入学試験
入学試験
概要
修士課程も博士後期課程も、第1次試験(筆記)は3科目あります。
指定外国語(フランス語)
専門科目(文学または言語)
選択外国語(英語、イタリア語、ドイツ語など)
いずれもアドミッション・ポリシーを厳格に遵守する形で出題されます。仏文学専攻のアドミッション・ポリシーは以下の通りです。
修士課程
仏文学専攻では、次のような資質を持つ学生を求めている。
卒業論文執筆や専門科目の履修等を通じて自身の専門領域についての理解を深め、仏語学、仏文学および仏語圏文学の領域全般についての基礎知識を有している。
大学院において、何をどのような方法で研究したいのかという研究計画について自ら考え、日本語ならびに仏語でまとめることができる。
仏語の一次資料および二次資料を正確かつ批判的に読むことができる基礎的な読解力、学術的内容を仏語で論じることができる基礎的なアカデミックなライティングの能力を身につけている。
研究資料を講読するための基礎的な複数外国語の能力を有している。
修士課程修了後の社会人、研究者、教育者としてのキャリアについて、積極的に考えている。
博士後期課程
仏文学専攻では、次のような資質を持つ学生を求めている。
自分の研究領域および関連分野について、高度な専門的知識を持っている。
修士課程における専門的研究をふまえて、博士論文につながる独創性のある具体的な研究計画を自ら考え、日本語ならびに仏語でまとめることができる。
仏語の一次資料および二次資料を正確かつ批判的に読むことができる分析的な読解力、独創的な学術的論考を仏語で緻密に展開できるアカデミックなライティングの能力を身につけている。
研究資料を講読するに十分な複数外国語の能力を有している。
博士課程修了後の社会人、研究者、教育者としてのキャリアについて、積極的かつ具体的に考えている。
学習ガイド
(修士課程・専門科目)
大別して文学系の問題と言語系の問題があります。受験生はそのどちらか一方を試験中に選びます。過去問題はウェブ上で閲覧・ダウンロードできます(下記リンク参照)。
文学
基本的に、文学史や思想史の知識を問います。また、時代ごとの文学史的な知識だけでなく、時代を横断する文学的なテーマや現象についても勉強しておくとよいでしょう。
【参考図書】
饗庭孝男(他)『新版 フランス文学史』白水社、1992
岩根久(他)『増補版 フランス文学小事典』朝日出版社、2020
慶應義塾大学文学部フランス文学研究室(編)『フランス文学をひらく』慶應義塾大学出版会、2010
言語
フランス語の文法(冠詞、時制など)、一般言語学的問題(特に意味論と語用論)などの知識を問います。
【参考図書】
東郷雄二『中級フランス語 あらわす文法』白水社、2011
斎藤純男(他編)『明解言語学辞典』三省堂、2015