本研究室では、先端技術やメディアを活用したより柔軟で開かれたな教育システムの開発と普及を通じて、現代や未来における社会や個人の教育的なニーズに応えるための研究開発を行なっています。

の 30年間余りに渡り、様々なテクノロジーによって私たちは、「何でも」、「いつでも」、「どこでも」学ぶことが可能になり、高等教育の情景は劇的に革新されてきました。本研究分野では、オープン/オンライン/ハイブリッド・エデュケーション、人工知能(AI)、ゲーミフィケーション、拡張・仮想現実(XR・VR)やその他の教育的イノベーションによって実現可能となる教育や社会の未来や、私たちがどのようにして、個人的・集団的に、より効果的かつ有意義な方法で学び教えることが可能になるかを探求します。

研究テーマ

教育システム・文化に関する未来研究

• 先端テクノロジーを活用した教授法イノベーション

• オープンエデュケーションと次世代高等教育

• 拡張現実 (XR)、仮想現実(VR)とメタバースの教育的応用

• 教授法シンセサイザーの開発

• 社会・組織・課程レベルにおける教育デジタルトランスフォーメーション(DX)

• 生涯学習のためのデジタルクレデンシャルと学修・学習履歴

• データとエビデンスに基づく教育改善・質保証

自己紹介】

京都大学学術情報メディアセンター教授。京都大学大学院教育学研究科教授(兼任)。国際基督教大学・同大学院(教育工学)、フロリダ州立大学大学院博士課程修了。Ph.D(教授システム学)。カーネギー財団上級研究員・同知識メディア研究所所長、東京大学大学院情報学環客員教授、マサチューセッツ工科大学教育イノベーション・テクノロジー局シニアストラテジストなどを経て、20年近くの在米生活の後、2012年に帰国・京都大学に着任。高等教育研究開発推進センター長(2014-2022)・教授(2012-2022)、京都大学教育担当理事補(2015-2020)を経て現職。

国内外でテクノロジーを利用した高等教育の進展・イノベーションに関するビジョン策定・研究開発・啓蒙活動に従事。世界経済フォーラムグローバル・アジェンダ評議会委員(「テクノロジーと教育」部門)、NHK日本賞審査委員などを歴任。文部科学省中央教育審議会大学分科会質保証システム部会委員、日本学術振興会卓越大学院プログラム審査・評価部会委員、日本学術振興会大学の世界展開力強化事業プログラム委員会委員、文部科学省デジタルを活用した大学・高専教育高度化プラン事業委員会委員、日本オープンオンライン教育推進協議会(JMOOC)理事、コンピュータ教育利用学会(CIEC)副会長理事等も務める。

アメリカ教育工学コミュニケーション学会より、最優秀教育開発実践賞ならびにロバート・ガニエ教育研究奨励賞受賞。主著に”Opening Up Education: The Collective Advancement of Education through Open Technology, Open Content, and Open Knowledge”(共編著, MIT Press, 2008)、「ウェブで学ぶ – オープンエデュケーションと知の革命」(共著, 筑摩書房, 2010)等。

→業績等 (京都大学 教育研究活動データベース)