実践女子大学人間社会学部・2020年度後期
ソーシャル・デザイン・プロジェクトA
SDA2020 × fermara
プロジェクト授業実施報告
2020年度「SDA」 では、fermata inc. 様からご提供いただいた以下課題に挑戦しました!
How might we...
フェムテックプロダクト(ニーズはあるはずなのに、タブー視されている)を、日本のマーケットに進出させるには、どうしたらよいだろう?
フェムテック(Femtech)とは?
Female + Technology
健康課題を解決する為に開発され、女性の心身にまつわる固定観念・価値観を変容するテクノロジーを用いたプロダクト
(ソフトウェア、診断キット、サービス、およびその他プロダクト)
次の3つの取り組み(フェムテックプロダクト・サービス)からひとつを選択
↓
日本マーケット進出における課題を3つリストアップ
↓
それらを解決するマーケティング手法を考え、まとめる
取り組み 1
B向けの不妊治療保険:
Carrot Fertility (2017)
Gender -新しい家族の形 // 子供が欲しい、全ての人のための企業向けの妊活保険
取り組み 2
月経カップ:
Eve Condom (2015)
Biological/sex - 新しい生理用品の形 // 性に関する議論がいまだタブー視される韓国で革命を起こしたい
取り組み 3
スマートバイブレーター:
LIONESS (2014)
Biological/sex -自分の性をしろう // 私たちの「気持ちいい」を理解したい。
(仮定)これらのプロダクトは全て、薬事・法律的には問題なく日本で販売できるものとする
プロジェクトの様子
3つのチームに分かれ、それぞれ 任意の取り組みを選び、提案を行いました!
履修生の声
プロジェクトに取り組んだ感想は?
オンライン上でグループとどう協力するかが難しかったですが、オンラインでもグループワークは出来ると実感することが出来ました!
同じテーマのグループも、同じ視点から捉えていてとても勉強になりました!
初めて企業の方々の前でプレゼンをして、とても貴重な体験ができました。私たちのチームでは思いつかなかった案が他のチームでたくさん出てきて、興味深かったです!
「フェムテック」のイメージはどう変わった?
女性の健康問題はどこか他人事のように思っていました。しかし、Femtechについて調べていくうちに、とても身近な問題だと感じるようになりました!
少し触れにくいものだと思っていましたが、これから私たち自身が働く社会において重要であり、広めていかなければならないと思いました!
これまでは、Femtechというものに対して抵抗感があり、手が出しにくいと思っていました。しかし、今回の活動を通して詳しく知ったことで、便利だと感じた商品が多くあったため、Femtechに対して前向きなイメージを持つようになりました!
今後も継続していきたいこと・活かしたいことは?
Femtechについての学びを通して生理用品には他の選択肢があることを知ったので、固定概念にとらわれないでもっと色々な女性の問題を解決する商品を見ていきたいです!
女性の悩みのようにタブー視してしまっていることや「当たり前」と考えてしまっていることに対して「なぜ?」と考えることを継続していきたいです!
女性の悩みに対しての認識をして、どのように解決できるのかを考え続けていきたいです!
どのような女性の悩みに寄り添える商品が出てくるのか、注目して見ていきたいです!
fermata inc. さんへのメッセージ!
生理用品には紙ナプキンしか選択肢がないと思っていたので、今回授業を通してfermata様の商品や意見を聞くことができて良かったです。女性の問題を考える良い機会にもなりました。貴重な経験をすることができました!
今回の授業で、女性としての様々な選択を考える機会になりました。とても貴重な経験でした!
コスト面など私たちはまだ知らない点が多かったので、しっかり見直してもう少し現実味のある発表をできるようにしていきたいです。女性の抱える問題を発表することは、私自身もとてもいい勉強になりました!
この授業で初めてfermata様のことを知りました。女性特有の悩みや他人に言えないような悩みなどに真摯に向き合い、取り組まれている企業があるということを知り、心強く思います。これからは1人で悩まなくても良いと思うことができました。もし私の周りに悩んでいる人がいたら、fermata様のことをお教えしたいと思います!
この授業をとってfermata様に出会っていなかったらきっとFemtechという言葉を理解しないまま大人になっていたと思います。私もこれから女性の悩みを解決してゆくことに協力できる人になろうと思いました!
企業の方にプレゼンする機会、Femtechについて深く知る機会など様々な機会を頂いて本当に貴重な経験でした。この先も女性の身体に関する悩みに対してもっと解決するにはどうしたらいいのか考えてみたいと思いました!
"性" や "女性の健康" について考える人やこんなに多くの商品があったのかということを知ることが出来ました。女性の身体について考える事に興味があったので「このような職業もあったのか!」と視野が広がりました。考えたいけれど、タブー視してきたことだったので話を聞いていてとても楽しかったです。私のタブーがワクワクに変わりました。ありがとうございました!
今回の授業を通して、自分だけの問題だと思っていたことも、仲間に話すことで悩みを抱えているのは自分だけではないというとても重大なことに気づくことができました。また、マーケティング手法を提案するにあたり、様々な女性特有の悩みについて知るきっかけになりました。これからはこの経験を通して、女性の悩みについて積極的に考えていこうと思います。自分にとって非常に貴重な体験になりました!
ありがとうございました!
fermata inc. 様から学生へのメッセージ
学生の皆さんとの議論の中で、眼から鱗のコメントも多く、Femtechの商品を広めていく上でとても参考になりました。
SNS時代の今、私たちは自分と周りを比べすぎてしまうことも多々あります。でも、フェムテック製品を通じて自分の体を知り、対話することで、「自分と周りは違くていいんだ」「私は私でいいじゃん」と軸を自分に戻すきっかけになるのではと。フェムテックは今の時代を生きる私たちの強い味方になってくれるはずです。
これからの大学生活、コロナ禍の中、大変なことも多いと思いますが、頑張ってくださいね。
今回はありがとうございました。
fermata inc.
Amina