UVSOR/SPring-8 赤外ビームライン
合同ユーザーズミーティング
2023年9月29日(金) 分子科学研究所 研究棟201号室
開催日時:2023年9月29日(金) 9:00-受付
開催方法:ハイブリッド
Zoom情報:参加登録頂いた方への自動返信メールにてお知らせ致します。
【 プログラム 】
9:30 - 9:45 趣旨説明とUVSOR赤外BL紹介 田中清尚(分子研 UVSOR)
9:45 - 10:00 SPring-8赤外利用の展望 池本夕佳(JASRI)
10:00 - 10:20 赤外ナノ・超高速分光の現状と赤外放射光の可能性 西田純(分子研)
10:20 - 10:40 皮膚角層赤外吸収特性の解析と製剤開発への応用 小幡誉子(星薬科大学)
10:40 - 10:55 【 休 憩 】
10:55 - 11:15 顕微FT-IRイメージングによる薬物粉末の異同識別 瀬戸康雄(理化学研究所)
11:15 - 11:35 Visualization of glyoxylic acid in human hair by using BL43IR 宇山允人(株式会社 資生堂)
11:35 - 11:50 The neaSCOPE as a tool for near-field imaging and spectroscopy at the synchrotron Aina Reich (neaSpec/attocube)
11:50 - 13:00 【 昼 休 憩 】
13:00 - 13:20 放射光赤外顕微鏡を用いた毛髪の分析と製品への応用 伊藤 廉(株式会社 ミルボン)
13:20 - 13:40 マイクロビームFT-IRを用いたポリ乳酸表面における水分子の吸着の評価 松葉 豪(山形大学)
13:40 - 14:00 赤外分光法によるPEGおよびPEG修飾デンドリマーの水和状態の解析 児島千恵(大阪公立大学)
14:00 - 14:20 赤外波長選択的振動励起による生体関連物質の化学変換 川崎平康 (高エネルギー加速器研究機構)
キャンセル 顕微赤外分光法を用いて初期地球の岩石中に生命の痕跡を探す 伊規須素子(海洋研究開発機構)
14:20 - 14:55 【 休 憩 】
14:55 - 15:15 フォノンが関わるプロトン移動機構 松井広志(東北大学)
15:15 - 15:35 BL43IRにおける赤外磁気光学スペクトル測定:円2色性と旋光性 井口 敏(東北大学)
15:35 - 15:55 SPring-8 BL43IRを用いた高圧での分光実験 岡村英一(徳島大学)
15:55 - 16:15 UVSORでの先端赤外分光の試みと今後の期待 木村真一(大坂大学)
16:25 - UVSOR見学
研究会概要
田中 清尚
(分子研 UVSOR)
池本 夕佳
(JASRI)
赤外分光法は、化学、物理学、材料科学、生物学などのさまざまな分野で広く使用されている重要な実験手法であり、放射光を用いた赤外分光では、高輝度、偏光性、パルス性といった特徴を生かした利用が展開されています。UVSORとSPring-8は赤外分光ビームラインを提供している国内放射光施設としてこれまで多くのユーザーに利用されてきました。今回初めて、UVSORとSPring-8で赤外分光ビームラインの合同ユーザーズミーティングを開催し、ユーザー同士の交流を推進すると共に、最先端の研究状況や装置開について情報を交換する場を設けました。最新情報を共有することで、ユーザーの展開するサイエンスを考慮した今後の装置開発・整備の指針を立てるとともに、利用法の開拓を加速することを目的としています。
またUVSORは設立から今年40周年を迎え、次期施設の議論が始まっています。次期計画UVSOR-IVへ向けて新しい研究アイディアが創出される事も期待しています。
更にSPring-8でも現在アップグレード計画を検討しておりますが、アップグレード後のSPring-8-IIにおいてはリングの設計上、赤外ビームラインの運用が難しくなることが想定されています。UVSORとSPring-8の赤外ビームライン同士の連携を強化することにより、赤外ビームラインのアクティビティが今後も国内で継続・発展する為の重要な会議と位置付けております。
皆様の参加をお待ちしております。