(仮称)松原ビルプロポーザルコンペ
札幌駅近くに商業とオフィスによるテナントビルが求められたプロポーザル案である。
すでに多くのテナントビルが建ち並ぶ敷地周辺の状況下では、床面積・賃料・駅からの距離といった不動産的価値以外の新たなテナントビルの価値をつくりだす必要があると感じた。
そこで店舗賃借者とオフィス賃借者の双方にとって魅力を感じることができる建物の構成を目指した。
中層階にオフィスエントランス(シェア会議室/カフェなど含む)をワンフロア設け、このフロアを境に上下の縦動線の種類を変えた建物の建ち方を提案した。
低層階の店舗は2面に接道した敷地の特徴を活かし、いくつもの小さな縦動線によって店舗へのアクセスの向上と、外壁面の看板面積の拡大を図っている。
上層階のオフィスはレンタブル比を最大化できる片側コアとすることでフレキシブルな執務空間とし、多目的に利用可能なオフィスエントランスと合わさることで様々なシーンに応えられる執務環境を計画した。
横井創馬建築設計事務所時担当