寒冷の候,保護者の皆さまにおかれましてはいかがお過ごしでしょうか。⽇頃より本校および本コースの教育へのご理解ご協⼒を頂き,誠にありがとうございます。ご⼦息たちには⽂理選択・コース決定後の過ごし⽅と冬の重要性を伝えていましたが,ご家庭での様⼦はいかがでしたか。
3年⽣はいよいよ⼊試本番です。1⽉18,19⽇に⼤学⼊学共通テスト,2⽉25⽇ (⼀部26⽇)に国公⽴⼤学の前期試験が⾏われます。3年の先輩たち一人ひとりが納得できる結果を⼿にすることを願います。Time flies(光陰矢の如し)。 2年後には,ご⼦息たち一人ひとりが,自分なら大丈夫という「根拠のない自信」と,これだけやったんだから大丈夫という「根拠のある⾃信」で心を一杯にして,⼊試に臨めるよう期待を込めて指導してまいりますので, 本年もどうぞ宜しくお願いいたします。
年末のインフルエンザ大流行の余波も,少しずつ落ち着きつつあります。また、2学期は受験⽣の第⼀歩である『⽂理選択・コース選択』をテーマとした学期でした。個⼈差はあるものの,ご⼦息⼀⼈ひとりに成⻑があり,「クラス」・「コース」としても成長があったと嬉しく思っております。
成長ポイント
①「GroupからTeamへ」
②「当たり前の意識の向上」
毎日の日直日誌,ご覧いただいてますでしょうか?日直にはクラスの現状をレポートすることを課しています。1学期の日直日誌を見てみると「クラス全体」の写真が多かったのですが,2学期は「生徒たちの表情」がわかる写真が増えてきたように思います。1~2カ月に1度くらいで回ってくるその期間で,iPadの写真フォルダに保存されている渾身の1枚を繰り出してくれる生徒もいます。
クラスについて文章にするという行為を通じて,周りをみる/考える目を養ってほしいと考えています。実際,1学期に比べて2学期は,周りを気遣う発言をできる諸君が増えてきました。それぞれの個性を理解し,受容する雰囲気が出てきました。大人になるということは,集団の中で自分の個性を主張するだけでなく,違う個性を受け入れることでもあります。彼らはゆっくりと,でも確実に成長してきています。
英数28期生のコース目標は【応援し,応援される人になろう】です。これにはGroupからTeamへの進化が必要不可欠です。Groupは自然に集まってできた集団,Teamは同じ目的を達成するための集団です。GroupからTeamへ成長できるよう,両担任とも指導を継続してまいります。
2学期が始まる当初は「9限」という響きにうんざりしていたかと思います。冬期講座も夏期講座と同様,1~6限まで英数国の授業があり,さぞ大変だったかと思います。でもこれも少しずつ身体が慣れてきたのではないでしょうか。
さて,先日の実力考査は,英数国の3教科,各90分200点満点の試験でした。彼らが受験する初めての模試では,試験時間が90分と聞いた途端に悲鳴が聞こえたのが思い返されます。でも,今ではそれが当たり前になってきました。彼らは気づかないうちに,当たり前の意識を上げているのです。
私たちは常に,彼らにさらなる成長をしてほしいと思っています。上記のような成長はありますが,一方でまだまだ発展途上で彼らが苦戦していること,課題や改善点があるのも事実です。
改善ポイント
①「⽣活リズムの安定」
②「やるべきことをやるべきときに実践する姿勢」
9月の学級通信,10月の保護者会の繰り返しになりますが,1年生において大切なのは『学習面』の成長はもちろん,それ以上に『生活面』そして『人間面』の成長です。『生活リズムの安定なくして学力の伸長なし』,生徒たちに伝えている言葉です。
特に2学期後半は,5分程度の遅刻や試験においての欠席が大幅に増加しました。朝起きる時間は外は暗く,また寒さゆえに布団から離れたくない時期です。ご子息は大人に近づきつつありますが,まだ幼さを有しています。保護者の皆様におかれましては段階的に『目は離さず,手を離していく』姿勢で,ご子息の生活リズムについてご支援いただければと思います。特に以下の3点について,ご確認されてください。
・スマホの使用
特に3学期は連休が多くある時期です。課題は最終日の夜に回して,今はスマホやゲームをしよう!なんて状態になっていないでしょうか。そして結局,課題が終わらない!という理由で夜更かしをする生徒も多くなる時期です。ご子息はスマホのルールを守れているか,保護者の皆様はスマホルールを守らせ切れているか,今一度確認ください。
・10分前登校(8:20着席)
上述の通り,遅刻者は増加傾向に(かつ,固定化しつつ)あります。余裕を持った登校・事故等防止の観点から,学校では10分前登校を促しています。また朝の10分間は,その日1日のスケジュール(小テストや課題等)を確認し,目的を持って1日を過ごすことができるという意味でも非常に大切です。『朝を制する者は1日を制す』
・学校に毎日登校する
「体調が悪いから欠席します」という考えもあるかと思いますが,多少キツい中でも登校するスタンスは社会に出たときに必要なものであると考えています。高熱でも無理して登校する,といったことではないですが,例えばスマホで夜更かしし,体調を崩して休もうとしている/宿題が終わっていなくて,怒られたくないから休もうとしているときもあるかもしれません。「学校にとりあえず行かせる」というスタンスでいて頂けると幸いです。また、生活面でご子息の気になる様子等あれば担任までご連絡ください。
「やるべきことをやるべきときに」を邪魔する考え方は「やりたいことをやりたいときに」です。「やるべきことをやるべきときに」は未来に自分がなりたい姿を想像して,そのための今の自分の行動を決めること。『目標』を設定し,かつその目標に直向きに向かう『覚悟』が必要です。ここがぶれてしまうと,「やりたいことをやりたいときに」やってしまいます。
28期生を見ていると,⽬標に向かって考え,努力を継続している生徒が増えた⼀⽅,まだ気持ちが向いていないor上述のいずれかが疎かになっているが故に⾜踏みしている生徒もいます。
我々ができることは,『目標』設定のきっかけづくり,そしてそれを達成するためのプロセスの提示です。それらが,学⼒及び⼈間⼒の成⻑につながると信じて,指導を継続していきます。
『⽂理選択・コース選択』では大いに悩み,考えた決断だったと思います。 不安はあって当然ですが,決断を正解にしていく気持ちも大切です。不安を払拭する動き・覚悟に⾒合う動きが取れるよう,ご⼦息たちをフォローしていきます。
なお,2年次の 「コース・⽂理・(⽂系)⽇本史/世界史選択通知書」を1⽉17⽇(金)配布→1⽉23⽇(木)提出締切と予定していますので,ご承知おき下さい。
英数コースの実⼒考査は,国公⽴⼤学の⼆次試験を意識して出題しますが,1年生のこの時期ということもあり,既習事項を中心に基本を問うものと定着度の確認を測るものに加え,一部1年生のこの時期でも十分対応できる実力問題を含む形で作成しています。 各教科の分布状況と作成者からのコメントも掲載しておりますので,お時間があるときにご確認下さい。
冬期休業中にまったく勉強をしていないとは思いませんが,圧倒的⼤多数の⽣徒諸君が本来英数コースで求められている学習量には及んでいないようです。⽇頃の学習においても,ある教科(英語or数学)の予習を終えるとその⽇の学習は終了,他の教科はほとんど何もしていないという状況が⾒え隠れします。予習をするのは翌⽇の授業の準備であり,内容を定着させるために,復習も⽋かすことが出来ません。その⽇の復習がいい加減,もしくは定期的に既習内容の復習がなされていない状況では,確かな学⼒は⾝につきません。また,英語・国語の向上には語彙⼒養成が必要不可⽋です。⽇々の+αの学習、コツコツとした学習(反復×継続=定着)ができていると思える⽣徒はごく僅かです。⼊学して約10ヶ⽉が経ちますが,既に相当な積み残しがあります。各⾃が抱える問題点の改善と併せて,今学期は「危機感」をもって「積み残しの解消」に努めてもらいたいと思います。
積み残しがない状態とは
数:ノーヒントで初手が浮かぶ,最後まで計算できる
英:apple⇔リンゴが瞬時に浮かぶ,選択問題は根拠を持って正解できる
国:古典文法&単語が完璧
化:mol計算(量的関係)が完璧な状態
3学期は,『次年度どのようなスタートが切れるか』という点で重要な学期です。配布済みの⾏事予定表にあるように,今学期は⽣徒⾃宅学習⽇や午前中授業など,これまでよりも⾃学に使える時間は⼗分あります。周囲や本人の想像以上に学力を伸ばした先輩たちは,生活&学習習慣が確立しており,休みが多い1月~3月にもブレずに努力を継続できる人たちでした。志望⼤学への合格は,学⼒なしには実現できません。定着度・積み残しなど各⾃の状況をしっかり把握した上で,計画的な取り組み・積み残しの解消を改めて求めたいと思います。
28期英数コース目標には,「応援し,応援される人になる」ことを掲げています。応援される人の代表的な特徴としては,①目標を声に出す,②他者のために行動でき,見返りを求めない,③感謝を忘れない,④謙虚であることなどが挙げられます。そのような資質を身につけていった先輩の多くが,最終的に自ら運を引き寄せ,見事に成功する姿をこれまで何度も見てきました。ご子息が「応援し,応援される人になる」ためにも,保護者の皆さまには,⽣活⾯のサポートを軸に,ご⼦息を信じ, ⾟抱強く⾒守って頂くようお願い申し上げます。何か気になることなどありましたら,いつでもご連絡下さい。