教育アンケート大公開!

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このページでは、毎月茨進通信で行っているアンケートから、茨城県内の教育情報を発信していきます

「GIGAスクール」開始から1年 茨城県の進捗状況は?

2022年6月公開

 茨進通信2022年4月号のアンケートでは、「GIGAスクールアンケート!」というアンケート企画を実施いたしました。

 GIGAスクール構想とは、文部科学省が打ち出した「ハード・ソフトの両面からの教育改革」のことを指します。生徒向けに1人1台の端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備し、それらを教育の中で活用していく流れが、既に全国の教育現場で整いつつあるのです。

 茨進では、昨年の4月にも「始まりましたか?GIGAスクール」というアンケートを実施し、GIGAスクールの走り出しの時期に、浸透度合いを調査しました。今回は、GIGAスクールのスタートから1年が経過したことを踏まえ、ICT機器を活用した学びがどの程度の速度で浸透し、皆様の学習にどのような影響をもたらしているのか、前回アンケートとも比較しながら、状況を分析しました。 今回のアンケートでは、計47名の方からご回答をいただきました。うち、小学生は34名、中学生は11名、高校生は2名です。

アンケートの主な質問事項は以下の通りです。

  • 「GIGA スクール」という言葉を知っていましたか?

  • 学校の授業の中でタブレットやパソコンを使ったことがありますか?

  • 学校の授業で、どれくらいの頻度でタブレットやパソコンを使用しますか?

  • 学校におけるICT機器を利用した学びを体験してみて、良かったと感じる点をご記入ください。

  • 学校におけるICT機器を利用した学びを体験してみて、デメリットに感じられる面がある場合はご記入ください。

  • 学校で使うタブレット・パソコンを家に持ち帰ってもよいことになっていますか?

  • 端末を持ち帰ってどのようなことをするように先生に言われていますか?

  • ご家庭には、インターネットに接続できる環境が整っていますか?

  • 学年・学校の所在市町村

GIGAスクールの”GIGA”ってどういう意味?

今回のアンケートでは、56.3%の方が「GIGAスクールという言葉を知っていた」と回答されています。

 GIGAスクールというと、冒頭でも触れたように、「パソコンやタブレットなどのICT機器・高速大容量のネットワークを教室に配備する」というポイントが話題性を帯びていますが、その取り組みの本質的な部分の狙いを、もう少し詳細に見てみましょう。

 GIGAスクールの名称の由来は、その構想の印象から、「〇〇ギガバイト」の”ギガ”だと思われがちですが、正式には「Global and Innovation Gateway for All」の頭文字をとった”GIGA”なのです。これを直訳すると、「グローバル(国際舞台)とイノベーション(革新的創造)の扉が生徒全員に開かれた学校」という意味になります。

 端末やネットワークといった最先端技術に触れることが生徒にとって大切なのはもちろんですが、GIGAスクールの最大の狙いとしてあるのは、「個別最適化」の部分だといえます。多様な子ども達を誰一人取り残さず、生徒ごとに最適化された教育の実現が重要視されているわけです。

 従来の一斉授業では、学力や適性の異なる生徒が同じ内容の授業を受けていました。これがGIGAスクールによって生徒一人一人にICT機器が行きわたると、同じ授業の時間内でも、生徒ごとにレベルの異なる教材を使用して勉強を進めるなんてことも可能になります。

ICTを使用した授業は、すべての学校で実施

 今回のアンケートでは、すべての回答者が「学校の授業の中でタブレットやパソコンを使ったことがある」と回答されました。

 昨年の同時期に「ある」と回答された方は9割程度で、さらには「タブレットの入荷が遅れていて、授業での利用開始が夏まで延期になった」「人数が多くて、予算や配備の面で問題があるようだ」「1人につき1台を配備できる目途は立っていないので、当面の間は必要なときにパソコン室に以前からあるパソコンを利用している」といった状況の学校もありました。

 開始から1年が経過し、ハード面(機器の用意)の整備がかなり進んだことが伺えます。

端末を毎日使用する学校も増加中

1年前と比較すると、ICT機器の使用は顕著に増加

 授業の中でタブレットやパソコンを使ったことが「ある」と解答してくださった方の中の、使用頻度の割合です。

 今回の調査では、7割以上の方が「1週間に2回以上」もしくは「毎日」と回答しており、日常的な授業の中にも、ICT機器を用いた学びが入り込んできたことが伺えます。

 昨年同時期の回答では、「1週間に2回以上」もしくは「毎日」の割合が4分の1程度にとどまっていたことを鑑みると、この1年間で教育現場の様子が大きく変化したことが分かります。

 今回のアンケートの結果では、ICT機器の使用頻度と、学校の所在する市町村や小中高の区分とには、明確な相関性が見られませんでした。実際の授業でどの程度ICT機器を使用するかは、各学校の方針や現場の先生の判断で多少の差異が生じているのかもしれません。

 茨城県内でも、GIGAスクールは速い進度で浸透していることは間違いないようです。そして今後もさらに、各学校の授業内でのICT機器の使用頻度は高まるものと予想されます。

 【ピックアップ】みなさまの声~

 一年間の運用を経て、「GIGAスクール」下で行われる授業について、生徒さんや保護者の方はどのように感じているのか。

 皆さまのご感想をお聞きしました。その内容を一部ご紹介します。

ー学校におけるICT機器を利用した学びを体験してみて、良かったと感じることはありましたか?

  • 検索方法など、自主的に考え取り組む習慣がついた。

  • ノートに書くよりも、早く内容をまとめやすいと感じている。

  • 興味や疑問を持ったことについて、自分で調べて、幅広い知識を得られるところがいいと思う。

  • プレゼンをして慣れることができた。

  • 休校中でも授業が受けられること。PC操作ができるようになり、インターネットで知らないことを検索したり、アプリを使った学習ができる点。

  • ペーパーレスになり、連絡帳が必要無くなりました。

  • これからの時代に必要されるスキルを身につけ、早くに使いこなせるようになった点。

  • 学級閉鎖時でも学びを止めないでいられる。

  • タイピングがはやくなった。

  • 学校の授業で資料などが早く、よく見えて、わかりやすい。今まで資料などを見せるのに手間取ってちょっとした間が空くことがあったが、テンポよく次々と途切れることなく見られるので、授業の流れが良く感じた。少しの間も、子供にとっては集中力を緩めてしまうので、以前よりも嫌な間が少なく感じた。

ー学校におけるICT機器を利用した学びを体験してみて、デメリットに感じることはありましたか?

  • 目が疲れることが多く、ブルーライトによる視力の低下が心配。

  • しっかり考える前に答えを調べてしまうことがある。

  • 教師の方も順応できていないことに対する不安。

  • 教科書もタブレットもどちらも持っていく日は、とても荷物が重そうだった。

このような回答をいただきました。

 GIGAスクールの恩恵として、

●疑問点の検索などの問題解決を、お子さまがご自身で調べることで得られる「自主性・主体性」

●デジタル機器の操作やプレゼンテーションの作成など、これからの時代、社会に出てから一層必要になる「スキルの獲得」

●デジタルを利用した授業の非対面対応や、ペーパーレス化などの「利便性の向上」

が特に多く寄せられました。

 また、不安に感じる点については、 ●目の疲れや視力低下の心配 が最も多く挙げられていました。

端末の家庭への持ち帰りは、昨年より増加

 ICT機器の自宅への持ち帰りについては、「持ち帰って良い」と「学級閉鎖・学年閉鎖時のみ持ち帰って良い」とで、回答がきれいに二分されるかたちとなりました。

 他の質問「タブレットを持ち帰ってどのようなことをするように先生に言われていますか?への回答と関連付けると、日常的に持ち帰りを許可されている前者の場合は、「宿題などの提出」や、「明日の予定など、学校との連絡」のためにICT機器を家庭でも幅広く活用しているケースが多くみられました。

 後者の場合は、主に新型コロナウイルス感染症による休校の際に家庭に機器を持ち帰ることになりますので、授業映像の視聴・オンライン授業の受講などに用途が限定されています。

 さらには、上でご紹介した「学校でのICT機器の使用頻度」で、「毎日」と回答した方のほとんどは、こちらの質問では「自宅に持ち帰って良い」を選択されています。GIGAスクールの進捗が早く、生徒がICT機器を使用することに対して積極的な学校ほど、様々な取り組みをICT機器で行えるように変革が進んでいることが伺えます。

家庭のネットワーク環境も整っている

 こちらの質問への回答も、すべての方が「はい」を選択されました。

 お子さまの在宅授業以外でも、コロナ禍によるオンライン対応の需要が高まり、家庭のネットワーク環境も急速に整いました。

 GIGAスクールで浸透した、生徒さんご自身専用のタブレットやノートPCなどのICT機器を自宅にも持ち帰って活用するという方針の拡大は、家庭側のネットワーク環境の整備も影響しているようです。

GIGAスクールの加速と茨進の教育


 公教育現場でのGIGAスクール構想が進み、私たち学習塾に求められるサービスも常に変化し続けています。

茨進ではコロナ禍以前より、教育の「個別最適化」を目指し、教室へのICT機器の増備、ネットワーク環境の増強に注力してまいりました。さらにコロナ禍での学校の休校への対応として、オンラインでも生徒さんに一人ひとりに最適な学びを届けられるよう、ソフトウェアとハードウェアの両面、さらにはそれらの活用方法の模索と開発に尽力しております。

茨進では、個別最適化のためのオンラインコンテンツを、豊富に取り揃えております。


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茨進 教育本部センター