物理学からアートまで、幅広い分野で活躍されているヒッポファミリークラブ(LEX / Hippo)の研究協力者による「オープントラカレ講座」を開催しています。社会言語学、脳科学、生物学、物理学、情報学、音楽など、分野を超えて「ことばと人間」について参加者と一緒に考えます。
2026年は春(4月~5月)に、誰でも参加できるオンラインでのオープントラカレ講座を計8コマ開催します。より多くの皆さんと一緒に、「ことばと人間を自然科学する」を考える機会を作っていきたいと思います。
※「チケット購入ページ」の準備ができるまで、しばらくお待ちください。
ヒッポファミリークラブ会員:各講座2,000円
ヒッポファミリークラブ会員以外:各講座3,000円
中村桂子さんは、38億年の生命の歴史を一つのつながりとして捉えなおす「生命誌」という新しい総合知を創出し、「生きもの」の研究に取り組まれています。毎年のオープントラカレ講座でお話をしてくださっており、いつも私たちをやさしい気持ちにさせてくれます。30年以上にわたって研究協力者として応援してくださっています。
主な著書:『老いを愛づるー生命誌からのメッセージ』(中公新書ラクレ)、『中村桂子コレクション・いのち愛づる生命誌』(全8巻)(藤原書店)
竹内昌治さんは、工学の技術を活かした細胞や細胞膜の人工構築、培養肉の構築など、新しい研究、産業の創出に取り組まれています。特に再生医療の分野で期待される若手研究者としてメディアにも頻繁に取り上げられています。機械、電気、情報、生物、化学、材料など様々な分野をバックグラウンドとする研究者が集まったユニークな研究室を主宰されており、そのテーマは「Think Hybrid!」。いろいろな分野をゴチャ混ぜにして、新しいものを創ることに挑戦しています。
岩田誠 さん
(神経内科学/東京女子医科大学名誉教授、(一財)言語交流研究所理事)
「(タイトル調整中)」
岩田誠さんは、10年ほど前からヒッポファミリークラブの活動に関わってくださるようになり、現在は(一財)言語交流研究所理事として応援してくださっています。脳に障害を負った患者のリハビリなどを行う神経内科医であり脳科学の第一人者。歴史、絵画、音楽などにも造詣が深く、ヒッポファミリークラブのべべ(赤ちゃん)フィールドにも多大な関心を寄せてくださっています。
主な著書:『医(メディシン)って何だろう?』(中外医学社)、『ホモ ピクトル ムジカーリス―アートの進化史』(中山書店)
坂田明 さん
(ジャズサックス奏者、ミジンコ研究家/東京薬科大学生命科学部客員教授、広島大学大学院生物圏科学研究科客員教授、(一財)言語交流研究所理事)
「(タイトル調整中)」
坂田明さんは、35年ほど前の、多言語活動提唱者榊原陽とのラジオでの対談をきっかけに、ヒッポファミリークラブのメンバーになりました。研究協力者として、また、(一財)言語交流研究所理事として、長年ヒッポファミリークラブの活動を応援してくださっています。オープントラカレ講座ではいつも人間味あふれる楽しいお話に加え、サックス演奏、ミジンコ観察など盛りだくさんです。
公式サイト: http://www.akira-sakata.com/
酒井邦嘉さんは、毎年のオープントラカレ講座でお話をしてくださっており、ヒッポファミリークラブ及びマサチューセッツ工科大学のスザンヌ・フリン教授と共に進めている共同研究「多言語習得の脳科学的効用」において、中心的な役割を果たしてくださっています。2021年と2024年には、この共同研究の成果である研究論文が、Nature誌の姉妹誌『Scientific Reports』に掲載されました。
主な著書:『人間とは何だろうか-脳が生み出す心と言葉』(河出新書)、『デジタル脳クライシス-AI時代をどう生きるか』(朝日新書)、『勉強しないで身につく英語 脳科学による画期的メソッド』(PHP研究所)、『脳とAI-言語と思考へのアプローチ』(中公選書)、『チョムスキーと言語脳科学』(集英社インターナショナル)、『言語の脳科学-脳はどのようにことばを生みだすか』(中央公論新社)
坂東昌子 さん
(理論物理学/愛知大学名誉教授、京都大学基礎物理研究所研究協力員、(一財)言語交流研究所理事)
「(タイトル調整中)」
坂東昌子さんは、京都大学湯川秀樹研究室のご出身で、女性としては二人目となる日本物理学会会長などを歴任されました。10年ほど前にヒッポファミリークラブの研究協力者になり、現在は(一財)言語交流研究所理事として関わってくださっています。ヒッポファミリークラブのアマチュア精神を高く評価してくださっており、ご自身も一般市民と科学者をつなぐNPO法人「知的人材ネットワークあいんしゅたいん」を主宰されています。
鈴木淳さんは、埼玉のフェロウ・鈴木ムティのご子息で、ヒッポファミリークラブの多言語環境で育った研究者です。高校生の時に聞いた、ヒッポファミリークラブの研究協力者のお一人である山崎和夫先生の講義で量子力学に興味を持ち、現在は量子力学を応用した量子情報理論の研究などに取り組まれています。
木村護郎クリストフさんは、ドイツ人のお母さん、日本人のお父さんのご家庭で育ち、ドイツ語、英語、日本語のほか、少数民族のことばも話される多言語人間です。「世界は多言語、上智も多言語」のキャッチフレーズで上智大学、慶応義塾大学で「多言語コミュニケーション」の授業などをされており、2019年には慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)、上智大学にてヒッポファミリークラブとのコラボの授業が実現しました。節度を持って英語を使う「節英」を提唱し、脱英語依存の教育に取り組んでいます。
主な著書:『節英のすすめ:脱英語依存こそ国際化・グローバル化対応のカギ!』(萬書房)、『異言語間コミュニケーションの方法-媒介言語をめぐる議論と実際』(大修館書店)