城北学園のICTを利用するための効果的な情報がここにあります。
城北学園のICT教育 ― 生徒の情熱と創造性を引き出す学びの環境
城北学園では、ICTを積極的に活用し、生徒一人ひとりの主体性や創造性を育む教育を展開しています。
私たちは、未来を切り拓く力を養うために、ICTを「道具」として用いながら、生徒が仲間と共に学び、挑戦し、成長できる環境づくりに取り組んでいます。
iRoom(アクティブ・ラーニング教室)の設置
中学棟1階には、グループ学習やプレゼンテーションに最適化されたアクティブ・ラーニング専用教室「iRoom」を設置しています。
この教室では、生徒が調べ、話し合い、考え、発表することを通して、学びを深めていきます。
• iPadやMacBookなどの端末を整備
• 大型モニターやプロジェクターなどICT機器を活用
• グループワークに適した机や移動式ホワイトボードを設置
校内全体のICT環境整備
ICTの活用は、特別な教室だけでなく、すべての学習空間に広がっています。
• 約50の全教室に65インチ大型テレビとApple TVを設置
• 理科室・美術室・体育館などの特別教室にもICT機器を導入
• 校内約100カ所にWi-Fiアクセスポイントを設置し、どこでも快適なインターネット接続を実現
教育の指針 ―「Projects, Peers, Passion, Play」
城北学園のICT教育は、MITメディアラボのMitchel Resnick教授が提唱する
“Projects(プロジェクト)”、“Peers(仲間)”、“Passion(情熱)”、“Play(遊び)”の4つの要素を参考にしています。
生徒が夢中になれるテーマを見つけ、仲間と協力しながら試行錯誤する経験を通して、
これからの社会に求められる創造力や問題解決力を育んでいきます。
生成AIとの向き合い方 ― ChatGPT研修会の実施
2024年には、高校3年生を対象に「ChatGPT研修会」を実施しました。
講師には、本校卒業生でICTコンサルタントとして活躍する福原将之氏を迎え、
生成AIの仕組みや活用方法、情報モラル、プライバシー保護などについて学びました。
新しい技術を正しく理解し、安全かつ主体的に活用できる力を育てることも、城北学園のICT教育の大きな柱の一つです。
城北中学校・高等学校では、ICTを活用した学習を積極的に推進しています。校内だけでなく、ご家庭でも継続的にICT機器を活用いただくため、以下の通りモバイルデバイスの準備とご家庭でのWi-Fi環境の整備をお願いいたします。
生徒が個人で利用するノートPCまたはキーボード付きタブレットの準備(スマートフォンは対象外)
生徒が家庭でインターネット接続できるWi-Fi環境の整備
城北学園での学習に適した端末例を以下にご紹介します。
MacBook Air(AppleのノートPC)
家庭での学習継続やクラウド(Google Workspace、Microsoft365、Canvaなど)での課題・作品制作に最適。
高度な作業にも対応可能。
構成:13インチ(M3チップ)、8コアCPU、8コアGPU、16GBユニファイドメモリ、256GB SSDストレージ
価格:164,800円(税込)
iPadとキーボード・ペンシルのセット
手書き入力や写真・動画の撮影が簡単で、ノート取りなどに最適。
プログラミングや精密な作業にはPCの方が適していますが、軽量かつ価格も比較的安価。
構成:10.9インチiPad Wi‑Fiモデル(第10世代)256GB、Logicool Rugged Folio Keyboard、Logicool Crayon
合計価格:118,480円(税込)
Lenovo IdeaPad Slim 5 Light Gen 10(WindowsノートPC)
Windows OSでの操作に慣れている生徒におすすめ。
入学後にMicrosoft365のライセンスを配布しますので、別途Office購入は不要です。
構成:13.3型 WUXGA IPS液晶、AMD Ryzen™ 5 7535HS、メモリ16GB、512GB SSD
価格:109,890円(税込)
Google Workspace、Microsoft365、Canva等のクラウドサービスが利用できれば機種は問いません。
本校ではMacBookとiPadの環境が整っているため、それに近い機種をおすすめしています。
2025年度の中学1年生にはiPadをお勧めしています。
2024年度には高校1年生対象に最大6万円の補助金がありました。
2025年度の高校1年生に対しても実施される可能性があります。
補助申請のため、購入時の領収書(レシート)を必ず保管してください。
ポイント利用分は補助対象外です。
保証料(AppleCareなど)は高校在学期間中に限り補助対象。保証内容のわかる書類をご用意ください。
Q. MacとiPad、どちらを購入すればいいですか?
A. 将来性を考えるとMacBookがおすすめですが、iPadも軽量で扱いやすく、ペン入力などの利点があります。家庭で相談の上、決定してください。2025年度の中学1年生にはiPadをお勧めしています。
Q. 学校への持参頻度は?
A. 中学1年では朝学習などで週4回ほど利用しています。そのほか情報の授業で利用します。
Q. 設定やソフトのインストールが不安です。
A. 4月以降、授業内で設定説明を行います。事前設定は家庭のApple ID等で行って問題ありません。
Q. iPadの容量はどのくらい必要ですか?
A. 32GBは早期に容量不足となるため、128GB以上(できれば256GB)を推奨します。
Q. WindowsやChromebookでも大丈夫ですか?
A. 問題ありません。OSによる課題提出等の制限もありません。
Q. Microsoft Officeは必要ですか?
A. 学校よりMicrosoft365のアカウントを配布し、無償で利用できます。個別のライセンス購入は不要です。
Q. セキュリティソフトは必要ですか?
A. 不要です。OSのアップデートを適切に行えば大丈夫です。
Q. ペアレンタルコントロールは設定してもよいですか?
A. 推奨します。Mac、iPad、Windowsそれぞれに対応した方法があります。学校使用に支障が出ることはありません。
Google Classroomなどの学習ツールは入学後、学校よりアカウントを配布します。
iPadやMacBookの設定に不安がある場合も、学校でサポートします。下記の相談窓口のフォームをご利用ください。
🎓 @johoku.ac.jp メールアドレスの設定方法(Google Workspace 用)
💡共通前提
• 学校から貸与された Google アカウント(例:taro123@johoku.ac.jp)を使用
• Google Workspace(Gmail、Googleドライブ、カレンダーなど)にアクセス可能
• 初期パスワードは学校から配布、初回ログイン時に変更が求められることがあります
• 二段階認証(2FA)が有効な場合があります
🌐 A. ブラウザにログインする方法(すべてのデバイス共通)
1. Chrome や Safari、Edge などのブラウザを開く
2. 以下のURLにアクセス
👉 https://accounts.google.com/
3. 学校から貸与されたアドレスを入力(例:taro123@johoku.ac.jp)→「次へ」
4. パスワードを入力 →「次へ」
5. 必要に応じて二段階認証を実施(SMS認証やGoogle認証アプリなど)
6. ログイン完了後、Gmailにアクセス可能
※ログイン後はGoogleドライブ、Googleカレンダー、Classroomなどにもアクセス可能です。
🍎 B. Mac(標準「メール」アプリ)
1. 「システム設定」→「インターネットアカウント」
2. 「Google」を選択
3. @johoku.ac.jp のメールアドレスを入力 →「次へ」
4. Googleのログイン画面でパスワードを入力
5. 必要なサービス(メール・カレンダーなど)を選び「完了」
📱 C. iPhone / iPad(iOS標準メールアプリ)
1. 「設定」→「メール」→「アカウント」→「アカウントを追加」
2. 「Google」を選択
3. 学校のアドレス(@johoku.ac.jp)を入力 →「次へ」
4. パスワードを入力 → 二段階認証があれば認証
5. 同期項目を選んで「保存」
🖥 D. Windows PC
方法①:ブラウザで使う(推奨)
1. https://mail.google.com/ にアクセス
2. 学校のメールアドレスとパスワードでログイン
方法②:Outlookアプリで使う(IMAPまたはGmail連携)
1. Outlookを開く → [ファイル] → [アカウントの追加]
2. 学校のメールアドレスを入力 → 自動的にGmail連携画面が開く
3. パスワードを入力 → Googleの認証画面で「許可」
4. アカウントが追加され、メールが使えるようになります
🤖 E. Androidスマートフォン
方法①:Gmailアプリ(推奨)
1. Gmailアプリを開く → プロフィール画像 →「別のアカウントを追加」
2. 「Google」を選ぶ
3. 学校のメールアドレスとパスワードを入力
4. 二段階認証がある場合は認証
5. 自動で同期が始まり、すぐに使用可能に
利用方法についてはメールにて連絡いたします。
Google workspace(全生徒・教職員・保護者 メール・クラスルーム・ドキュメント・スプレッドシート,フォームなど)
BLEND(全生徒・教職員・保護者)
ロイロノート(全生徒・教職員)
Microsoft365ライセンス(全生徒・教職員)
Canva(全生徒・教職員)
Adobe Creative Cloud (全生徒・教職員 準備中です)
日経電子版(全生徒・教職員)
Inspire High (中学1,2,3年 道徳・総合学習などで利用)
Life is Tech! (中学2年生 総合学習で利用)
音読メーター(中学1年,高校1年で利用予定)
Apple managed ID(全生徒・教職員)
ClassPad.net(全生徒・教職員 準備中です)
ChatGPT Team(高校3年 総合探究で利用する予定。)
生成AI(ChatGPTなど)の利用についてのガイドライン(改訂版)
はじめに
生成AI(人工知能)は急速に進化・普及し、教育現場にも大きな影響を与えつつあります。文部科学省が2024年12月に発出した『初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver. 2.0)』では、生成AIの利便性とリスクを踏まえ、教育の目的や学びの本質を大切にしながら、適切な利活用を目指すことが示されました。
本校においても、生徒の主体的な学びを支援する観点から、生成AIの利用に対して以下のとおりガイドラインを改訂いたします。
1. 生成AIとは
生成AIとは、膨大なデータを学習したAIが、対話形式で質問に答えたり、文章や画像、プログラムなどを自動的に生成する技術です。例としては、ChatGPT、Copilot(旧Bing Chat)、Gemini(旧Bard)などがあります。
本校では、生徒が学校のアカウントを用いてChatGPT(SSO経由)およびGeminiの無料版を利用可能としています。ただし、これらの生成AIの利用は、教育目的に限られ、管理された環境下でのみ許可されます。
2. 基本的な考え方
人間中心の原則:生成AIは学びを支援する「道具」であり、その出力を無批判に受け入れるのではなく、最終的には人間が判断・責任を持つことが大切です。
学習指導要領との整合:生成AIの利活用は、資質・能力の育成に資するか、教育活動の目的に合致しているかを十分に吟味する必要があります。
情報活用能力の育成:情報モラルを含む情報活用能力の一環として、生成AIの仕組みやリスクを理解させ、適切な使い方を身につけさせます。
3. 生徒の利用における留意点
年齢制限や保護者の同意を遵守すること
個人情報(氏名、住所等)を入力しないこと
著作権を侵害するような使い方を避けること
出典や引用の明示を行うこと(プロンプトと生成日などを明記)
提出物は自身の考えや表現を中心とし、生成物をそのまま使用しないこと
定期考査や学習評価の場では使用しないこと
なお、授業内でChatGPTやGeminiを活用する場合には、保護者の方に改めてご連絡し、個別に承諾をいただきます。
4. 利活用の具体例
利活用が考えられる例:
情報モラル教育の一環として、生成AIの誤りを教材に使う
英作文や語彙リスト作成の支援
ブレインストーミングやアイデアの補助
プログラミング学習の補助
不適切と考えられる例:
宿題や感想文を生成物の写しで提出する
コンテストやレポートに生成物をそのまま使用する
感性や独創性を育てたい活動に安易に使わせる
5. ご家庭へのお願い
生成AIの便利さに頼りすぎず、学習の本質を大切にするために、ご家庭でも以下の点をご確認ください。
利用の目的と方法について話し合う
不適切な利用(丸写し、個人情報の入力など)をしないよう見守る
教師や保護者の助言のもと、ルールを守った使い方ができるよう支援する
6. 教職員の役割
生成AIの仕組みやリスクを理解し、正しい指導を行う
授業や校務における効率化のため、適切に利活用する
教育情報セキュリティや著作権の観点から注意を払う
7. 保護者・関係者への説明責任
生成AIの利活用方針について、必要に応じて保護者等に説明する機会を設けます。
授業で生成AIを使用する際は、事前にその目的と内容をご説明し、保護者の承諾を得た上で実施いたします。
参考資料
文部科学省『初等中等教育段階における生成AIの利活用に関するガイドライン(Ver. 2.0)』
https://www.mext.go.jp/content/20241226-mxt_shuukyo02-000030823_001.pdf