京都大学学生総合支援機構 コンサルテーション部門のホームページです。
コンサルテーション部門とは
コンサルテーション部門は、学生総合支援機構の1つの部門であり、本学教職員による学生への対応を心理カウンセラーが中心となってサポートすることを目的とした、教職員向けの相談室です。
学生総合支援機構の学生相談部門では、キャンパス5箇所に相談室を置き、学生からの相談を受け付けています。しかし、近年ますます、相談室で学生からの相談を受けるだけでは効果的に対応しきれないようなケースが増えてきています。つまり、学生の生活の場である教室、研究室などにおける教職員による対応がどうしても必要となるケースが増えてきています。
こうした現状に対応するため、学生総合支援機構では、コンサルテーション部門を設置しました。コンサルテーション部門では、学生への対応に苦慮する教職員をサポートします。具体的には、教職員の皆さんに、多様な学⽣の問題に効果的に対応するためケース・コンサルテーションを行うとともに、必要な場合には専門家チーム(カウンセラー、精神科医、コーディネーターなど)を派遣します。また教職員全体の学生への対応スキルを底上げするべくF D研修、S D研修などを提供します。
教職員として、対応に迷う、あるいは困惑するような学生はいませんか? あるいは学生はすでに学生相談センターなどの相談室を利用していたとしても、教室や研究室など、部局の教育・研究の場において何らかの揉め事やトラブルが発生しており、現場での学生対応が必要になっていることはありませんか?
たとえば、以下のような場合です。
・教室や研究室におけるいじめやハラスメントの被害の訴えが寄せられた
・学生間でのストーカーの被害の訴えが寄せられた
・研究室で連絡用に使っているチャット・ツールで学生が自殺をほのめかし、研究室全体が不安に陥っている
・犯罪が疑われるような問題に学生が関わっているという通告があった
・研究室に所属する学生がしばらく姿を見せておらず、連絡がつかない
・学生の自死が生じてしまった
教育・研究の現場における学生対応の困難についてお話を伺い、効果的で適切な対応について一緒に検討します。必要に応じて学生総合支援機構に所属するカウンセラー、精神科医、コーディネーターなどの専門家チームを手配し、教職員の学生対応をサポートします。
スタッフ
部門長 杉原保史(教授/臨床心理士・公認心理師)
中川純子(准教授/臨床心理士・公認心理師)
近年、学生の心理的な問題、行動上の問題はますます複雑になってきています。各相談室においても、学生への対応についての教職員からの相談が増えています。学生相談部門では、こうした教職員への個人レベルのサポートだけでなく、組織的な対応へのサポートも行います。
教育研究環境の安全性が損なわれるような事態が生じ、組織的な対応が必要となるケースに関して、学部・研究科で対応チームが組織されましたら、そこにコンサルテーション部門や学生相談部門のカウンセラーや、精神科医がアドバイザーとして加わります。状況を分析し、リスクを推定し、状況を改善する手立てを対応チームとともに検討します。
なお、このサービスはあくまで部局における学生対応をサポートするものであり、部局における学生対応を代行するものではありませんので、ご注意ください。
ご相談、お申し込みはこちらのフォームから。
学生総合支援機構 学生相談部門 学生相談センターでは、個々の教職員の方からの学生対応に関するご相談をお受けしています。
個別の学生対応で相談をご希望の場合には、学生相談センターのホームページの「ご利用案内・アクセス」ページ内の、相談を希望される相談室の「相談申込フォーム」からお申し込みください。
より組織的な対応が必要とされる複雑な問題については上の「部局における組織的な学生対応のサポート」から申し込みフォームで相談をお申し込みください。
学生の悩みやメンタルヘルスの問題は、学生総合支援機構のような相談機関における専門的な支援だけで解決できる問題ではありません。日々、学生と身近に接する教職員による日常的な学生支援の質を上げていくことが重要です。深刻な悩みを抱えている学生、メンタルヘルスに問題を抱えている学生の小さな兆候に敏感に気づき、声をかけて相談に乗り、必要なら適切な支援に繋ぐことが期待されます。
コンサルテーション部門では、学生相談部門のカウンセラーと精神科医と協力しながら、部局の教職員の皆さんがそうした日常的学生支援を適切に行うことができるよう、学内研修を提供しています。
お申し込みはこちらのフォームから。
また、ハラスメント研修用のDVD資料を所蔵しています。学内研修用の貸出しも可能です。こちらのページをご覧ください。
その他のご連絡はconsultation-ssc*mail.assdr.kyoto-u.ac.jpまで(*を@に変えて送信してください)。