文部科学省学校DX戦略アドバイザー・大城智紀氏を招聘し、リーディングDX指定校及び協力連携校向けに教育講話を実施しました。
講話では「GIGAはチーム学校で」をキーワードに、校務DX・授業改善・研修の三輪で進める学校全体の取組の重要性が語られました。生成AIやクラウド活用による授業・校務の効率化、児童生徒の情報活用能力育成、個別最適・協働的な学びの実現に向けた実践例が多数紹介され、参加者の意識改革と実践のヒントとなる貴重な機会となりました。
本研修では、平真小学校・大浜中学校より1学期の取組発表がありました。平真小学校からは、リーディングDX指定校として方向性を共有しながら、各専門部による連携した取組やICTミニ研修会の開催について報告がありました。大浜中学校からは、校内体制の整備を基盤に、授業改善・校務改善・生徒支援部会それぞれの実践が紹介され、校種を超えた学び合いの機会となりました。
校内体制の工夫:専門部でのChat開設やTodoリストの共有、全校体制でのタイピング指導の実施など、組織的な取組が報告されました。
ICT活用の工夫:FigJamやGoogleツール、キーボー島などを活用し、児童生徒の情報活用能力や表現力の向上が見られました。
児童生徒の変容:端末操作への意欲向上、チャット機能を通じた自己修正、特別支援学級でのタイピング意欲の高まりなど、学びの主体性が育まれている様子が共有されました。
授業改善の視点:アナログとデジタルの選択、共同編集による学び合い、カメラ操作の指導など、日常授業における工夫が多数挙げられました。
今後の展望:中学校へのスムーズな接続を見据えたGoogle活用や、KPIを意識した教科カリキュラムの整備など、継続的な改善への意欲も示されました。
児童生徒の変容:発言が苦手な生徒がチャットを通じて積極的に意見を発信するようになるなど、ICT活用による学びの姿勢の変化が見られました。
協働的な学びの推進:Googleスライドを活用した協同学習や、教師・児童双方の視点からDXの意義を確認する取組が紹介されました。
校務の効率化:ポータルサイトによる情報集約が進み、校務の円滑化や授業実践の共有が促進されています。
学習保障の工夫:不登校児童への学習支援や、教室内での支援申請をQRコードで行う仕組みなど、誰一人取り残さない学びの環境づくりが進められています。
学習状況の把握:一人ひとりの学習状況を確実に見取る仕組みづくりが進み、個別最適な支援への意識が高まっています。
大浜中学校において、「自立した学習者の育成を目指した「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体化を図るをテーマとした研究授業を実施しました。
授業研究会では、教師の発問を生成AIにより分析し、「探究のサイクル(問い・情報収集・整理・考察・表現)」の各段階に分類。1つの授業内での発問の比率を可視化することで、授業構造の振り返りと改善に活用しました。
また、授業後には、分析結果をもとに5分程度のラジオ風音声コンテンツを作成し、生徒の振り返り場面でも活用。生徒自身が授業の流れや自らの思考の変化を捉える手助けとなりました。
ラジオ風
生徒のふりかえりに使用
前年度は協力連携校として、今年度は指定校として平真小でICT支援員によるミニ研修会(自主研)を実施しています。
1回15分で、「明日から授業に使える!」を目指し少しづつステップアップをしています。
今年度の第1回目は、自主研にもかかわらずほとんどの先生方が参加してくれました(^^)
講師に文科省学校DX戦略アドバイザー大城智紀氏を招聘し、自立した学習者の育成を目指した個別最適な学びと協働的な学びについての講話や社会科の教科書から情報を読み取る模擬授業の実践ワークを行いました。
大浜中・平真小(指定校)、宮良小・八島小・川原小(協力連携校)と約80人の先生の参加がありました。
講話中は、Google Chatを使いおさえたいポイントをチャットへ送り、実践ワークは小学校・中学校の先生を交えたグループ分けで情報共有している場面もありました。
引き続き、指定校・協力連携校で情報共有しながら取組を進めていくことを確認できました。
Chatスペースへ講話のアウトプットし生成AIでまとめました。
🔻アウトプットのサマリー
GIGAスクール構想の5年目における活用
情報活用能力の重要性:
次期指導要領では、情報活用能力がますます重要になります。子供たちのリーディング能力を向上させることが求められています。
教師の役割と指導技術:
GIGA端末が導入されても、教師の役割は変わりません。机間指導や教師の指導技術が引き続き重要です。
授業改善の視点から、端末を積極的に活用することが求められます。
授業デザインとコーチング:
コーチングは授業デザインも含みます。各学期の終わりを見据えて、子供たちを育てることが大切です。
大きな目標ではなく、スモールステップで取り組むことが効果的です。
生成AIとデジタル学習基盤:
生成AIの活用やデジタル学習基盤の活用を前提に、情報活用能力の向上を目指します。質の高い探究的な学びを提供することが目標です。
働き方改革とクラウドの活用:
働き方改革として、ロケーションフリーを推進します。クラウドの利点を活かし、いつでもどこでも繋がる環境を整備します。
授業と校務の連携:
一斉型の授業から、子供たちに任せる授業への移行が進められています。校務で使用しているツールを授業でも活用し、短期的ではなく中長期的な視点での活用が重要です。
チーム学校と連携:
チーム学校としての連携が重要です。小中連携を強化し、学校全体で取り組むことが大切です。
学習の進捗管理:
学習の進捗を見える化し、クラウドを使って瞬時に把握します。共有ファイルの活用とバージョン履歴の管理も重要です。
GIGAスクールのステージ:
1st GIGAで慣れた後、2nd GIGAでの活用ステージへ移行します。子供が主体となる学びを推進します。
学びの基盤作り:
低学年では教師がしっかり教え、徐々に子供たちに任せることが大切です。学ぶ力、学ぼうとする力を育てます。
情報の取捨選択能力:
教科書での読解を通じて、ネットの情報も取捨選択できるようにします。情報の根拠を示し、グラフの読み方を教えることが重要です。