はじめに
生成AIの利用にあたっては
慶應義塾における生成AIの利用ガイド
https://www.itc.keio.ac.jp/ja/news_20250702_ai_guideline_release.html
を順守してください。
このガイドはGoogleが提供するGeminiおよびNotebookLMについて、義塾の契約ライセンスでの利用方法を説明しています。
義塾では、Google Workspace for Educationというライセンス契約を行っており
keio.jpアカウントでログインした状態で利用することで
・入力内容が学習に利用されず、他のユーザーや機関に漏れることがない
・エンタープライズ相当のデータ保護の対象となる
といった利用の安全面でのメリットがあります。
※個人アカウント(無償・有償問わず)については、本ガイドの対象外となります。
「大学生限定Gemini無料アップグレード特典(15か月)」について、大学のメールアドレスの入力を求められますが、これは申し込み資格の確認に使われるのみです。
そのため、この特典はあくまで個人アカウントのアップグレードである点を認識してください。
(最新の情報や詳細については、Google 社のページをご確認ください。)
次のURLからアクセス可能です。
・Gemini:https://gemini.google.com/
・NotebookLM:https://notebooklm.google.com/
GeminiやNotebookLMを、Educationライセンスの安全な環境で利用するため
利用前は必ず、自身のkeio.jpのアカウントでログインしていることを
右上のアイコンで確認してください。
Educationライセンスではない環境で利用した場合、入力内容が学習に利用され他のユーザーや機関に漏洩するリスクがあります。
Geminiは対話型AIであり、基本的な機能としては
対話形式で、文章の作成、要約、翻訳、アイデア出し、情報検索の補助を支援します。
アップロードされたPDFやExcelなどのファイルをAIが解析し、要約、質問応答、データ分析などを支援します。
以降の記述は基本的な操作の説明を目的として作成しており、利用可能な全ての機能を網羅的に説明するものではありません。
記述内容は2025年6月時点のものであり、最新の情報についてはGoogleの公式ドキュメントを参照してください。
文章作成、要約、質問への回答、プログラミング、画像生成など、テキストベースの指示により、作業のサポートを行うことができます。
チャットウィンドウに指示を入力し、送信ボタンをクリックするとGeminiに対して指示を行うことができます。
文書ファイルや画像ファイルをアップロードして、内容を認識・分析したりできます。
左の「+(プラス)」ボタンから、ファイルのアップロードを行うことができます。これにより、ファイルの内容に基づいた応答を受けることが可能となります。
画面左のメニューから、チャットを新規作成したり、既存のチャットを切り替えて使うことができます。
左メニューの表示/非表示は、三本の横線アイコンのクリックで切り替えます。
NotebookLMは、ユーザーが指定したソース(PDF、Googleドキュメント、ウェブページを情報源等)に基づいて、応答や分析が可能なツールです。
GeminiがGoogleによる学習モデルやインターネット上全般の情報に基づいた回答を行うのに対し、NotebookLMは指定したソースのみに基づいて回答するツールであり、特定のテーマや分野に特化したAI活用が可能です。
NotebookLMで新しいノートブックを作成するために、ソースをアップロードします。
Googleドキュメント、Googleスライド
ウェブサイト(URL指定)
テキスト
などを、ソースとしてアップロードすることができます。
また上限内で、ソースは複数アップロードすることできます。
ソースを追加すると、次のような画面になります。
左から
ソースウィンドウ:
ソースの追加削除や、反映のオンオフが可能です。
チャットウィンドウ:
ソースに対しチャット形式で質問などを行えます。
Studioウインドウ:
定型パターンに基づきコンテンツを生成することができます。
ソースを読み込ませたあとは、チャット型のAIとして利用することができます。
チャット欄に質問などを記載し、送信します。
回答には、①②のように回答根拠が示されており、クリックすることでソースの該当箇所を参照することができます。
この例では、keio.jpの多要素認証設定ガイドをソースとしており
一般的な検索では質問が不明確な「Google Authenticatorは利用できますか?」という質問についても、ソースに基づいた回答が得られます。
NotebookLMには定型の生成パターンがいくつか用意されております。
例えば、「よくある質問」は、ソースに対する想定質問と回答を作成する生成パターンとなっております。
こちらの図は、先ほどの多要素認証設定ガイドに基づいて生成された質問例となっています。
ノートブックに利用するソースの追加や削除、ソース参照のオン・オフが可能です。
追加できるソース数には上限があります。
ノートブックの内容について、マインドマップを作成して情報を整理することができます。
作成したマインドマップは右図のように表示されます。
視覚的に情報が整理され、右に進むにつれて情報が掘り下げられていく構造となっています。
作成したノートブックは共有することができます。
「共有」ボタンから共有先を指定する画面に移ります。
ユーザーを入力し、共有するユーザーを追加します。
「リンクをコピー」については、不特定多数への公開は不可能であり、共有したユーザーが閲覧可能なリンクを発行する機能です。
--以下、2025年6月時点で確認されている、共有の挙動です。--
※共有先にグループを指定できない挙動を確認しております
※@keio.jp以外のアドレスは指定できない挙動を確認しております
※現在、共有機能にはメールアドレスを入力しても追加できない不具合を確認しており、後述の回避策(連絡先への登録)を行う必要があります。
追加するユーザーの権限を設定します
閲覧者:
作成されたノートブックの閲覧が可能です。
チャット応答と、Studioウィンドウのメモを閲覧することができます。
編集者:
作成されたノートブックの閲覧に加え
ソースの追加、Studioウィンドウでの「よくある質問」メモ等の生成が可能です。
追加後は「送信」または「共有」をクリックして、設定を完了してください。
2025年6月時点において
ノートブックの共有時に、存在するメールアドレスを入力しても、共有相手に追加できない挙動を確認しております。
そのため、共有相手として選択できるようにするために、「連絡先」に追加する回避策の対応が必要となります。
連絡先の作成
「連絡先を作成」から新しい連絡先を作成します。
複数の項目がありますが、メール欄のみで追加可能です。
追加後、NotebookLMから共有先として選択できるようになります。