毎朝学校前の横断歩道で立哨をしておりますと、信号に関わらず、早めに止まってくださる方や、少し手前で止まってくださる方など、交通安全意識の高い方がたくさんおられます。本当にありがとうございます。

　10月になり急に朝が寒くなり始めました。あれだけ”猛暑”と言う言葉がやたらと聞かれた9月から考えると、季節は着実に前に進んでいるんだなと感じます。わたしたちは、1年の中で35℃を越えるような日があったり、－5℃にもなる寒い日もあるという、寒暖差が40℃を越えるような中で生活をしています。日本のように、四季がはっきりしている地域は、地球上ではあまりなく、そのことが、日本人の感性に深く関わっているのではないかということも聞かれます。

　ですから、「どの季節が好きですか」というような会話も成り立ち、それぞれの季節に応じた思いを持っている方も少なくないと考えます。とはいえ、夏が好きだという方にとっても、この夏の暑さは、本当に厳しいものでした。学校では通常、台風や大雨などに関する心配事が多いのですが、今では、気温や湿度がどのように変化するかについて、かなり細かく心配をする状況となっています。

　気象学の専門家の中には、暑さの影響についてもっと社会が真剣に取り組まないといけないというような警鐘を鳴らしている方もいます。熱中症は、個の体調に依存する内容であるため、周りの大人ができることについては、限界があり、この夏は保護者の皆様は、本当に大変だったと思います。この夏にはじめて知ったことは、「水分は取れてるが、汗が蒸発していないために、熱中症になる」ということでした。私自身も、「もう少し大丈夫」と思って喉が渇いたままにしておいて、あとで、しんどくなったということも度々経験しました。

　ある調査によると、「大きくなったお子さんに、どう生きてほしいですか？」と親御さんに聞くと、返ってくる答えの多くは「幸せでいてほしい」ということだそうです。確かにその通りだと思いますし、ご賛同いただけると思います。

　・・・ですが、「では、幸せになるためには、お子さんは何を学ぶ必要がありますか?」と問うと、ハタと立ち止まるとのこと。

皆さんは如何でしょうか。予測不能な時代にあって、5年後、10年後に、自分のやりたいことが実現できるためには、何を学んでおくのが良いかというのは、大変難しい話です。

　しかし、絶対まちがいの無い答えがあります。それは、「自ら学んでいく術（すべ）を学んでいること」です。子供達は、毎日の生活の中で、実はたくさんの興味関心を持っています。インターネットが普及した今、さらにその傾向が強くなったように思います。何かを調べたいと思ったら、すぐにその答えに近づくこともできます。昔では考えられなかったことです。大人が全てを準備して、「これだけ知っていたら大丈夫だから、言うとおりにしましょう」というような学びは、だんだん薄くなってきています。

　つまりそういう時代にあっては「学び方を知っている」ことが重要となります。「○○を知っている」から「○○について調べる方法をたくさん知っている」に学びの価値が変化してきています。そこで子供達に配付されている一人一台端末をどのように使っていくかということと関係してきます。

　いわゆるタブレットという形の端末は、実は、個人向けと法人向け、そして学校向けという種類があります。本校にGIGAスクール構想で配付された端末は、いわゆるWindowsというものでした。しかしながら、導入当初から不具合に悩まされ、子供達には本来の学びに利用する前の段階で、十分な性能を発揮できなかったという状況がありました。

　この状況を何とか打開したいなということで、国内の学校で最も多く採用されているChrome（クロム）ブックとよばれる端末を、実証研究ということで昼間小学校のみ、貸し出しを受けることになりました。ChromeブックはGoogleが販売している端末で、起動の速さ、操作性、バッテリの持ち、不具合の少なさなど、学校向けに適したものです。順次各学年で利用をはじめました。子供達は起動するとき、開口一番「速っ」と言う言葉を発していました。今後は、Chromeブックを中心に利用をしていきます。

　天気の心配も無く、気持ちの良い秋空のもとで、素晴らしい運動会ができました。準備やかたづけ等で、保護者の皆さんにたくさんご協力いただいたことにお礼申し上げます。子供達にとっても、保護者の皆さんが進んでかたづけをしているすがたを見て、大人のすごさをしっかり学習できたと思います。

　ちょうど練習の期間が猛暑であり、さらにインフルエンザのため、体調管理がとても大変でしたが、保護者の皆さんのご理解とご協力で、練習期間も無事終えることができました。短期集中で仕上げた、新しい形での運動会となりましたが、充実したものとなりました。大変お世話になりました。

　夏休みの間に、ブランコが新しくなりました。特に、座る部分が柔らかくなり、お尻が痛くなりにくくなっています。全ての学年の子供達が、楽しく、そして譲り合ってブランコをしている様子は、大変微笑ましいものです。新基準による設置となるため、前後のガードパイプをずいぶん広くとってあります。

　ブランコに限らず、世の中の基準は、時代と共に様々に変わっていっていますね。そういう意味ではわたしたちも常に新しい情報を知るために日々勉強です。