ご挨拶

センター長 

布川 雅英

2023年度は新型コロナが5類に移行し、社会活動がコロナ前に戻り、ボランティアの依頼も徐々に増えてきました。

神田外語大学のボランティアセンターでは、ボランティア活動を以下の3分野に区分しています。


A:スボーツ通訳・国際会議

B:地域貢献・国際交流

C:国際協力・国際開発


この3分野の中で、ボランティア活動としての件数が多かったのは、B:地域貢献・国際交流の分野でした。

これは、普段より、自分たちの学び舎のある地域との連携を大切にしたいと考えている学生の気持ちが反映されたものだと考えています。学生ボランティアを受け入れてくださった多くの方々に、心より御礼申し上げます。


ボランティア活動を通じて学生はさまざまな経験を積み、その後の学習につなげています。こうした経験は一人ひとりのかけがえのない財産になっています。また、コロナウィルス感染症によるパンデミックが終息に向かい、落ち着いてきたことで、海外でボランティア活動を行う学生も増えてきました。高校時代はコロナ禍で海外に行くことができず、海外渡航が初めての学生もおりますが、学生たちはさまざまな地域で、学んだ語学力と行動力を十分に発揮し、のびのびと若者らしく活躍しています。

これからも大学での学びを実践に結びつけ、大いに成長してほしいと願っています。


神田外語大学ボランティアセンターは、個々の学生に寄り添い、ボランティア活動への理解を促し情報提供とアドバイスを行っています。学生たちが、ボランティア活動を通して、人の役に立つことの喜びやコミュニケーションの重要性を実感することで、今後もさらに成長し、幅広く活躍する人材に育つことを願ってやみません。

アカデミックフェロー 

朴 ジョンヨン

世界では、未だに続くロシア による ウクライナ侵攻とガザ情勢での民族紛争 、そして、 地球温暖化による自然災害など 、私たちはいつ何が起きるかわからない不安な時代に生きています。 このような先が不透明な状況であっても、未来に対して希望を持って生きるには何が必要で 、そのために今やるべきことは何かを考える必要があります。

フランスの作家ビクトル・ユーゴーは、『未来はいくつかの名前を持っている。弱き者には「不可能」憶病者には「未知」思慮深く勇敢な者には「理想」という名を。と述べています。勇気を持って今できることに臆せず挑戦してほしいものです。

ところで、17世紀初頭、「自由意志にもとづいて、自発的に奉仕する人」とされたのが、イギリスで誕生したボランティアの語源です。「自発性」、というものには一方で、自分の責任で状況を判断し、自分の責任で行動するということが求められます。

2024年はパリで五輪 、 2025年には大阪・関西万博、2026年は名古屋アジア大会など、国内外で国際的なイベントが開催されます。大学で学んだ語学力をこういった国際大会やイベントで主体的に活かし、他者(社会)に仕える喜びを味わい、価値のある人生を送ってほしいと願います。人の価値とは、その人が得たものからではなく、その人が与えたもので測られますから。