令和6年度に引き続き,令和7年度も瀬戸内町内のすべての先生方が交流,情報交換ができるチャットスペースを開設しました。
先生方からの授業実践の情報や,研修会に参加した学びの共有,授業内容の相談等を共有しています。もちろん,管理職の先生方からの情報提供もあり,各学校の実践や行事等の共有もあります。加えて教育委員会から先生方に向けて幅広い研修の情報提供も行っています。
瀬戸内町は奄美大島本島,加計呂麻島,請島,与路島の4つの島からなる町なので,生徒指導の研修会や保健主任の研修会,学力向上担当の研修会等,多くの研修会がオンラインで開催されます。研修会の資料や Google meet のリンク等様々な情報共有を各係のチャトスペースで共有しています。
EDIX関西で瀬戸内町のよさをアピール
インテックス大阪で2024年10月3日(木)に開催された、EDIX関西2024プレゼンシアターに諸鈍小学校,西阿室小学校の小学5年生の2人と教育委員会の指導主事が登壇しました。
GoogleジュニアICTリーダープログラムで学んだスキルを活かし,授業でのICT活用事例や,瀬戸内町の魅力について発表を行いました。
指導主事からは Google for Education パートナー自治体としての活動内容やリーディングDXスクール事業の取組について発表を行いました。
西阿室小学校,伊子茂小学校,諸鈍小学校の3校を結んで,フルオンラインの研究公開授業を実施しました。
事前に各学校の一人一人の児童の学習の様子を録画しYouTubeで配信,研究公開に参加される先生方は割り当てられた児童の学習の様子を視聴しました。
授業の様子や当日の参加方法,指導案,分科会の進め方等すべての資料をGoogleサイトで共有し,研究公開当日は Google meet で全体発表,分科会を行い,Fig Jam を活用して意見交換を行いました。
今回は,西阿室小学校の先生が中心となって研究授業を行いました。児童が1名の学校での実施や,船での移動ということももあり,インフルエンザや高波の影響での中止等考えられましたが,フルリモートで開催できたことで,島外や町外の先生方も安心して研究公開に参加することができました。また,事前に授業を何度も観察できるため,児童の行動や,発言に対してじっくり考える時間も取れ,先生方の意見交換も充実しました。
授業研究の内容に加え,開催面でも勉強になる公開研究会になりました。なにより,初めての試みに快く挑戦していただいた,先生方に感謝します。
極小規模校の中学校をオンラインで結び,理科の実験を行いました。
実験結果をGoogleスプレッドシートで共有しながら,Google meet で意見交換を行いました。毎時間の実験の結果や様子はGoogleサイトで共有し,振り返り等に活用しています。
オンライン授業で同年代の生徒と対話できるため,学習が深まると同時に,専門教科の教師から指導を受けられるメリットもあります。
これまで、加計呂麻島、請島、与路島では、Google meet を利用してオンライン授業に取り組んできました。その経験を活かし、オンラインの自由進度学習に挑戦しました。
授業はガイド役の児童を中心に進められ、学習の内容はGoogleスライドやスプレッドシートに入力していきます。
困ったときには教師のサポートもありますが、基本的に児童主体で学習を進めていきます。スプレッドシート内には教師のアドバイス動画のリンクが貼られているので、動画を参考に学習を進めることもできます。
瀬戸内町では極小規模校の授業をオンラインでつなぎ、協働的な学びを充実させています。
Google meet や Microsoft Teamsを使い、共同編集を行いながら、学習者が主体の学びを進めています。(写真は油井小学校、篠川小学校、嘉鉄小学校3校の算数の授業様子)
瀬戸内町は奄美大島本島、加計呂麻島、請島、与路島と離島を有し、交流が困難であったり、極小規模校で協働的な学びを進めることが困難であったりという課題がありましたが、ICTと先生方の努力と工夫のおかげで、課題を強みに変える実践が充実しつつあります。