2学期がはじまりました

 行動制限のない夏休みは、如何だったでしょうか。いくつかの学級を見て回ると、夏休みにこんな体験をしたとか、こんな所へ行ったとか、発表会をしておりました。どの子も、「楽しかったです」という言葉で締めくくっていました。この言葉に尽きるなと思いました。

 子供達にとっての、非日常・・・つまり、ふだんとちょっとだけ違うことをするという体験は、それだけでワクワクするものです。またその体験は人と比べるものではなく、互いの発表内容をしっかり受け止め、「よかったね」と共感するシーンがたくさん見られたことが何より嬉しい瞬間でした。

子どものルーティーン

 ルーティーンという言葉は、スポーツの場面でよく出てきますが、子供達の毎日のルーティーンを思いだしてみてください。朝の場面です。トイレに行く,顔を洗う、朝ご飯を食べる、歯みがきをする・・・・といった具体的な行動が、だいたいの順番の中で実施されます。しかも、これらが毎日繰り返されます。

 このルーティンは、朝の例ですが、夕方のルーティーンの中に、「勉強」が入るといいですよね。低学年のうちに、そういうルーティンができあがると、勉強の習慣化ができます。そして、その子どもの「勉強」の時間のときに、「勉強を子ども一人の戦いにさせないこと」が重要だと塾講師の冨永雄輔氏が言っております。

 さらに、子どもが勉強をがんばっている時間には、親御さんも一緒に本を読んだり、新聞に目を通したりと、10分でも良いから、一緒の空間で時間を作ってほしいと。

 とはいえ、それぞれ家庭の事情もあるでしょうから、一概には言えませんが、例えばそういう方法もあるかと、思ってくださればありがたいです。

本日行われた避難訓練。訓練もルーティーンと同じ考えに基づいていますね。

人間関係がうまくなる方法

 社会の中での人付き合いの技術(スキル)を「ソーシャルスキル」と呼んでいます。なぜスキルという言葉になっているかというと、「繰り返し練習すれば、誰でも身につけられる」からだと言われています。(埼玉学園大学大学院 藤枝教授より)

 それは、けっして”性格がこうだから人付き合いが上手・下手なんだ”ということではないそうです。だから、人付き合いのコツをうまく身につけるという点で、「ソーシャルスキル」に注目が集まっています。そして、その第一歩は、やはり「あいさつ」だそうです。あいさつが人間関係をスムーズにするというのは、大人は経験上知っています。だから、スキルとしてあいさつを重視していますよね。

 あいさつも繰り返し練習するものだと思えば、毎朝その機会があることになります。毎朝私も横断歩道で立哨しておりますが、なかなか返事が返ってこない子もちょっとずつ減ってきています。(欲を言えば元気な挨拶でニコッとしてくれるとなお、嬉しいですが、求めすぎるのは良くないですよね~)

 2学期は地域の方や外部の方と接する活動も多くなるので、そういう機会を捉えて、ソーシャルスキルとしてのあいさつをがんばってほしいと思っています。

安全確保について

 台風が一度にたくさん発生したり、記録的な気温の上昇、頻繁なゲリラ豪雨が発生したりと、今まで経験したことのないような気象の変化が目立つようになってきました。さらに、熱中症の予防、感染症予防、不審者対応や、地震などの災害に対する備えなど、毎日、子供達を取り巻くリスクをいかに小さくするかというのが、現代を生きる我々に課せられた課題でもあります。

 これらの課題に対応するために、いろいろな訓練や対応を行いながら、子供達の安全を確保し、健やかな成長ができるよう努力をしています。これらについては、保護者の皆様とともに、同じ歩調で進んでいきたいと考えておりますので、どうぞご協力をお願いいたします。