第3回 リアルワールドデータ研究のための統計学セミナー
今日からはじめる因果推論
〜DAGと傾向スコアを使った交絡調整を中心に〜
完全オンライン開催
概要
因果推論はリアルワールドデータ解析において重要な方法論として広く知られるようになりました。今年度は特に「交絡調整」にフォーカスを当てて、初学者を対象に基礎から実践まで一気に学べるセミナーを開催します。前半では、因果推論の基礎から始めて、多変量解析で調整すべき因子を選択するときに役立つDAGの活用を学習し、後半では今や広く使われるようになった傾向スコアについて、理論と実践の側面から学習します。基礎的なテキストでは中々触れられない3群以上の場合や、傾向スコアのオーバーラップの議論についても触れる予定です。またプログラミングの方法についても学びます。本セミナーは因果推論における「交絡調整」について重要事項を一気に学べる贅沢な機会となっています。これから勉強したい方はもちろん、知識を整理したい方、経験豊富な方まで、広くご参加頂ければ幸いです。参加無料です。
文部科学省科学研究費学術変革領域研究コホート・生体試料支援プラットフォーム(CoBiA) チームD: バイオメディカルデータ解析支援 の活動の一環として実施されます。
本プロジェクト(CoBiA)に関して:https://square.umin.ac.jp/cohort/index.html
主催:久留米大学バイオ統計センター:http://www.biostat-kurume-u.jp/
共催:文部科学省科学研究費学術変革領域研究コホート・生体試料支援プラットフォーム(CoBiA) バイオメディカルデータ解析支援
開催日
2025年2月20日(木) 13時00分 〜 16時50分
開催形式
・Zoomによるオンライン開催
・Zoom URLはセミナー前日までにご案内します。
スケジュール
13:00 - 13:20:室谷健太(久留米大学 医学部 医療検査学科/バイオ統計センター)
「はじめに:本セミナーの位置づけとCoBiAについて」
13:20 - 14:20:田栗正隆(東京医科大学医療データサイエンス分野)
「因果推論の基礎」
要旨:統計的因果推論の導入として、潜在アウトカム、ATEやATTなどの推定対象、交絡の概念、交絡を調整するためのDAGに基づいた共変量の選択基準など、基本的で重要な考え方を初心者にもなるべく分かりやすく解説します。
14:20 - 14:30:休憩
14:30 - 15:30:原田和治(東京医科大学医療データサイエンス分野)
「交絡調整のための傾向スコア分析(方法論編)」
要旨:臨床研究における交絡調整の手段として,傾向スコア分析は広く認知されるようになってきました.本講演では,傾向スコアの基本に加え,主要な利用方法であるマッチングと重みづけ法について,方法論的側面や注意点を解説します.また,3群以上の比較を行う場合やpoor overlapなどの問題への対処など,実践的に重要なトピックについても解説します.
15:30 - 15:40:休憩
15:40 - 16:40:折原隼一郎(東京医科大学医療データサイエンス分野)
「交絡調整のための傾向スコア分析(実装編)」
要旨:本講演では,先の2つの講演内容を踏まえ,Rを用いた統計的因果推論の実装方法について解説します.特に傾向スコアを利用した手法に焦点を当て,実際によく使用されるパッケージや関数(MatchIt や PSweight など)を活用する際の解析結果の解釈や,使用時に留意すべきポイントについて具体的に説明します.
16:40 - 16:50:中杤昌弘(名古屋大学大学院 医学系研究科 )
「閉会の挨拶」
対象者・定員
テーマに興味がある方ならば、どなたでも無料で参加頂けます。科研費研究課題の代表者、分担者、またはそれらの指導を受けている学生の参加を特に推奨します。
定員:最大500名*
*定員を超えた場合は科研費取得者を優先いたします。
参加申し込み
申し込み期間:申し込み期間:参加登録開始 〜 2025年2月19日13時 (時間厳守)
下記より参加登録をお願いいたします。
★【重要】登録いただいたアドレスへ締切後にURLを送付します。メールアドレスは正確に入力するようにしてください★
問い合わせ先
久留米大学 バイオ統計センター セミナー係
運営担当連絡先: biostat_seminar[@]kurume-u.ac.jp
※アットマーク [@] は半角の@に変換して使用してください