初秋の候、保護者の皆さまにはいかがお過ごしでしょうか。⽇頃より本校および本コースの指導へのご理解・ご協⼒をいただき、誠にありがとうございます。7⽉の三者⾯談では、1年夏の重要性とその過ごし⽅を中⼼に伝えました。ご家庭でのご⼦息の様⼦はいかがでしたか。
本校では学期に⼀度、実⼒考査実施後にクラスの様⼦や実⼒考査の結果を中⼼に、時期に応じた学習⾯・進路⾯に関する諸連絡などを学級通信で配信しております。ご⼦息の状況や今後の流れを把握した上で、叱咤激励や応援をする⼀助にして頂ければ幸いです。
『中学⽣意識からの脱却』をテーマとした1学期、そして体育祭までのご⼦息の様⼦を⾒ていると、⼀⼈ひとりに成⻑を感じます。しかしながら、「幼い」が故の⼈間関係のトラブルも幾度か出てきています。「⾺が合う・合わない」はあって当然ですが,何かの縁で出会ったご⼦息たちには、お互いに認め合い、助け合い、⾼め合える関係を築いていけるように指導しております。何か気になることがあれば、いつでもご連絡ください。
学習⾯においては、「予習→授業→復習」「⽇々の+α」「⼟⽇祝⽇・⻑期休暇の使い⽅」といった取り組みに差が⾒られます。その取り組みの差が「学習(時間)量」の差となり、「結果」の差となっています。意識の向上、そして動きに改善が⾒られる諸君もいる⼀⽅、まだまだ改善が必要な諸君も多くいます。学校・家庭において「しなければならないことが疎かになっている」「まだ本腰を⼊れた学習ができていない」と思う諸君には、⼀刻も早く「⽬標」に正対し学業に励んでほしいと思います。
私たち教員としては、1年次の指導において学習指導ももちろん大切ですが、それ以上に学習に専念できる生活リズムの確立が最も大切であること考えています。ご子息への生活面でのアドバイスは私たちも行っていますが、学校外のことになると中々指導が行き届かないのも事実です。保護者の皆様には、ご子息の1日の生活リズムをご覧になられて、至らない部分があれば本人への指摘や私たちにご連絡頂けたらと思います。特に以下の項目について、見ていただきたいと思います。
①スマホの使用が過度なものになっていないか
7月三者面談期間・夏期休業期間中、自分の時間が多くあったため新しいスマホゲームに手を出し、熱心に取り組んでいる生徒も散見されました。中には深夜までオンラインでゲームをするなど大きく生活が乱れていると思われる生徒もいます。改めてご家庭でのスマホ使用がルール通りのものになっているか確認されてください。
②起床時間の変化
私たちがご子息とその日初めて会うのは朝のHRで、その時間を特に大切にしています。クラスの生徒たちを見ていると、1学期より登校が遅くなっている生徒が少なからずいます。余裕を持った登校・事故等防止の観点から、学校では10分前登校を促しています。ご子息の起床時間・家を出る時間が朝のSHR開始8:30の10分前に間に合うものになっているかをご確認ください。ちなみに10分前登校できていない生徒は固定化している印象があります。
③多少キツいときにも頑張って登校するスタンスを
コロナ禍で出席に関する価値観の変容を感じます。高熱でも無理して登校する、といったことではないですが、多少キツい中でも登校するスタンスは社会に出たときに必要なものであると考えています。「体調が悪いから欠席します」という考えもあるかと思いますが、落ち着いたら午後からは登校するという姿勢は案外大切だと私たちは考えています。体調不良の内容にも当然依りますが、もしかしたら上記①の内容と相まって体調を崩して休もうとしている・勉強がより本格化なっていく中でちょっと逃げたい気持ちが先走って休もうとしているときもあるかもしれません。このような理由の欠席の場合、長期欠席に繋がることもあります。この辺りはかなり繊細な部分になりますので、ご家庭と連携しながら判断していきたいと思います。まずは「学校にとりあえず行かせる」ことをベースに、ご子息の気になる様子等あれば担任までご連絡ください。
⼊学して初めての実⼒考査(英語、数学、国語各教科200点満点、合計600点満点)を8月21日に実施しました。各教科とも基本事項の確認という観点で作成しています。ある意味この結果を⾒れば、順調に学習を中⼼とした⾼校⽣活を送れているか、特進英数コースの流れに乗れているかを確認できると⾔っても過⾔ではありません。各教科の分布状況と作成者からのコメントも掲載しておりますので、お時間がある時にご確認下さい。簡潔にまとめると、以下の点が今後の更なる成⻑に必要となります。
⼈間は忘れる⽣き物である。復習することで定着し、確かな学⼒が⾝につく!
これを通して「これまでの取り組みの問題点」「今後の改善点」に気づく!
国公⽴⼤学合格には教科バランスが必要!その為にも計画的な学習が鍵!
九州⼤学以上の国⽴⼤学に合格するには、英語・数学・国語の教科バランスが鍵となります。「嫌なことはしない」というスタンスでは、進学の観点からも⽬標を達成することは困難となりますし、ましてや社会に出てから通⽤するはずがありません。⼀⼈ひとりに頑張った教科はありますが、弱点・苦⼿教科とならないようにするには「今」各⾃が抱えている課題に対して、どのように⾏動していくかが大切になります。考え⽅を変えれば「この教科さえなんとかすれば」と思えるはず。今回の結果は単なる通過点に過ぎません。しかしながら、これまでの過程や現状を映し出すものでもあります。現状を客観的に振り返り、原因を突きつめ、意識して改善していけば、必ず成果となって現れます。「嫌なこと」ほど前向きに捉え、⼼を強くし、⾃ら積極的に取り掛かってもらいたいと思います。次回の実⼒考査では納得のいく準備をした上で受験し、「後悔しないで済む結果」「納得のいく結果」を⼿にすることを期待しています。保護者の皆さまには不安がらず、ご⼦息の成⻑を信じ、応援して下さるようお願い申し上げます。
2学期は『⽂系か、理系か』『6教科8科⽬(国⽴)型でいくのか、3教科(私⽴)型でいく⽅が良いのか』『英数コースで頑張っていくのかどうか』を選択・決断する重要な学期になります(ある意味将来を決定づける、そして受験⽣としての第⼀歩となる⾼校1年⽣の⼭場)。
後悔しない決断をするためには、①『将来就きたい職業や学問的に興味関⼼のある分野は何か?』②『現状の学⼒』の2点を把握することが必要となります。ご⼦息との⼆者⾯談を繰り返しながら、ご⼦息が納得のいく決断ができるよう指導してまいりますが、ご家庭でも保護者の皆様の経験に即したアドバイスや励ましのお声かけをしていただいたり、ご⼦息の相談に乗っていただいたりと、ご家庭での会話を⼤事にしていただきたいと思います。
お忙しい時期とは存じますが、万障お繰り合わせの上、ご出席いただきますよう、よろしくお願いいたします。
*出⽋確認につきましては、BLENDを通して後⽇ご連絡を差しあげます。
*保護者会にあわせて(10⽉18⽇配布予定)第2回⽂理志望予備調査を実施。
両担任をはじめ我々教職員⼀同、ご⼦息の夢・⽬標実現に向け、情熱をもって指導してまいります。同じ時間を過ごせば、それだけ愛情も深まります。その中でご⼦息には厳しいことを⾔う(⾔わねばならない)こともあるかもしれません。それは将来ご⼦息に⼤きく⽻ばたいてもらいたい気持ちの現れでもあります。そういった指導や⽣活⾯・学習⾯におけるアドバイスを含め、「聴く」ことができるかどうかが後々⼤きな差になってきます。同時に、学⼒も含め⼈間として 成⻑していく・前進していけるポイントは「素直さ」だと思います。お互いに「初⼼」を忘れずに、 クラス・コース⼀致団結してこの2学期を良い意味で変化していける学期にしたいと思っております。今後ともご理解ご協⼒のほどよろしくお願いいたします。