スポーツ×薬学

体の中からアスリートを支える。

笠師 久美子 先生

薬学部薬学教育推進講座 特任教授

2019年、本学特任教授として着任。医療系学部における、スポーツ医療教育の探索と検証が研究テーマ。日本アンチ・ドーピング機構の後任ドーピングコントロールオフィサー、北海道スポーツ協会のスポーツ科学委員などを歴任するほか、スポーツ国際大会での医務室勤務や海外遠征への帯同など、スポーツの現場で幅広く活動。

 広島で行われたアジア大会をきっかけに、スポーツの現場でアンチ・ドーピング活動に関わるようになりました。アスリートは服用する薬をとても気にします。そして、薬剤師に相談すれば正しい答えをくれると思っています。薬剤師は、その期待に応えていく必要があるのです。

 薬剤師の主な仕事には、医薬品の整備や情報提供、薬の相談などがありますが、アンチ・ドーピングを広く捉えると、健康管理や栄養管理まで含まれると思います。特に海外では食事事情や含有成分の違いから、薬物のような物を摂取してしまう可能性もあるため、薬剤師の介入はアスリー卜をサポー卜することにもなるのです。