抜けた登山者の方がいました。白砂山から三坂峠までも、群馬県境稜線トレイルが開通する前までは藪漕ぎのルートでした。

群馬県側の眺め

八十三山の渋沢側斜面

三国境からの信越国境稜線

三国境

2022年10月11日(火)池ノ峠展望台一周ミニ散策コースの紅葉

ちょっとお手軽にミニ登山できませんか?と相談されることがあります。もちろんエビ山や八間山を登山初心者にお薦めしていますが、もっと手軽に歩くコースと聞かれれば、池ノ峠展望台1周ミニ散策コースはいかがでしょうか?小一時間もあれば十分に回れて、しかも野反湖や八間山、三壁山、エビ山などの展望が一望できるのでぜひ歩いてみてほしいコースです。3連休最終日の午後は青空も見え始めたので、その時の紅葉の様子を紹介します。岳樺の森の黄色と湖を背景に、ツツジ類やカエデ類のほかにミズナラやリョウブ、ウルシ類などが絢爛豪華に彩っていました。紅葉する樹種が豊富なことが、池ノ峠展望台の紅葉が素晴らしい理由なんだと納得でした。

2022年10月10日(月)紅葉のCエリア野反湖~白砂山~三坂峠モニタリング

今年の紅葉はぱっとしないなぁとぼやいていたら、どうも紅葉は1週間から10日くらいは例年より遅れているみたいです。昨日10月9日日曜日に白砂山稜線を歩いてきましたが、ベニサラサドウダンツツジやホツツジ、コメツツジなどのツツジ類が、先週よりもしっかり鮮やかな赤やオレンジに染まっていました。透き通るような秋晴れのブルーをバックに、これらの紅葉を楽しみたかったのですが、3連休の天気はいまいちスッキリせず残念でした。こんな日は気分を変えて霧のベールを纏った幻想的な景色をしんみりと味わうことにしました。ところでこれから稜線トレイルを縦走する登山者には、秋の山ならではの気象遭難に注意してほしいと思います。稜線上では南風とはいえ凍えるような強風の吹きさらしです。装備に不備があると不安になったら無理せず引き返すことをお薦めです。防水防寒のしっかりした登山靴やレインウエア、手袋や帽子など、いつ天候悪化しても大丈夫なように準備して縦走登山を楽しんでください。

10月3日(月)2022年秋の白砂山稜線紅葉情報

最高な秋晴れだった10月2日日曜日に、白砂山稜線の紅葉の様子をモニタリングしてきました。特に堂岩分岐から金沢レリーフの区間の紅葉がちょうど見頃で楽しめました。今回は、前回のコースとは逆回りで、野反湖登山案内センターから茅ノ尾根コースで八間山に登り、黒渋の頭から堂岩山へと続く展望コースを楽しみながら白砂山に登りました。帰りは堂岩山からシラビソ尾根、地蔵峠コースで下山しました。土曜日の日は40人以上、日曜日は50人以上の登頂者で白砂山山頂は賑わいました。堂岩分岐から白砂山山頂までの区間では、登山道が狭かったり滑落の危険がある足場の悪い場所もあるので、登山者のすれ違いに注意が必要です。すれ違う登山者に対して思いやりの心を持つことで、余裕を持った場所でのすれ違いができ、貴重な植生の踏み荒らしや滑落の危険などが減らせると感じました。白砂山稜線の紅葉前線はこれから徐々に標高を下げて、10月下旬頃には白砂渓谷の山里へと降りていくことでしょう。

野反湖畔の紅葉

黒渋の頭~堂岩山の展望コースから白砂山を目指します。

迫力の白砂山

堂岩分岐付近からいよいよぐんま県境稜線トレイルを歩きます。

白砂川源流台地

ミヤマシグレ

稜線の長野県側の紅葉

白砂山までもうひと頑張り

2022年9月24日(土)上の倉山頂にある横たわったままの三角点杭の謎

昭和60年8月に白砂渓谷を詰めてムジナ平から国境稜線を白砂山まで縦走した先人の記録を改めて読み直していたら、見過ごしていた記述から新たな発見があったりして面白いです。上の倉山山頂には立派な三角点の石杭が人知れず笹薮の中に転がっていますが、それについてこのように書かれています。「小笹の稜線を軽快に登り行き、上の倉山。笹薮の中に横になっている三角点杭を見つけた。これが松村さんの言っていた杭だ。この杭については、39年頃当時の草津山岳会のメンバーが歩いて横になっているのを確認したという話を聞いていた。ここまで背負ってきたが埋める時間がなかったのか、置き去りになったままの珍しい三角点杭だ。」なぜ埋められなかったのか、謎です。そしてこの石杭は昭和39年以前からずっと横たわっていたんだ。ところで、すぐそばのぐんま県境稜線トレイルの新しい案内板の標柱も傾いていました。上の倉山の山頂は地面が硬くて穴が掘れなかったのでしょうか・・・

上の倉山頂の新しい標識

位置ナンバー標識C-29にある先人のプレート

忠次郎山頂にある山名板

上の間山に残されている先人のプレート

2022年9月23日(金)Cエリア野反湖~三坂峠の登山道モニタリング情報

20日の日に歩いてきました。白砂山山頂では眩しいくらいの青空に恵まれました。アマツバメも元気よく飛び回っていました。野反湖の朝の気温は7度しかなくて、蒸し暑さを全く感じることもなく快適に登山を楽しむことができました。そして忠次郎山から三坂峠まで丁寧に刈り払いされた登山道の歩きやすさに大感謝です。歩きやすいためにいつものコースタイムより30分も短縮していました。先日17日に歩いたばかりの白砂山稜線では、紅葉も少しずつ進んでいることがわかりました。コメツツジがオレンジに染まり始めていました。気温が下がれば一気に秋が深まり、9月下旬頃には赤やオレンジの斑模様が登山者の目を楽しませてくれるのではないでしょうか。この3連休も台風に翻弄される天気予報で残念です。ぜひ透き通るような秋の青空の下で、たくさんの方にぐんま県境稜線トレイルの稜線漫歩を楽しんでほしいです。それでは、20日のモニタリングの様子を紹介します。

コケの森がどこまでも続くかのようなシラビソ尾根は、フィトンチッドが満ち満ちて癒されます。

猟師の沢の頭付近の稜線は紅葉が一番きれいなところです。

三国境付近から上の間山へと続く稜線。

位置ナンバー標識C-34番付近が、新潟県最南端です。

今日は上の間山と大熊岩(右下)がしっかりと姿を現してくれました。

大熊岩アップ。クマが下向いて伏せている感じです。

赤沢山と忠次郎山の間にゲイロの井戸があります。

忠次郎山から霧が湧いてきました。でも丁寧に刈り払いされた登山道は安心して歩けました。

大黒の頭~ムジナ平避難小屋間は急斜面のつづら折れの道です。綺麗に整備されていても滑りやすいので注意してください。

ムジナ平避難小屋全景です。小屋内は綺麗に整頓されていました。窓のパッキンが完全ではないので、台風の雨で室内が少し濡れていました。でも雑巾が掛けてあるので、自由に使用してください。小屋を出るときは次の人のために整理整頓よろしくお願いします。

登山道がなかった時代に、藪を漕いで印付けをした先人の苦労がしのばれる古いプレート。

セバトノ頭付近は湿地ぽい場所でいつもぬかるんでいます。ズボっとはまるのでご注意ください。

これはツキヨタケといって猛毒キノコですからお気を付けください。

先人が使った古い飯盒の落し物でしょうか。

1766mP付近からチラリと稲包山が霧の中から姿を現してくれました。

三坂峠付近のブナの森では、クマ棚があちらこちらにたくさんありました。

2022年9月19日 3連休最後の日は台風14号の影響でこれから大荒れの天気に

朝一番のニュースで台風14号がいよいよ九州地方に上陸とのこと。天気予報ではこれから早いスピードで本州を縦断するらしいです。3年前の台風19号の大きな被害がすぐに思い出されます。あの時の台風の風による倒木被害はすさまじいものがありました。今回は群馬県境稜線トレイルに大きな被害がないよう通過してほしいですね。台風が通過した後、管理人は天気が良い日を選んで渋峠~野反湖~三坂峠をモニタリングしたいと思います。その様子はまた報告します。さて、朝方強い風ともに濃い霧が巻いていた野反湖ダム付近ですが、午前10時頃急速に霧が晴れ太陽が青空とともに雲の切れ目から現れ始めました。湖岸では釣り人らしき人影も見つけてびっくり仰天。でもこれは嵐の前の静けさですね。

朝8時頃のダム

キャンプ場の撤収風景

10時過ぎのダム

台風一過のあと秋も一気に深まるかな・・・

2022年9月18日(日)青空に恵まれてたくさんの人が白砂山へ

3連休初日の昨日土曜日、管理人は白砂山八間山縦走コースのモニタリングをしてきました。天気に恵まれて白砂山山頂から素晴らしい展望を楽しむことができました。このところ雨が少なかったので、登山道のぬかるみも乾いてとても歩きやすくなっています。特に危険個所はなくて、秋の紅葉シーズンに向けて安心して登山を楽しんでもらえると思います。白砂山稜線上空では、トンビらしき猛禽類が秋風を受けて大空を気持ちよさそうに舞っていました。忠次郎山から三坂峠までの刈り払い作業は先週終わったとの連絡が入りましたが、さっそく3人の登山者が、野反湖から三国峠目指して登っていきました。ムジナ平避難小屋でビバークの予定だそうで、どんな小屋かとても楽しみにされていました。ただ台風が近付いています。これからの天気予報がちょっと心配です。では昨日の白砂山稜線の稜線漫歩から眺めた景色の紹介です。

横手山の右に槍ヶ岳が見えます。

雲海に浮かぶ浅間山

苗場山

鳥甲山

岩菅山~烏帽子岳

白砂山から谷川連峰へと続く稜線トレイル

白砂川源頭斜面

北アルプス

2022年9月11日(日)野反湖子ぐま出没情報

日の出の時間が遅くなったので、午前4時55分頃の野反湖では湖面に輝きを落とすファンタジックな中秋の名月を愛でることができました。今朝の気温は11度。日中は快適な気温になりましたが、朝晩はちょっと肌寒さを感じます。湖畔では、リンドウやトリカブト、マツムシソウ、ワレモコウ、ウメバチソウなどの秋の花が見られます。ところで昨日東湖畔道をモニタリングしてきました。富士見峠下の岳樺の森の笹原で子熊が逃げていく姿を見かけました。最近子熊の出没情報がたくさん寄せられていましたが、実際に遭遇するとはびっくりしました。子熊の方から人の気配に驚いて離れてくれたから良かったですが、お互いに気付かないでばったり遭遇した場合事故になる危険性が高いです。その後登山道わきに地面を掘り返した跡がたくさんありましたが、どうやら子熊の仕業なのかもと思いました。湖畔道をトレッキングする計画のある人は、クマ対策をお忘れなくです。グループならおしゃべりをしたり、単独なら鈴やラジオなどでこちらの存在を知らせたり、またクマスプレーの携帯なども安心です。

9月10日(土)野反湖から秋山郷方面へ新しい通行止め情報

野反湖から秋山郷へ抜けるルートの立ち入り禁止区域の解除の連絡はまだ届いていませんが、また新たな通行止め情報が入りました。東京電力が管理している渋沢ダムから7㎞先のつり橋が架け替え工事をするそうです。そのためにしばらく通行止めになるようです。9月12日から11月4日までとあります。これから秋の紅葉シーズンを迎えるので、計画を楽しみにしている登山者もたくさんいらっしゃることでしょう。野反湖から秋山郷へ抜ける登山者や釣りの方は、残念ながら通り抜けができませんのでご注意ください。また8月のモニタリングでいくつか気になったぐんま県境稜線トレイルの迷いやすい場所の情報です。Dエリアの大高山~ダン沢の頭間にはオッタテ峠をはさんで二つのオッタテ峰があります。縦走する登山者の方は、間違えないようにしてください。また遭難時に救助者へ位置を知らせるために位置ナンバー標識が設置されていますが、破損または欠損しているものがありました。欠損しているのは、Cエリアでは、2,4,7,8,9,12,13,19,20,21,35,39、です。破損は、40,41,53、です。Dエリアで欠損しているのは、2,4,12,22,35,45,49,50,51,60です。欠損しているのは、32,55です。8月調査時の様子なので、今後状況が変わることもあるのでご注意ください。

西のオッタテ峰(D-23~22間)

オッタテ峠(D-20)

東のオッタテ峰(D-11)

堂岩池(C-41)

2022年9月4日(日)白砂山は群馬、長野、新潟の3県境の山です。

白砂山山頂からぐんま県境稜線トレイルを東へほんの少し歩くと(2~3分)3県境の場所があります。その場所には小さなプレートが設置してあるのですぐにわかります。今日は朝早い時間は山頂から雲海が楽しめたそうです。ところが管理人が山頂にたどり着いた時間(9時前)は、南から霧が湧き上がって視界不良。残念でした。それでも山頂まで歩く途中で、稜線トレイルの北側(長野県側の山)の景色を楽しめたので、今日はそんな山を紹介します。まずは八十三山です。堂岩山から派生する尾根の先にある山ですが、登山道はありません。大正6年10月、登山家として白砂山に初登頂した日高信六郎の著作「白砂山登山記」の中で、「83度も休むくらい険しい山」だから八十三山という名前がついたと地元の案内人から教わったということが書いてあります。次に佐武流山です。こちらは3県境から長野県と新潟県の県境の稜線の先にある山です。登山道はありません。時々野反湖から藪漕ぎで佐武流山を目指す強者の登山者がいらっしゃいますよ。

八十三山

佐武流山

三国境から延びる信越国境稜線

3県境にあるプレート

2022年9月3日(土)野反湖~三坂峠登山道モニタリング情報

8月31日に歩いてきました。このところ霧が湧きやすい天候続きで、この日も稜線トレイルの景色はほとんど霧の中でした。でも白砂山付近と上の倉山付近の2回、ちょっぴり霧が晴れたときは、突然息を吞むような素晴らしい景色が現れて感動しました。全区間で大きな危険性がある箇所はありませんでしたが、群馬県側に切れ落ちているザレ場や草付きの斜面などでは、うっかり足を滑らせたりしないように慎重に通過してください。登山道の刈り払い状況ですが、野反湖から忠次郎山までは整備が完了しています。忠次郎山から三坂峠までは、9月中旬までには完了できるようです。ただ今年は昨年ほど笹が伸びていないので、今回のモニタリングでは問題なく歩くことができました。ムジナ平避難小屋も綺麗に使用されていました。ムジナ平避難小屋を利用する登山者にお願いです。使用後必ず窓がしっかり閉められているか確認してください。網戸だけになっている場合、雨が室内に侵入して床が濡れてしまい、次に使う登山者が困ってしまいます。

白砂山~上の間山間

上の間山~忠次郎山間

忠次郎山~ムジナ平避難小屋間

大黒の頭の道標は破損してわかりにくいの注意

ムジナのノートもジップロックのビニール袋に保管できるようにしてきました。

ムジナ平の水場は、笹清水の看板があるのでわかりやすくなってます。

冷たくて美味しいですよ!

セバトノ頭の道標も破損してわかりにくいです。

2022年8月28日(日)野反湖畔遊歩道のトレッキング情報

26日金曜日は、曇りのち雨の天気予報でしたが、良いほうに天気予報が外れて快適にトレッキングを楽しむことができました。レインウエアと折り畳み傘を持っていきましたが、少し雨粒がぱらつく程度だったので折り畳み傘が重宝しました。今回もレインウエアはお守りでした。コースは富士見峠から弁天山に登り押出し分岐からエビ平に下ってエビ沢出合へ。帰りは西岸遊歩道で富士見峠に戻ってきました。遊歩道はしっかり刈り払い整備されて歩きやすかったです。根広古道分岐から押出し分岐の途中で白砂山がチラリと眺められるところがありました。途中サワギキョウが咲いていました。富士見峠にゴールした後に食べたブルーベリージェラートがとても美味しかったです。

押出し分岐からエビ山を正面に見てエビ平へと下ります。

チラリ見えた白砂山

サワギキョウ

甘くて美味しかったブルーベリージェラート

8月27日(土)ぐんま県境稜線トレイルDエリアモニタリング情報

24日木曜日に渋峠から野反湖まで登山道をモニタリングしてきました。天気予報は良いほうに外れて赤石山くらいからガスが晴れるようになってきて、気分良く歩いてきました。特に危険な箇所はなかったのですが、志賀高原側は笹薮が伸び始めてきていました。朝露や雨露で濡れている場合は、全身びしょ濡れになります。これから秋にかけては低体温症などのリスクもあるので、縦走する方はお気をつけてください。ダン沢の頭から野反湖までは快適に歩くことがきました。詳細な様子は以下の通りです。

のぞき分岐付近から四十八池分岐までは、ぬかるみと笹薮、壊れた木の階段などで怪我をしないように!

赤石山からダン沢の頭までの間の笹薮もかなり伸びているので、朝露や雨露で全身びしょ濡れになりやすいです。

ダン沢の頭から大高山までは刈り払い整備が終わったばかりで快適です。

大高山から野反湖までも整備済みで歩きやすいです。

8月21日(日)白砂山から上の間山まで登山道整備が終了しました。

上の間山は白砂山からさらに往復2時間半くらいの距離にあるぐんま県境稜線トレイルの秘峰です。標高2033mです。偽高山帯の植生で山頂からはまさに360度の大展望が楽しめます。天気が安定した登山日和の日に、体力の心配がなければぜひチャレンジしてみたい山です。野反湖から10時間くらいのコースタイムです。お盆を過ぎると急速に秋めいてきたことを感じました。緑の笹原の中でコバイケイソウが黄色く染まっていました。トリカブトやリンドウの濃ムラサキ色の花も目立ち始めています。オオカメノキやクロマメノキなどの実も熟し始めました。ところで、刈ったばかりの笹が登山道にまだたくさん落ちているのでとても滑りやすいです。また白砂山から先は群馬県側に切れ落ちて滑りやすいところも数箇所あったりするので、安全第一で登山を楽しんでください。

大熊岩

白砂源流

仙ノ倉山

上ノ間山から白砂山

8月18日(木)Cエリア登山道刈り払い進捗情報

まだまだアキアカネが乱舞するぐんま県境稜線トレイルCエリアです。16日はフェーン現象で下界は猛暑だったようですが、2000mの稜線は北風が吹いてとても涼しく快適でした。作業中にムジナ平避難小屋を利用して縦走を楽しんでいる登山者とすれ違うことがあります。トレイルの情報交換をさせてもらうのがとても楽しみです。ムジナ平付近や赤沢山付近の笹薮が伸びてきているそうですが、道迷いするようなところはなく楽しく歩けたとのことです。クマの痕跡もなかったそうです。(今年は今のところクマ情報は6月1日の白砂山山頂での目撃1件だけです。)現在登山道の刈り払い整備は、白砂山から先の猟師の尾根の頭付近(アカネ平)まで進んでいます。ぐんま県境稜線トレイル位置ナンバー標識C-34番付近です。C-34番といえば、この場所は新潟県最南端地点になるそうです。8月下旬頃には三坂峠からも刈り払い整備が入ります。

上ノ間山から忠次郎山、上ノ倉山へと続く稜線

C-34番猟師の尾根の頭付近(アカネ平)

群馬県側に切れ落ちているところは、スリップ注意です。

猟師の沢の頭付近からの白砂山

8月13日(土)稜線トレイル谷川岳~万太郎山~平標山モニタリング

山の日の翌日12日、管理人は谷川岳から平標山までのぐんま県境稜線トレイルの様子をモニタリングしてきました。朝まだ暗い午前3時半頃から西黒尾根コースで谷川岳に登り、午後4時頃平標山登山口の元橋に下山しました。オジカ沢の頭を過ぎた辺りから万太郎山手前くらいまでガスが切れて壮大な稜線のパノラマの中を楽しく歩くことができました。全区間にわたって登山道の整備がしっかり行われていて、気持ちよく歩きとおすことができました。残念ながら後半の万太郎山から平標山まではホワイトアウトで景色が楽しめなかったですが、稜線にはつねに涼しい風が吹いていました。おかげで真夏の陽射しや暑さでバテるようなことがなかったのがラッキーでした。高山植物の花もまだまだたくさんの種類が見られました。Cエリア上の間山のガレ場でも見られるキンコウカやイワショウブがこちらでもたくさん見られたのには驚きました・・・

避難小屋は清潔に使われていました。

阿弥陀沢の雪渓

ガスの中のエビス大黒の頭

クワガタちゃん

8月11日(木)山の日

今年の山の日は天気に恵まれました。朝早くからたくさんの登山者が白砂山を目指して登って行かれました。また、この白砂山登山口に車をデポして渋峠に向けてもう一台の車で出発されたグループもありました。2日間でDエリアの渋峠から野反湖まで縦走を楽しまれる計画とのことでした。稜線トレイルではなくて魚野川へ沢登りに向かうグループもたくさんいらっしゃいました。明日から台風が関東地方にも接近するということなので、皆さんには安全に楽しんでほしいと思います。昨日も管理人は登山道草刈り整備に入っていました。稜線トレイルの花にも少しずつ秋の気配を感じるようになってきました。リンドウの蕾を一つ見つけてきましたよ。ところで草刈り整備が入ると登山道上に刈ったばかりの笹がたくさん落ちているので、とても滑りやすくなります。また笹で荒れた路面が見えなかったりしてつまずいたりしやすいので通行には十分注意してくださるようお願いします。

8月7日(日)ぐんま県境稜線トレイルCエリア登山道整備状況

8月7日現在のCエリアの登山道整備状況です。白砂山登山口から水場までと水場上から堂岩山までが終わっています。また堂岩分岐から中尾根の頭、黒渋の頭、さらに八間山へ抜けるコースもすべて終わっています。白砂山稜線やさらに白砂山から忠次郎山、ムジナ平避難小屋、三坂峠の区間はこれから整備に入ります。登山道整備がまだの区間を歩く場合は、朝露や雨露で笹薮が濡れているときは衣服がびしょびしょに濡れてしまいます。ぐんま県境稜線トレイルを縦走される方は、衣服が濡れたりすると気象条件によっては低体温症などの危険もあります。レインウエアやスパッツなどで濡れ対策をしっかり行って登山を楽しんでください。

8月7日の白砂山稜線は雲海だったようです。

マルバダケブキが見頃です。

ギンリョウソウはもう花が終わっていました。

アリドオシランも・・・

8月6日(土)ぐんま稜線トレイルDエリア登山道整備情報とその他

8月3日にオッタテ峠まで登ってきました。野反湖~渋峠間の登山道整備状況をお伝えします。7月中にオッタテ峠からダン沢の頭まで登山道整備が入りました。道迷いの心配もなく快適に歩けるようです。これで昨秋の刈り残しのために藪になっている区間は、オッタテ峠から大高山の区間だけとなったようです。その他の区間、野反湖~大高山とダン沢の頭~渋峠はすでに整備されているのでこちらも藪の心配なく歩けます。また野反湖登山案内センターのある白砂山登山口駐車場のトイレ工事も終了しました。仮設トイレは撤去されて以前のようにトイレが使用できるようになりました。ただし売店は現在休業中なのでペットボトルや釣り券の自動販売機などは設置されていないのでご注意ください。富士見峠(野反峠)売店前もしくは野反湖キャンプ場をご利用ください。

オッタテ峠からダン沢の頭方面は整備済み

オッタテ峠から大高山方面はまだ未整備のようです。

浄化槽工事が終わってトイレが使用できるようになりました。

トイレ協力金募金箱と登山届ボックス

7月31日(日)このところの白砂山稜線トレイルの変わりやすい天気にご注意

白砂山稜線は、このところ毎日雷雨が続く夏らしい天気です。マルバダケブキの花が咲き始めました。登山は朝早いうちに出発すれば、白砂山山頂からの景色を楽しむことができます。昨日30日土曜日は、ちょうどお昼頃雨雲が発達して一雨ありました。管理人は堂岩山山頂付近にいましたが、ぱらぱら程度の雨だったので大きなコメツガの木の下で雨宿りして過ごしました。白砂山山頂付近にいた登山者の方に聞くと、土砂降りの雨に全身ずぶ濡れになったそうです。少し場所が違うだけでだいぶん雨の様子が違っていたのがあとでわかりました。雷鳴は下山した後、午後4時頃響きました。雷にも要注意ですね。2000m級の稜線歩きが続くぐんま県境稜線トレイルの登山者は、変わりやすい天気にどうぞお気を付けてください。

八間~堂岩登山道からの白砂山

八間山から黒渋の頭間は草刈り整備済み

中尾根の頭付近から白砂山源流猟師の沢

堂岩分岐から白砂山方面

7月26日(火)野反湖畔の遊歩道沿いではいろいろな花に出逢えます・・・

豪華絢爛な野反湖のニッコウキスゲ祭りは名残惜しいですがそろそろ終了です。でも野反湖畔では次々といろいろな花が咲き継いで、新しく訪れる人を大いに楽しませてくれています。7月23日土曜日のテンバのお花畑のヤナギランは2分咲き?くらいでした。これから8月初旬にかけて見頃になると思います。野反湖登山案内センターのあるダム周辺からキャンプ場、池の峠展望台付近を少し歩いて回っただけでもたくさんの花に出逢えて楽しめます。野反湖を一周する湖畔道ならどれだけの数のお花に出逢えるかとても気になりますね。野反湖一周湖畔道は約10キロ、歩くスピードで変わりますが3~4時間が標準タイムです。時計回りと反時計回りでまた違った景色にもなるので、どちらにするか悩みますね。プラスアルファで八間山や弁天山、エビ山、三壁山などの外輪山をコースに付け加えると野反湖一周コースのバリエーションはさらに増えます。群馬県境稜線トレイル白砂山の本格登山はちょっと天気が心配という時は、こちらの野反湖一周コースなら安心して歩けます・・・・

ヤマホタルブクロ

ウバユリ

センジュガンピ

コバノイチヤクソウ

nノリウツギ

クルマユリ

オトギリソウ

ツルリンドウ

7月23日(土)Cエリア野反湖~三坂峠、堂岩~八間コースの登山道の様子

いよいよ楽しい夏休みです。ファミリー登山で白砂山を登りに来られる方も増えます。7月22日現在の白砂山登山道の整備状況です。白砂山登山口から水場までと八間山から池ノ峠駐車場までの登山道は、笹刈り整備済みです(22日確認)。この区間では、刈ったばかりの笹が登山道上に残っているので、特に下りの場合は笹は滑りやすいので転倒にご注意ください。またそれ以外の区間はこれから徐々に笹刈り整備が入っていきます。笹刈り整備が入っていない区間も藪っぽくなってきていますが、まだ道迷いするほどの箇所はないです。ただ切れ落ちたザレ場や急坂などは、足元が伸びた草で見えにくかったりするので危険だったりします。特に白砂山~上ノ間山間は滑りやすい箇所が数か所あるので、お気をつけて通行してください。(14~15日と22日確認)色とりどりの綺麗な花がたくさん咲き乱れる白砂山稜線の様子をほんの少しご紹介です。

ニッコウキスゲの群落が稜線上にたくさん見られます。

目に染みるようなムラサキのタテヤマウツボグサ

上ノ間山手前のザレ場

クルマユリのオレンジ色も目に眩しいくらい鮮やかです。

7月21日(木)アキアカネの群れが稜線トレイルを舞い始めました・・・

戻り梅雨でジメジメした日々が続いています。はやくもう一度梅雨明けして夏山らしい稜線トレイルを歩きたいですね。昨日も北風が強く吹いて濃い霧が湧く生憎の天気でした。そんな中でも数グループの登山者が白砂山へ登っていきました。管理人は登山道整備で水場まで往復でした。朝方のハンノキ沢の水量はやはり増水気味でしたが、午後には少しずつ引いてきているのがわかりました。シラビソ尾根の苔むした林床ではアリドオシランやギンリョウソウがひっそりと咲き始めていました。アキアカネの群れもたくさん舞い始めていて、ようやく白砂山稜線にも本格的な夏がやってきたことを実感しました。

ハンノキ沢は増水気味

アリドオシラン

アキアカネ

タケシマラン

7月16日(土)野反湖から四万温泉まで歩いてきました。

全身ずぶ濡れになりながら厳しい風雨に耐えて2日間歩き通しました。ムジナ平避難小屋のありがたさをしみじみ感じることができました。ぐんま県境稜線トレイルをこれから縦走する計画のある方は、7月8月といえども低体温症というリスクを想定した装備の準備を怠らないようにお願いします。当たり前のことですが、寝具や替えの衣服などは絶対に濡れないように防水袋でパッキングしておくことを忘れないように。真夏の県境稜線トレイルは天気が良ければ熱中症対策ですが、天気が悪ければまったく逆です。登山初心者はイメージが湧きにくいことですが、なんといっても2000m級の山岳ですから気象条件はそれなりに厳しいです。特に新規登山道が開通した白砂山から三坂峠まではエスケープルートがないので、入念な計画と準備で入山してください。また四万温泉へ下山する場合は、赤沢峠から奥四万湖までの区間はヤマビル対策が必要です。ヤマビル忌避剤を携行することをお薦めします。

ハンノキ沢の橋が新しくなりました。でも増水しているときは靴を脱いではだしで渡渉しなければならないときもあります。

急坂や切れ落ちたザレ場では、雨で路面が濡れていると非常に滑りやすいです。気を付けて!

ムジナ平の水場はいつも美味しい水が湧き出ています。この看板が目印です。雨が降っていてもチョロチョロです。

登山者の頼もしい味方、ムジナ平避難小屋です。来た時よりも美しく!

7月9日(土)野反湖はニッコウキスゲ祭り!

野反湖のニッコウキスゲが今最高の見頃です。のんびり湖畔沿いのトレッキングは、ニッコウキスゲの花に癒されて最高のコースとしてお薦めします。一周するなら、さらにいろいろな花を楽しむこともできます。来週末くらいまで楽しむことができると思います。ニッコウキスゲは雨の日もまたいいです。雨が降ると花を閉じてしまう花もありますが、水滴を纏ったニッコウキスゲの花はとても綺麗です。ただ湖畔道の一部では水たまりができやすいので、レインウエアや防水のしっかりした靴で歩いてください。またコマクサもまだまだたくさんお花を咲かせて楽しませてくれています。野反峠から八間山登山道を登ってすぐのガレ場です。こちらもお見逃しなく。

7月3日(日)源義仲ゆかりの伝説の地、天狗平

大高山から五三郎小屋分岐へ少し下ると、眼下に美しい湿原が目に飛び込んできます。天狗平です。20年位前は五三郎分岐から天狗平まで登山道の刈り払いが一度行われたことがありましたが、今は完全に藪の中に埋もれています。積雪期ならスキーで訪れることができます。天狗平は、別名細野平とも御殿平とも呼ばれています。残党となった源義仲の家来細野御殿ノ介の名から因んで付けられたようです。細野平から流れる沢名はミドノ沢といいます。御殿ノ介の娘は義仲の子を身籠っていたことから、一時このぐんま県境稜線トレイル最深部ともいえる山奥の地に身を潜めていたとの伝説が残っています。天狗平のある中之条町六合地区入山には、他にも源義仲の落人にまつわる伝説がたくさん残っています。

7月1日(金)ぐんま県境稜線トレイルDエリア渋峠~野反湖を歩く方へ

本日7月1日、横手山山頂午前5時、白砂山が朝日の逆光の向こうにはっきりとシルエットで確認できました。今日は渋峠から野反湖までの登山道の様子を確認してきたので報告します。野反湖には午後1時半に到着出来ました。このところ良い天気が続いたので、ぬかるみがほとんどなくて快適に歩くことができました。Dエリアを歩くときはぬかるみが大変なので長靴がふつうです。でも今日みたいな日ならトレランシューズが軽くていいなと思いました。お花もたくさん見ることができました。ゴゼンタチバナやツマトリソウ、マイズルソウのお花畑が登山道わきにたくさん見られました。珍しいお花もありました。また今冬の大雪の仕業でしょうか、何箇所か新しい倒木がありました。処理できるものはどけておきましたが、そのままの箇所もあります。でも通過が困難というわけではないのでご安心ください。最後に、クマの痕跡はほとんどなかったです。唯一今年のものと思われるクマハギの跡がオッタテ峰とオッタテ峠の間にありました。

四十八池分岐に新しい看板が設置されていました。ちょっと間違いやすいので注意してください。

ダン沢の頭とオッタテ峰の間は笹薮が濃い箇所がありますが、ピンクテープを付けてきました。

五三郎小屋の水場は枯れてませんが少ない量でした。汲み方を工夫する必要アリ。

五三郎小屋分岐と大高山の間は笹薮が濃い箇所があります。ピンクテープを付けてきました。

6月25日(土)梅雨明け?な熱中症注意の白砂山稜線

白砂山山頂午前10時、まだ6月下旬なのに今日の白砂山は8月みたいな蒸し暑さを感じました。どうやら記録的な早さの梅雨明け宣言になりそうなことを朝のラジオから聞こえてきましたが、全くその通りだと納得です。野反湖から白砂山~八間山の1周コースだと管理人が持参した水分1.5リットルはギリギリでした。もっとも涼しい朝の早いうちに歩ければ大丈夫でしょうが、10時過ぎ以降だと肌を刺すようなギラギラ太陽が容赦ないので最低2リットル必要かなと実感しました。いつも登山道整備など草刈り作業で稜線トレイルに入る場合は、4リットルの水分補給が必要です。これから白砂山やその先の三坂峠までのぐんま県境稜線トレイルを歩かれる方は、十分な水分を携行して熱中症にならないようにくれぐれもご注意してください。もしもの時は堂岩山手前の水場で水分補給ができます。またムジナ平避難小屋から10分くらいの距離に水場があります。右の写真は、今日の白砂山山頂から眺めることができた仙の倉山からの谷川連峰です。

堂岩山手前の水場のシラネアオイ

数は少ないけどハクサンシャクナゲ

ハクサンチドリが見頃です。

梅雨明けが早いとクロサンショウウオの池が涸れてしまうのが心配です。

6月20日(月)これから8月にかけて白砂山稜線は花盛り・・・

今週末土日の天気予報は晴れマークが出ているので、白砂山登山を計画している方もいらっしゃると思います。そこで、昨年6月21日に白砂山稜線を歩いた時に見られたお花を紹介します。アズマシャクナゲに続いてハクサンシャクナゲも咲き始めていました。ナエバキスミレやハクサンチドリ、ツバメオモトなども見られました。稜線のシラネアオイは終わっていましたが、堂岩山手前の水場ではちょうど見頃のシラネアオイを見つけました。素通りする人の多い水場ですが、花が好きな方はシラネアオイが咲いているかどうかちょっと寄り道してみるのもお薦めです。ところで、大高山~ダン沢の頭間の登山道ですが、まだ整備が入っていないので藪漕ぎの箇所がいくつかあります。でも強者の登山者の方は歩かれているようです。ただし濃霧などで視界が悪いときは道迷いしやすいので、くれぐれもお気をつけて歩いてください。また今の時期は熊が根曲竹を食料とする季節です。稜線トレイル上で新しいクマの食痕や糞、足跡などを見つけた場合は、こちらの存在を熊に知らせて速やかにその場から遠ざかってください。               


ハクサンシャクナゲ

ナエバキスミレ

ハクサンチドリ

シラネアオイ

6月6日(月) 赤石山から野反湖へ縦走する登山者へのご注意

日曜日はさっそく野反湖から三壁山~高沢分岐~カモシカ平~大高山往復~エビ山~野反湖というコースで歩いてきました。途中まったく誰にも会わない静かな登山を楽しみました。三壁山の急登から時々振り返る野反湖の景色にはほんとうに癒されます。また高沢尾根からは笹原が美しいカモシカ平や残雪が眩しい草津白根山が眺められます。大高山からの群馬県側の展望は絶景です。そして大高山から2~3分下った場所から、天狗平が眺められます。源義仲伝説が今も伝わっている湿原です。大高山までは登山道はしっかり整備されているのでとても快適に歩けました。ところで大高山から先の登山道は未整備箇所が一部残っているようです。赤石山から縦走してくる場合にダン沢の頭からの下りで藪漕ぎがあった場合は特に道迷いしやすいのでご注意ください。

高沢尾根からの景色

大高山山頂

天狗平

大高山から先の登山道の様子

6月5日(日) 土曜日は登山日和でたくさんの登山者が白砂山へ・・・

土曜日は一日中青空に恵まれて、たくさんの登山者が白砂山へ登っていきました。登山口の朝の気温は6月になっても10度前後で、やはりまだ寒いです。ところで現在白砂山登山口の売店横にあるトイレが改修工事を行っています。売店も営業していないので、飲み物の自動販売機や釣り券販売機も利用不可です。ご注意ください。仮設トイレ横の水道はご利用できます。また改修工事の影響で駐車場が混雑しやすいです。登山者の方にはたくさんの車が停められるようにご配慮ください。登山届は野反湖登山案内センター受付(土日祝日中心に開所)でお預かりしています。それ以外は野反湖キャンプ場か野反峠売店横トイレに設置の登山届ボックスに投函ください。また受付では登山者の方に簡単なぐんま県境稜線トレイルアンケートをお願いしているので、ぜひご協力お願いします。

野反湖から秋山郷へ歩く計画がある方はご注意ください。

ハンノキ沢の木橋は今冬の大雪で破損しています。

水場~堂岩山間に長い雪渓歩きがあります。踏み抜き転倒注意です。

白砂山山頂手前で雪庇崩壊による登山道地滑り箇所があるので通行注意です。

6月3日(金) 白砂山稜線トレイルはアズマシャクナゲが見頃です・・・

明日から野反湖登山案内センターを白砂山登山口で2022業務スタートです。ぐんま県境稜線トレイルを歩かれる方はもちろん野反湖周辺のトレッキング案内や観光情報などが知りたい方はお気軽にお立ち寄りください。今日は登山道の安全点検のために白砂山から八間山経由で歩いてきました。危険個所などしっかり確認してきました。道迷いしやすい雪渓の残っているところには赤テープをつけてきたので安心してください。また雪解けも進み登山道沿いではたくさんの高山植物の花々が咲き始めていました。確認できた花は、ショウジョウバカマ、ミツバオウレン、コミヤマカタバミ、ヒメイチゲ、ツバメオモト、コヨウラクツツジ、オオカメノキ、ミネザクラ、アズマシャクナゲ、キジムシロ、ナエバキスミレ、シラネアオイ、イワカガミ、ムラサキヤシオでした。蕾の花もありましたが、こちらはぜひあなた様で見つけてくださいませ・・・

2022年5月26日(木) エビ山ではナエバキスミレが見頃でした・・・

野反湖キャンプ場からエビ山に登ってきました。エビの見晴らし台からの景色です。岳樺はまだ芽吹いていませんが、ナエバキスミレやキジムシロ、ムラサキヤシオツツジ、コミヤマカタバミ、ショウジョウバカマ、ヒメイチゲ、エンレイソウ、イワカガミ、小ヨウラクツツジなどたくさんの花が咲き始めていました。エビ山山頂からエビ平に降りて西岸湖畔道を歩いて野反湖キャンプ場に戻りました。所要2~3時間のお手軽なトレッキングコースでした。2000m級のぐんま県境稜線トレイルには雪渓が遅くまで登山道に残りそうです。野反湖畔道でも雪渓を横断する箇所がまだいくつか見られます。6月にトレッキングを楽しむ方は登山装備にご注意ください。滑り止めのチェーンスパイクや簡易ピッケルなどがあるともしもの時に役立ちます。また天候不良時の雪渓は道迷いも起こりやすく大変危険です。

ナエバキスミレ

ムラサキヤシオツツジ

残雪の白砂山稜線

西岸湖畔道の雪渓

2022年5月12日(木) 今年も6月から野反湖登山案内センターを開所します

今年も6月から11月までの土日祝日を中心にぐんま県境稜線トレイル上にある白砂山登山口に開所します。登山やハイキングを安全に楽しんでいただけるよう登山道情報の提供や登山届の受付、周辺観光の案内、稜線グッズ販売等を行っています。是非お気軽にお立ち寄りください。写真は先日5月10日の野反湖の様子です。4月26日の時に比べてみると見た感じは雪解けがかなり進んだのがわかります。でも実際は沢筋や日の当たらない斜面などに残雪がかなり見られます。気軽に楽しんでもらえる湖畔一周コースでも雪渓で通行が難しい箇所もありますから油断は禁物です。5月中は特に初心者の方は情報収集やしっかりした装備の準備などをして楽しんでください。また今冬は大雪だったので、6月になって白砂山や大高山などのぐんま県境稜線トレイルの山々には雪渓がたくさん残っていることが予想されます・・・

大倉山

三壁山

ショウジョウバカマ

シラネアオイ

2022年4月26日(火) ぐんま県境稜線トレイルテレビ放映のお知らせ

先日3月11日にNHK総合群馬スペシャルで放映された「天空の道を行く~ぐんま県境稜線トレイル~」が、再び5/5深夜に★BS1★で放送が決定したそうです。BS放送なので全国でご覧いただけます。ただし深夜ということで、録画予約でしょうか。昨年6月から10月にかけてロケされた素晴らしい映像です。 天空の道をヘリで上空から撮った映像も見どころです。前回見逃した方はぜひご覧ください。ところで、22日金曜日に無事野反湖までの国道405号線が開通しました。白砂山登山口の売店やトイレ、キャンプ場はまだ閉鎖しています。トイレは野反峠が使用できますのでこちらをご利用ください。写真は22日開通した時の野反湖の様子です。まだ湖面が凍っていました。まだまだ残雪の多い野反湖畔です。一般的なトレッキングやお散歩はできません。残雪が完全になくなるのは野反湖畔でも5月中旬くらいになると思います。ぐんま県境稜線トレイルのトレッキングは6月過ぎからいよいよシーズンインです。

4月16日の三壁山山頂です。

三壁山山頂から野反湖の眺め

野反湖キャンプ場

エビの見晴らし台からの野反湖の眺め

2022年3月14日(月) 野反峠から八間山への稜線は中央分水嶺です。

県境稜線トレイルはほぼ中央分水嶺に沿ってありますが、白砂山登山口のある野反ダム付近(堂岩山~野反ダム~三壁山~高沢山)はちょっぴり例外です。県境が中央分水嶺から外れてしまいます。だから群馬県の野反湖の水は、信濃川となって日本海に注いでいるのです。そんなことから江戸時代の昔には信州側から幕府に領地を主張する訴訟などもあったようです。                                                                                                             ところで今日は2月3日以来久しぶりに、八間山から白砂山を眺めてきました。今年は大雪の年ですが野反湖も例年以上の残雪の多さでした。でもこのところ温かい日が続いているせいで、雪解けが急速に進んでいるようです。南向きの日当たりのよい尾根や斜面は雪庇崩壊や全総雪崩でズタズタになっていました。見事なまでに純白だった白砂山稜線も、確実に季節は春へと進んでいます。

白砂山稜線

正一小屋

野反湖面

フキノトウ

2022年3月7日(月) 群馬県境稜線トレイルテレビ放映のお知らせ

今年2月3日の野反湖八間山頂からの白砂山です。今年は大雪なので、白砂山稜線も真っ白に輝いていました。4月22日の野反湖までの道路開通後やGW中のぐんま稜線トレイルは、おそらく例年よりもずっと残雪の多い年になりそうです。残雪が完全になくなるのは例年6月中旬頃ですが、野反湖登山案内センターは6月から開所予定です。今年も変わらず登山道情報を発信していきたいと思います。                                 ところでぐんま県境稜線トレイルのテレビ放映のお知らせです。昨年6回シリーズで放送されたNHKほっとぐんま630のぐんま県境稜線トレイルの番組が群馬スペシャルとして新たな30分番組で再登場するそうです。3月11日金曜日8時~8時27分の予定だそうです。様々な情勢の中での放映なので変更があるかもしれませんが、ぜひお楽しみにしてください。

イカ岩の頭

山頂手前

八間山山頂

湖面

2022年1月11日(火) 野反湖の国道開通は、4月22日金曜日午前10時です。

新年明けましておめでとうございます。今年も安全登山でどうぞよろしくお願いします。年越し大寒波は列島各地に大雪を降らせました。ぐんま県境稜線トレイルでも1~2mの雪が降り積もったようで、Dエリア大高山からの白砂山はその名の如く純白に雪化粧してくれていました。深い藪に苦しめられた稜線トレイルは、今は厚い雪の下に隠れてしまいどこにあるのかわかりません。でも突然古いプレートや遭難防止用のナンバー標識が現れたりすると登山道の面影が感じられて懐かしい気分になりました。これからまだまだ雪が降り積もり、春になって雪解けになっても5月いっぱいまでは残雪は消えないでしょう。ぐんま県境稜線トレイルが歩ける期間は、振り返ってみたら1年の半分にも満たないです。そしてやっと雪が消えたら次々とたくさんの高山植物の花々が咲き誇ります。四季がはっきりしている日本の自然の豊かさを感じます・・・

稜線トレイルの古いプレート

小高山付近からの大高山

大高山山頂2079m

オッタテ峠の標識

12月1日(水)ぐんま県境稜線トレイルの山々は長い冬の眠りにつきました。

全国的にみても2021シーズン中に登山を楽しまれた方がたくさんいたと思いますが、野反湖登山案内センターでも天気に恵まれた週末ともなると白砂山を目指すたくさんの登山者で賑わいました。そんな中で県からの発表では、コロナ禍でも楽しめるレジャーとして準備不足や不慣れな人が登山する機会が増えたと見られ、今年の遭難事故は去年の2倍近い31件発生し、このうち5人が亡くなっています。」とのことです。野反湖登山案内センターでは、登山口で出発前の登山者にほんの一言でも声をおかけすることで、ちょっとした油断から起こる遭難事故が防げるようにとの思いで安全啓発の業務を行いました。おかげさまで白砂山稜線での遭難事故は、センターで把握する限りですが、熱中症で動けなくなった登山者1名がヘリ搬送された一件のみでした。野反湖はすでに長い冬の眠りにつきました。写真は今年2月7日の八間山山頂から白砂山稜線方向を眺めたものです。野反湖までの国道が開通するのは、来年4月下旬頃になります。

11月8日(月)野反湖から三壁エビ周回コースと大高山往復

11月7日日曜日は野反湖でも小春日和な温かさに包まれました。白砂山へ登った方の中には、1時間半も山頂でのんびり景色を楽しまれた人も。管理人も大高山へ登山道の様子を見に登ってきました。野反湖キャンプ場から三壁山へ登り、高沢分岐から大高山を往復しました。カモシカ平の笹原の景色は本当に癒されますね。また大高山までの深いシラビソの森の雰囲気も味わいがありました。大高山山頂では、野反湖からオッタテ峰まで往復してきたぐんま県境稜線トレイルコンプリートを目指す登山者に会いました。帰りは高沢分岐からエビ山経由で人気の野反湖外輪山・三壁~エビ縦走コースを歩きました。野反湖までの国道405号線の冬期道路閉鎖は11月26日金曜日15:00です。また野反湖の釣りは11月10日で全面禁漁となります。それに伴い野反湖ビジターセンターや展望台売店のトイレなどは使用不可になります。白砂山登山口や野反湖キャンプ場から登山を計画している人は、注意してください。

三壁山付近など野反湖の眺めがところどころ楽しめるコースです。

高沢尾根はプチ稜線漫歩が楽しめます。

夏ニッコウキスゲの群落で人気のカモシカ平

深いシラビソの森の道から目指す大高山が見えました。

11月4日(木) ぐんまの山に登って特製手ぬぐいを手に入れよう!

YAMAP X 群馬県が、群馬県の山に登って特製手ぬぐいを手に入れよう!キャンペーンを実施しています。期間は10月11日から12月9日までで、1000枚の特製手ぬぐいは無くなり次第終了だそうです。手に入れるためには「群馬百名山」の中の指定された7つの山に、YAMAPアプリを使って登らなければなりません。ここでは詳細な内容は説明できませんが、実はその7つの山の中に八間山が入っています。先日ぐんま県境稜線トレイルの白砂山から八間山を経由して縦走してきた登山者が教えてくれて、管理人は初めて知りました。白砂山はこれから厳しい冬の到来を迎えて登山が難しい山になりますが、八間山は比較的冬型の影響を受けにくいのでまだまだ登山が楽しめる山です。そこで11月3日、管理人も八間山に登ってきました。偶然山頂でばったり会った知り合いの登山者に会いましたが、その方もなんと小野小山、高岩に続いて3山目の八間山で特製手ぬぐいゲットということでした!やはり流行っているようです。国道405号線和光原ゲートは、11月26日午後3時に冬季道路閉鎖になるそうですから、八間山に登る人はご注意ください。

白砂山登山口

八間山からは、白砂山稜線はガスで見えなかったです。

山頂から南側は冬型の影響を受けにくいです。

イカ岩コースから野反湖の景色が綺麗に広がります。

10月29日(金)開善学校から鷹巣尾根ルートでダン沢の頭と大高山へ

渋峠から野反湖まで縦走する予定だったのですが、朝7時半から志賀草津高原ルートが凍結のために通行止めになるということで、急遽開善学校から鷹巣尾根ルートでダン沢の頭を往復してそのまま大高山を登って野反湖へ縦走してきました。先週土曜日に3~40センチの積雪がありましたが、もうほとんど融けていました。明日明後日の土日は天気が良さそうで山日和ですが、ぐんま県境稜線トレイルのシーズンはもうこれで終わったようですね。これからまとまった雪が降れば笹原の中のトレイルはルートがわからなくなるので、2000m級の稜線が続くぐんま県境稜線トレイルは雪山経験の豊富な登山者の世界です。これから縦走計画を考えている方は、気象予報をもとに登山装備をしっかりと準備万端にして歩かれるようお願いします。

鷹巣尾根登山道の一つ石からの眺望

鷹巣尾根登山道オッタテ峠手前からの天狗平

ダン沢の頭からの横手山ガラン沢側

五三郎小屋

10月24日(日)野反湖~白砂山登山道モニタリング情報

26名の白砂山登山者を見送った後、管理人も猟師の頭までの積雪の様子を確認してきました。野反湖では5センチほどの積雪でしたが、標高が上がるに従い積雪が増えて、堂岩山前後辺りの標高2000mでは深いところで3~40センチの積雪でした。朝早く暗いうちに一番で登って行った登山者の方はツボ足ラッセルが大変だったようです。後続の方はかなり楽をさせてもらったのではないでしょうか。帰りは八間山経由で下山しました。こちらのコースでは道迷いの危険性がある箇所を確認しました。笹原の中の登山道コースでは今日よりも積雪が多い場合、登山道の道型が雪の中に隠れて見失ってしまう場合があるので、特にガスや吹雪などで視界不良な時は注意が必要です。

渇水のハンノキ沢

堂岩山手前の雪の深いところ

堂岩分岐からの白砂山

中尾根の頭~黒渋の頭間の積雪が多いときは迷いやすい笹原

10月23日(土)野反湖の今朝の天気は吹雪、午前5時の気温0℃。

ちょっと早い冬の訪れの野反湖です。ぐんま県境稜線トレイルは完全に冬山の世界です。白砂山付近ではおそらく10センチ以の積雪があるのでは想像しています。野反湖までの国道405号線は、この天気だと今日中には雪が融けないでしょうから、明日にかけて凍結のコンデョションでしょう。明日日曜日に登山を計画している方は、注意が必要です。また、長野原草津口駅から野反湖までの路線バスは今月20日に営業を終了しました。野反湖展望台売店も今日までの営業だそうです。ところで今週中に登山道整備が終わる予定だったDエリアの大高山~小高山間とオッタテ峰~ダン沢の頭間ですが、天候条件が悪くて整備が遅れているとのことです。整備が終了したとの情報が入れば、このホームページで早急にお伝えしたいと思います。

10月16日(土)そろそろ紅葉から雪の季節に移っていきます・・・

昨シーズンのぐんま県境稜線トレイルでは10月に何度も降雪がありました。今シーズンもいよいよ週明けには初冠雪が見られるかもです。これからぐんま県境稜線トレイルの登山や縦走を計画している方は、防寒や滑り止めなど冬山装備も必要になることもあります。天候判断に注意してこの時期の稜線トレイルを安全に楽しんでください。ここから最新の登山道整備情報です。エスケープルートである開善学校奥の馬止登山口からオッタテ峠までの鷹巣尾根登山道の草刈り整備が完了しているとの情報がありました。さらにオッタテ峠からオッタテ峰までとオッタテ峠から小高山までも草刈り整備が完了したとのことです。大高山から小高山とオッタテ峰からダン沢の頭までの登山道は、来週中に整備が入るとの情報もありました。整備が完了したという情報が入り次第お知らせしたいと思います。また、これからの季節は野反湖までの道路が朝夕の時間凍結や積雪のおそれがあります。タイヤの滑り止めが必要になる場合もありますのでくれぐれも安全運転にご注意ください。

10月11日(月)紅葉真っ盛りのぐんま県境稜線トレイル

10月3日に管理人はBエリアの平標山から三坂峠までの群馬稜線トレイルを歩いてきました。写真は三国峠付近から白砂山へと続くぐんま県境稜線トレイルの山並みです。天気に恵まれたので稜線からのパノラマが素晴らしかったです。そして登山道はしっかり整備されていてとても歩きやすかったです。特に三国峠から三坂峠までの間は、ほとんど人に会うこともなく静かな山歩きを堪能できました。ところでCエリアとDエリアの登山道整備の現況ですが、昨日縦走してきた登山者情報で管理人はまだ未確認ですが、赤石山からダン沢の頭までは最近整備が入ったようでとても歩きやすかったそうです。昨年は10月中旬に初雪があったぐんま県境稜線トレイルなので、これからは木道などでは霜が降りたり、溶けた雪が凍っていたりすることがあります。防寒対策だけでなく、登山靴の滑り止め対策などもお忘れなくです。10月8日、管理人は野反湖の湖畔道の紅葉を楽しんできました。昨年もそうでしたが、じわじわと紅葉が進んでいて長く楽しめそうです。

10月1日(金)野反湖から三坂峠まで登山道整備が完了しました。

9月29日に管理人は野反湖から三坂峠までぐんま県境稜線トレイルCエリア全線をモニタリングしてきました。そして思いがけず真っ盛りの紅葉と雲海の稜線漫歩を体験することができました。忠次郎山からまだ刈ったばかりの登山道がムジナ平避難小屋、さらには三坂峠までしっかりと続いていて、快適に歩くことができました。ただ急な坂だったり片斜面だったりする場所は、刈ったばかりの笹でとても滑りやすいので注意してください。場所によってはうっかり転倒したりすると怪我の危険もあります。ところで堂岩山から猟師の頭までの稜線は、紅葉の名所です。明日から土日のお休みは天気予報も悪くなさそうなので、まだ素晴らしい紅葉が楽しめるのではないかと思います。秋も深まってきて日も短くなると遭難のリスクも高まります。安全第一で稜線トレイルを楽しんでください。

9月25日(土)四万温泉~稲包山登山道が整備されました。

ぐんま県境稜線トレイルには群馬が誇る名湯湧き出る温泉地が随所にあります。そんな中で三坂峠の入下山地として四万温泉があります。坂上田村麻呂が蝦夷征伐に来た折にこの地で入浴したことが始まりだそうで、四万(よんまん)の病を癒す霊泉』であるとする伝説に由来するそうです。四万温泉を朝早く立てば、三坂峠からムジナ平避難小屋まで1日行程なので、野反湖~四万温泉縦走を1泊2日で縦走するのに最適なロケーションにあります。これから秋深くなり冷涼で乾燥した気候になりますので、ヤマビルの出没等も激減して快適な山歩きができるでしょう。登山口の奥四万湖から稲包山や三坂峠にかけては、ブナの自然林が広大に広がっています。10月下旬頃にかけて素晴らしい紅葉が楽しめます。登山道の整備が完了したとのことで、紹介させていただきました。ぜひたくさんの方に楽しんでいただきたい山です。 

奥に見えるとがった山が稲包山です。

歩きやすい登山道です。

案内板

緑の回廊三国線

9月21日(火)野反湖から大高山まで快適なトレッキングが楽しめます。

天気に恵まれた20日の日に、渋峠から野反湖までのDエリア登山道モニタリングを行いました。今週末志賀高原ではトレイルランの大会が開催されるそうで、横手山~赤石山間の笹刈り整備が最近行われたようです。また野反湖から大高山までの登山道整備もすでに完了していました。今年は紅葉シーズンの大高山をたくさんの方に楽しんでもらえそうです。また大高山から赤石山までの区間も、今回歩いてみて昨年ほどの藪の濃さではないです。ただ朝露や雨露があるときはレインウエアが必須です。これから気温も低めになると濡れた衣服は低体温症のリスクが高まるのでご注意ください。野反湖から大高山までの往復コースの標準タイムは6時間です。高沢分岐から往復3時間です。行きに三壁山経由、帰りにエビ山経由と高沢分岐までは縦走コースにするとより山旅感が味わえます。改善学校からの大高山往復コースもありますが、こちらは現在まだほとんど整備が入ってないので、登山道の藪漕ぎがあります。

三壁山方面から白砂山

高沢尾根付近からの野反湖

カモシカ平付近

1965m峰付近

9月11日(土)白砂山から忠次郎山まで登山道整備が進みました。

8月26日に白砂山から三坂峠まで歩いた時よりも格段登山道の笹薮が伸びていたのには驚きました。開通して3年たってますが、もしも1年でも整備をほったらかしにしておけば、あっという間に登山道は藪の中に消えて行ってしまうんだなと実感しました。上の間山と忠次郎山の間にある赤沢山は、高い山に挟まれた目立たない尾根の一部という感じの山容です。この赤沢山前後の登山道で、ルートが90度以上屈曲している箇所があって、登山者によっては思わず登山道を見失い焦ってしまうような注意個所があります。どんなに笹薮が伸びていても道型は必ず残っているので、藪の中をのぞいてルートを確認すれば道迷いすることはありません。忠次郎山から三坂峠までの登山道整備もこれから順次進みますが、藪の深いところに出合っても落ち着いて安心安全に稜線トレイルを楽しんでください。

白砂山から上の間山

赤沢山

忠次郎山

赤沢山~忠次郎山間

9月4日(土)昔はクマ獲り猟師が大活躍した白砂川源流域のこと

白砂川源流の沢の名前には昔の人の名前が付けられているものがあります。例えば忠次郎沢や源四郎沢、庄九郎沢、興五右衛門沢(黒渋沢)です。これらは、昔の熊捕猟師の狩りの縄張りから付けられた沢名だと思われます。白砂川源流最大の支流、猟師の沢というのは共同の狩場だったのでしょうか。かつて紅葉真っ盛りの白砂川を沢登りしたときは、真新しい熊の足跡にいくつも出逢いました。忠次郎という名前は、沢名だけでなく山頂にまで名前が付けらていますが、忠次郎とはいったいどんな猟師だったのでしょう?忠次郎とは、吾妻一の熊捕名人といわれた四万の猟師、佐々木忠次郎のことです。忠次郎は、父市太郎から熊捕の秘伝を教わって24歳から猟師になりました。写真で見るとなかなかのハンサムな方です。1953年(昭和28年現在)の67歳の時点で、猟師生活43年の間になんと120頭もの熊を射止めたそうです。どんな年でも1頭以上は射止め、昭和4年はひと冬に8頭を射止めたのが最高。猟期に入れば四万から40㎞の奥地にあるスルスの岩洞を根城に小屋掛けして、穴熊を狩るために山籠もりの生活だったようです。

昨年11月の初雪の頃、登山口近くに残されていたクマの足跡

スルスの岩洞に今も残されている古いスコップ

忠次郎山

白砂川支流赤沢源頭域周辺を俯瞰

8月26日(木)野反湖から白砂山そして三坂峠まで歩いてきました。

相変わらず不安定な天気が続いていましたが、ようやく安心して縦走できそうな予報になった26日にさっそくCエリアを歩いてきました。今回は地蔵山と赤沢山、大黒の頭、笹平の位置確認ができるように簡易なプレートも設置してきました。野反湖から白砂山までは登山道整備が済んでいますが、白砂山から三坂峠までは草や笹が伸び放題になっていました。特に赤沢山から忠次郎山間と上の倉山からムジナ平避難小屋間、笹平周辺、1563m~三坂峠間の藪が深かったです。藪が濃いと道の様子がわからず倒木や段差につまずきそうになったりしました。また藪道は獣に出逢いそうで薄気味悪いものですが、今回は熊の気配はまったくなかったです。白砂山~三坂峠間の笹刈り整備はこれから9月にかけて行われます。笹刈り整備中に通過する際は、事故防止のため作業員にわかるように必ずお声掛けくださるようお願いします。

猟師の尾根の頭から上の間山へと続く登山道の様子

稜線トレイルのザレ場ではイワショウブが今年は当たり年です。

ムジナ平避難小屋ノート

笹平周辺の登山道の様子

8月21日(土)渋峠から赤石山そして野反湖まで歩いてきました。

お盆前から続いた長雨がやっとひと段落した20日、渋峠から野反湖までぐんま県境稜線トレイルDエリアを歩いてきました。さすがに雨が多かったので、登山道のいたるところでぬかるみに足を取られました。笹刈り整備もまだ入っていないところが大部分なので、一部胸まで草藪が伸びているところもありました。最後の三壁山の下りまで誰一人登山者には会いませんでした。でも久しぶりに静かな山歩きを一人贅沢に楽しめました。新しい発見もありました。天狗平に池が三つ出来ていたのは、今夏いかに雨が多かったかを物語っていました。大高山頂でいやに生臭いにおいが気になったのですが、そのあとクマさんの真新しい足跡が登山道に残されていました。きっと熊さんは登山道わきのどこかの草藪から登山者をやり過ごしていたに違いありません。また大高山山頂から1965m峰がよく見えましたが、一昨年秋の台風19号被害の時の風倒木被害の様子がよくわかりました。最後の三壁山の下りで土砂降りの雨にやられましたが、気持ちよくびしょ濡れになりながら下山しました。

赤石山~ダン沢の頭間の登山道の薮はそれほど気になりませんでした。

ダン沢の頭~オッタテ峠~大高山間は、胸までの草藪が続くところもあります。

熊鈴が効いたのか、どうやらクマさんから離れてくれたようです。

1965m峰の倒木の様子がよくわかりました。

8月8日(日)白砂山登山道の整備状況について

野反湖白砂山登山口から堂岩山、さらに白砂山山頂までの登山道笹刈り整備が終わりました。ただし、刈った笹は滑りやすいので、登山道上にたくさん残っている場所では通行に十分ご注意ください。なお白砂山から三坂峠方面、また野反湖から赤石山方面のぐんま県境稜線トレイルは、これから順々に今年度の笹刈り整備が入ると思います。ところで、8月6日は久しぶりに空気が澄み渡って遠くの山がきれいに見渡せる絶好の山日和に恵まれました。草刈り機の手をしばし休めて、心地よい稜線の風を浴びながら白砂山山頂からの大パノラマを楽しみました。富士山も雲海の上に頭を出していました。北アルプスの残雪も槍ヶ岳もはっきりとわかりました。この日は谷川連峰から鳥居峠まで完全縦走を一気に走破中の男女お二人のグループとすれ違いました。

7月29日(木)堂岩山~八間山間の登山道整備状況について

7月28日現在、白砂山登山縦走ルートの笹刈り整備状況です。堂岩山~中尾根の頭~黒渋の頭~八間山~茅ノ尾根~池ノ峠駐車場~白砂山登山口間の登山道の笹刈り整備が済んでいます。白砂山登山をされる方が帰りに八間山へと縦走する人気ルートです。刈ったばかりの笹は非常に滑りやすいので転倒などに十分注意して歩いてください。ところで、ほかの区間では、まだまだ笹刈り整備が追い付かない状況です。そのような登山道では、朝露や雨露で衣服がすぐにびしょびしょに濡れてしまいます。ぐんま県境稜線トレイルを歩かれる方は、気象条件等では低体温症などにつながる危険もありますので、レインウエアやスパッツ、防寒具等の濡れ対策をしっかりと準備お願いします。

野反湖に虹

稜線から中之条方面がよく見えます。

秋色も…

可愛い!

7月26日(月)今週はテンバのお花畑のヤナギランが見頃です。

4連休はたくさんの釣りや登山・トレッキング、キャンプ、ドライブ・ツーリングなどの方々で賑わった野反湖。ニッコウキスゲやコマクサなどお花を見るのを楽しみにしてこられた方も多かったです。これからテンバのお花畑のヤナギランがちょうど見頃になりそうです。三壁山やカモシカ平、エビ山方面へ登られる登山者の方にちょっと寄り道してみてくださいとアドバイスしたら、素晴らしかったと帰りに感想をお話してくださいました。そんなわけでちょこっとテンバのお花畑へ偵察してきましたが、ヤナギラン以外にもたくさんの花々に出逢えました。

7月24日(土)Dエリア野反湖~赤石山~渋峠間の最新登山道情報

4連休3日目の7月24日に野反湖から渋峠までのDエリアのぐんま県境稜線トレイルを歩いてきました。4連休初日に野反湖登山案内センターから魚野川の沢登りに出かけたお二人と赤石山手前で予想通りすれ違いでお逢い出来ました!お二人は高沢出合と南沢北沢の出合で幕営して北沢源流を詰めて無事ぐんま県境稜線トレイルを野反湖へ下山中。これから野反湖までは5~6時間の行程ですがまだまだ体力は余裕という感じでした。管理人はここまででしっかりバテバテでした。ところで登山道の様子ですが、野反湖からダン沢の頭までは笹薮が伸びている箇所がかなりありました。朝露や雨露が多い時間帯に歩く場合は、レインウエアの着用をお薦めします。赤石山から渋峠までは笹刈り整備が最近入ったようで歩きやすかったです。午前5時半三壁山登山口をスタート。渋峠に午後3時半ゴール。Dエリアはぐんま県境稜線トレイルの中で最も歩かれていないエリアでしょう。どんな新たな大自然との出逢いや発見があるかは未知数、あなた次第です。全行程10時間でした。

バイケイソウ

ヒカリゴケ

仙人池

大沼池

7月20日(火)Cエリア野反湖~白砂山~三坂峠間の最新登山道情報

7月19日に野反湖から三坂峠までCエリアのぐんま県境稜線トレイルを歩いてきました。全体的に登山道の笹薮が伸び始めています。足元が見えない箇所での転倒や群馬県側に切れ落ちている斜面の滑落に注意が必要です。くれぐれもお気を付けください。また午前中に歩く場合は、朝露で下半身がびしょ濡れになることもあります。管理人は梅雨時期とは違ってすぐに乾くので逆に熱中症予防で気持ち良いくらいでしたが、濡れるのを避けたい方は早めのレインウエア着用をお薦めします。途中アカネ平付近(位置ナンバー標識34番西)でムジナ平避難小屋泊のソロ登山者とすれ違いました。東京から新幹線で越後湯沢、そしてバスで苗場までと公共交通機関を利用されてのぐんま県境稜線トレイル縦走でした。野反湖に下山してお昼のバスで帰京されるようでした。(これから計画する方のご参考までに。)以下4連休中にCエリアを歩かれる方への登山道情報です。

・ハンノキ沢の水量は平常に戻っています。不安なく渡渉できます。

・水分は熱中症予防のために多めに持ちましょう。また足りない場合は堂岩山~シラビソ尾根間の水場とムジナ平~セバトノ頭間の水場で補給できます。

・先週末猟師の頭付近で熱中症のために動けなくなった登山者がヘリで救出されています。体調の異変を感じたら無理をせず登山を中止して下山しましょう。

ハンノキ沢の渡渉

群馬県側に切れ落ちている登山道は滑落注意です。

標識のペイントが剥げているので、位置確認を間違えないように。

ムジナ平~セバトノ頭間の水場には冷たくて美味しい水が汲めます。

7月18日(日)待望の梅雨明けしました!野反湖はキスゲが満開の見頃です。

7月16日関東地方に梅雨明け宣言が出ました。17日18日の週末は太平洋高気圧が張り出して夏らしい青空に恵まれました。下界の暑さを逃れてたくさんの方が野反湖を訪れていました。管理人は白砂山に続いてカモシカ平のニッコウキスゲの開花状況も偵察してきました。エビ山のエビの見晴らし台ではニッコウキスゲと富士山のツーショット写真が撮れました。途中たくさんの登山者とすれ違いました。カモシカ平のニッコウキスゲファンの方が多いのにびっくりしました。白砂山の登山者の数に負けないくらいですね。ただ残念なことにカモシカ平のニッコウキスゲは今のところ見ごたえのある咲きっぷりではなかったです。まだ蕾の株もあったので見頃はこれからですが、株自体の数が少なそうなので数日後もっとよくなっているかどうか・・・でも伸びやかに広がるカモシカ平は素晴らしいロケーションで、肌に心地よい風が吹いて最高でした!

高沢山からのカモシカ平

カモシカ平1

カモシカ平2

高沢尾根付近からの野反湖

7月5日(月)雨の日はニッコウキスゲ咲く野反湖一周トレッキングがお薦め!

土曜日は貴重な梅雨の晴れ間の登山日和になりましたが、日曜日はまた生憎の梅雨空に戻りました。それでも朝早くから元気な20代グループが白砂山目指して登っていきました。午後になっても強弱しながらの雨が降り続いていましたが、午後2時頃になって野反湖一周トレッキングのためキャベツの名産地嬬恋村から一人の男性が野反湖登山センターを訪れてくれました。今年初のキャベツ出荷(品種名が確か恋姫?)を午前中に無事終えて、雨に濡れるニッコウキスゲの美しい姿を見に来たそうです。昨年も雨の日に野反湖一周トレッキングに来てくれた方でした。コマクサやニッコウキスゲは雨の日だからこそいつもと違う妖しい美しさを見せてくれたりします。白砂山稜線トレイルのような上級者向きコースではなく、初心者でも歩ける野反湖畔道なら、雨対策をしっかり考えて歩けば快適にトレッキングが楽しめます。まだまだ梅雨明け宣言が出そうになさそうですから、お花好きの登山者の方々にぜひ!

ニッコウキスゲ1

ニッコウキスゲ2

ニッコウキスゲ3

生き生きモウセンゴケ!

トゲトゲが鋭くて痛いです!

今年は当たり年!

高山植物の女王!

第2キャンプ場下の湖畔にて

6月27日(日)野反湖から大高山までの登山道の様子

野反湖から大高山までの登山道の様子を見てきました。三壁山山頂付近や高沢尾根からは、天空の野反湖が綺麗に見渡せるはずでしたが、残念ながら生憎のガスで真っ白でした。カモシカ平では7月中旬頃ニッコウキスゲの大群落が満開になりますが、これからのお楽しみです。カモシカ平から大高山までは、シラビソやコメツガなど趣のある針葉樹林の深い森の中を歩きます。一昨年の秋の台風19号による倒木被害は凄いものでした。倒れた木々の残骸から今もその様子を見ることができます。これもある意味コースの見どころとしてお薦めですよ。ところで日当たりの良い場所では草が伸び始めていて、雨露や朝露などで濡れていると下半身がびしょ濡れになりました。このようなコンデョションの時はレインウエアを着用することをお薦めします。ぐんま県境稜線トレイルの大高山コースもぜひチャレンジしてみてください。

高沢尾根

カモシカ平水場入り口

台風19号の傷跡

ベニサラサドウダンツツジが見頃です。

6月26日(土)野反湖畔ではコバイケイソウの花が満開の見頃です。      

午後の雷雨がちょっと心配な時は白砂山登山は天気の良い日に延期して、お手軽な湖畔一周ハイキングがお薦めです。野反湖畔の湖岸道を一周すれば、たくさんのお花に出逢うことができます。ニッコウキスゲはポツリポツリと咲き始めていますが、まだまだこれからの楽しみですね。今最も旬なのはコマクサとコバイケイソウです。コマクサは八間山登山道すぐのガレ場です。コバイケイソウは野反峠の下の湖畔やエビ平、テンバのお花畑などにお花畑があって、満開の見頃でした。他にもたくさんの花を楽しむことができました。ところで魚釣りの人も山登りの人に負けずにたくさん来てますよ。1人の方に釣果を尋ねてみたら機嫌よくクーラーボックスの中身を見せてくれました。ハコスチは引きが強くて楽しませてくれたそうです。

コマクサはまだまだ見頃です。

テンバのお花畑

釣り人の風景

見せていただいた釣果

6月22日(火)ハンノキ沢の橋を安全に渡れるように整備していただきました。

冬の間に流されて通行が危険だったハンノキ沢の橋ですが、先日安全に渡れるよう町関係機関の方々に整備していただくことができました。これからの梅雨の季節、大雨で沢が増水することも増えるので安心です。橋は中州の半分までしか架けられていないので、残り半分は飛び石伝いに渡ります。平水時は問題ないですが、下山時に雷雨に遭った時など靴の中を濡らすような増水になることもあるので注意してください。管理人は数年前の吾妻ゲリラ豪雨の翌朝、太ももまでの流れに増水したハンノキ沢を前にしたことがあります。その時は橋が流されていました。

ところで、白砂山稜線のお花畑では次々と色鮮やかな花々が咲き誇っていました。ハクサンチドリが咲き始めています。今年はコバイケイソウの花が当たり年になりそうです。水場では今まさにシラネアオイが満開の見頃でした。

新しく滑り止めも工夫されていました。

白砂山登山口の笹藪も笹刈りしました。

ハクサンチドリがあちこちに咲き始めていました。

今年はゴージャスなコバイケイソウの花が楽しめそう。

6月19日(土)野反湖から鳥居峠までの稜線トレイル縦走者からの情報

6月5日から3泊4日で野反湖から鳥居峠まで縦走された登山者からメールをいただきました。これから稜線トレイル縦走の計画を立てる方に参考になるかと思い、Oさんから許可をいただいてご紹介させていただきます。以下Oさんからの情報です。

水場情報のお陰で、長丁場ではありましたが、不安なく完走出来ました。しかも、道中は幅広く刈払がなされ、快適に歩くことが出来ました。第一日 野反湖峠―五三郎小屋、行動時間:5時間(1200-1700)8㎞ 。小屋の中にテントを張ったが地面が凸凹でゴミもあり、快適さはもうひとつ。屋根があるだけ有難い。第二日 五三郎小屋―草津峠 行動時間:9時間(500-1400)11.1㎞。計画では渋峠泊だったが、時間的に厳しかった。草津峠は簡単に水が手に入り鞍部に少し平坦な場所があるのでテン泊可。第三日 草津峠-御飯岳巻道滝 行動時間:11.5時間(515-1640)17.3㎞。山田峠から万座山に向かって稜線を歩いたが途中で道が消滅。万座温泉に下る山道を下った。日進館スキーロッジの横の駐車場の便所(使用不可)の手洗い場で水を補給した。滝付近の車の退避スペースにテン泊。第四日 御飯岳―鳥居峠 行動時間:12時間(500-1700)19.2㎞。このルートの水場は嬬恋清水と的岩を下った沢の渡渉一か所のみ。的岩より尾根筋を歩きたかったが、道は笹に没して跡形もなかった。鳥居峠―上田駅前 タクシー代:¥9230」75歳のOさんは昨年竜飛岬から10年以上かけて中央分水嶺を少しずつ踏破して昨夏野反湖まで辿られました。次回は鳥居峠から先を目指したいと新たな計画を練られています。

五三郎小屋

旧草津街道三叉路

土鍋山から四阿山へのトレイル

嬬恋清水

6月16日(水)ムジナ平避難小屋に緊急時の装備品が設置されました。

上毛新聞で掲載された記事にありますように、沼田ローターリークラブからぐんま県境稜線トレイルの避難小屋に緊急用品が寄贈されました。先日ムジナ平避難小屋にも設置されたとのことです。救急セットやストレッチャーなど、ムジナ平周辺の稜線トレイル上で怪我や病気のために動けなくなった時に役立つことでしょう。ぐんま県境稜線トレイルの三坂峠~白砂山間を縦走する登山者には、もしもの時の場合のために、ムジナ平避難小屋に緊急装備品があることを知っておいてください。三坂峠~白砂山間の稜線トレイル上では携帯電話のの電波が微弱で通信はほぼ不可能です。梅雨入りしたこれからの季節、突然の雷雨がもっとも危険なリスクです。念入りな計画のもとに安全な稜線トレイルの縦走登山をたくさんの方に楽しんでいただきたいです。

ムジナ平避難小屋に設置された緊急装備品です。

小屋の内部にご覧のように設置されました。

コンテナの中です。サムスプリントや包帯、消毒液などです。

ストレッチャーです。倒れた人を運ぶ時のものです。

6月14日(月)今週の野反湖畔はレンゲツツジが満開の見頃です・・・

12日土曜日は梅雨入り前の好天に恵まれてたくさんの登山者が白砂山を目指していました。白砂山稜線ではシラネアオイやアズマシャクナゲなどたくさんの花を楽しみながら歩かれたようです。日曜日は昼前から生憎の雨模様でした。野反湖登山案内センターからは24名の登山者が白砂山を目指されましたが、中には無理をせず堂岩山から戻られた方もいました。登山口でも雨が降る前に冷たい風が吹く前兆があったので、稜線ではかなり寒いコンデョションだったのかと想像します。雨具や防寒具、レスキュー用具など登山装備をしっかり確認して気象遭難に遭わないようお願いします。ところで野反湖畔ではレンゲツツジやコマクサ、ベニサラサドウダンツツジなどが雨粒に濡れながら綺麗に花を咲かせていました。こんな日は無理をせず、花を愛でながら湖畔をのんびり歩くのもお薦めです。また穴場スポットとして中之条町暮坂高原にある山の上庭園(無料)なんかに寄り道も、お花好きの登山者は楽しいかも。エーデルワイスが見事でした。おしゃれなカフェでお食事もできます。

湖畔にレンゲツツジのピンクが笹原に映えます。

八間山登山道を登ってすぐにあるガレ場のコマクサ

弁天山登山道など野反峠付近でベニサラサドウダンツツジも見頃です。

山の上庭園のエーデルワイスが満開の見頃で壮観です。

6月6日(日)ハンノキ沢の木橋の応急処置と倒木処理を完了しました。

雪の重みでしょうか傾いて渡るのが危険だったハンノキ沢の木橋を応急的に補修しておきました。写真で分かる通り非常に不安定な木橋です。雨で濡れているときなど、くれぐれもスリップによる転倒事故を起こさないように慎重に渡ってください。また登山道を塞いでいた倒木も処理しました。しかしながら完全に倒木を除去したわけではないので、通行には十分注意するようお願いします。ところで今日も天気に恵まれて、把握しているところで34人の方が白砂山山頂に登頂されました。その中に三国峠からムジナ平避難小屋泊で縦走して来られた二人組の登山者も含まれています。東京から朝一の新幹線で越後湯沢、バスで苗場、そして野反湖まで歩いて来られたそうです。白砂山まで誰にも会わず静かな稜線トレイルを楽しまれたそうですよ。野反湖午後12時16分発のバスで帰京されました。

倒木処理前の登山道

倒木処理後の登山道

まだ笹薮が伸びる前のトレイルは、気持ちいいです!

堂岩山~八間山のトレイルから眺めた白砂山稜線

6月5日(土)野反湖登山案内センターが今年もいよいよオープンしました!

初日の今日は登山日和の天気に恵まれて、たくさんの登山者が白砂山稜線を歩かれました。管理人も登山道の様子を偵察してきました。また一部登山道の整備も行ってきました。ところで白砂山稜線のお花畑はいよいよこれから高山植物の花々でにぎやかに彩られそうです。たくさんの花に出逢えました。イチヨウラン、ヒメイチゲ、コミヤマカタバミ、ナエバキスミレ、ツバメオモト、ミツバオウレン、シラネアオイ、アズマシャクナゲ、ミネザクラ、ナエバキスミレ、イワカガミ等々です。また雪解けの水たまりの池では産卵のために集まってきたクロサンショウウオを観察することができました。危険個所ですが、ハンノキ沢の橋と雪渓が残っているところの2か所が注意です。

傾いていて滑りやすいので整備が入るまでは、橋を渡らず石伝いに渡りましょう。

白砂山山頂です。皆さん心がけてくれています。

今日みたいに天気に恵まれていたら三国境まで足を延ばすことをお薦めします。

三国境付近まで行くと谷川岳へと続く稜線トレイルがさらに気持ちよく一望できます。

4月17日(土)ぐんま県境稜線トレイルの好展望が楽しめる稲包山

4月12日に四万温泉奥の奥四万湖登山口から稲包山に登ってきました。稲包山は標高1598mのぐんま百名山です。県境稜線トレイル上ではないですが、すぐ先の西稲包山は県境稜線トレイル上にあります。野反湖からや谷川連峰からの稜線トレイルを歩くトレッカーにとっては、四万温泉基点の入下山ルートやエスケープルートの一つになります。今回は4月中旬ということで、まだ残雪がいたるところに残っていました。まだヤマビルの心配もないので、暖かい春の陽ざしを浴びながら気持ち良いトレッキングが楽しめました。これからの季節はブナ林の新緑も始まり、とても楽しみなコースです。下山後は四万温泉の美人の湯でゆっくり汗を流して疲れを癒して下さい。

奥四万湖登山口

あずまやのある赤沢峠

山頂が見えました!

360度の展望が楽しめます。

4月9日(金)4月23日午前10時、野反湖までの国道が冬季通行止め解除

昨年の冬季通行止め解除は4月17日でした。一昨年まで和光原ゲートで開通式イベントが盛大に開催されていました。コロナにより残念ながら今年も昨年に引き続いて開通式のイベントは中止です。でも午前10時に和光原ゲートはオープンになるので、残雪の野反湖の風景をご覧になることはできます。ただし、天候条件によっては標高1500mの野反湖までの道路は凍結の心配もあります。雪道での安全運転にはくれぐれもご注意くださるようお願いします。ところで、昨年4月27日に堂岩山まで偵察した時の様子を紹介します。GW前でもありましたが、ちょうどコロナ禍による外出自粛で野反湖畔はたいへん静かでした。白砂山登山口にもまだ残雪がかなり見られます。堂岩山から白砂山までの稜線は、まだまだ冬山経験のある登山者だけの世界でした。

白砂山登山口

ハンノキ沢

地蔵山付近

シラビソ尾根

3月16日(火)忠次郎山~上ノ倉山間の最後の未整備区間を歩いた日。

2017年8月21日に旧三国スキー場から野反湖まで、まだ全通前のぐんま県境稜線トレイルを歩きました。白砂山から忠次郎山までの区間は刈り払い整備が終わっていましたが、三坂峠側から忠次郎山までの区間はまだ未完成でした。刈り払い作業が終わったばかりの上の倉山山頂は、苦労して藪漕ぎで訪れた登山者が残した古いプレートや山名表示板などが転がって、まるで遺跡の発掘現場のようなたたずまいでした。そして上ノ倉山から先の名前のないピークから忠次郎山までのわずかな区間ですが、完全な藪漕ぎの区間が残されていました。おそらく自分たちが最後の藪漕ぎをした登山者かもしれないと思うと、ひと漕ぎひと漕ぎが貴重な体験になると思いながら進んだことを憶えています。最後の忠次郎山山頂への急坂の藪はきつかったです。でも山頂からは8日前に整備した登山道があると思えば、安心して藪漕ぎを楽しめました。この日は結局青空を見ることはなかったですが、上ノ間山前後のガレ場ではイワショウブやウメバチソウなどの花々が目を楽しませてくれました。

上ノ倉山頂1

上ノ倉山頂2

上ノ倉山頂3

最後の藪漕ぎ

2月22日(月)白砂山から忠次郎山まで登山道がつながった日。

8月11日から2泊3日で登山道整備に入った3日目の午後3時、ついに白砂山から忠次郎山まで草刈り整備が届きました。2017年8月13日が記念すべき日です。三坂峠からの整備はまだ忠次郎山まで届いていなかったので、全通するのはまだもう少し先の話です。その日のうちにベースキャンプに戻って下山したので、ヘッドランプを頼りに下山したのもよい思い出です。白砂山から上の間山までの稜線では、この時イワショウブを発見しました。チョウやトンボ、カタツムリなど小さな生き物たちに癒されたり、朝夕の壮大なスケールの絶景に感動したりしながら、登山道整備の仕事を順調に進めることができました。

アキアカネ

上の間山山頂の朝焼け

ベニヒカゲ

忠次郎山

2月8日(月)8月上旬の白砂山稜線トレイルは花盛り

8月上旬ころの堂岩山から白砂山、そして上の間山にかけての稜線で見られる花を紹介です。とても面白いのは、キンコウカのお花畑があることです。キンコウカを図鑑で調べると、亜高山帯の湿原や水湿地に大群落をつくると書かれていました。白砂山稜線は土壌崩壊や浸食が進んでガレ場やザレ場が多く、キンコウカのお花畑はそんな場所で見つけることができました。とても貴重な自然が残されているのだと思います。他にもたくさんの種類のお花が見られます。とてもすべてを紹介できませんが、そんな中からいくつかを並べてみました。ガスが湧いて景色が楽しめないようなときは、このお花たちが笑顔で出迎えてくれます。

1月27日(水)素晴らしい雲海に出逢った朝の思い出

2017年8月3日の朝は、ぐんま県境稜線の山々から素晴らしい雲海の景色が楽しめました。まるで台風の余波のような荒れ狂った白い波がリアス式の海岸に押し寄せているようでした。登山道の開拓整備は上ノ間山から赤沢山手前くらいまで進んでいたので、ベースキャンプ地の猟師の尾根の頭付近のアカネ平から雲海の絶景を楽しみながら仕事場に向かいました。山の朝でこの雲海の景色に出逢えたらほんとうに幸せな気分になれますね。ところでぐんま県境稜線トレイルで手軽にこの雲海の景色に出逢える絶景の場所としては、志賀草津道路の日本国道最高地点であるラムサール条約芳ヶ平湿地群展望台2172mがあまりにも有名です。こちらは車でアクセスできるので、誰もが体験できます。ただし雲海率はどれくらいかな?

浅間連峰

白砂川源流域1

清津川源流域

白砂川源流域2

2021年1月13日(水)上ノ間山(カミノアイ)の古いプレート

2017年7月10日にようやく上ノ間山まで整備が進みました。山頂には1976年夏のGWV(群馬大学ワンダーフォーゲル部)の古いプレートが置いてありました。他にも登山道のない稜線上には古い小さな標識がたくさん残されていました。草津歩こう会とかかれたものもたくさん見つけることができます。山登りにはいろいろな楽しみ方がありますが、登山道のない藪をかき分けて山頂を目指す山登りを楽しんでいた人たちの足跡を発見するのも、登山道整備のこれまた楽しみでもありました。ところで、上ノ間山までは比較的順調に整備が進みましたが、いよいよここから難所が待っていました。地面に足がつかないコメツガやシャクナゲのジャングルのような急斜面の下りです。延々と続くぐんま県境稜線トレイルですが、様々な地形的要因によって植生も複雑です。美しいお花畑や笹原もあれば、緑のトンネルを抜けるような険しい藪もありました・・・

上ノ間山(2033m)地図

草津歩こう会のプレート

朝日が昇る上ノ間山

ジャングル突入

12月26日(土)梅雨時の稜線トレイル整備の思い出

ぐんま県境稜線トレイル未開通区間の白砂山~三坂峠間の整備は、2017年の梅雨時期から始まりました。せっかく山に入っても雨だと整備ができないので、なかなか苦労しました。7月4日、この日は梅雨の合間の貴重な晴れの日だったので、わざわざ寝袋などデポしてある装備を乾かすために日帰り入山しました。もちろん飲料水などのボッカも兼ねてです。ところでそんな梅雨の時期にこそ、たくさんの色とりどりな高山植物の花々が一斉に咲き始めます。稜線トレイルの仕事で楽しみだったのは、入山するごとに移ろい変わる白砂山稜線の花の風景でした。雨の日やガスで視界不良な日でも、雨露にしっとり濡れる花に出逢えるとなんだか癒されました。なかなか晴れの登山日和が叶わない梅雨時期にこそ味わえるトレッキングの醍醐味かもです・・・

べニサラサドウダンツツジ

シラネアオイ

ニッコウキスゲ

ハクサンチドリ

12月20日(日)2017年に初めて稜線トレイル整備に入った時の思い出

間もなく冬至です。今日も白砂山稜線は猛吹雪で荒れ狂っていることでしょう。ところで当時と真逆な夏至の頃に、白砂山山頂から朝日が昇るのを眺めたことがあります。実は管理人が2017年6月22日~23日に初めて白砂山~三坂峠間の登山道整備に入って白砂山山頂でビバークした翌朝のことでした。さて白砂山に登ったことがある方に問題です。朝日が昇る方向は白砂山山頂からだと、どちらからでしょう?夏至の頃ですから、上の間山へと続く稜線よりもずっと新潟県側の谷川連峰の山並みの方から登ってくるんですよ。この時は登山道整備の最中に滅多に出逢えないクロサンショウウオと出逢ったりした楽しい思い出があります。2000mの稜線上には登山道から外れたわからないところに、クロサンショウウオが産卵する小さな池があったりもします。

白砂山山頂からのご来光

まだ登山道がない稜線

クロサンショウウオの池

クロサンショウウオ

12月13日(日)白砂山稜線トレイルの6月初旬前後はシャクナゲの花盛り!

6月になれば稜線の残雪もほぼ融けてなくなり、かわりに色とりどりの高山植物たちの花の競演が始まります。シャクナゲの花が見頃になるのは年によって前後しますがだいたい6月初旬前後です。堂岩山から猟師の沢の頭までの稜線では、白砂山を背景にシャクナゲが咲き誇ってくれるので花好きの登山者を喜ばせてくれます。また金沢レリーフから白砂山山頂までの登山道わきの笹薮などに目を凝らすと、野生のシラネアオイがたくましく咲いていたりします。シラネアオイは堂岩山から八間山までの稜線でも見られます。他にもたくさんの花に会うことができます。梅雨の長雨に入る前の晴天に恵まれれば、最高のフラワートレッキングが楽しめます。白砂山登山口から白砂山ピストンのメインコースはもちろん、体力に自信のある人には帰りに八間山へ縦走して茅野尾根コースで周回してくるバリエーションルートも人気です。

野生のシラネアオイ

ツバメオモト

オオカメノキ

ミツバオウレン

12月6日(日)5月中旬から野反湖ではシラネアオイのお花畑が見頃です。

GWが過ぎるといよいよ雪解けが進んだガレ場やザレ場、登山道わきの目立たない場所に小さな蕾や開いたばかりの花を見つけることができます。そんな花の中でも野反湖で大人気なのがシラネアオイです。地元のボランティアが中心になってこれまでに10万株近く植栽されたシラネアオイのお花畑は壮観です。八間山登山道入り口から10分ほどの場所なので、たくさんの観光客や登山者が訪れます。野生のシラネアオイも白砂山稜線や八間山から黒渋の頭までの登山道沿いで見ることができます。

ショウジョバカマ

ヒメイチゲ

イワナシ

ナエバキスミレ

12月5日(土)毎年4月の道路開通日に野反湖山開きが行われています。

2017年までは毎年6月1日に野反湖キャンプ場で山開きが盛大に行われていました。2018年からは4月中旬の野反湖までの道路開通日に合わせて入山体育館で山開きが行われるようになりました。登山や釣り、観光など野反湖の安全祈願の神事を厳かに行っています。2020年は4月17日でした。4月下旬ころになって六合の山里では桜の花が見頃になります。山里から眺められる白砂山稜線はまだ真っ白です。野反湖の湖面に氷が浮かんでいる景色を見ることもできます。花の季節もいよいよこれからです。

白砂山稜線

まだ氷が浮かぶ野反湖

スプリングエフェメラル

11月28日(土)道路開通1週間前の白砂山山頂からのパノラマ

2020年4月10日に一足早く白砂山登山道の残雪状況を偵察してきました。2020年冬は記録的な少雪の年でしたが、4月の白砂山の積雪量は例年並みのように感じました。白砂山の山名標柱も厚い雪の下です。ただし特徴的だったのは、1月2月の季節風の影響を受けていないので大きな雪庇が発達しなかったようです。稜線上の雪は綺麗にどこまでもつながっていました。4月中旬過ぎるとみるみる雪解けが進みます。特にGW期間は前後で信じられないくらい残雪状況が変わります。この時期に山行計画を立てる方から残雪状況のお問い合わせも多く、お答えにいつも苦慮しています。いずれにしろ5月中旬くらいまでは登山道上に残雪がけっこうあるので、雪山に慣れていない登山者の方は6月以降から計画を立てることをお薦めです。

11月27日(金)冬期閉鎖の解除は、来年4月23日(金)午前10時予定 

長い冬の眠りに入った野反湖ですが、野反湖登山案内センターでは冬季も野反湖周辺やぐんま県境稜線トレイルに関する情報等を随時発信していく予定です。来シーズンの白砂山稜線は、雪解けとともに花の季節が一斉に始まります。今まで登ったことがある方も今年登った方も、もちろんまだ登ってない方も、来シーズンの登山計画の参考にしていただけたらと考えています。どうぞよろしくお願いします。今年の道路開通は例年より1週間早く4月17日でした。だからご覧のように、野反峠からの景色は完全に雪山の世界でした。でも来シーズンは例年通りなので、こんな風にはいかないかなと思います。いやいや先のことはわかりません、毎年想定外なことが起こるので・・・どうぞお楽しみに!

11月20日(土)いよいよ野反湖は来年4月頃まで長い冬の眠りにつきます。

本日管理人は堂岩山まで登山道の目印付けに行ってきました。昨日登った方の足跡はいくつか残っていましたが、さすがに今日は誰も登ってくる方はいませんでした。ここ数日は小春日和の暖かい日が続いて、登山道の雪も大方融けていました。でも今夜くらいから再び冬型に天気は下り坂のようで、きっと稜線は吹雪の大荒れになるかもです。再び冬に戻りそうです。ところで先日、ぐんま県境トレイルを縦走した静岡のOさんから、すごい記録の冊子を送っていただきました。津軽半島の竜飛岬から延々と野反湖まで本州の分水嶺を18年かけて歩きつないでこられたというものです。藪山歩きの苦労や楽しさなど面白いエピソードがいっぱいで、興味深く読ませていただきました。来年は野反湖からさらに鳥居峠を目指して歩かれるということです。野反湖から白砂山へ登る登山者はたくさんいらっしゃいましたが、反対方面の県境稜線へと縦走する方は本当に少なかったので、来年はOさんのようにたくさんの方にに大高山やダン沢の頭、さらに赤石山、渋峠へと歩いてほしいなって思います。

山のあなたの空高く・・・

本州大幹縦走

9月23日白砂山登山口にて

今日の印付け

11月8日(日)これから白砂山登山される方へ重要なご連絡です。

いよいよ11月20日金曜日午後3時に国道405号線和光原ゲートが冬季閉鎖されます。野反湖やぐんま県境稜線トレイルの登山シーズンも終盤となり、6月から土日を中心に開設してきた野反湖登山案内センターも残り僅かな業務となりました。野反湖の釣りシーズンも11日から禁漁期間に入りますが、それに伴い白砂山登山口のトイレは使用不可になるそうです。11日から20日まで白砂山登山口の利用を計画されている方は、登山口のトイレが使用できないことをご承知おきください。また、熊さんも冬眠準備にいよいよ入る季節ですが、このところ積雪のある登山道でのクマさんの足跡情報が非常に多いです。管理人も数日前に白砂山登山口から少し登ったところで(ハンノキ沢との中間)大きなクマさんの足跡が登山道を横切っているのに気付きました。ほんとうにさっき横切ったばかりという生々しいものだったので、出合頭にならなくて良かったとほっとしました。今日ムジナ平避難小屋方面から下山された登山者の方は、上の倉山から上の間山までの登山道上にたくさんのクマさんの足跡や落し物(糞)があったそうです。登山をされる方は必ず鈴などを鳴らして、くれぐれもクマさんと出合頭に遭遇しないように注意してください。

11月1日(日)これからのぐんま県境稜線トレイルは冬山登山の季節です。

一昨日ダン沢の頭へ登ってきましたが、午後の稜線トレイルは猛吹雪でした。これからの季節の2000m級稜線は、いつ何時厳しい冬山の世界になってもおかしくないです。しっかりした計画や準備の下での登山を楽しんでください。昨日は日中穏やかな気候に恵まれて、ポカポカ陽気の白砂山山頂では登山者たちがゆっくりと360度の大パノラマを楽しんでいらっしゃいました。でも急な坂の下りでは、雪が融けない日影だとスリップしやすくて、滑り止めの軽アイゼンが欲しいところが何箇所もありました。また午後になると日向のジメジメしたところではぬかるみや水たまりになっているところもたくさんあって、染みやすい靴は中まで濡れてしまった登山者の方もいました。この季節ですから濡れは禁物です。以下、昨日の白砂山登山道の様子をレポートします。

朝の白砂山登山口

堂岩分岐からの白砂山

白砂山頂からの谷川方面

白砂山頂からの志賀方面

10月25日(日)今年2回目の冠雪のぐんま県境稜線トレイル。

白砂山登山口の今朝の気温1度。夜が明けると標高1600m以上はうっすら雪化粧していました。堂岩山からの白砂山稜線は、長野県側の森が真っ白に雪化粧して、群馬県側の笹原が朝日で雪が融けて緑色になっていて、この時期ならではのとても美しい景色が楽しめたそうです。ただガレ場などの岩や石は雪が凍っていたりしてとても滑りやすかったそうです。滑って尻もちをついた方はたくさんいたそうです。滑落してしまう個所もあるので、これから登山計画をする人は参考にして下さい。またもしもの時の道迷いや時間切れ、怪我で動けなくなったなどビバークしなければならない状況に陥った時のための装備の点検も必ず怠りなくです。夜間は氷点下になるので、雨具や防寒具、ツェルト、ヘッドライト、予備食料、お湯またはコンロなどは必携です。そして、最後の命綱にもなるかもしれない登山届けと携帯のバッテリーの管理も忘れないようにお願いします。最後に蛇足ですが、地図と磁石は登山の基本装備です。

10月22日(木)晩秋のぐんま県境稜線トレイルをモニタリングしてきました。

10月20日と21日は秋晴の好天に恵まれるということで、管理人は渋峠から三坂峠までのぐんま県境稜線トレイルを歩いてきました。数日前の雪がほんの少し登山道沿いの草の陰に残っている程度で、天気に恵まれれば10月いっぱいはトレッキングがまだまだ楽しめそうです。ただし朝晩は氷点下になることも珍しくない季節なので、登山計画や装備などはしっかりと準備して山を楽しんでください。登山道の整備状況は、ダン沢の頭からオッタテ峰とオッタテ峠の間までと五三郎小屋分岐と大高山の間から大高山までが、まだ藪漕ぎ区間のまま残っています。でもわずかな区間なので今週中には整備が終わると思うので、まもなく三坂峠から渋峠まで全区間の整備が完了すると思います。また横手山から赤石山まではぬかるみがひどい箇所が多く、防水のしっかりした登山靴がお薦めです。ところで、10月18日に埼玉県のhanaさんが野反湖登山案内センターにお寄りくださって、グーグルアースで作ったぐんま県境稜線トレイルを紹介する3Dの自作映像をDVDに焼いて提供していただきました。これを見ればぐんま県境稜線トレイルがどんなトレイルかとってもわかりやすい内容です。ありがとうございます。紹介させていただきました・・・・

「群馬の山旅」

みなかみ町の土合から嬬恋村の鳥居峠までの、県境の稜線を結びつけた、100kmのロングトレイルです。Google Earth Proを使い、100kmの山旅を映像にしました。

DVD

hanaさんの自作DVDです。ご自由にお使いくださいとのことです。同じ内容の映像が左のYouTubeでもアップロードされているので、ぜひご覧ください。

10月17日(土)野反湖道路(国道405号線)の冬季閉鎖情報など

野反湖は今まさに紅葉が見頃を迎えていますが、いよいよ冬の季節もすぐそこまでやってきました。今朝は標高1800m以上の山は雪化粧していました。冬季は深い雪の中に閉ざされる野反湖ですが、例年11月30日だった野反湖までの道路の冬季閉鎖が11月20日午後3時からに変更になったとの情報が先ほど入りました。11月21日から来春4月中旬まで国道405号線は和光原ゲートより通行止めになります。またそれに先立って長野原草津口駅から野反湖までの路線バスも10月21日から冬期運休になります。冬季は花敷温泉までの運行になります。さらに野反湖登山案内センター前のトイレは11月10日までの利用になるのでご注意ください。野反湖の釣りの解禁と売店の営業も11月10日までです。

サンビキ山

三壁山

大倉山

10月11日(日)ぐんま県境稜線トレイル記念グッズの販売

野反湖登山案内センターで先週からぐんま県境稜線トレイル記念グッズの販売も行っています。野反湖周辺の山々の登山やぐんま県境稜線トレイル縦走の際に野反湖登山案内センターがオープンしていたらお気軽にお立ち寄りください。稜線トレイルの山々が描かれた手ぬぐい900円、同じくタオル700円、安全環付カラビナのキーフォルダー600円、ピンバッジ600円の4種類です。売り切れ次第終了です。

稜線手ぬぐい

稜線タオル

カラビナキーフォルダー

ピンバッジ

10月4日(日)白砂山稜線の紅葉は今週末にかけて見頃です。

昨日八間山経由で白砂山まで稜線の紅葉の様子をモニタリングしてきました。例年なら9月下旬が見頃ですが、今年はどうやら1週間ばかり遅れているようです。コメツツジやホツツジの深紅とミネカエデのオレンジが絶妙のハーモニーで笹原やハイマツ、シャクナゲの緑に映えていました。白砂山稜線の紅葉は今週末いっぱいは楽しめそうですよ。秋晴れな日を逃さないでぜひ登りに来てみてください。野反湖畔の紅葉もこれからどんどん進んでいきます。今日はエビ山から湖畔を回ってきましたが、今週末くらいからいよいよ見ごろになるのでは。というのは、岳樺が黄色く色づき始めていたりツタウルシやオオカメノキなどは真っ赤に紅葉していたりするのですが、全体的にまだ早い感じです。エビ山山頂にあるナナカマドとサラサドウダンツツジの色づきがやっと始まったばかりだったりします・・・

長野県側の紅葉が見応えありです。

ミヤマシグレ

エビ山山頂のナナカマドとドウダンツツジ

エビの見晴らしからの眺め

9月22日(火)渋峠から赤石山、野反湖までの登山道モニタリング報告。

赤石山から野反湖までの道は昭和37年に長野電鉄山岳部が開拓したと六合村誌にあります。五三郎小屋の五三郎という名前もその当時の電鉄山岳部長和田五三郎から付けられたようです。 赤石山から野反湖までの稜線の様子は、野反湖から三坂峠までの稜線とはまた違った雰囲気の魅力的なコースです。深い森と広々とした笹原の草原が二重稜線の特徴がみられる広々とした稜線上に続いていきます。さて登山道や水場の様子ですが、赤石山~大高山間はまだ刈り払い整備が入っていないので深い藪に登山道が覆われている箇所が多いです。でも踏み跡はしっかりしているので注意すれば道迷いの心配はないです。五三郎小屋の水場は、水場までの道がかなり藪が深いですが、水が涸れることはないです。大高山から野反湖まではまるで高速道路のようにきれいに整備済みです。せっかくだからたくさんの方に歩いてもらいたいと思いました。カモシカ平の正一清水は、高沢をかなりくだらないと水がとれなさそうです。

湯ノ沢の頭前後に倒木地帯が多いです。一箇所ピンクテープに誘導されないと迷いやすい箇所があるのでご注意を。

特に藪が深いのはダン沢の頭~オッタテ峠間です。でも迷うことはないので落ち着いてルートファインディングして下さい。

五三郎小屋入り口の道標です。かなり古いのでわかりにくいです。

小高山西面と大高山西面の草原は藪が濃いです。朝露や雨天はびっしょりになるので、レインウエアは必携です。

大高山からはご覧のようにきれいに刈り払いされていて、頂上でも安心して休めました。

2万5千図の1965mPにはなぜかオッタテ峰の道標があります。ダン沢の頭とオッタテ峠の間にあるオッタテ峰と勘違いしないように!


笹原に一筋の道が森の中へと続いていく風景がとてもいい感じのカモシカ平です。高速道路のようにきれいに整備済みです。

正一清水の水場は高沢の源頭をしばらく笹藪漕ぎすれば行きつくはずです。時期によって場所は前後します。

9月20日(日)忠次郎山~ムジナ平避難小屋~三坂峠間の草刈り整備完了!

昨日土曜日は草刈り整備されたばかりの快適トレイルを歩いてきました。これから紅葉シーズンを迎えるにあたってたくさんの方が白砂山~三坂峠間の縦走計画を立てられているかと思いますが、藪漕ぎなどは一切ないので安心して歩けます。ただそうかといって昨日のような霧雨の天候だとレインウエア上下を着ていないとすぐにびっしょり衣服が濡れてしまいます。2000m前後の稜線はすでに秋めいてきてけっこう冷涼な気候なので、濡れない対策が必要です。上の間山を通過して赤沢山手前付近では数日以内のクマの落し物がありました。セバトノ頭を過ぎて1766mPから先はブナ帯になります。今秋はブナの実が豊作なのかどうか知りませんが、クマはブナやミズナラの実が大好きですから頭上にもご注意ください。特に三坂峠付近ではクマ棚が毎年見られます。ムジナ平避難小屋の中も点検。綺麗に使用されていました。ただこのところの雨の多い天候が続いたせいで湿気っぽかったので、30分くらいドアを開けっぱなしにして空気の入れ替えをしておきました。その間ムジナのノートを開いて縦走登山者の感想を読ませていただきました。水場入り口から水場までの通路も草刈り整備されていました。これで安心して水くみに行けます。水場は2番目の左からの小沢ですからお間違えのないように。1番目の沢はいつも涸れています。笹平から先は笹が伸びやすくて整備前は藪漕ぎが大変だったところですが、見事なほどに綺麗に刈られていました。前回よりも速いタイムで歩けたと思います。

姿はないけど熊の縄張りです・・・

むじなのノートよろしくです。

湿気っぽいのでマットとシュラフカバーがあると快適。

笹平付近もご覧通り綺麗に笹刈り済みです。

9月13日(日)日高信六郎の白砂山登山記のこと

先日記した白砂山覚書のなかに登山者として初めて白砂山に登頂した人が日高信六郎らと紹介しましたが、彼自身が大正6年10月12日から16日までの当時の登山の様子を白砂山登山記として詳しく残していらっしゃいます。何より貴重なのは、これを読めば当時の交通事情や野反湖がまだ沼だった頃の村人たちの生活の様子などがよくわかってとても面白いことです。白砂山登山道は当時まだあるはずはなく、彼らはハンノキ沢とタカンボウ沢を沢歩きで詰めてシラビソ尾根の上部に取り付き八十三山と堂岩山の鞍部手前で幕営、翌日1日かけて堂岩山から白砂山を往復したようです。残念ながら景色が楽しめたのは堂岩山付近でのひとときだけで、白砂山頂まで霧にまかれたうえに昼過ぎからはとうとう雨にも降られたようです。そんな彼の白砂山頂での文章を抜粋します。「頂上は笹に覆われ、上州側も一面に笹と草の斜面をなしているが、信州側は灌木林に覆われている。その笹の中に壊れ残った三角標柱のみが寂しく立っている。寒いのでそこそこに中食をしまって帰途につく。このころから霧は雨となって濡れた笹はすべることおびただしい。」山頂で絶景が楽しめなかったのは本当に残念でしたねと声をかけたくなる文章です。このとき最高の秋晴れに恵まれたならば、また違った登山記になっていたかと想像すると、これもまた興味深いです。

9月12日(土)上ノ倉山は昔、東沢山と呼ばれていたようです・・・

小暮理太郎の「山の憶い出下」に所収の東京都岳望に、ぐんま県境稜線の山々のことが記されていました。大正5年頃の東京から、四阿山から御飯岳、草津白根山、池ノ塔山、渋峠、横手山、大高山、八間山、堂岩山、白砂山、上ノ間山、忠次郎山、東沢山、大黒山、セバト連嶺、仙ノ倉山、万太郎山辺りまでがどうやら望見できたらしいです。今よりも空気が綺麗に澄んでいたし、高い建物もなかったから昔のほうがよく見えたのかもですね。ところで東沢山って気が付きましたか?どうやら現在ある上ノ倉山2107.9mのことらしいです。正確には三角点のある2107.9m峰ではなくその南西に続く2120m峰のことを指して東沢山と呼んでいます。その個所を抜粋すると、「上ノ間山から尾根は北方に延びて2080mの忠次郎山になり、さらに2120mの東沢山を起こして大黒山で終わっている。」となっています。上ノ倉山という山名はいつから呼ばれるようになったんでしょうね。

9月10日(木)天気予報でも予測できないゲリラ雷雨にご注意ください。

昨夜は中之条町に大雨洪水警報が発令されてゲリラ雷雨に見舞われました。そういえば2017年8月6日夜、管理人は稜線トレイル整備中白砂山稜線でゲリラ雷雨に襲われて不安な一夜を明かしたことを思い出しました。あとから吾妻ゲリラ豪雨と名付けられるくらいだから結構激しいものでした。9月いっぱいは気温の高い日が続くそうで、昨日みたいなゲリラ雷雨が起こる可能性はまだまだ続きそうです。山の中でびしょ濡れになった体は低体温のリスクがとても高いです。先日の台風もそうですが、異常気象が年々ひどくなっていくようで、これからも予期せぬことがいつ起こっても不思議じゃないです。ぐんま県境稜線トレイルの縦走登山を計画している方はくれぐれも天候判断や装備の点検などに注意して安全登山を心がけてください。また最近沢登りでの入山の方も多いですが、遭難寸前の事例もありました。実力に見合ったコースの見直しなど無理のない計画をお願いします。 

当日朝の入山時のハンノキ沢です。渇水気味でした。

下山時のハンノキ沢です。橋が流されていました。

北沢取水口です。この時の小さな土石流が流れた跡が今も残っています。

堂岩山~水場間の区間でも土石流が大量に流れた跡が今も残っています。

9月5日(土)午後から雷雨の予報

昨日は朝から久しぶりの青空に恵まれて最高の山日和と思われました。しかしながらお昼前から天候急変して、午後は激しい雷雨に遭いました。今日も同じような天気予報です。白砂山稜線へ登山する方はゲリラ雷雨には十分に注意して楽しんでください。ところで野反湖~長野原草津口駅の路線バス時刻表を掲載しておきます。登山計画の参考にしてください。第1便の長野原草津口駅~花敷温泉間は土日祝休みです。運行期間4月末~10月中旬くらいです。

9:11 12:19 15:11    野反湖   8:56 11:58 15:01

9:23 12:31 15:23    野反峠   8:48 11:50 14:53 

9:52 13:00 15:52  花敷温泉   8:15 11:17 14:20

10:06 13:14 16:06  道の駅六合     8:01 11:03 14:03

10:27 13:35 16:27 長野原草津口駅  7:40 10:42 13:45

9月3日(木)白砂山~三坂峠間はエスケープルートがありません。

ぐんま県境稜線トレイル入下山ルート検討図上会議「報告書」が届きました。新規開通区間である白砂山と三坂峠間で遭難救助が迅速にできるルートがないかを山岳関係の識者が検討した結果の正式な報告です。詳細は報告書をご覧いただくとして、最後のまとめは以下のようになっています。「以上のとおり、三坂峠から白砂山間のぐんま県境稜線トレイルの各地点と山麓を安全に結ぶ入下山コースの新設は図上検討の結果、不可能との結論となった。ついては前述したとおり、携帯電話の圏外問題の解消を図るとともに、既存トレイルの整備を図ることで、安全性と快適性の向上を図っていくべきと考える。」登山前にもう一度ご自分の体調のことや登山計画、装備の確認などをして安全第一でぐんま県境稜線トレイルを楽しんでください。

赤沢山付近から白砂川源流域の様子

赤沢山付近から上の間山へと続く稜線

8月31日(月)大空堀沢の大熊岩

ぐんま県境稜線トレイルの小さな見どころの風景を一つご紹介します。野反湖から白砂山を過ぎてさらに猟師の尾根の頭を過ぎるといよいよ上の間山がどっしりと眼前に現れます。その上の間山までにもう一つピークらしからぬ凸地形があります。(注:現在の地図等には記載がないですが昔の文献には大空堀の頭と記載されています。)そこから群馬県側の斜面を見下ろすと大熊岩を見つけることができます。白砂山から上の間山へ向かう人は見つけやすいですが、上の間山から白砂山へ向かう人は見つけにくいでしょう。またガスがわきやすい稜線上ですから、晴れていないと見えないです。これから紅葉の秋になるとツツジ類に覆われた大熊岩は錦秋の毛皮に彩られることでしょう・・・

8月30日(日)カモシカ平の幾何学模様のこと知ってますか?

気象条件の厳しいカモシカ平には構造土が見られます。なぜ構造土が見られるかというと、冬季は強い季節風のために雪が積もらないので凍結しやすいことと南面にあるため寒暖差が激しいのでしょう。そのために凍結と融解を激しく繰り返してできるんだと思います。なぜ幾何学模様になるのかは、ぜひ構造土の専門家に教えてほしいです。ところでこの場所に構造土があることを知らずに立ち入ってお弁当を広げたりキャンプしたりする場合もあるので、できれば踏み荒らさないようにご配慮お願いします。草津白根山の本白根山の鏡池は亀甲模様の構造土が水面下に見られましたが、2018年1月23日の本白根山噴火で現在も立ち入り禁止なためにこちらは見ることができません。

カモシカ平ガレ場

亀甲模様1

亀甲模様2

なんとなく?模様

8月28日(金)ぐんま県境稜線トレイルの秘峰大高山2079m

野反湖からカモシカ平までの登山道は先日8月20日のモニタリングで笹刈り整備が綺麗にされていて快適に歩けました。その後大高山までの登山道も整備されたとの情報が届きました。まだ管理人は歩いていませんが、とりあえずお知らせしておきます。(この情報が間違っていたらぜひご連絡ください。)また鷹巣尾根コースからのオッタテ峠~大高山間、オッタテ峠~ダン沢の頭間も近日中に草刈り整備に入る予定だそうです。ぜひこちら方面の縦走計画を立てている方は参考にしてください。大高山2079mはぐんま県境稜線トレイルの山の中であまり知られていない山ですが管理人がお気に入りの山です。野反湖からぐんま県境稜線トレイルをたどるだけでなく、鷹巣尾根登山道からオッタテ峠登り上げてぐんま県境稜線トレイルを小高山経由で登るバリエーションルートもあります。

積雪期の大高山

天狗平から

秋の天狗平

大高山山頂付近から

大高山マップ

野反湖から1日コースです。

8月21日(金)ぐんま県境稜線トレイル渋峠~野反湖モニタリング

昨日20日、渋峠朝6時スタートして野反湖までの区間で危険個所がないか等モニタリングしてきました。渋峠から赤石山までは草刈り整備済みです。1か月前の梅雨の真っただ中の登山道はぬかるみだらけで大変でしたが、かなりドライになってきていたので長靴じゃなくてももう大丈夫です。ただ木道の階段などかなり老朽化していて登山道自体が荒廃しているので、非常に歩きにくい箇所が多いです。転倒などに注意が必要です。また鉢山付近でクマの真新しい落とし物がありました。私が鉢山山頂のベンチで休憩しているときに物音がしたので、どうやらその時のもののようでした。赤石山からカモシカ平までは昨日時点でまだ草刈り整備は入っていません。湯ノ沢の頭の手前D30やD29前後は昨秋の台風19号の倒木被害が大きいところですが、2か所ほど折りたたみ鋸で通行しやすいように枝払いをしておきました。ちょっとは通過が楽かな。笹薮がひどいのが、ダン沢の頭の前後、オッタテ峰からオッタテ峠まで、小高山前後、五三郎小屋分岐から大高山まで、カモシカ平へ下る笹原などです。まぁほとんど樹林帯の中以外です。でもこの区間の魅力がワイルド感と秘境ムードだとすれば、好意的に受け止めていただける登山者もきっとたくさんいるのでは。

ダン沢の頭からの下り

オッタテ峠から小高山への登り

五三郎小屋の水場までの道は笹薮に覆われていますが、水場は使用できます。

カモシカ平への下りの笹原もまだ笹薮ですが、カモシカ平から野反湖まではどうやら草刈り整備済みのようです。

カモシカ平の正一清水(水場)への道も草刈り整備済みですが・・・・

日照り続きなので水場にはたどり着かず。でも藪を漕いで下れば必ず水場にはたどり着きます。

カモシカ平から先、高沢山や三壁山は草刈り整備して歩きやすいです。

三壁山から眺める野反湖の風景はお薦めです!

8月19日(水)ぐんま県境稜線トレイル野反湖~三坂峠モニタリング

お盆休み後になって安定した夏空が続いています。朝五時に野反湖をスタートして三坂峠まで日帰りで登山道のモニタリングをしてきました。白砂山から忠次郎山までは整備済みですが、忠次郎山から三坂峠までは近日中に整備が入ります。笹薮が登山道を覆い隠しているところが半分くらいありますが、相当の登山経験者であれば道迷いするほどではないので安心して登山計画をしてください。ただし朝露や雨天時はレインウエアが必携です。ムジナ平避難小屋の使用状況も見てきました。気持ちよく使っていただくためにゴミの持ち帰りなど「来た時よりも美しく」でよろしくお願いします。そして小さなお掃除セットとムジナのノートを設置してきました。避難小屋に泊まったり休んだりした方に活用していただけたら嬉しいです。またムジナ平避難小屋近くの水場の様子も確認してきました。とても細い流れなのですぐに涸れると心配される方もいますが、管理人はここ4年間で枯れたところは見たことがないです。ペットボトルをいっぱいにするのに数分かかります。でもとても冷たくて美味しいと個人的感想です。(利用は自己責任でお願いします。)

豪雪に耐えられる設計のムジナ平避難小屋

ぜひお立ち寄りの際には、稜線トレイル山旅の感想をどうぞ

いつもこんな細い流れなんです

ささっ葉で上手に注ぎましょう

8月16日(日)白砂山覚書

白砂山の登山者の初登頂記録は、1917年(大正6年)10月14日~16日、日本山岳会の日高信六郎、森喬、地元入山のガイド山本昭吉、山本嘉久平です。その時の様子は日高信六郎が「朝の山、残照の山」で詳細に記述されています。ただこの時すでに白砂山頂には三角点標石はあったということです。それから1929年(昭和4年)10月13~15日、第一高等学校旅行部の小林太刀夫長谷部照正が赤湯から清津川を遡行して白砂山登頂。さらに猟師の沢を下降して花敷温泉まで案内人なしで縦走しました。日本山岳会の中村謙らの一行はユニークな山行を行っています秋山郷から魚野川を遡行して赤石山を超えてガラン沢を下降し、再び花敷温泉で合流する白砂川を遡行して白砂山を登頂しました。これも1935年(昭和10年7月)の記録です。地元吾妻山岳会による白砂山初登頂は昭和9年。白砂川遡行ルートと四万温泉側三坂渓谷からも登頂しています。積雪期では藤島敏夫が白砂山をスキーでピークハントしたのは、1927年(昭和2年)4月30日。「山に忘れたパイプ」という心温まるエッセイを結晶させた山行です。この中に出てきた純朴で正直な若い山ガイドは小倉の山口仙治郎と記されています藤島はこのスキー旅より以前、1921年(大正10年)4月下旬にも、ツボ足でガイドの山本昭吉とともに野反池と八間山を遊んでいます。そして1928年(昭和3年)4月、角田吉夫と他1名が山本藤作を案内に、白砂山と大高山をスキーで登頂。田部重治編「スキーの山旅」の春の野反池に、その時の山旅が詳細に記されています。三国峠から大黒の頭、白砂山、さらに野反湖までの縦走は、1935年(昭和10年)4月日本登高会の吉田元、巻田外茂三によるスキーでのビバーク縦走でした。記録は近代登山が始まってからの登山者のものだけど、地元の猟師や木地師達は生活の糧を得る場所として、彼らよりずっと以前からこの辺りの山域を歩き回っていたと想像されます

8月16日(日)忠次郎山の忠次郎ってだれ?

白砂川源流の沢の名前には人の名前が付けられているものがあります。例えば忠次郎沢や源四郎沢、庄九郎沢、興五右衛門沢(黒渋沢)です。これらは、昔の熊捕猟師の名前のようです。おそらく縄張りから付けられた沢名かもしれません。すると、白砂川源流最大の支流、猟師の沢というのは、共同の狩場だったのでしょうか。白砂川源流にはたくさんの熊が棲んでいるようです。数年前、紅葉真っ盛りの白砂川を沢登りしたときは、真新しい熊の足跡にいくつも出逢いました。忠次郎山は、沢名だけでなく沢の源頭にある山頂の頂にまで名前が付けらていますが、忠次郎とはいったいどんな猟師だったのでしょう?忠次郎とは、吾妻一の熊捕名人といわれた四万の猟師、佐々木忠次郎のことです。忠次郎は、父市太郎から熊捕の秘伝を教わって24歳から猟師になりました。1953年(昭和28年現在)の67歳の時点で、猟師生活43年の間になんと120頭もの熊を射止めたそうです。どんな年でも1頭以上は射止め、昭和4年はひと冬に8頭を射止めたのが最高。猟期に入れば四万から40㎞の奥地にあるスルスの岩洞を根城に小屋掛けして、穴熊を狩るために山籠もりの生活だったようです。

8月14日(金)八間山周辺登山道で道迷いに注意!

通称白砂~八間縦走コースが人気です。野反湖登山案内センターがある白砂山登山口からシラビソ尾根コースで白砂山に登り、帰りは堂岩山分岐から中尾根~黒渋の頭コースで八間山へ縦走して茅ノ尾根コースで池ノ峠駐車場、そして白砂山登山口に下山するコースです。ところで、白砂~八間縦走コースで初めて八間山頂に行かれた方の中には、うっかり間違った方向へ下山してしまった方がいるようです。八間山頂から茅ノ尾根コースで白砂山登山口に戻りたい方は、いったん中尾根~黒渋の頭コースに戻って三叉路を直進してください。写真のイラストを参考にしてください。ぐんま県境稜線トレイルや野反湖周辺の登山道は、標識が老朽化しているものも多くわかりにくいものが大変多いです。悪天時などは大変道迷いしやすいです。最低限の地図と磁石、GPSなどを持って登山を楽しんでください。

中尾根の頭~黒渋の頭間のピンクテープ

残雪時は特に間違えやすい箇所です。左のほうが登山道だと思って進んでしまいます。先日草刈り整備が済んだので安心して歩いてください。

茅ノ尾根登山道の倒木整備

昨秋の台風19号の倒木被害によって長らく通行が大変な区間でしたが、整備がされました。これで安心して通行できます。

8月11日(火)これからの季節は、稜線トレイル上での天気の急変と熱中症にご注意!

山の日3連休は大勢の方にぐんま県境稜線トレイルの情報ターミナルでもある野反湖登山案内センターを利用していただき大変ありがとうございました。特に最終日の山の日は朝から登山日和な天気だったので、老若男女、初心者からベテラン、ファミリー、トレランなどたくさんの方が野反湖登山案内センターから白砂山登山を楽しまれました。その中でムジナ平避難小屋から野反湖まで縦走された山岳会のベテラングループの方に稜線トレイルの感想をお聞きしました。ムジナ平避難小屋には7名の方が泊まられましたが、新築でとても快適だったそうです。ムジナ平近くの水場には藪を少し漕いで行ってみたら、チョロチョロだけど何となく甘いとても美味しい清水だったとのこと。そして避難小屋から白砂山までの稜線歩きは、新しくできた登山道からずっと素晴らしい景色が楽しめてとても楽しかったとのことです。ところで梅雨明けしていよいよ夏山らしい天気になりましたが、午後からゲリラ雷雨など天気の急変にはお気を付けください。朝早めの出発でお昼前後には下山する計画が安全です。また熱中症でのトラブルも多くなります。転倒や滑落などの事故も体の不調でバランスを失って起こることも多いので、いつもより多めの水分補給も忘れずに。

8月8日(土)白砂山~忠次郎山間で唯一緊急時に携帯が通じる場所

今日から山の日3連休です。3連休中は白砂山~三坂峠間の新規登山道開通区間を縦走される登山者も多いかと思います。ぜひ安全第一登山でよろしくお願いします。ところで縦走中にもしものアクシデントがあったとき、携帯電波(ドコモ)がつながりやすい場所が一箇所あるのでぜひ知っておいてください。猟師の尾根の頭付近の34番プレートがあるところです。この前後で携帯電波(ドコモ)がつながるところは堂岩山か三坂峠まで行かないとないので、とても重要な場所です。(時間帯によっては電波状況が悪い場合がありますが、その場合にSNSだとつながりやすいです。)

8月5日(水)ぐんま県境稜線トレイル白砂山~忠次郎山の登山道整備終了!

昨日梅雨明けの好天を利用して赤沢山手前から忠次郎山まで整備が進んで、白砂山から上の間山、赤沢山そして忠次郎山までの区間が藪漕ぎもなく歩きやすくなりました。野反湖から白砂山ピストンを予定している方は、ぜひもう少し頑張って上の間山や忠次郎山ピストンもチャレンジいかがですか?上の間山までなら白砂山からさらにプラス往復2~3時間です。忠次郎山ならプラス往復3~4時間です。ただし長時間行動になるので疲労やゲリラ雷雨などリスクも大きいので慎重に計画・準備してチャレンジお願いします。白砂山から先の三坂峠までエスケープルートがなく、かつ携帯の電波もほとんどつながりません。忠次郎山から三坂峠までは今週から来週にかけて草刈り整備が入る予定だと聞いています。こちらの整備状況もなるべく早めにお知らせできるようにしたいと思います。全線整備が終われば野反湖~四万温泉もしくは三国峠縦走も快適に歩けるようになると思います。

忠次郎山にタッチ

カニの横ばいならぬササで横ばいの急坂です。

下界は真夏日でしょうが、稜線は涼しいです!

アキアカネ大乱舞の稜線トレイル漫歩

8月2日(日)白砂山から赤沢山手前まで登山道草刈り整備済み

土曜日は夕方までガスで全く視界のない稜線トレイル草刈り整備でしたが、日曜日は朝から最高の青空に恵まれて草刈り整備が予想外に進みました。白砂山から上の間山の先、赤沢山までの鞍部付近まで快適に歩けるようになりました。ただし群馬県側に切れ落ちているザレ場や草付きの箇所は通行に注意してください。転倒やスリップは滑落事故につながります。また一箇所急坂の区間があります。短いですが朝露や雨天時などスリップしやすいです。くれぐれもお気を付けください。ところで白砂山よりも手前、白砂山登山口から白砂山までの区間や堂岩山から八間山までの区間は今のところ草刈り整備は入る予定がないです。本日トレイルランの装備で入られたグループの方が手足をかぶれて下山されました。登山ですから長袖長ズボンが良いと思います。それに早朝時は朝露でびしょ濡れにもなりますよ。レインウエアもぐんま県境稜線トレイル登山の装備としてよろしくお願いします。

7月31日(金)白砂山~三坂峠登山道刈り払い作業のお願い

いよいよ待ち遠しい梅雨明け宣言も出そうです。昨日白砂山へ登山道刈り払い作業の注意看板を設置してきました。もしも登山中に刈り払い作業している現場を通りがかるときは、必ず作業員が気が付くまで合図をしてくださるようにお願いします。作業員が登山者に気づかないのに無理に通過しようとすると事故が起こります。くれぐれもよろしくお願いします。また刈ったばかりの笹は滑りやすいので、登山道が急坂だったり斜めに切れ落ちているようなところは滑って転倒や滑落事故を起こしやすいので注意してください。昨秋に新築されたムジナ平避難小屋や水場の様子も見てきました。

頑丈なつくりの避難小屋です。冬季は2階から入れるような構造です。定員は10人くらいかなあ。

内部は昼間でも暗いです。天井は高いので冬季は寒いかも。寝具やマット、暖房器具など何もないです。

避難小屋の周りはテントが5~6張り以上は設置できるくらいの広場です。

赤沢山付近の笹薮が一番濃い箇所。ピンクテープをつけておきました。

ムジナ平近くの水場入り口

こんな感じの笹薮を漕げばすぐ小さな沢になって、数分の距離です。

小さな清水です。笹の葉の先から落としてあげると汲みやすいです。

タケノコを食べたクマさんの白い落とし物。

7月29日(水)野反湖~三坂峠登山道モニタリングでのクマ情報。

ずっと濃い霧のためにせっかくの稜線トレイルの絶景がまったく楽しめませんでした。そのかわりにこんな日に歩く登山者の気持ちのことを想いながら歩いてきました。まさか管理人以外に歩いている人がいるとは思いもしなかったのですが、上の間山と赤沢山の間で三国峠からムジナ平避難小屋泊で歩いてきたソロの登山者とすれ違いました。ずっと雨の中を歩いてこられたようです。そして三国峠と西稲包山の間でクマと至近距離で遭遇した話をしてくれました。突然近くの藪5mくらいのところに立ち上がって牙をむいて威嚇するクマさんがいたそうです。それでどうしたんですかと聞いたら、知らぬふりをして通り過ぎてなんともなかったそうです。ちょっとこの話を聞いて管理人もビビってしまいました。するとびっくりしたことに、忠次郎山と上の倉山の間で真新しいクマさんの落し物を見つけてしまいました。ギョエ~!そのあとはずっとヤッホーを叫びながら歩き続けました。クマさんに突然出合い頭で遭遇して遭難事故に遭わないためにも、稜線トレイルを縦走する登山者の皆さんには、クマ鈴やラジオ、掛け声などこちらから常に人間の存在を知らせる工夫をくれぐれも忘れないようにお願いします。

真新しいクマさんの落し物

忠次郎山の標柱が何者かによって破壊されていました。

この破壊力は、クマさんの仕業でしょうか。

赤沢山付近で笹薮が濃い場所にはピンクテープをつけておきました。

7月23日(木)7月下旬の白砂山稜線花情報

今日から4連休ですが残念ながら梅雨空スタート。でも白砂山方面に2組3名の登山者が元気よく登っていきました。稜線からの景色には恵まれないでしょうが、こんな日は雨露に濡れた花々に癒されながら歩くのも楽しいです。そしてお昼過ぎに万座温泉から途中テントで一泊しながら縦走登山をされた男性ソロが下山しました。縦走なので野反湖からはバスで帰られました。全身ずぶ濡れでしたが、ロングトレイルを苦労して歩いてきた充実感と達成感がいっぱいのいい顔をされていました。2017年7月26日に管理人が白砂山稜線を歩いた時の花の写真をいくつかご紹介します・・・

7月22日(水)白砂山~三坂峠登山道情報

明日から4連休ですが、今年はどうも梅雨明けが遅くてスッキリした青空は期待薄です。それでもぐんま県境稜線トレイルの縦走登山を計画している方がいらっしゃるかもなので簡単な情報提供です。今年の白砂山~三坂峠の草刈り整備はまだどちらからも入っていません。梅雨明け後天候が安定したら草刈り整備に入る予定です。それまではこの時期どうしても日当たりのよい斜面は笹やイタドリなどの草が伸び放題になって登山道を覆い隠していたりします。そんな時は慌てず周りの様子を見まわして登山道の道型を見つけながら進んでください。ガスで視界が悪いときは特に注意してください。赤沢山周辺と笹平が草藪の成長が早いです。またムジナ平の水場ですが、まだ笹刈りしていないので初めは藪漕ぎをしながら沢の中を歩きます。入り口から5分くらいです。とても小さい清水なので見つからないで帰ってしまう人もいるかもしれません。7月いっぱいは水が枯れるなんてことはないでしょう。


今夏もトンボが舞い始めました。やっかいな虫を追っ払ってくれる登山者の味方。 

旧三国スキー場跡から入山する人は、豪雨後の増水した湯ノ沢の渡渉に要注意です。

白砂山山頂から横手山が見えます。横手山の右にかすかに槍ヶ岳が見えます。

7月20日(月)湯ノ沢の頭のビバーク適地情報

ぐんま県境稜線トレイルの野反湖~渋峠間でビバークせざる負えない状況になったとき、ツェルトやテントがいくつも張れる唯一の場所が湯ノ沢の頭からちょこっと東側の場所にあります。ただしトレイルに湯ノ沢の頭の標識はないのでご注意ください。右の岳樺が標識を食べているところが湯ノ沢の頭です。ぐんま県境稜線トレイル珍百景です。ドコモの携帯は通じます。予定より時間がかかって夕闇が迫ってしまった時やゲリラ雷雨に遭いそうな時はもちろん、初めから計画してビバークする場合もあるかと思います。ところで湯ノ沢の頭の名前の由来はなんでしょう?湯ノ沢ですからつまり温泉が湧き出ているところがあるということなんです・・・

赤石山から…

ダン沢の頭から…

近くにクマさんの落し物が…

この下にガラン沢温泉が…

7月18日(土)梅雨空な日は机上登山(空想登山?)などいかかでしょうか…

この夏縦走コースにチャレンジしたいという人へ、ぐんま県境稜線トレイルの各種バンフレットの紹介です!  ぐんま県境稜線トレイルは、谷川連峰から白砂山稜線、野反湖、志賀高原、草津万座、そして四阿山まで続くロングトレイルですから、歩く人の体力や技術、経験と計画する季節や日数、登山スタイルなどで皆さんそれぞれのマイコースを楽しんでほしいと思います。野反湖登山案内センターが開所している場合は各種パンフレットを取り揃えていますので、野反湖にお越しの際はぜひお寄りください。パンフレットのそれぞれの稜線トレイルの写真はどれも素敵です。開所していない平日や時間外でも建物内のラックにありますのでご自由にお持ちください。ただし人気のパンフレットは品切れの場合もあるので御了承くださいますようお願いします。 

万座鹿沢エリア

草津温泉・志賀高原エリア

野反湖エリア

三国・四万エリア

谷川エリア

全体版

野反湖マップ

中之条山歩路

7月17日(金)野反湖のニッコウキスゲは今週末が最高の見頃です・・・

野反峠(富士見峠)付近のニッコウキスゲも満開といっていい咲きっぷりです。梅雨空で視界不良な天気でも、白い霧の中に次々と浮かび上がる黄色いニッコウキスゲのお花畑も趣がありますよ。でもひょっとしたら突然霧が晴れ、太陽の光がお花畑に届く瞬間に出会えたらラッキーかも!ところで野反湖畔や野反峠周辺の登山道はこのところの長雨続きでぬかるみや水たまりが多いです。また笹薮も伸び放題になっていて、雨露で下半身がずぶ濡れになります。ニッコウキスゲを快適に楽しみたい方は、レインウエアとしっかりした登山靴にスパッツの着用をお薦めします。カモシカ平のニッコウキスゲの情報は大変申し訳ないですが今のところ不明です。先週末カモシカ平へ訪れた登山者からの情報ではまだ見られなかったとのことです。白砂山稜線付近は先週末管理人が登ってきましたが、いよいよこれからニッコウキスゲが咲き始めている感じでした・・・

ニッコウキスゲ1

ニッコウキスゲ2

ニッコウキスゲ3

ニッコウキスゲ4

7月12日(日)白砂山~八間山縦走登山道の点検&お花の見頃調査。

今日も不安定な梅雨空で、そんな天気でも21人の登山者が白砂山を目指しました。管理人も午前8時頃登山道モニタリングのために入山しました。このところ登山日和に恵まれない日が続いて今日こそはという思いでしたが、結局白砂山稜線から山頂まで視界ゼロでした。でもこんな日は登山道沿いに咲く高山植物の花々を愛でながら歩くのも楽しいです。またイタドリが伸び始めて登山道を覆い始めていました。ちょこっと整備もしながら予定通りのコースで午後2時過ぎに下山しました。ところで、ぐんま県境稜線トレイルには登山者の遭難時の位置把握のために右の写真のようなナンバープレートが随所に設置されています。C-39 は堂岩山と猟師の沢の頭の間にあります。C-39は厳しい気象条件の風雨や吹雪で痛めつけられてすでにこのような風格です。白砂山登山の際にはぜひご確認ください!白砂山稜線トレイルで見かけた木々や花々の一部を紹介します・・・

ギンリョウソウ

ハリブキ

オオコメツツジ

ハクサンシャクナゲ

オノエラン

ニッコウキスゲ

ハクサンチドリ

ハイマツ

7月11日(土)八間山池ノ峠駐車場側登山道の倒木迂回路を整備しました!

今日雨上がりの白砂山登山口でアキアカネを確認しました。チョウ類もたくさん飛んでいました。オニアザミに吸引しているヒョウ柄のチョウチョ君にも出逢えました。ところで梅雨明けが待ち遠しいですね。今日のような天気でも2グループ7人の登山者を見送りました。1グループが白砂山、1グループが三壁山~エビ山周回ルートでした。梅雨明けしたらいよいよ本格的な夏山シーズンです。ニッコウキスゲが稜線トレイルで迎えてくれたらいいですね。ところで気になっていた八間山の倒木迂回路の整備をしてきました。これで八間山縦走や白砂山~八間山縦走をする登山者の方々にとっては、ちょっぴり安心して通過できるようになったと思います。どうぞご安全に!

現場1

現場2

現場3

現場4

7月8日(水)梅雨明けが待ち遠しい白砂山稜線トレイル

2年前の7月9日に野反湖から四万温泉までぐんま県境稜線トレイルを歩いた時のニッコウキスゲの様子を動画で紹介します。朝方は雲が稜線上に次から次へと湧いてきて、とても感動的な光景を見せてくれました。ニッコウキスゲが咲いているところは急な斜面の草原が多いので、花に見とれて歩いていたら滑落する危険があります。猟師の尾根の頭付近まで来るとなだらかな草原の中の一歩道になりコバイケイソウのお花畑でした。ニッコウキスゲもそうですが、特にコバイケイソウは花が少ない年もあるので、今年はどんな光景で迎えてくれるのかドキドキしますね。いよいよ梅雨明けしたら、ぐんま県境稜線トレイルの白砂山~三坂峠間をトレッキングにチャレンジしてみようという方も多いと思います。ぜひ安全第一でニッコウキスゲが咲くロングトレイルを楽しんでほしいです。

7月6日(月)梅雨時期の白砂山稜線トレイルの安全登山

昨日の日曜日は天気予報が良いほうに外れて10名余りの登山者が白砂山へ登っていきました。皆さんを見送った後、白砂山登山口から10分ほど歩いたところにある池ノ峠展望台から堂岩山の様子を確認してきました。雲もかからず視界良好そうで安心しました。でも堂岩山から先の白砂山稜線の様子はわかりません。お昼過ぎに下山してきた登山者に白砂山稜線トレイルの様子をお聞きしました。堂岩山から先は南からの風が強く、稜線には雲がかかって景色も見えたり見えなかったりだったそうです。白砂山登山で天気が怪しいと感じたり、体力的もしくは時間的に不安だなと思ったりしたら、堂岩山で必ず進退判断してください。これからの大気が不安定な季節は、避難するところもない稜線上で突然の雷やゲリラ豪雨に遭うこともあります。

7月4日(土)いざというときのために登山届の提出をお願いします。

登山届を出さないで遭難された方が何日もたってからどこの山に登ったかもわからず大騒ぎになるというニュースが時々あります。登山届は本人はもとより家族や身近な人たち、そして危険を冒して捜索する人たちのためになくてはならない命綱です。登山届の作成や提出に手間がかかって面倒くさいというのは昔の話です。今の世の中IT時代ですから登山届の方法もどんどん進んでいて便利になっています。群馬県警のホームページではいくつかの登山届の提出方法があって、自分に合ったやり方を選べます。例えば管理人自身はワードで作った自分専用の登山届を群馬県警のホームページ上から添付ファイルで送信して登山届を提出することが多いです。野反湖登山案内センターを開設して登山者の方々からお話を聞くと、若い世代を中心に登山アプリを使っての登山届提出の方も多いようです。例えばコンパスというアプリはスマホやパソコン上で登山計画を作成してそのまま登山届の提出もできて簡単です。無事下山したらワンクリックで報告を入れれば終了です。もし下山報告がなければ自動的に遭難事故として関係機関に伝達される仕組みです。山の中で身動きが取れなくなったときは安心です。携帯電波の届きにくいぐんま県境稜線トレイルの縦走登山向きではないでしょうか。これから登ろうというときにまだ登山届けがお済みでない方は、白砂山登山口のトイレのある建物内に備え付けの登山届用紙がありますので、これに登山計画を記入していただいて登山ポストに投函してくださるようお願いします。

野反湖登山案内センターもおすすめ!

白砂山登山口に設置してある登山届用紙

トイレ建物内にある登山ポスト

7月3日(金)ぐんま県境稜線トレイル稲包山登山口周辺のヤマビル対策その1

四万温泉登山口を入下山する場合はヤマビル対策を必ず行ってください。管理人の経験ですが、7月に野反湖から四万温泉まで縦走した時、夕方に奥四万湖畔の稲包山登山口に下山しました。下山後すぐにヤマビルが体についていないかチェックしたところ7匹衣服の上に付いていました。薄暗い広葉樹林の中の下りでヤマビルが吸い付いてきたのだと思いますが、まったく気付きませんでした。それでもすぐにヤマビルを退治したので被害はゼロでした。まずはヤマビル生息地帯に入る前にヤマビル忌避剤や食塩水などを靴や衣服にしっかりスプレーすると効果があります。その際ズボンのすそを靴下の中に入れたりしてヤマビルが地肌に侵入できる隙間を作らないようにしましょう。また入山中はこまめにヤマビルが衣服に付いていたりしないかチェックしたり、下山後ももちろんヤマビルが身体に潜り込んで吸血していないかチェックしたりすることなどです。ヤマビルが最も活動するのは気温が高く湿気の多い夏の時期です。ヤマビル対策についてここまでは管理人の私見ですので、今後も有益な情報提供ができるようにしたいです・・・

奥四万湖

稲包山登山口

登山道からの稲包山

登山道からの奥四万湖

7月1日(水)7月の野反湖畔や白砂山稜線トレイルはニッコウキスゲの季節

白砂山登山口がある野反湖展望台ではほかの場所より一足早くニッコウキスゲが見頃といってもよい咲きっぷりです。今週末にかけて白砂山登山や野反湖畔一周トレッキングを計画されている方は、ぜひ展望台売店裏(野反ダム側)のニッコウキスゲのお花畑を楽しみにしてください。他のいろいろな場所でもこれから7月中旬頃にかけてニッコウキスゲの黄色い花で染まる風景が見られます。そんな中で誰もが手軽に訪れることができる一番の名所は八間山登山口のある野反峠周辺のお花畑です。登山者にとってはカモシカ平や白砂山稜線トレイルで咲き乱れるニッコウキスゲがなんといっても人気です。ところでこれからの季節、日射がきつくなるので熱中症に要注意です。朝早い時間に出発して涼しい時間に行動する計画を立てたり、水分をいつもより多めに準備するなど体調管理を怠らないようにお願いします。また雷や豪雨などの天候判断も不可欠です。

シラビソ尾根と堂岩山の間にある水場は、水場入り口から1~2分の距離です。

白砂山稜線トレイルのニッコウキスゲ

ムジナ平近くにある水場入り口。これから笹刈り整備が入る予定です。3~4分の距離です。

こんな感じの量ですが、とても冷たいです。今のところ枯れることはないと思います

6月28日(日)白砂山登山道クマ出没情報。

今朝クマ情報が寄せられました。昨日午後4時頃に下山された登山者から、下山途中の白砂山登山道で突然10mくらい先の登山道にクマがガサガサドスンと現れて、そのまま逃げていったとのことです。場所はわからないとのことです。この時期クマは根曲竹を盛んに食べる季節です。白砂山登山道周辺には根曲竹が群生している場所もあるので、笹がガサガサと動いているようなときは注意しましょう。例えばシラビソ尾根手前の地蔵山や白砂山山頂手前の金沢レリーフ周辺などです。クマも人間と突然出会えばびっくりします。突然クマと鉢合わせになったとしたらあわてず静かに向かい合ったままでいましょう。けっして背中を見せて逃げるようなことはしないでください。管理人は一昨年夏上ノ倉山山頂付近の登山道で向こうから歩いてきたクマと突然鉢合わせしました。思わずあっと大きな声を発してしまい、0.5秒くらい目と目が合いました。冷静にどうしたらいいか考えようとする間もなくクマから立ち去ってくれて事なきを得ました。心配であれば、いつも自分の存在を先にクマに伝えるような工夫しながら歩いてください。クマ撃退スプレーを携帯するのも安心感が得られます。また生ごみはもちろんですが飴などのお菓子の袋など落としてクマがゴミを漁るようなことにならないようなマナー対策も日頃から登山者にはぜひお願いします。(写真は先日の大高山登山道整備のときのオオシラビソに付けられた真新しいクマハギです。)

6月27日(土)白砂山稜線の登山道モニタリングに行ってきました。

6月最後の週末土曜日は久しぶりの晴れでした。この日は約57人の登山者が白砂山方面へ入山されたようで、午前10時ころからお昼くらいまでの白砂山頂はいつも賑わっていたようです。私も白砂山稜線の笹の伸び具合や危険個所の点検、見頃の花などを確認するために、白砂山からその先の猟師の尾根の頭付近まで歩いてきました。また猟師の尾根の頭付近がちょうど新潟県最南端であることから、どんなところかわかるような写真も撮ってきました。広々とした笹原の先のこんもりとしたコメツガの林がそうです。とてもいいところです。そして今ちょうど見頃の高山植物の花も確認してきました。

いつも見つけようと思っても見つからず、向こうから教えてくれるのが不思議・・・

シラビソの森の中で存在感を放っていました。

マイズルソウのお花畑が登山道沿いにたくさん見られます。

まだ見られました。

可愛いですね・・・

こちらもまだ見られました。

いよいよこれから見頃です。

稜線上ではこちらもこれから見頃です。

キジムシロと混じってこちらも咲いてます。

松ボックリ

ゴージャスな花もこちらはまだまだこれからですね。

稜線上のツツジ類もいよいよこれからです。

6月25日(木)カモシカ平~大高山の台風19号による風倒木整備終了! 

あまりの傷跡の深さから、倒木が整備されるのはそうとう大変な作業ではと心配していましたが、わずか1日で無事整備が終了しました。地元役場職員を中心とする皆さんにはほんとうにお疲れさま&大感謝です。ありがとうございました。 ぐんま県境稜線トレイル上にある野反湖から大高山ピストンコースはあまり知られていなくてマイナーですが、この倒木地帯の様子を観察しながら歩くのも面白いのでもっと多くの人に歩いてほしいです。ニッコウキスゲで有名なカモシカ平までで帰る人も、あともう1時間半ほど登りを頑張れば大高山2079m)です。オーバーユースで自然が破壊されるのも大問題ですが、せっかく整備されたぐんま県境稜線トレイルもまったく歩く人がいなければトレイルは笹薮が伸びやすくなります。ワイズユースなトレイルを維持していくことが大事です。  

現場1

現場2

現場3

現場4

6月22日(月)二つの猟師の頭と新潟県最南端の地

白砂山をはさんで西と東に猟師の頭があることを皆さんご存じでしょうか。西の猟師の頭とは、現在白砂山登山道の堂岩山と白砂山の間にあるP2042mのことで、猟師の頭と書かれたわりと新しい道標が立っています。おそらく猟師の沢の源頭にちなんで付けられた名前です。ところで東の猟師の頭は白砂山と上ノ間山の間にあるP2078mです。3年前まで登山道がなかったので道標は立てられなかったのですが、古い沢登りの地図とかには猟師の尾根の頭と書かれてあったりします。そして猟師の尾根の頭の東側の平坦地に新潟県最南端地点があります。今までそんな場所があるなんてまったく知らなかったです。昨日新潟県から来た二人組の登山者が、ここを目指して登っていきました。実際に最南端地点がどんな場所か今度GPSで測って確かめに行きたいと思います。ぐんま県境稜線トレイルの新名所が一つ出来ましたね!

6月20日(土)いよいよ明日は夏至

今日は晴れマークな天気予報でしたが、朝から北風が強くてちょっと寒い一日でした。稜線もかなり風が強かったのではないかな。それでも早朝からたくさんの登山者が白砂山を目指して出発していきました。今日は35人くらいです。午後3時までに下山した方々は皆さんが登山の達成感と充実感でいっぱいのようでした。お疲れさまでした。今日から登山口の登山案内センターに寄って簡単なアンケートに答えていただいた方には、携帯トイレ特製稜線トレイル汗ふきタオルをお渡ししています。特に携帯トイレは、積極的に使用していただきたいと思います。ところで明日は1年で一番昼間が長い夏至の日。天気予報では晴れマークなので、まさしく登山日和になりそうです・・・

ご来光

雲海に浮かぶ浅間山

上ノ間山

雲海に沈む中之条

6月15日(月)今週は梅雨の中休み

昨日おとといの土日は、残念ながら雨が続きましたが、今朝は青空に恵まれて登山日和の1日になりそうです。とはいっても午後は大気が不安定になり突然の雷雨などがあるかもしれないので、天候判断には十分に気を付けてください。(今週の平日は野反湖登山案内センターは閉所していますが、登山アンケートのご協力をぜひよろしくお願いします。白砂山登山口のトイレの建物の登山届ボックスの近くに設置してあります。)さて昨日は白砂山登山道の残雪や花などのモニタリングと倒木整備を行いました。午後から雨の予報なので堂岩山手前までです。登山道沿いのマイズルソウが見頃です。ゴゼンタチバナも咲き始めています。水場の雪渓はなくなっていました。シラネアオイが咲き始めていました。数は少ないですが今週いっぱいは楽しめますよ。水場から堂岩山の間の雪渓もかなり減りました。でもまだ場所によっては、踏み抜いたときに思わぬ怪我をしそうな注意個所もありますのでくれぐれも通過には気を付けてください。

6月14日(日)瑞々しい新緑の若葉が気持ちいい天空の湖・野反湖

昨日は一日雨でした。時々小降りになったり強く降ったりで、ようやく夕方になって止んだようです。そんな雨の日でも釣り人は熱心にお魚との対話を楽しんでいらっしゃいました。登山者も5グループの方が案内センターでお話してくださいました。皆さんぐんま県境稜線トレイルに関心があって、どのように縦走したらよいかや登山道の様子、交通アクセス、宿泊などについて聞かれました。こんな天気の登山者は、皆さんむしろ雨降りの中のトレッキングを積極的に楽しんでいられるようでした。さて今日の天気予報も曇り時々雨な予報ですが、どんな一日になりますか・・・・

雨の野反湖

岳樺の新緑

瑞々しい新緑の千沢

ニシブタ沢

6月13日(土)野反湖畔にレンゲツツジが咲き始めました・・・

せっかくの休日ですが今日の野反湖は残念ながら朝からシトシトと小雨模様です。魚釣りの方々は雨の中でも出発されて行きますが、さすがに登山の方は二の足を踏みますね。でも風がないので魚釣りは問題なさそう。登山も野反湖一周コースなら快適な歩道なのでいかがでしょう。時計回りか反時計回りかは気分次第で。コースタイムは3時間前後が標準です。1周すればたくさんのお花にも出逢えます・・・・と思っていたら、今けっこう強い降りになってきました。登山は無理をしないようにしましょう。

サンリンソウ

アカモノ

エビ沢バックウオーター

池ノ峠展望台から

6月12日(金)いよいよ梅雨入りしました・・・・

昨日から関東甲信越地方もいよいよ梅雨入りしました。大気の不安定な稜線上で突然の雷やゲリラ豪雨に遭ったら大変です。事前の天候判断と雨具などの装備、途中で引き返す状況判断など、登山準備や登山中のリスクマネジメントを怠りなくお願いします。また豪雨の後の増水したハンノキ沢の渡渉にもお気を付けください。梅雨の晴れ間を上手に天候判断して初夏の白砂山稜線を歩くことができれば、色とりどりの高山植物の花が登山者を楽しませてくれます。これぞ登山の醍醐味でしょう。これから白砂山稜線トレイルには7月~8月にかけてハクサンチドリやニッコウキスゲなどのたくさんのお花が咲き誇ります。(左の写真は2017年8月6日夜半の吾妻ゲリラ豪雨の翌朝のハンノキ沢)

金沢レリーフから白砂山稜線にニッコウキスゲ群落がいくつもあります。

アズマシャクナゲに続いてこれからハクサンシャクナゲも咲きます。

ハクサンチドリもたくさん見られます。

まだ稜線トレイルが開通する前の上ノ間山から忠次郎山への稜線

6月9日(火)野反湖~大高山~赤石山~渋峠の登山道情報

カモシカ平や大高山への登山や渋峠~野反湖間の縦走登山する方への情報です。昨日野反湖からダン沢の頭まで、ぐんま県境稜線トレイルの様子を見てきました。昨秋の台風19号の倒木被害のあるカモシカ平と大高山の間の区間ですが、迷わずに通過できるように赤テープの目印をつけてきました。登山道の整備状況はしっかり笹刈りされています。ただ刈り払いされた笹が滑りやすいので転倒に注意です。ダン沢の頭から先、赤石山や渋峠方面の登山道は今回歩いていませんが、昨秋10月下旬に登山道調査しました。台風による倒木がありましたが、特に道迷いしそうな悪いところはありませんでしたので大丈夫だと思います。

コメツガやオオシラビソなどの大木がそこら中なぎ倒されている様子は大自然のパワーを感じさせてくれます。

スムーズに通過できるように目印をつけたり、簡単に枝を払ったりしておきました。

6~7回は倒木のため迂回ルートがありますので、赤テープを目印にしてください。

ポジティブになれれば、探検気分でこの区間を通過できます。

三壁山の先高沢尾根付近からの野反湖です。

草津白根山も絶景です。

大高山山頂です。ドコモ携帯はバッチリ電波が通します。白砂山稜線方面と違って、こちらは電波が通じる場所が多いです。

大高山山頂からちょっと行くと、天狗平と池塘が眺められます。

6月7日(日)朝の気温10度 曇りのち晴れ

今日は50人以上の方が白砂山を目指しました。朝早く登って1時過ぎに下山した方の感想では、稜線からの景色が最高だったようです。ただ稜線は蒸し暑くて水分をもっと多くもってくれば良かったと思ったそうです。登山口では涼しい風が吹いていたので、下と上では様子が違うんですね。今日は登山届の提出を皆さんにお願いしました。すでにコンパスで届けている方も中にはいらっしゃいましたが、ほとんどの方が提出されていなかったので、出発前に投函していただけました。ところが最後の登山者のところで届け出用紙がなくなってしまい、こちらで急遽プリンターで印刷して100枚補充というハプニングも。ところで今日は、白砂山登山口から見える山を紹介。あれが白砂山ですか?って登山者に尋ねられましたが、残念ながら白砂山登山口からは白砂山は見えませんので、ヨロシクです。

白砂山登山口野外案内センター

北方向に大倉山

西方向に三壁山(右)とサンビキ山(左)

南西方向にエビ山北峯

6月5日更新 登山情報 管理人が5月28日に白砂山~八間山縦走コースで登ってきました。残雪は例年並みにありました。道迷いしやすい場所には赤テープの目印をつけておいたので、雪渓上でもしも迷ったと思っても、必ず落ち着いて周囲の目印の赤テープを探してみてください。6月いっぱい残雪が消えないのは水場と堂岩山の間の窪状の区間です。花はミツバオウレンやヒメイチゲ、ナエバキスミレ、シラネアオイ、ミネザクラなどが咲いていました・・・

6月4日更新 花情報 白砂山稜線はいよいよ高山植物の花々が次々と咲き誇る季節です・・・(写真は2018年6月8日撮影)