群れと
スーパーコンピュータに
関するシンポジウム

「なにか×スパコン(SC)」というテーマを掲げることにより、その「なにか」の分野とスパコンの分野で新しい共同研究が生まれることを期待したシンポジウムです。様々な分野にコンピュータが利用されている現在では、スパコンセンターのあり方もこれまでとは変わる必要があります。そこで、これまでのスパコン利用者だけでなく、新しい分野にスパコンを使ってもらい、より良い成果やこれまでにない成果の創出に繋がるきっかけ作りが必要となります。今回はその「なにか」を「群れ」とし、スパコンとは直接的に関係の無い「群れ」を行っている研究者の方にご講演いただき、「SC」と「群れ」でお互いに何かできることは無いかを最後に議論し、新しい可能性を見つけ出します。

日時: 2022/9/1(木)13時30分~18時15分

場所: ハイブリッド開催
   現地:京都大学学術情報メディアセンター北館4F大会議室

   オンライン:下記申込URL登録者にZoomアドレスを送付   

シンポジウムポスターをこちらからダウンロードできます。

■プログラム

前半司会 南里 豪志(九州大学情報基盤研究開発センター)

◆13時30分~13時40分 

はじめに 深沢 圭一郎(京都大学学術情報メディアセンター)

◆13時40分~14時25分

講演者:村上 久(京都工芸繊維大学情報工学・人間科学系 助教)※2021年のイグ・ノーベル賞受賞者です

講演題目:相互予期に基づく群れの自己組織化

講演概要: 鳥や魚の群れ、また人の歩行者の流れなどは、リーダーや司令塔がいなくても、全体として秩序だった振る舞いを見せます。こうした群れはどのようなメカニズムで形成されるのか、「互いに動きを読み合うこと=相互予期」をキーワードにお話しします。

◆14時25分~15時10分

講演者:前田 玉青(京都大学大学院理学研究科生物科学専攻 博士後期課程、日本学術振興会特別研究員DC1)

講演概要:重層社会とは、ヒト社会のように、小さな群れが集合して高次の集団を作る社会のことを言います。重層社会は集団が巨大になるため観察が難しく、定量的データを用いた研究は限られていました。本講演では、ドローンを用いた新たな重層社会研究の取り組みについて紹介します。

◆15時10分~15時30分 休憩

後半司会 深沢 圭一郎(京都大学学術情報メディアセンター)

◆15時30分~16時15分

講演者:上津原 正彦(株式会社QPS研究所 執行役員/開発部部長)

講演概要:弊社は2025年以降に合成開口レーダー(SAR)を有する小型衛星36機でコンステレーションを構築し、任意の対象物を平均10分間隔で観測するサービス提供を目指しています。本講演では衛星コンステレーションの運用概念について紹介します。

◆16時15分~17時00分

講演者:高見 利也(大分大学理工学部 教授)

講演概要:動的モード分解(Dynamic Mode Decomposition)を利用した映像分析手法を解説します。動物や人の集団の動きを時空間の単位要素へ分割するタスクを対象として、計算機上での実装と応用について議論します。


◆17時00分~17時45分 総合討論

群れ研究にSCを活用できるか。群れの考えをSCに応用できるか。本日のご講演を聴いて思ったことなどをご議論ください。また、次回α×SCのテーマも募集しています。

過去のテーマ:データサイエンス、通信・ネットワーク、都市計画、フィールドワーク、群れ、ゲームなど

◆17時45分~18時15分 まとめ



(昨年度のシンポジウムはこちら

(これまでのα×SCシリーズはこちら


お問い合わせ

京都大学 学術情報メディアセンター 深沢 圭一郎

fukazawa@media.kyoto-u.ac.jp