一人の時間を大切に自分のペースで難関校に挑む、
仲間とともに楽しく磨き合う、ハイレベルな部活で悩みながらも前へ進む、
海外に目を向け、日々の活動や、地域との関係で何かを創る。
自分をもっと楽しむ明秀日立生の物語。
先生同士も、学習、合格への道筋、生活面など、課題があればすぐに議論を交わし、お互いを高め合っています。
休憩時間、昼休み、放課後……親身な指導、相談。
いつでもどこでも笑顔で語りあえるし、真剣にも向かい合う。
教職員との関係の良好さは、明秀日立の魅力です。
女子ゴルフ部に所属する林さんと男子サッカー部に所属する鈴木さん。ともに全国レベルで戦いながら勉強面でも大学進学を目指しがんばっています。二人とも口をそろえて言うのは「両立するには時間を有効に使うこと」と「先生に助けてもらう」こと。日々の練習はもちろん、大会や遠征で勉強の時間が取れないときも多い二人。その中で、一人でできることと誰かの助けを得ることが大切。
鈴木さんは「通学や遠征の電車やバスの中で単語を覚えるなど見てできることはしっかりやることを心がけています」。苦手と感じる英語や国語こそ集中して取り組む。そして部活の先輩、クラスの仲間、先生にも相談。「みなさん、優しく教えてくれるので助かっています」。
林さんは「両立はほんとめっちゃ難しいって感じました。でも先輩たちはちゃんとその道を通ってきました。私は授業でわからないことは、お昼時間など空き時間にすぐに先生に聞きにいきます。勉強する時間がとりにくいからこそ、授業に置いていかれないようにその場でわかるようにしたいんです」。
もちろん先生たちは大歓迎。先生自身が業務研修を行い、生徒が授業についてこられないことがないよう、日々授業の中身を検討しあう。生徒に寄り添い、声をたくさん聞けることを楽しみにしています。そう、皆さんと一緒に歩むことこそ喜び。だから遠慮なく。お互いに高めあいましょう!
先生同士も、学習、合格への道筋、生活面など、課題があればすぐに議論を交わし、お互いを高め合っています。
勉強の速度、レベル感、自分の難関校への挑戦。
悩むことはある。
そこから一段上がるための戦い。
時には一人で悩んだっていいんです。
「授業は楽しいです。結構がんばっている方だと思います。でも苦手もあって」という薄さん。好きと壁は意外と隣り合わせ。「洋楽が好きなんですが英語の勉強自体は得意じゃない。英単語をもっと学んでいかないと」。
「例えば」と、スマホから見せてくれたのはある洋楽の歌詞。「この単語の意味をちゃんと理解したときはうれしかったです」。好きな歌、アーティストの世界がぐっと近づき深まった喜びと英語を学べた喜び。
英語は大学進学にとってとても大切な科目。それが自分の好きと近ければ意欲にも力にもなる。明秀日立は、勉強の壁にぶつかっているというのは成長の証であると考えます。薄さんのように自ら課題を見つけ、自らそれに向かって進んでいく。共有できる悩みもあれば、一人で解決していくこともある。好きな曲を胸に、薄さんらしい自分のリズムを大切に。
全国の舞台で競い合う仲間は、最高のライバルであり、かけがえのないクラスメイト。
他競技・多様な地域や国から集まったアスリートたちが、互いを高め合い、夢に向かって全力で走っています。
「監督さんの野球が好きで」という思いで北海道から来た野球部の能戸さん。「同じクラスの他競技の仲間の活躍はいい意味で気になりますね。僕のクラスには、サッカー部、卓球部、女子バスケ部にダンス部もいます。男女問わずに仲がいいんです」。
女子ソフトボール部の海老澤さんのクラスもさまざまな部活に所属する仲間がいます。「大会で優勝した友達がいて、自分たちもがんばろうって、刺激になります」。お互いよきライバル。
高木さんは部には所属していませんが、「部活の友人たちって、勉強の集中力もすごい。勉強をしっかりやるときはやる」。
クラスに京都をはじめ全国各地から来た友人がいる菅野さんは「言葉も文化も違うので面白いんです」。いろいろな部活、いろいろな場所、その人たちが交わって刺激が生まれる。部活も勉強も励まし合いながら、明るく競い合いながら。それが明秀日立の教室です。
地域ボランティアや日立での課外活動で
気づかせてくれた自分の可能性。
誰かのために、が、自分のためになります。
2025 年に3 回目を迎える『パンダフェス』。フード、ステージイベント、著名人のパフォーマンスなどがあり、2 日間で2 万人にせまる来場者が日立駅前、日立シビックセンター前に集い盛り上がります。その仕掛人である鴨志田さんは、明秀日立生をスタッフとして受け入れてくれています。「人生の経験をお手伝いしたいんです」と鴨志田さん。「イベントで動いているプロフェッショナルな大人たちとの関係は非日常の経験。大人の背中、大人との関係から何かを得ていただければ」。
大友さんも「日立での活動では普段は関われない大人やちっちゃい子供までいます。自発的に行動する力を持てる、とても貴重な体験です」。
玉川さんは「部活をしていなかったので何かできればと参加しました。自分たちが日立の力になれたときの達成感がうれしいです」とキリっと引き締まった表情。
日立のなにかの盛り上がりの裏に私たちがいる。その明秀日立生の喜びが、日立の未来を考える大人たちのエネルギーにもなります。
交換留学で友達になったあの国の仲間との継続した会話は、
また自分を新たな夢へ誘ってくれます。
オーストラリアとインド。2度の交換留学を経験した安島さん。
もともとはそれほど興味があったわけではなかったのですが、お母さんがホームステイの受け入れを「軽く、OK! と(笑)」ということで決心。最初のオーストラリアではちょっとホームシック。「でも、放課後いろいろ連れて行ってもらったり、日常をともにして楽しくなっていきました」。
インドではカルチャーショックも。「シャワーも水だったり出なかったり、日本の便利さとは全然違いました。ただ、だからこそ素晴らしい文化やカラフルさもあって。いい経験でした」。
交換留学時期だけではなく今も関係は続きます。「この間、インドの友人シアとは、彼女はダンスが好きでその道に進みたいのだけれど家族も社会もなかなか許してくれない、というような話をリモートでしました。悩みや日常の話を気軽にしています」。カルチャーショックも一つの素晴らしい経験。そこで生まれた友情がつながって、また素敵な体験となるのでしょう。
練習はつらいというリアル。
でも笑顔と涙。全国を目指す、全国一を目指すなら、やっぱり覚悟は決めないと!
「全員で取り組む姿勢、すごいスピード感。ここでやりたいと思って明秀日立のバスケ部に入部しました」という安さん。実際に入部してみると「メンバー入りするためのハードルがとっても高い。練習からしっかりアピールしないといけません」と全国一を目指すチームならではの大変さを口にします。
だから弱気は禁物。「身長が低いことを逆に武器にして、スピードを磨いて、切り込んでからのパスという強みをもっと生かしていきます」と力強く宣言。
「でも…」と少し伏し目がちに「ふだんは大人しいと言いますか……あまり強気ではないので、そこからですね!」。コートの中で豹変!はなかなか難しい。ふだんからメンタル面を強くしていく。技術以上に今の安さんのテーマなのかもしれません。
チームの力になるために、活躍するために、ハードルは高いけれど、だからこそ燃えられる。目からは闘志の炎が見えるようです。
生徒自らが考え行動する。
明秀日立を変えていくのは自分たち。
その経験は自分たちと仲間たちの財産。
生徒会長を務める村山さん。実は1 年前にも入学案内に登場。その時よりも何か風格が。「今まで大人がやっていそうなことを自分でやってみた経験は、確かに自分を変えたかもしれません」。生徒会の運営は会社や団体の運営と同じく様々な知識や判断が必要。一足早く経験したことは将来にもつながっていきます。
その村山さんが課題だと思っていたのが生徒総会。生徒の意見を学校に伝えるせっかくの機会ですが、なかなか活発な声が出ません。
そこで白羽の矢を立てたのがナディムさん。議長をお任せ。「あっさり受けてくれました」と笑う村山さん。「会長のためなんで」と笑顔で返すナディムさん。「意見の発表をルーレットでやりました。みんな意見を出しやすくなったと思います」。このアイデアが成功。生徒自身の発想だからこそ生まれた実績です。
村山さんは改めて明るく決意を。「たまたま100周年。一番会長らしい仕事ができるんじゃないかなって、楽しみです!」
自分のための3年間だから、もっと何かに挑みたい、
もっと自分らしく楽しみたい。
でも、少し厳しい現実もあって、
悩むことも、思うように進めないこともある。
だけど、きっとその先に、
今は見つかってないなにかがあるんだ。
明秀日立なら、高校生活を自分らしくデザインできる。
今はあたり前の日常かもしれないけれど、
振り返ってみればそれはあたり前の日常ではなく、
自分らしく歩んできた日々。
明秀日立のみんなの、
日々の学校生活とその中で感じているリアルな思いを紹介します
大学受験、学力の向上は孤独な闘い?
一人で集中するときも大事だけど、仲間と一緒ならもっと強く進めるのかもしれない。
ともに 3 年生の二人。進路の目標も定まってきました。鈴木さんは大学では経済を、宮川さんは小学校の教諭を目指して、そのために進学先も絞り、受験対策も本格化。二人とも手ごたえはありつつもこんな悩みが…。
宮川さんが「集中力が続かない。ぶつかっていやなことがあるとほっといてしまうことがあります。やってもやっても忘れちゃう(苦笑)」といえば鈴木さんも「一緒です。わからないところを飛ばしちゃって…。今、英検にも取り組んでいてそこで必要になってようやくやり直し」。特に不得意な科目で起こりがちだという二人ですが、助けになっているのはクラスメートや仲間の存在なのだとか。
「一人じゃわからないことも多いので、友達と苦手なところはお互い協力し合って、話し合って進んでいくこともあります。あとノートの作り方が上手な人がいるので参考にしています」(宮川さん)。
「そう、確かにちゃんと進んでいる人はノートの作り方もうまい。私は基本的には苦手が多いんですが(笑)、英語や日本史は得意になりつつあるので苦手な友人には教えられるように。そのことで自分にとっても復習、定着になりますね」(鈴木さん)。
志望校目指して忙しい毎日ですが、だからこそ取り組んでいることもあります。鈴木さんはボランティア活動。目を輝かせながら「好きなんです」と高らかに。「特に青少年に向けたこと、こども食堂のような活動。経済系の学部に進むことでより良いものになるようにとも思っています」。宮川さんは茶道部。「勉強の邪魔ではなくむしろ切り替えができる大切な時間です」。ともに、そこには仲間がいて、話し合ったり助け合ったりができる。1 人よりももっと強く、遠くへ。
目指すレベルは高ければ高いほどいい。
ハードルが上がれば乗り越えるのはハードになるけれど、
それでもいい。
自分が決めた目標なのだから。
教室に集まってくれたのはそれぞれ高いレベルの進学を狙う1年生~ 3 年生。学年が違えば実感も変わる。それぞれに今の想いを聞きました。
枝村さん:1 年生でまだ授業は受け始めたばかりですが、授業スピードにもついていけていますし、クラスの雰囲気も良くとても楽しく取り組めています。授業も高校生活も意外と早く慣れました。出身は北海道の札幌。東京・神奈川の大学にいくためにどうしようかと思っていたのですが、日立の近くに祖母の家があるので、そこから通える明秀日立に決めました。
生駒さん:2 年になってもいろいろな悩みがあります。特に明秀日立を選んだ理由はなくて、実は第一志望に落ちてしまって、私立で家から近いところということで決めて……。正直言えば、第一志望に合格していたらと思うこともあります。ただ、授業は楽しい。正解はわからないけれど、今は自分が満足できるレベルの理学部系の大学に合格できるよう、進んでいくだけですね。
鈴木さん:3 年まで順調にこれたかなとは思います。ただ 3 年になって “時間がない” なって感じています。特別新しいことというわけではないのですが、やることが増えた。いや、やれることが増えたという感じでしょうか。その中で志望校、学部も見えてきました。課題は……やっぱりさぼり癖ですね(笑)。1 年生からなかなか治らないかなあ。
全国制覇をはじめ躍進を続け、
活動の場を広げる部活動。
その熱気が教室にも反映され、
明るい学校、クラスの雰囲気を生んでいます。
休み時間の教室はとても賑やか。「いや普段はもっとです」と笑う中山さん。中山さんと杉内さんのクラスはサッカー、陸上など運動部のメンバーが多くいます。杉内さんは「他の部活の人も僕らの試合のライブを見てくれる。ライバル視ではないですが、お互い大会で結果が出ると刺激になります」と言います。さらに「一番遠くで大阪から」(杉内さん)と、出身地もあわせていろいろなカルチャーが混ざり合います。
小野﨑さんのクラスは茶道部や美術部などの文化部が多い。「運動系が多いクラスは元気だなぁ」と笑顔。今は受験に向けて部活はお休み中ですが「受験勉強についてもクラスみんな応援しあっているのでがんばれます。部活をお休みして勉強できる時間が増えているので言い訳できないですね」。
中山さんは「そう、部活の刺激だけではなく、同じ立場同士なので勉強も助け合える。3 年になって焦り始めた感じもありますが仲間と乗り切っていきたい。大学ではソフトテニスは続けず、建築を学びます」。
続けて杉内さん。「僕も志望は建築系。部活を続けるかどうか悩んでいるところです。サッカーで進路を決めるのではなく勉強で進みたい。サッカーはそのあとについてくる」。
2年生の村山さんも頷きます。「私のクラスはサッカー部をはじめ男子もいるんですけど、お互い補いあう。理系科目が難しくてわーっとなることもあるけど、ここってどういうことって確認しあっています」。クラスで部活と両立する仲間と良い関係が続いているようです。
新しい環境で光がみえてくる。あるものと出会い、
皆川さんの運命の輪は回り始めました。
「あるものとは、筋トレです。中学ではうまく学校の雰囲気になじめなくて家にいることも多く、運動不足の解消目的で始めました。同時に自分を変えたいというのもあった。勉強もできないし、なにで勝てるかなって。明秀日立はスポーツも盛んでクラスには野球部もいるんですが、彼ら筋肉に敏感なんですよ(笑)。なんか筋肉デカくなってない? みたいな。野球部もウェイトトレーニングはすごいんですが、たまに教えてって言われたり。僕が目指しているのはボディビルなのでアスリートとはやり方は違うんですけど、回数とかセットの組み方とか参考までに教えたりします。おかげでクラスだけではなく、先輩、後輩、先生とも仲良くなりました。食、生活習慣、睡眠時間も気をつけるようになって生活も変わりましたし、学校に通うのが楽しいですね!」
生物の授業の延長で有志が集まって行われる
『ひたち自然科学研究部』。
2人にとって、日立を流れる河川は学びの場です。
柴田さん「活動は火曜日にミーティング、土曜の放課後に宮田川でのフィールドワーク。今日は川の流速と水温を調べていました。きっかけは 1 年生のときに履修していた生物の授業で、人手が足りないから参加してくれと(笑)。3 年続けていますが、クラスのみんなも興味を持ってくれているのがうれしいです。本当に楽しい活動ですし、進学してもなんらかのフィールドワークは続けたいです」
杉山さん「日々変わる水温や流速に対して適した生物が見つかったり、微弱に違うだけでも環境が変わって生物は移動する。細かいデータを集めることで自然の色々なことが見えてきます。ここから自分たちの社会生活につながっていくものってあると思うので、社会貢献じゃないですけど続けていきたい。教室だけではなく緑の中で学ぶのはリフレッシュにもなっていいですね」
明秀日立では地元日立とかかわるボランティア、
インターンシップなどのプログラムも充実。
「日立シビックセンター科学館」との活動をピックアップ。
「広報のお手伝いをするプロジェクトに参加しています。みんなでアンケートを募り、それをもとに来館者を増やす企画案を考えて科学館の方に提案。科学館というと子どもや親子が来館するイメージですが高校生も大いに楽しめる施設なので、私たちのアイデアが役立って高校生にも来てもらえるように役立ちたいです。私は理系ですので、科学館のお手伝いができるのはとても楽しい。ボランティアを通じて勉強にも生かしていきたいです」
日立シビックセンター科学館(サクリエ)事業課長の川﨑寿則様から一言
「高校生のアイデアは我々としてもありがたい。中・高校生がなかなか来てくれない理由を知ることも大切ですし、提案が楽しみです。科学館は科学を身近に感じていただけるように3年前にリニューアル。中に入っていただければ楽しいのは間違いないですから」
日立市の社会福祉協議会が運営する、
農園でのボランティア活動に参加する根本さん。
3年生というタイミングで手を挙げた理由とは?
「この畑で栽培しているのはサトイモで、これからサツマイモも育てます。もともとボランティアには興味があって、日立市内のイベントの受け付けなどもしていました。3年生で受験も重なって忙しい時期になるのですが、社会に出たらもっと時間が取れないと思うので、今が良いタイミングだと思います。将来は茨城県内で公務員として働きたい。いろんな人と協力して、土やここにいる生物と触れ合い、植物を育てる。この活動を通じて社会、地域の問題とか、なにか課題となることを見つけ出すことができるかもと考えています。茨城は野菜王国でもありますし、県のことを知る上でも意義深いかなと思います」