今年度の第1回特別セミナーは、2025年7月2日(水)に大学院受験希望者の就学支援を目的として本学看護福祉学研究科の共催のもと開催されました。昨年に続き今回も、対面とオンラインのハイブリッド開催を企画しました。
本プログラムは、看護福祉学研究科の沿革・教育方針やコース・教育内容と履修に関する説明にとどまらず、参加者が在籍者から入学試験や就学中の状況・修了後のキャリア形成などについて生の声から情報収集する機会を持つ特徴があります。今回のセミナーには1名のオンライン参加があり、がん看護学コースの在籍者1名と教員2名により開催しました。教員のうち1名は本学大学院の修了生であり、臨床でがん看護専門看護師として活動した経験もあります。
セミナーでは、参加者からまず1年次の科目履修について質問がありました。履修科目の大まかな概要や科目の開講形式、平日固定の科目の他に夜間開講の科目があることを教員から説明し、在校生からは、職場の理解と協力を得ながら年休の調整をしながら大学院で学ぶ時間を確保した経験について伝えられました。また、CNSコースで学ぶことについては、参加者から大学院進学を検討した理由について述べられ、それに対し在学生からは、大学院進学に至った経緯や実際の修学による学びに加え、臨床において看護師として活動する中での気持ちの変化があったことが伝えられました。
アンケートの結果は、「大学で学びながら勤務することの大変さも感じたが、それ以上に学びを活かせていることの楽しさを感じた」、「がん看護に興味があり、大学で学んで地域に貢献できるCNSになりたいと思えた」との感想があり、「役に立った」との回答でした。また、参加者からは、将来の進学希望も示されました。
現在、本コースを修了したがん看護分野のCNSは様々な地域で活動しており、今後もあらゆる場面でがんサバイバーをトータルにサポートするがん看護専門看護師への道に進むための支援をしていきたいと考えています。