久留米大学では、御井キャンパスと旭町キャンパスともに2025年度から「データサイエンス教育プログラム(リテラシーレベル)」を開始することとなりました。
御井キャンパスでは指定の教養科目を、旭町キャンパスでは既存の必修科目を修得することで修了できる教育プログラムです。
文系、医系と分け隔てなく、ビッグデータ時代を生きる学生の皆さんにとって有益な学習内容を提供します。
本プログラムは、①ビッグデータやAIの活用事例の紹介を通じて、データサイエンス(以下、DS)への関心を喚起し、その有用性への理解を涵養すること②DSの中核をなす統計学、情報科学分野の基本的な知識とスキルを修得すること を目的とした教育プログラムです。キャンパスごとに設定された要件を満たすことで、修了することができます。
御井キャンパス(文系学部)では、「データサイエンティスト(の卵)あるいはDSを理解し活用できるビジネスパーソン(の卵)の養成」を目標としており、全学部が受講できる教養科目が修了要件の科目になっています。
旭町キャンパス(医系学部)では、「医療との関りを重視し、AIなどの情報技術を医療現場で実践的に活用できること」を目標としており、それぞれの学科における必修科目が修了要件の科目になっています。
それぞれの学位取得プログラムを満たしながら、修了要件を満たすことができるプログラムとなっています。
認定有効期限:令和12年3月31日まで
本プログラムでは、次の能力を身に付けることができ、ビッグデータ時代においては必須の能力と言えます。
・DSの全体像を俯瞰的に説明できる。
・ビッグデータやAIの活用事例を説明できる。
・今日の情報技術のDSにおける役割を説明できる。
・AIの仕組みや統計学の考え方を説明できる。
上記の能力はDSを本当の意味で活用できるためには、必要最低限の能力とも言えます。本プログラムの学習をきっかけとして、全学副専攻課程「データサイエンスコース」を履修して学修を深めていく、DS関連の資格取得を目指すといったことを期待しています。
キャンパスごとの修了要件、科目構成は次のとおりです。科目名をクリックするとシラバスが閲覧できます。
●文学部、人間健康学部、法学部、経済学部、商学部 <修了要件> 以下の1科目2単位を修得
「データサイエンス概論」〔 開講年次:1年生 単位数:2単位 開講期別:前期/後期 授業方法:講義・演習 〕
●医学部医学科 <修了要件> 以下の3科目3.5単位を全て修得
「アカデミックリテラシー」〔 開講年次:1年生 単位数:0.5単位 開講期別:1学期 授業方法:講義・演習 〕
「医学統計学(基礎)」〔 開講年次:1年生 単位数:1.5単位 開講期別:1学期 授業方法:講義 〕
「医学統計学(応用)」〔 開講年次:1年生 単位数:1.5単位 開講期別:2学期 授業方法:講義・演習 〕
●医学部医療検査学科 <修了要件> 以下の3科目5単位を全て修得
「統計学」〔 開講年次:1年生 単位数:2単位 開講期別:2学期 授業方法:講義・演習 〕
「データサイエンス基礎Ⅰ」〔 開講年次:2年生 単位数:2単位 開講期別:通年 授業方法:講義・演習 〕
「データサイエンス基礎Ⅱ」〔 開講年次:3年生 単位数:1単位 開講期別:1学期 授業方法:講義・演習 〕
久留米大学教務協議会は、文系5学部+医学部3学科の教務委員長を中心に構成されており、本学における部門間に関連する教務事項について協議し、学部、研究所、センターの調整を図ることを目的として設置されています。
教務協議会の下に両キャンパスにおけるDS関連科目授業担当者を中心に構成された「数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度ワーキンググループ」を設置しています。
本ワーキンググループが、本プログラムの企画・運用し、キャンパスごとに学期末実施される授業評価アンケート等の客観的なデータを基に、自己点検評価を行うこととしています。
●令和6年度自己点検評価結果
これまでの科目修得者の理解度は高く、未履修者や後輩への推奨度は80%以上となっています*。履修者の講義への感想や他の学生へ受講を推奨する理由について回答してもらいました**ので、一部紹介します。
*学期末に実施した授業評価アンケートならびにデータサイエンス関連科目の受講に関するアンケートにおいて、①科目の理解度、②未履修者や後輩への推奨度をそれぞれ選択形式で回答。**学期末に実施した授業評価アンケートならびにデータサイエンス関連科目の受講に関するアンケートにおいて、自由記述で科目への感想や要望、他の学生への受講を推奨する理由を回答。誤字・脱字等の修正や一部中略等の編集をしています。