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対話による美術鑑賞では、作品に対する自分の見方を他者との交流を通して深めたり広げたりしながら、集団として意味生成することに重きを置いている。授業として行う際には、単に自由に発言させればよいというわけではなく、生徒の対話を促す先生の役割が重要であるとし、授業の進め方についてナビゲーションやリレーションという概念を用いて詳しく解説されている。

本書冒頭に紹介される授業風景の中で、風神雷神図屏風をみて「楽しんでいるみたい」と発言した生徒に対する山崎正明先生のリアクションは、九つのリレーション機能のうち「掘り下げ」と「〇〇」に該当するといえる。