校長室より
校長室より
観音寺総合高校Webサイトへようこそ
みなさん,こんにちは。終業式の朝に警報が発令され、お昼の終業式になりました。
今日で1学期が終わります。新しい学年を迎え、新しい友人や先生との出会いの中で、皆さん一人ひとりが、それぞれの歩幅で一歩を踏み出した1学期。思い描いていたとおりに進んだ人もいれば、予想もしなかった壁にぶつかり、戸惑いながら日々を送た人もいることでしょう。どんな日々であっても、今日までたどり着いたその頑張りを、お互いにたたえ合いたいと思います。三者懇談会の時期、1,2年生は科目選択を通して進路、自分と向き合う、3年生はまさに、進路、自分と向き合う時期です。
この時期に、皆さんに紹介したい曲があります。私の好きなバンドの一つ、スターダスト☆レビューが歌う「ナントとカナルの物語」という曲です。今年の2月から3月にかけてNHK「みんなのうた」で流れていたので、知っている人がいるかもしれません。この歌には、「ナント」と「カナル」という、ちょっと不器用で、少しだけ世の中からはみ出しているような二人の青年が登場します。
ナントは「なんとかなるさ」と、どこか楽観的に構えるタイプ。一見するとお気楽なようにも見えますが、実はその明るさの裏に、誰にも見せない弱さや寂しさを抱えています。カナルは「なんとかするさ」と、自分の力で何かを成し遂げようとする努力家。まっすぐで一途な分、つまずいたときに深く傷つくこともある青年です。
そんな対照的なふたりが登場するこの歌は、ただの明るさや前向きさを描いたものではありません。むしろ、自分の弱さを受け入れながら、それでも前に進もうとする人間の姿を、あたたかく、やさしいまなざしで描いています。そして、うまくいかない日々の中でも、「なんとかなるさ」と笑い、「なんとかするさ」と進む二人の姿が、聴く私たちの心にそっと寄り添ってくれます。
「不器用でも、まっすぐに生きていい」「少しくらい人と違っていてもかまわない」――この歌は、そんなメッセージを、私たちに届けてくれます。むしろ、不器用だからこそ、人の痛みがわかる。少しはみ出すからこそ、見える景色がある。誰かと違うことを恐れなくていい。あなたはあなたのままで、ちゃんと価値があるんだということを、この歌はそっと伝えてくれているように思います。まわりと比べることなく、自分らしい歩みを大切にしてほしい、そう心から願っています。
明日から夏休み。時間にゆとりが生まれるこの時期、自分自身と静かに向き合ってみるのもいいでしょう。これまでの歩みを振り返り、これからの自分を描く時間にしてみてください。目の前の現実に気持ちが折れそうになることがあっても、「なんとかなるさ」と軽やかに笑い、「なんとかするさ」と地に足をつけて歩み出す――そんな二つの言葉を、ぜひ心にとどめておいてください。
あなたの人生は、あなただけの物語です。完璧でなくても大丈夫。不器用でも、迷いながらでも、自分なりの一歩を大切に。私も皆さんと一緒に一歩ずつ前へ進んでいきたいと思います。
今日のお話は、学校新聞に掲載しています。QRコードから曲の歌詞や動画をみることができます。ぜひ振り返りながら聞いてくれると嬉しいです。
最後に、この夏全国大会に出場する皆さんを紹介します。・・・拍手で激励しましょう!
2025.7.18
みなさん,おはようございます。新しい学年がスタートして1か月がたちました。新しいクラス,新しい環境に少しは慣れてきたでしょうか。
また,2,3年生には始業式で,1年生には入学式で自分の目標をたててこの1年をどのように過ごすかを考えてほしいとお話ししましたが,どうでしょうか?目標とか夢と簡単に言うけれど,意外に難しいのではないでしょうか。
めあてなく毎日を過ごしている,目標がなかなか決められない,などという人もいるかもしれません。もしかしたら,そのことにプレッシャーを感じている人もいるのではないでしょうか。心配することはありません。「自分は何のために生まれて,何をしながら生きていくのか。何が自分の幸せで,何をするのが好きなのか。」を納得するまで考えればいいと私は思います。また,決して人と比べる必要はないのですよ。
今日は,みなさんにお願いがあります。
昨年度,本校「観総」での学びを一枚のポスターにまとめようと私たち教員で,勉強会を行いました。勉強会では身に付けてほしい力を言葉にして表そうと話し合いました。そこで話し合ったものを,次の7つの力としてまとめました。
「自分を律する力」 「伝える力」 「受け取る力」 「見いだす力」
「振りかえる力」 「やり抜く力」 「つながる力」
例えば「伝える力」は,『自分の言葉で話す,文章を作る,資料を作る』,また,「受け取る力」は,『他者の話を聞く,メモをする,読む,ICTの活用』
というようにまとめています。
本館の職員室前と工業科棟の職員室前に掲示してくれています。これらの部分をピンクで色付けしてくれています。ぜひ,見てください,生徒として学ぶ立場で,意見や感想を身近な先生に伝えてください。これはこういう言葉の方がいいなとか,いいねでも大丈夫です。職員室へ,準備室へ,校長室へ気持ちを伝えてくれるとうれしいです。
観総で学ぶ,私たち教員と生徒の皆さん全員みんなで共有し,みんなで大切にしていきたいと思っています。ぜひ,よろしくお願いします。
明日から5月,明日は体育祭,そして中間考査,そのあとは運動部の人は総体に向けてという時期です。ぜひ,「挨拶をしよう,約束を守ろう,勉学と部活動などに頑張ろう」
この毎日の当たり前を意識して一つ一つのことに取り組んでいきましょう。
2025.4.30
春休みが終わり、いよいよ新学期が始まりました。 今日から新しい学年、心を新たにしてスタートラインに立ちました。
3学期の終業式で、次のようなことをお話ししました。「春休みに、この1年間を振り返って反省し、自分の進む方向を考えて、新たな1年の目標をしっかりと立ててみてください。自分の目標,進路といわれてもどう考えたらいいかわからない,という人は,ぜひ自分の『好き』から考えてみることをおすすめします。」
まず、今年の目標を立て、この1年をどのように過ごすのかを考えましょう。 その際,意識してほしいこと、大切にして欲しいことがあります。それは,高校生である前に1 人の人間であるということです。ひとりの人間として成長するために,
「挨拶をしよう,約束を守ろう,勉学と部活動などの活動に頑張ろう」
これら,人として毎日の当たり前を徹底できてはじめて成長があると思ってい ます。このことは、昨年度繰り返しお話ししてきたことですね。また、3月の卒業式で、卒業生代表の先輩が答辞で「やろうと思えばできることを当たり前にする、ということが大切だ」と言っていたのを覚えている人もいるのではないでし ょうか。 例えば,挨拶。挨拶ひとつで人の気持ちはずいぶん変わり,つながることがで きるものです。挨拶は心と心を結ぶ思いやり。大切にしていきましょう。 明日の入学式では、222名の後輩が入学してきます。新入生が安心して高校生活を始められるよう、先輩としてリードしたりフォローしたりしてあげてください。ひとりひとりが見本となり、挨拶や服装,行動などにおいてさすが上級生という態度で接して欲しいと思います。
また、春休み中に困ったことがある、悩んでいることがあれば担任の先生や顧問の先生などに相談してください。一緒に考えましょう。 話を最初に戻します。自分の立てた目標達成のために、自分がどう行動していけばいいのかしっかり考えてください。みなさんには無限の可能性があります。 自分の力を信じて、しっかり努力していきましょう。 1年後に、「この1年は今までで一番自分が成長できた1年だった。」と言える ように。 そのためにも「挨拶,約束,勉学と部活動など」人としての毎日の当たり前を 大切にしていきましょう。私もいろいろな場面で,みなさんと一緒に笑ったり, 立ち止まって考えたり,悩んだりして,いろんなことを学びながら一緒に毎日毎 日を歩いていきたいと思っています。
2025.4.7
香川県立観音寺総合高等学校のウェブサイトをご覧いただきありがとうございます。
本校は平成29年4月に三豊工業高校と観音寺中央高校が統合し、観音寺総合高校としてスタートをきって9年目になりました。工業科(3学科)と総合学科(5系列)を設置しています。工業科が担ってきた「ものづくり教育」と、総合学科が担ってきた「多様なニーズに対応した教育」を継承、融合し、より多くの友人と切磋琢磨することで、生徒一人ひとりの個性、能力を伸ばすとともに、明日の社会の担い手として主体的に行動できる、心豊かでたくましい人間の育成をめざしています。
みなさまのご支援のもと、統合後8年間を経て観音寺総合高校は歩みを着実に進めることができております。今年度はその歩みをさらに進めるため「観総2.0」をスローガンに掲げ、「人との出会い」「モノ、コトとの出会い」をとおして、生徒も教職員も一緒になって「学び」を楽しめる環境づくりに取り組んでまいります。
郷土香川をはじめ、国内外の各地でご活躍されている卒業生の皆さま、そして地域社会の多くの方々から多大なるご支援をいただいていることに感謝し、本校が地域で愛され必要とされる学校であり続けるために、郷土を愛し郷土に貢献できる人間の育成をこれからも進めます。
保護者の皆さま、地域や学校関係者の皆さまに、今後とも本校の教育活動へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和7年4月
校長 圖子 謙治
令和6年度
おはようございます。
3 学期の終業式,みなさんはこの 1 年間はどんな一年でしたか。私は 4 月に本校に赴任して,生徒諸君や先生方にあたたかく迎えていただいて本当にうれしかったことを思い出します。本校での生活を楽しく過ごせたな,と思っています。生徒諸君や先生方,みなさんに感謝していま す。(1 年間お話したことを振り返りながらもう一度気持ちを伝えたい)
2 年生は始業式で,1 年生は入学式で,「この 1 年,自分の目標をた てて成長してほしい」ということをお話ししました。こんなところは成長できたかな,こんなところは変わったかなというところが一人ひとりにあるのではないかなと思います。 うまくいったこと,うまくいかなかったこと,いろいろあるのではな いでしょうか。うまくいっているからと調子に乗らず,うまくいかないからとふてくされたり,投げ出したりせず。自分を諦めずに小さな努力を積み重ねてほしいと思います。
また,みなさんに大切にしてほしいこととして繰り返しお話したこと,それは,高校生である前に1 人の人間であるということです。ひとりの人間として成長するために,
「挨拶をしよう,約束を守ろう,勉学と部活動などに頑張ろう」
これら,人として毎日のあたりまえのことを大切にしてほしいと思い ます。必ず自分自身の成長につながります。 明日から始まる春休みに、この1年間を振り返って反省し、自分の進 む方向を考えて、新たな1年の目標をしっかりと立ててみてください。自分の目標,進路といわれてもどう考えたらいいかわからない,という人は,ぜひ自分の「好き」から考えてみることをおすすめします。自分の「好き」です。
19日後の 4 月 7 日には新学年での始業式を迎えます。また、21 日に合格発表される新入生が入ってきます。4月の始業式で、一つ上級生になったみなさんと会えることを期待しています。
最後に,3学期の始業式でも言いましたが,みんなは私たちにとって宝物、総合高校の宝物、地域や社会の宝物。一人ひとりがそのままで宝 物です。
「自分を大切に,そして,周りのひとも大切に!」
2025.3.19
新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
今年は穏やかな天候のお正月でしたね。昨年は,元日に能登半島地震,2日には羽田空港での航空機事故,3日には北九州での火災・・・。この1年はどうなるのかと不安すら感じたお正月でした。今年のお正月はみなさんはどのように過ごしていましたか?
お正月といえば,何を思い浮かべますか?お年玉,お雑煮,おせち料理,初日の出,初詣,初売り,松飾りなどなど。
本館の玄関を入った事務室横に花材に松を含めた生花が飾られています。事務室窓口には松を使ったリースが飾られています。見た人いますか?
これらは昨日,本校の茶華道部のお花の指導をしてくださっている外部講師の先生が準備してくださったものです。本校のみなさんにお正月の雰囲気を,とご厚意で用意してくださいました。私はそのちょっとした気遣い,思いやり,優しさに心があったかくなり,とても嬉しかったです。
そういえば,この体育館内にもちょっとした気遣い,思いやりがありますね?気づいていますか?そう,周りにあるストーブです。とっても寒い中,体育館に入ってきたとたん,空気があったかいのを感じましたね。今日は寒いから集まったみんながちょっとでも寒くないようにと用意してくれたものですね。誰かが用意してくれているのです・・・。
周りの人への小さな気遣いや思いやり,優しさを重ねる。この言葉は覚えがありますね。このことは,2学期の終業式に山田教頭先生のお話にあったことですね。
一人ひとりが小さな気遣いや思いやり,優しさをもつ社会はみんなが安心して生活できる社会だと思います。総合高校はそんな社会でありたいと思っています。
心と心をつなぐのは,挨拶から。また,みんなが好き勝手やっている社会に安心はありません。約束を守ることで,安心のある社会ができると思います。また,それぞれが頑張っているからこそ,お互いの頑張りを認めあえると思います。
挨拶をしよう
約束を守ろう
勉学と部活動などの活動にがんばろう
みんなは私たちにとって宝物,総合高校の宝物,地域や社会の宝物。一人ひとりがそのままで宝物です。そんな宝物のみなさんにとって素敵な一年になること,みんなで素敵な一年にすることを願っています。3学期も一緒に頑張っていきましょう!以上です。
2025.1.8
おはようございます。2学期は,お互いに人間関係を深めていく時期でもあります。人との仲が深まっていくと,私たちは他の人の言動を理解できず納得がいかなかったり,腹をたてたりすることも多くなりがちです。今から約5分,私達のものの見方やとらえ方はとても曖昧であることを実感し,人との関わり方を一緒に考えてみましょう。
図3を見てください。二つの線分にそれぞれ外向きと内向きの矢羽を付けたものです。上側の線分と下側の線分ではどちらが長く見えますか。
( 「ミュラーリヤー錯視」の図を提示 )
多くの人は下側の線分が長く見えるのではないでしょうか。実は同じ長さです。
続いて,図4を見てください。右の図と左の図で中央にある円の大きさはどちらが大きく見えますか。
( 「エビングハウス錯視」の図を提示 )
多くの人には右の円が大きく見えるのではないでしょうか。実はこれらも同じ大きさの円です。同じ大きさの円でも,大きい円に囲まれると小さく見え,小さい円に囲まれると大きく見えるのです。
もうひとつ,図5を見てください。2つの弧の形をした図形を並べたものです。どちらが大きく見えますか。
( 「ジャストローの図形」を提示 )
多くの人には下側の方が大きく見えますが,2つは同じ図形です。
ものは周囲の環境によって見え方がちがうのです。私達のものの見方やとらえ方はこんなにもあいまいなのです。
図6はどのように見えますか。
( 「ルビンの壺」を提示 )
壷が見えますか。それとも向き合っている2人の人が見えますか。黒の部分浮かび,白の部分を背景と見る人には壷が図として見えます。白の部分が浮かび,黒の部分を背景と見る人には人が向き合っている姿が図として見えます。
人は,一つの事にしか集中はできません。人が向き合っているように見えるときには,壺を見ることはできず,壺に見えているときには二人の姿を見ることはできません。
例えば,どうして◯◯さんは,あんな態度をとるのだろう?と納得がいかなかったり,不愉快だったり,腹が立ったりする時は,その感情だけが先ほどの図6の中に見えた「図」となり,その他の事が背景となり見えなくなった状態です。
こういう感情は,こういう事だろうとか,この人は私にはいつもこういう態度をとるとか,自分の見え方や受け取りだけでこうに決まっている,こうに違いない,などとあれこれ頭の中で考え,心と頭の両方から湧いてきた物です。
そんなとき,次のように考えてみてはどうでしょう。
自分の発言に対して,受け止めた側の相手だったらどう感じたのかな?と相手の立場から自分の言動について,一歩離れて眺めて見る。逆のシチュエーションで相手になりきる。そうすると,見えていなかった今まで背景となっていた部分が,「図」となって浮かんでくるでしょう。
私たちはだれもが自分の見るものが正しく見えていると思いがちです。しかし,同じものを見ても人の見え方のくせによって違いがあり,それが置かれた環境によって見え方に違いがあるのです。
私たちの目はとてもだまされやすい,だれも自分の見るものが正しいなんて言えないのですね。周りの人と意見があわないときやうまくいかないとき,一歩下がって,もしかしたら見え方や考え方が違うのかも,と思うだけで少しだけ自分が楽になり,世界がうまくいくかもしれません。こんな気持ちでこれからの学校生活をともに送っていけたらと思っています。以上です。
2024.11.6
みなさん,おはようございます。今年もとても暑い夏でした。一学期の終業式では,大変暑くてしんどい思いをした人,本当にごめんなさい。申し訳なく思っています。
さて、この夏休みはどうでしたか。しようと思っていたことができた,しようと思っていたことができなかった・・・30秒ほど時間をとりますので振り返ってみてください。
この夏のパリオリンピック,パラリンピックでは一人ひとりの選手にそれぞれの物語があり,感動を与えてくれています。中でも(終業式にお話しした)卓球の早田ひなさんが,シングルスで左腕にけがをしながら戦術を変えるなどした「しなやかさ」にとても感銘を受けました。何かに対して,できない理由を探してあきらめるのではなく,できる方法を探してやりきるその姿勢を見習いたいですね。
さあ、学年の中盤,2学期に入りました。3年生はいよいよ進学,就職ともに本格的に試験が始まります。また,1,2年生は系列や科目選択などで自分の進路を選択していくときです。
進路を考えるとき「夢」は何ですか?と聞かれることも多いのではないでしょうか。「夢」をすでに持っている人もいれば,「夢」をまだ持てていない人もいるでしょう。私は「本当の夢」は10代で見つかる人もいれば,20代で見つかる,あるいは50代で見つかる…,というように人それぞれではないかと思います。だからと言って「夢」がやってくるのをじっと待っていても何も得られません。
じゃあ,どうするか。自分の「好き」から進路や生き方を考えてみてはどうでしょうか。卓球が好き,機械をいじるのが好き,考えるのが好き,人を笑顔にするのが好き…,など。人と比べなくてもいい,自分の中での「好き」を生かしてみてはどうでしょうか。「好き」なことならがんばれる…。その先に「本当の夢」があるのかもしれません。自分の「好き」を伸ばしたり,新しく「好き」を見つけたりするためにも
1 挨拶をする 2 約束を守る 3 勉学と部活動などにがんばる
出会いは挨拶からはじまります。「好き」は「好き放題」何をしてもいいということではありません。決まった枠の中で考えます。学習や部活動などの活動の学びの中で自分ってこれが「好き」かもって気づきます。
この3つのことを一緒に実践していきましょう。
また,2学期は9月6,7日に総合祭があります。テーマは「百花斉放~咲き乱れろ!若き魂!~」です。このテーマには、生徒一人ひとりが自分の持っている才能や個性を最大限に発揮し、色とりどりの花のように咲き誇ってほしいという願いが込められています。さらに,12月14日にはS-MARTも開催されます。一人ひとりのカラーを発揮して取り組みましょう。
2024.9.2
みなさん,おはようございます。一学期の終業式,この一学期はどうでしたか。私は毎朝正門でみなさんと「おはよう」の挨拶にどんな気持ちを交わせるかなと楽しみに一日が始まっています。「圖子さん,総合高校の生徒はええなあ,うちの前通るとき挨拶してくれて,一日がんばろと思えるわ。」「圖子,おまえのとこの生徒,よう挨拶してくれるわ。」私の知り合いや同級生からこんな言葉が届いています。とてもうれしく聞いています。
これまで,みなさんには,3つのことを大切にして過ごそう,と話してきました。
「挨拶をしよう,約束を守ろう,勉学と部活動などに頑張ろう」
高校生である前に1人の人間であれ。これら,人として毎日の当たり前を徹底できてはじめて成長があると思っています。ちょっと思い浮かべてください。テストを返却してもらうとき,どのように受け取りますか?先日,校内を歩いていると,期末テストが返却されている授業で先生から答案が返却されているとき,「片手」でテストを受け取っている姿を見かけました。改めて聞かれれば誰かからものを受け取るとき,「両手で」受け取ると答えると思うのです。そういえば,小さいときに「どうぞ」「ありがとう」ということを教えてもらったのを思い出す人も多いと思います。相手への敬意,感謝や思いやりの気持ちをもって接することはこんな小さなあたりまえから始まるのではないかと思います。
この夏のパリオリンピックに出場する選手のひとりに,卓球の「早田ひなさん」がいます。彼女は前回の東京オリンピックでは控えの選手として参加していました。サポート役にまわっての参加だったということです。
「試合の合間にどうやって話しかけるのか、あるいは話しかけないほうがいいのかという、そういった駆け引きはサポートならではの難しさがありました。私に“チームひな”として関わってくれている方々は、毎試合そういう感覚でサポートしてくれていると思うと、改めてありがたいことだと実感しました。そして、結果でしか恩返しできないと思っているので、もっと頑張りたいという気持ちが強くなりました」
自分の周りが(気づき)見え,感謝の気持ちをもって人として成長するんだなあと思います。そのためにも毎日の小さなことを当たり前にできるみんなの学校でありたいな,と思います。
最後に,3年生!自分の進路を目前にして「自分と向き合う夏」でもあります。早田さんは「自分はほかの人よりも時間がかかる,それなら時間をかけてやればいい」というようなことも言っています。私からは
「必ずおてんとうさまは見ている」
という言葉をおくります。がんばったことだけがあなたの財産になります!早田さんは,卓球を好きな気持ちはだれにも負けない,とも言っています。みんな一人一人の「好き」は何ですか。「好き」に誠実に向き合い,努力し,勇気をもってそれを続ける。これから始まる夏休み,みんなの「好き」に出会う夏にしましょう。
2024.7.19
香川県立観音寺総合高等学校のウェブサイトをご覧いただきありがとうございます。
この度、香川県立観音寺総合高等学校校長として着任いたしました、圖子謙治と申します。よろしくお願いいたします。
本校は平成29年4月に三豊工業高校と観音寺中央高校が統合し、観音寺総合高校としてスタートをきって8年目になります。工業科(3学科)と総合学科(5系列)を設置しています。工業科が担ってきた「ものづくり教育」と、総合学科が担ってきた「多様なニーズに対応した教育」を継承、融合し、より多くの友人と切磋琢磨することで、生徒一人ひとりの個性、能力を伸ばすとともに、明日の社会の担い手として主体的に行動できる、心豊かでたくましい人間の育成をめざしています。
そのために、「人との出会い」「モノ、コトとの出会い」をとおして「学びをもっとおもしろく」をスローガンに生徒も教職員も一緒になって「学び」を楽しめる環境づくりに取り組みたいと考えています。
郷土香川をはじめ、国内外の各地でご活躍されている卒業生の皆さま、そして地域社会の多くの方々から多大なるご支援をいただいていることに感謝し、本校が地域で愛され必要とされる学校であり続けるために、郷土を愛し郷土に貢献できる人間の育成をこれからも進めてまいります。
保護者の皆さま、地域や学校関係者の皆さまに、今後とも本校の教育活動へのご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げ、ごあいさつといたします。
令和6年4月
校長 圖子 謙治