特別セミナー 開催報告

202375日(水) 特別セミナー 

 今年度の特別セミナーは、大学院受験希望者の就学支援を目的として2023年7月5日(水)に本学看護福祉学研究科の共催のもと開催されました。本セミナーは、次世代のがんプロッフェショナル養成プラン事業として行っています。新型コロナウィルス感染症が5類となった今回は、対面とオンラインのハイブリッド開催としました。

 本プログラムは、看護福祉学研究科の沿革、教育方針やコース・教育内容と履修に関する説明会と参加者が在籍者から入学試験や就学中の状況、修了後のキャリア形成などについて生の声による情報収集の機会を持つことを特徴とするセミナーの2部構成になっています。今回は、2名の参加者に本学がん看護学コースの在籍者2名、教員2名を加え行われました。教員のうち1名は、本学大学院の修了生であり、臨床でがん看護専門看護師として活動した経験があります。

 セミナーでは、参加者から質問のあったCNSとしての活動の方向性と大学院の入学試験対策について話し合いました。CNSの役割については、在籍者から自分たちが出会ったCNSの活動や自分の活動ビジョンについて伝えられました。さらに、CNSの活動と管理職の役割の両立についての質問も挙がり、教員から具体的活動の方向性について提案がなされました。試験対策については、専門科目や英語の準備、学業と仕事との両立にむけて職場の理解を得る必要があると話されました。また在籍者からは、大学院で学び始めたことで自身の思考や患者に対する関わりに変化を実感しているという体験も伝えられました。

 アンケートの結果は、「実際に院生の話を聞くことで、今までイメージしていた部分がかなり具体的に考えられる様になった」「学業と仕事の両立のための自分の行動が明確になった」などあり、「役に立った」との回答でした。参加者の1名は、今年度の受験に向けて準備を進めていくという意向を示していました。

 現在、本コースを修了したがん看護分野のCNSは様々な地域で活動しており、今後もこのような取り組みを通して、がんサバイバーをトータルサポートするがん看護専門看護師への道を支援していきたいと考えています。